昨日のつづきです。
政府はオリンピックまでに、管理売春を殲滅(せんめつ)すると宣言しています。
警察は現在、とりしまりを強化しています。
こうしたなか、平然と、組織を挙げて管理売春をおこなっている輩(やから)が存在します。
アダルトビデオ業界のものたちです。
警視庁は今月の1日に、業界人を召集して説明会を開催しました。
(2018年2月5日 TABLO「【業界騒然】AV強要問題はどうなるのか~出演作は基本的に最長5年間で消去【警察が業者に説明会】」より引用。改行を施しています。)
●藤木TDCさん
警察がヤクザや詐欺グループなどの反社会勢力に「説明会」をした例など聴いたことがない。 つまり「説明会」は集まったAV業界関係者と警察の「手打ち式」の側面があるのだろう。 |
#AV出演強要問題事件説明会
ある程度解釈に差はあると思いましたが、青線業界が赤線業界に変わったある意味転換点のように思います。— 北猫夫@ドクジー (@kita_akio) 2018年2月1日
ある程度解釈に差はあると思いましたが、青線業界が赤線業界に変わったある意味転換点のように思います。 |
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1956年に売春防止法が公布されました。
施行は、翌年の1957年からです。
以降、売春が禁止となりました。
それまでは公認といいますか、黙認されている地域がありました。
「赤線」と言います。
(広辞苑より、引用。)
●「赤線」
(警察などで地図に赤線を引いて示したことから) 売春が公認されている地域。
売春防止法で廃止された。
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売春は、赤線の区域内でのみ、みとめられていました。
「青線」というのもあります。
(大辞林より、引用。)
●「青線」
赤線地帯の周辺で、営業許可なしに売春行為を行なっていた飲食店街。
警察の地図に青い線で表示された。
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こちらは違法です。
青線地帯での売春は禁止されていました。
(確認)
□赤線 公認(黙認)
□青線 違法
(再掲)
「青線業界が赤線業界に変わったある意味転換点」
このひとは業界人のようです。
違法であるアダルトビデオの撮影(管理売春)が公認されたとのべています。
(再掲。藤木TDCさん)
「『説明会』は集まったAV業界関係者と警察の「手打ち式」の側面があるのだろう」
5日前の毎日新聞をみてみます。
(2018年2月16日 毎日新聞「AV問題:『人権に配慮』 業界が「統一契約書」導入へ」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●毎日新聞
(略)、団体(日本プロダクション協会)は「出演者の人権や自己決定権を重視した」とする。
一方、警視庁は今月1日、業界関係者向けの説明会を開催。 |
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(再掲。毎日新聞)
「2020年の東京五輪に向け、摘発を強化する方針を示した」
毎日新聞は最近、出演強要問題に対する報道姿勢をかえました。
これまでは業界に対してある程度の理解をしめしていました。
現在はちがいます。
共感は感じられません。
おそらくは政府筋から情報の提供をうけたのでしょう。
業界に対して摘発を強化する、といった内容のものを。
弁護士ドットコムも同様の認識です。
(2018年2月19日 弁護士ドットコム「AV男優・辻丸さん『性行為を見せる重み、理解すべき』、業界改革は『血が通ってない』」より引用。改行を施しています。)
●弁護士ドットコム
警視庁は2月1日、業界関係者に説明を開くなど、取り締まり強化の姿勢をみせている。 |
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「手打ち」
でも、
「青線(違法)業界が赤線(公認)業界に変わった」
のでもありません。
取締りの強化、です。
これからいったい何がはじまるのでしょうか。
心が弾みます。
弁護士ドットコムの記事を読んでいて、意外な表記方法をもちいていることに気がつきました。
●弁護士ドットコム
若い女性が意に反して、わいせつなビデオへの出演を迫られる「AV出演強要」。
その問題を指摘した報告書(NPO法人ヒューマンライツ・ナウ)が世に出てからもうすぐ2年になろうとしている。 |
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「わいせつなビデオ」
と書かれています。
「アダルトビデオ」
ではありません。
ぼくは唸(うな)りました。
なんという適切な表現なのでしょうか。
これからはどのメディアも、
「アダルトビデオ」
でなく、
「わいせつビデオ」
で統一してほしいものです。
(再掲。弁護士ドットコム)
「若い女性が意に反して、わいせつなビデオへの出演を迫られる『AV出演強要』」
「わいせつ」とはどのような意味なのでしょう。
広辞苑で調べてみます。
(広辞苑より、引用。)
●「わいせつ(猥褻)」
男女の性に関する事柄を健全な社会風俗に反する態度・方法で取り扱うこと。
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わいせつは、犯罪です。
(広辞苑より、引用。)
●「猥褻罪」
公然と猥褻な行為をする罪。
猥褻な文書・図画その他の物を頒布・販売・陳列する罪、13歳以上の男女に対して暴行・脅迫によって猥褻の行為をする罪などの総称。
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今回、弁護士ドットコムに対して、政府筋から何らかのリークがあったのではないでしょうか。
弁護士ドットコムの社長は、参議院議員です。
所属している政党は、自民党です。
(再掲。毎日新聞)
「2020年の東京五輪に向け、摘発を強化する方針を示した」
警察はいま、売春防止法のほかに、刑法175条の適用も視野に入れているのかもしれません。
(参考。刑法175条)
(わいせつ物頒布等)
わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。 2 有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする。 |
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先日、梅ちゃんさんのツイートをながめていました。
AV監督との会話が目にとまりました。
<2018年2月8日>
とある筋から情報が入った。オリンピックまでにAVを日活ロマンポルノ程度の内容に完全移行したいらしい。(誰がかは書かない)…何の影響も無いだろうが、そんな世界になったら俺はAV監督辞めます。…まぁ、その時既にAVも死んでるだろうけど。残るのは違法配信Vだけ…。それで良いの?
— HAMAR@ 兼業AV監督 (@hamar528) 2018年2月7日
とある筋から情報が入った。 オリンピックまでにAVを日活ロマンポルノ程度の内容に完全移行したいらしい。 |
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適正AVが生き残るなら、ロマンポルノ並みかな。
ただ、今日の日本プロダクション協会イベントでは、『本番あり前提』がAV女優の仕事とされてますから、いつ適正AVが瓦解するか・・・も想定するべき方向かも。— 梅ちゃん (@dousojinnnoaru) 2018年2月7日
適正AVが生き残るなら、ロマンポルノ並みかな。 |
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今回ばかりは希望は少ないかもしれません…。まさに、その『本番を捨てる』一点こそが、AV存在の唯一の妥協案だと考える方々がいるみたいです。
— HAMAR@ 兼業AV監督 (@hamar528) 2018年2月7日
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興味深い内容です。
はたしてどうなるのでしょうか。
(再掲。弁護士ドットコム)
「警視庁は2月1日、業界関係者に説明を開くなど、取り締まり強化の姿勢をみせている」
(2018年2月16日 毎日新聞「AV問題 「人権に配慮」 統一契約書の中身とは?」より、引用。)
●毎日新聞
統一契約書には 「ヌード撮影、性行為を伴うAV撮影」 と明記され、出演者は 「何ら強制・欺罔(ぎもう)されることなく自らの意思で決意した」 と認めた上で署名することになる。 |
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わいせつビデオ業界が違法行為をつづけているかぎり、逮捕は必定です。
業界の存続はありえません。
オリンピックまでに消滅していることでしょう。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
< 2018年2月6日>
複数の支援団体の方々、弁護士、霞ヶ関…それからファンの皆様、 また、これまで関心無であっても将来ご自身の娘さんやご家族が危険と隣合わせだと危惧された方々。 皆様の思いが大きければ大きい程、政治家の方々も問題として取り上げて下さります。 |
●香西咲さん
<2018年2月14日>
個人的見解ですが 今年は流れが変わります。 色んな意味で。 |
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ぼくもそう思います。
業界人の逮捕もさることながら、一番の関心事は犯罪に巻きこまれた方々の被害の回復です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
< 2018年2月6日>
私は下記の方々を訪問する度に『よく生きてたね!』と言われる程です。 (後略。) |
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(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。改行を施しています。)
<9ページ>
6 その他
(1)被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
(内閣府、関係府省) |
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「被害の回復」
香西咲さんは被害を回復することができます。
あともうすこしです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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