国会でとりあげられた出演強要問題(その2)。香西咲さんの被害が国会でも論議されることを期待しています。はたして質疑はおこなわれるのでしょうか

昨日のつづきです。
2年前のことでした。
田村智子参議院議員が国会で、出演強要問題について言及しました。
嚆矢(こうし。「物事の最初」)となる発言でした。
以降、多くの国会議員らがこの問題をとりあげています。
最初から順に記します。

2016年1月21日 田村智子 参議院議員(日本共産党)
  
2016年3月11日 池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
  
2016年4月28日 梅村さえこ 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年3月9日 相原久美子 参議院議員(民進党)
  
2017年3月27日 佐々木さやか 参議院議員(公明党)
  
2017年4月7日 池内さおり 衆議院議員(日本共産党)

  
2017年4月10日 斉藤和子 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年5月11日 梅村さえこ 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年5月25日 熊坂義裕 一般社団法人社会的包摂サポートセンター代表理事(参考人)
  
2017年6月2日 初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)
  
2017年6月9日 初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)
  
2017年6月15日 東徹 参議院議員(日本維新の会)

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昨日は、6番目の池内さおり衆議院議員のところまでふりかえりました。
本日はそのつづきです。

2017年4月10日 衆議院 決算行政監視委員会

斉藤和子 衆議院議員(日本共産党)

(前略。)
やはり、人権侵害を受けた全ての女性たちに光が当てられて、見守られて、切れ目のない支援が受けられる、そういう中長期にわたる支援ができる体制をぜひつくっていただきたいということを、済みません、本当はAVの強要とJK、内閣府、ぜひ民間の支援を受けてということで、質問、時間ができませんで申しわけございませんでした。
ありがとうございました。

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2017年5月15日 衆議院 総務委員会

梅村さえこ 衆議院議員(日本共産党)

(前略。)
また、いわゆるアダルトビデオ出演強要やJKビジネスなどをめぐって性的搾取が広がり、SNSやツイッター、インターネットなどを通じた被害がありながら、実態はほとんど把握されておらず、被害者の受ける深刻な打撃ははかり知れません。

3月には関係府省庁対策会議が設置をされ、総務省も参加をし、この4月の被害防止月間を受け、5月中旬をめどに今後の取り組み方針が策定される計画だと聞いております。

このように、性暴力被害の支援については、内閣府、厚労省、法務省などとともに総務省の役割も大きいものがあると考えますが、まず、大臣の性暴力被害への御認識と、総務省の検討事項を伺いたいと思います。

高市早苗 総務大臣

性的な暴力の問題というのは極めて深刻な状況であると認識をしております。性暴力被害者への救済につきましても、これは重要な課題だと考えております。

今、委員もお触れいただきましたが、女性がいわゆるアダルトビデオへの出演を強要される問題も発生していますし、総務省としては、まず、インターネット上にその出演画像ですとか、また性暴力被害を受けた際の映像などが流通したというようなときに、ネット上の被害の対策として、利用者からの御相談を受け付けて、具体的な削除要請の方法などについて助言を行う違法・有害情報相談センターというものを運営しております。

この違法・有害情報相談センターに寄せられる相談事項につきましては、適宜関係省庁に提供し、共有を図っております。

関係省庁の取り組み内容についても、必要に応じまして通信事業者に周知を行っております。

今、内閣府が各省庁の相談窓口一覧をホームページに掲載していただいておりますので、できるだけ各省連携して、悲惨な被害が、特に二次的な被害も含めて減少していくように力を入れてまいりたいと存じます。

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2017年5月25日 衆議院 東日本大震災復興特別委員会

熊坂義裕 一般社団法人社会的包摂サポートセンター代表理事(参考人)

今回、横浜で福島から避難したいじめの問題が出る以前から、よりそいホットラインにはたくさんのいじめの相談がありました。
それをいずれ公表というか、どういう形で公表していったらいいかなということを思って報告書等には書いていたんですけれども、その横浜のことをきっかけに、たくさんあったと。

新潟であったり、あるいは関西学院大学とかいろいろなところであったということでございますので、AV被害者の事例もそうですけれども、やはり見える形にして、こういう事態があるんだということを国民共通の認識の場に持っていくことがまず大事だと思うんですね。
その上で対策をしていくということが必要
だというふうに思っています。

全体の子供のいじめについては、もう余りにも難しくて、私とすればちょっと答えられないですけれども、先生方にはそういうことでよろしくお願い申し上げます。

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2017年6月2日 衆議院 厚生労働委員会

初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)

(前略。)
今、皆様のお手元に新聞記事をお配りさせていただいておりますが、
AV出演者に輸入ピル」、
アダルトビデオの事務所の社長が、自分の事務所に所属をするAVの女優さんなんでしょうか、当時未成年者だということですけれども、二人に輸入のピルを上げていたということであります。

この記事をぜひ読んでいただきたいんですが、この中には、きょうも委員として出席しております自民党の赤枝先生もコメントを載せておりまして、ピルを上げていただけではなくて、クラミジアという性感染症にかかっていたということなんですが、それに対しても、社長は固形薬と軟こうを使って直接処置された、そういうふうに女性が証言をしているということで、赤枝先生は、
「クラミジアで卵管炎を起こすと、不妊症になることもある。社長がやっている行為は、医師法違反の疑いがある」
そう話しているということなんですね。

きょうは、この点については問いませんけれども、まず、薬を譲り渡すという行為についてお伺いしたいんです。

一般的に、例えば、私が今、頭痛薬や何かを持っていて、友達が頭が痛いと言ったときに、では、今薬を持っているから、これを飲みなと上げることとかというのは普通にあることだと思うんですね。
そう考えると、薬を上げるというだけで罪に問うというのはなかなか難しいのかなとも思いながら、事務所の社長が自分のところの出演者に対して、ここで言われているのは二人ですけれども、二人だけとは思えないなと思うので、みんなに上げていたのかなということを考えると、これを何の罪にも問わないというのもどうなのかなというふうに思うんですね。

この点について、法律だと、薬事法が、今は医薬品医療機器法、薬機法という名称に変わっているということなんですが、薬機法に抵触する行為なのかどうか、まずお聞かせいただきたいと思います。

武田俊彦 厚生労働省医薬・生活衛生局長

御指摘の新聞報道に係る問題でございますけれども、医薬品医療機器法におきましては、許可を受けた者でなければ、業として、医薬品を輸入し、譲り渡すことを禁止しております。

このため、プロダクションの社長があらかじめ必要な許可を受けることなく、業として、医薬品を輸入し、譲り渡している場合には、医薬品医療機器法違反となるというふうに考えられます。

なお、ここで、業としてという概念でございますけれども、この業としてということにつきましては、基本的には、反復的、継続的に行われているということを指すものでございまして、営業、つまり営利の目的かどうかは問わないということになってございます。

また、行為自体は一回限りであっても、多数の方に販売、授与を行う場合は、これも業としてと解釈をするという医薬品医療機器法上の解釈となってございます。

初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)

(前略。)
仮に業で行っていなかったとしても、輸入をしてきた未承認の薬を他人に譲り渡すような行為がまかり通ってしまったら、これは何のために承認をしているのかということにもつながってくると思いますので、仮に業とはみなせなかったとして、輸入してきて、これは未承認かどうか、この件ではわかりませんけれども、仮に未承認だという前提で話をさせていただきますが、業ではないとしても、輸入してきた未承認の薬を他人に譲り渡す、この行為は法律に抵触しないんでしょうか

武田俊彦 厚生労働省医薬・生活衛生局長

ただいま御指摘をいただきました未承認の医薬品の譲り渡しでございますけれども、医薬品医療機器法上は、第55条という販売、授与等の禁止に係る条文がございまして、これにおきましては、国内で承認を受けていない医薬品の販売または授与などを禁止しております。

ただいま御指摘がありましたが、業として行っているかいないかにかかわらず、この医薬品医療機器法の第55条におきましては、未承認の医薬品を譲り渡すことについて、医薬品医療機器法違反というような規定になってございます。

初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)

今明確に答弁していただきましたが、未承認の薬は、これは業として行う、行わないにかかわらず、譲り渡すことはこの薬機法違反になるということですね。これは非常に重要だと思うんです。

恐らくこのプロダクションの社長は、悪意があってやっていたわけではなくて、ある意味、善意と言ってはいけないですけれども、それを飲ませなければいけないようなビデオを撮っていたということは非常に私は問題だと思うんですけれども、余り悪気もなく、薬を飲んでおいた方がいいよと言って薬を上げていたんじゃないかと思うんですが、これは禁止している行為なんだということをちょっとPRした方がいいのではないか、周知した方がいいのではないかと思うんですね。
これが何かまかり通ってしまうと、本当に問題だなと思います。
(後略。)

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2017年6月9日 衆議院 厚生労働委員会

初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)

(前略。)
先般、一般質疑で、私は、AVの事務所の社長が所属している女優に低用量のピルを渡していたということを取り上げて、その際に、薬は医者から処方されたものか、薬局で買ったものを飲むようにして、人からもらったものを飲まないように、そういうことを徹底しましょうということを言いまして、大臣もそこには賛同していただいたと思います。
(後略。)

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2017年6月15日 参議院 法務委員会

小田部耕治 警察庁 長官官房審議官

(前略。)
警察におきましては、本年4月の、政府が一体となって取り組んだAV出演強要・JKビジネス等被害防止月間におきまして、いわゆるJKビジネスの経営者等を児童福祉法違反や児童買春・児童ポルノ禁止法違反で6名検挙するとともに、いわゆるJKビジネス店舗で働いていた児童40名を補導、保護したところであります。
(後略。)

東徹 参議院議員(日本維新の会)

先ほどAVの話が出ましたけれども、女子高生、やっぱり被害に遭いやすいですし、まあだまされやすいというか、だましてAVに出演させて、相当なお金を荒稼ぎしているというふうなニュースもありました。
本当に、この辺についてはしっかりと取締りをやっぱり強化していくべきだというふうに思っております。
(後略。)

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2016年1月21日 田村智子 参議院議員(日本共産党)
  
2016年3月11日 池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
  
2016年4月28日 梅村さえこ 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年3月9日 相原久美子 参議院議員(民進党)
  
2017年3月27日 佐々木さやか 参議院議員(公明党)
  
2017年4月7日 池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年4月10日 斉藤和子 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年5月11日 梅村さえこ 衆議院議員(日本共産党)
  
2017年5月25日 熊坂義裕 一般社団法人社会的包摂サポートセンター代表理事(参考人)
  
2017年6月2日 初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)
  
2017年6月9日 初鹿明博 衆議院議員(民進党【※現在は立憲民主党】)
  
2017年6月15日 東徹 参議院議員(日本維新の会)

今年も国会で出演強要問題が論議されるであろうと考えます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年7月8日

一生自分の中だけに留めて置かなければいけない、と思った時に気が触れてしまいました。

吐き出す事で過去を清算できる機会を頂けて、救われました。

(再掲。香西咲さん)
一生自分の中だけに留めて置かなければいけない

強姦の被害者である小林美佳さんも、同旨(どうし)のことをのべられています。

(Strong At The Heart「日本の読者に対するメッセージ 【小林美佳】」より、引用。改行を施しています。)

小林美佳さん

私に起きた事件は、日本の多くの皆さんがイメージしやすい、見知らぬ人からの突発的な性犯罪事件です。
車に乗った人から道を尋ねられ、答えようと足を止めたところ、車の中に引きずり込まれてレイプをされました。

この事実を、こうして話すことをタブーとされ、また、私自身も「話してはいけない」と感じ、しばらくは自分の中だけに閉じ込めていました

でも「なぜ?」
その答えが見つからず、隠し事をして、事件を「なかったこと」にして生きることに戸惑いが収まらず、その気持ちはだんだんと自分自身を追い詰め、生活がうまくいかなくなりました。
これが、多くの性犯罪被害者の現状です。

これで、いいのでしょうか。

なぜ、性犯罪の被害を打ち明けることを「恥」と感じ、「言わない方がいい」とされるのでしょうか。
(中略。)

身近なこととして捉えなくてもいいんです。
ただ、知ってください。
私たちの希望と声を。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2016年8月28日

嗚呼また衝動的なフラッシュバックをお許しくださいm(_ _)m
でも6年近く誰にも言えなかった事を、最近はメディアの皆様が代弁して下さるので、1人で抱えていたものをやっと吐き出せることが出来ました。
皆様に感謝致します。

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昨日も書きました。
今年の通常国会で、香西咲さんの被害が論題となることを期待しています。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。
(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

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あわせて、政府の施策がまたれます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
2017年12月1日
引退して改めて気付きました。
私はAV業界に固執していたのでではなく、#AV強要 を解決するだけの為に続けてきました。
引退した今何の未練もありませんし、もう削除の約束、裁判、後処理だけですね。

(明日のブログへつづく)



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