昨日、日本プロダクション協会についてふれました。
同協会のホームページをみますと、設立の目的が書かれています。
(引用)
本協会は、会員である適正AVプロダクションが主導をして、業界を自浄し、健全化を推進するために設立されました。
法令の遵守、実演家等の人権の確立と尊重、業界の地位向上および更なる発展のために邁進し、我が国の娯楽文化の清栄に寄与していくことを目的とします。
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日本プロダクション協会に加盟する企業はいずれも、適正、ということになるのでしょうか。
(辻丸さんのツイートより、引用。)
●辻丸さん
<2017年7月12日>
最初は約30社が集まり日本プロダクション協会を作ろうとしたが、加盟条件(暴力団との繋がりがない)を課すや約半分が脱落したらしい。
「幸いなことに大手のまともなプロダクションはみんな残ったんで(笑)AV業界なくならなくてすむなぁ、と」川奈
半分以上が反社?!これで"適正"な業界? https://t.co/nseRwb2XfB— AV落人辻丸 (@kohe000) 2017年7月12日
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「幸いなことに大手のまともなプロダクションはみんな残ったんで(笑)AV業界なくならなくてすむなぁ、と」 |
これは川奈まり子AVAN代表が講演のなかで口にされたことばのようです。
(参考。YouTube)
□2017年6月4日「AV産業の構造改革 社会と出演者」
動画をみてみます。
(※音声の文字化は筆者。)
<1:09:42~>
●川奈まり子 AVAN代表
日本プロダクション協会。
これもごく最近、有識者委員会(AV業界改革推進有識者委員会)とほぼ似たような時期に発足しました。
これはAV業界の芸能事務所ですね。
男優さんはいま現在、AV業界ではみなさん、フリーランスでどこの事務所にも登録していないんです。
ですからAV業界の芸能事務所というと、簡単に言うとAV女優さんをかかえている事務所さん、プロダクションさん、ということになります。
(日本プロダクション協会は)そのプロダクションの協会です。
大手の事務所を中心に現在、12社が加盟しているそうなんですが、これは今後ふえる可能性もあります。
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日本プロダクション協会のホームページをみますと、14のプロダクションが掲載されています。
(日本プロダクション協会「加盟プロダクション一覧」より、引用。)
●加盟プロダクション一覧
ARROWS C-more エンターテインメント GREEN エルプロモーション オールプロモーション カプセルエージェンシー クルーズグループ ディアスグループ ティーパワーズ ナックス バンビプロモーション・B star ファンスタープロモーション マインズ リンクス |
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●川奈まり子 AVAN代表
で、
「加盟条件なんなんでしょ?」
というはなしを訊(き)いたところ、やっぱり「反社」とのつながりですね。
暴力団とのつながりがないことなどを加盟条件にしたらしいんです。 最初は30社以上があつまっていたらしいんですね。 協会をつくりたいという声がプロダクションのなかからあがってきたときに。 ところが、こういう条件を課したところ、半分ぐらいが脱落してしまったというような状況があります。 |
ただ、さいわいなことに、大手のまともなプロダクションは皆残ったので、AV業界なくならなくてすむなぁ、というところではあるんですけれども。
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3日前の警視庁の説明会には、35のプロダクションが参加しています。
(2018年2月2日 withnews「AV強要、非公開だった警察説明会の中身 出席者『これでは生殺し』」より、引用。)
<一部分を引用>
●withnews
出席者はAVメーカーが130社で131人、AVプロダクションが35社で36人、作品の審査団体などが6団体から12人です。
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(再掲。川奈まり子AVAN代表)
「暴力団とのつながりがないことなどを加盟条件にしたらしいんです」
「こういう条件を課したところ、半分ぐらいが脱落してしまったというような状況があります」
当初はじかれたプロダクションも、後日入会をみとめられた、ということなのでしょうか。
推測はさておき、ティーパワーズの登記簿をみてみます。
設立時の登記簿
取締役は、松嶋重、となっています。
平成15年(2003年)から平成17年(2005年)まで、代表の任にあったことがわかります。
(2018年1月20日 産経新聞「AV関係者脅した疑い プロデューサーの松嶋クロス容疑者を逮捕 警視庁」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●産経新聞
知人から現金を脅し取ろうとしたなどとして、警視庁は19日、恐喝未遂の疑いで、音楽プロデューサーの「松嶋クロス」こと松嶋重容疑者(39)ら男3人を逮捕した。関係者への取材で分かった。
(略。)
松嶋容疑者は松嶋クロス名義でAV監督として活動。
AV製作会社の代表を務めるなどしていたほか、歌手のプロデュースを手がけるなど音楽プロデューサーとしても活動していた。
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現在は、別の人物が取締役をしています。
(再掲。川奈まり子AVAN代表)
「暴力団とのつながりがないことなどを加盟条件にしたらしいんです」
昨日のブログでも記しました。
出演強要と関わり合いのあるものについては、排除の対象とならない、ようです。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
(合同会社ディアスの登記簿の一部より、引用。)
業務執行社員 坂 上 孝 志
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(再掲。加盟プロダクション一覧)
ARROWS C-more エンターテインメント GREEN エルプロモーション オールプロモーション カプセルエージェンシー クルーズグループ ディアスグループ(合同会社ディアス) ティーパワーズ ナックス バンビプロモーション・B star ファンスタープロモーション マインズ リンクス |
業界は出演強要によって成り立っています。
強要がなくなれば立ち行かなくなります。
だれしもが強要をおこなっています。
日本プロダクション協会は、強要を理由に当該人物を排斥(はいせき)することができません。
業界の言っている自浄とは所詮、この程度のものです。
(TVでた蔵トップ「2016年12月31日放送 オトナの事情ジャーナル」より、引用。)
●アケミンさん(元マークスジャパン取締役)
「出演強要被害にあっているのはほんの一握り」![]() (※参考。KAZEさんのツイート。) |
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(日本プロダクション協会事務局 中山美里さんのツイートより、引用。)
●日本プロダクション協会事務局 中山美里さん
<2016年12月27日>
バッキーとかピエール西川口みたいに、あきらかに傷害罪のものはAV強要にあたるだろうし、別の犯罪名がつくけど、そのほかの強要って、犯罪ではない気がするんだよね。法律家じゃないから、よくわかんないけど。
— 中山美里 (@misatonakayama) 2016年12月27日
「そのほかの強要って、犯罪ではない気がするんだよね」 |
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年9月19日>
AV強要の告発をしても 業界側の人はスルー 『そんな事ありえない』の一言で終わらされる。 逆に親身になって下さるのは、娘を持つ親御さんだったりする。 (後略。) |
●香西咲さん
<2017年10月6日>
よく業界内部から 『信じられないから実際に被害に遭った人の聞取りをしたい』 という話を聞くのですが、私に聞き取りを依頼してきた人は一人もいません。 いくらでも応えますけど。 |
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警視庁の認識は業界とちがいます。
(2018年2月1日 NHK「AV出演強要で警視庁が業界要請」より引用。)
●田代芳広 警視庁 生活安全部長(2018年2月1日)
「脅迫などによって女性をアダルトビデオに出演させるケースがあり、社会問題となっている。深刻な人権侵害だ」 |
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田代部長は昨年のイベントのさいにも、峻厳な発言をされています。
(2017年4月26日 産経新聞「AV出演強要、JKビジネス…渋谷で性被害根絶イベント 女子大生ら170人参加でパレード 警視庁など」より、引用。)
●田代芳広 警視庁 生活安全部長(2017年4月26日)
「街頭で『モデルになりませんか』と勧誘された後、AV出演を強要されるなどの実態がある。若者の夢を台無しにする卑劣な犯罪行為で、摘発を強化していく」 |
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業界人は此(こ)の期(ご)に及んでも、強要はない、と言い続けるのでしょうか。
世間はゆるしません。
先ほどの川奈まり子AVAN代表のことばをつづけます。
(2017年6月4日「AV産業の構造改革 社会と出演者」より、引用。)
(※音声の文字化は筆者)
<2:17:33~>
●川奈まり子 AVAN代表
たとえば有名な監督さんで、アダチカオルさんとかは、ずっと会社に寝泊まりしていると。
あの、家が借りられない、買えもしない、っていうはなしを聞きました。
まあ、皆なんとかして生きているんで、どうにかして借りるか買うかしているひとがほとんどなんですけれども、でもとても苦労している場合が多いです。
AVANでも事務所を借りるときに、本当に大変でした。 AVANは別にAV制作をしているわけではないし、AV女優やAV男優がいつもいつも出入りするというわけではないんですけれど。 うちの事務所は。 でも、あの、なかなか貸していただけない。 事務所をね。 |
結局、香港資本のレンタルオフィスがようやっと貸して。
まったく問題ないですよ、と言ってくださったので、オフィスを借りることができたんですけれども、事務所を借りるのもなかなか大変でしたね。
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諸悪の根元はメーカーです。
すべての違法行為をやめて、まともになれば、だれも差別などしません。
業界はすみやかに、以下の犯罪と決別すべきでしょう。
警察庁が適用を考えている犯罪
□強姦罪等の性犯罪(強姦罪、準強姦罪、強制わいせつ罪、準強制わいせつ罪など) □強要罪 □傷害罪 □暴行罪 □脅迫罪 □職業安定法第63条第2号(有害業務就業目的の職業紹介等) □労働者派遣法第58条(有害業務就業目的の労働者派遣) □労働基準法第5条(強制労働の禁止) |
上記に加えて、警視庁がさらに適用を考えている犯罪
□淫行勧誘罪 □売春防止法の周旋、場所の提供など |
世の人々に受け入れられたいのであれば、犯罪をやめるしかありません。
あわせて、被害者の方々の動画を削除する必要があります。
不作為も犯罪ですので。
業界人が真人間になることを願っております。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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