強姦や準強姦の加害者を野放しにせず逮捕することが香西咲さんたち被害者におおきな勇気と希望をあたえます。政府は早急に被害の回復をはからなければなりません

以前、法務省の「第2回性犯罪の罰則に関する検討会」で、性犯罪に関するヒアリングがおこなわれました。
各有識者の報告が秀逸でしたので、参照させていただきます。

性犯罪者とは

(2014年11月21日 第2回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より引用。)

<3ページ>
福井裕輝 性犯罪加害者の処遇制度を考える会 代表理事

言えるのは、我々はたくさん見ていますけれども、性犯罪者のかなりは精神障害者であることです。
そうでない面ももちろんあります。
集団強姦など悪質なものは、治療どうこうという問題ではないというのもありますけれども、基本的には性嗜好障害、発達障害あるいはパーソナリティ障害です。

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性犯罪者のかなりは精神障害者
その性犯罪者が蠢(うごめ)く巣窟(そうくつ)がアダルトビデオ業界です。

(2017年2月6日 産経新聞「【東京五輪あと1264日】AV出演強要、根絶を」より、引用。改行を施しています。)

産経新聞

ただ、AV業界には風営法は適用されず、監督官庁もない。
制作現場では違法行為が横行しているとも聞く。
意に反して出演させられる女性が少しでも減ることを願う。

(2016年8月3日 毎日新聞「AV出演強要『昔からあった』元トップ男優が証言」より、引用。改行を施しています。)

太賀麻郎さん(元トップ男優)

(略)、AVはもともと「有害業務」でいろいろな法律に引っかかる。
もちろんグレーと言えるだけの体(てい)は整えていますが、もし警察がやる気になれば摘発できてしまうんです。

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(再掲。福井裕輝 代表理事)
性犯罪者のかなりは精神障害者である

言い得て妙です。
首肯することができます。

<8~9ページ>
藤岡淳子 大阪大学大学院教授
(略)、Marunaという研究者は、内的な要因に注目しています。
ずっと犯罪をしている人と、2、3年犯罪をしていない人たちにインタビューをして比較をしています。

ずっと犯罪をしている人たちは、「非難の脚本」と名付けられた、自分を無力な社会の犠牲者とみなして、あいつがこうだったから、自分はこうなったとか、人のせいにばかりすることをずっと続けている。
一方、離脱した人たちは、「回復の脚本」と名付けられている、楽観的で、自分は自分でやれる、そしてこのやれたことの恩返しを後の世代にお返ししたい、社会に役立つ人になりたいというような回復の脚本を持っていて、人間としての主体性こそ離脱への鍵であるというふうにMarunaは考えています。

「~だから、こうなった」という話から、「~だからこそ、こうなれた」という話への変化で、自助グループなどで、自分の話を繰り返して、新たな自己と物語を獲得していくということが離脱には非常に重要だという知見です。

これらについて、犯罪をやめていくには四つの段階があるだろうと、Wardらはまとめています。

まず、決意の段階。
何かがきっかけとなって、このまま犯罪者でいていいのか、もっと意味のある生き方があるのではないかと思う。
この思いは、サポートやチャンスがあるかないかといったほかの条件で強まったり弱まったりするのですが、ここを決意させることができるかどうか。


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(再掲。藤岡淳子 大阪大学大学院教授)
自分は自分でやれる
社会に役立つ人になりたい
このまま犯罪者でいていいのか、もっと意味のある生き方があるのではないか

内面にこのような自己を確立することができたひとは、性犯罪から抜け出すことができるようです。

(参考。当ブログ)
2017年11月19日

(2017年 11月17日 大竹まこと ゴールデンラジオ「大竹メインディッシュ」より、引用。)

(※音声の文字化は、筆者。)
中村淳彦さん

生き残っていくというか、このAV業界というのは、AV女優以外のセーフティーネットになっている部分があって、ほかに行き場所がないんですね。
彼らは。
なので、需要があるかぎりは、しがみついて、つくるかな、とぼくは思ってー

女の子は若くてかわいくて、学歴も高い子が、いまぞくぞく出させているから、女の子はいくらでも行く場所があると思うんですよ。

男たちがね。
つくったり、男優だったり、プロダクションー
プロデューサーだったり、経営者だったりというのは、ほかに行き場所、ないだろうなぁ

ただ、ぼくもふくめてなんですけど、ふつうの映画つくれない、テレビ番組つくれないから、女の子の裸を利用してなんとか商品にして生活している、っていう。
こう、あんまり才能がないひとたちのあつまり、かな、と思っているので。

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(再掲。藤岡淳子 大阪大学大学院教授)
新たな自己と物語を獲得していくということが離脱には非常に重要

業界人が真人間になるのは至難の業のようです。
業界にしか居場所がないのですから。
つぎは被害者についてみてみます。

被害者の実相

(2014年11月21日 第2回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より引用。)

亀岡智美 兵庫県こころのケアセンター副センター長
<12ページ>
まず、構成要件についてですが、一般に非常にショッキングで恐怖を伴うような出来事を体験した方は、心的外傷が生じる可能性があるわけですが、一般的には、その人に備わっている回復力というものがありますので、大体半数以上が専門的な治療を受けずとも自然に回復していくと報告されております。

ですが、強姦を始めとする性暴力被害を受けた女性のおよそ半数近くがPTSDを発症するということが判明しております。

一方、身体的暴行の被害を受けた女性ですと20%程度、武器による脅しの場合は30%程度のPTSDの発症リスクということですので、性暴力被害を受けた女性のPTSD発症リスクが明らかに高いということが分かります。
これは有名な社会学者の調査によるものです。

日頃の臨床場面でも、例えば強盗被害を受けた方の治療を担当することもあるわけですが、強姦の被害を受けた方と比べて症状の軽い、重いということはございませんし、むしろ強姦の被害者の方が恥の感情やスティグマという、自分が汚れてしまったという思いがより強いと思われるようなケースも少なくありません。

よって、強姦加害者が刑法上で強盗罪などと同等の処罰を受けるということは極めて妥当なことであると考えております。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
2018年1月29日

いつもありがとうございます。
起訴されたとしても
加害者である #青木亮 は被害者の受けた苦しみや一生残る後遺症を味わう事は無いのですよね。
良くてたった数年の禁固刑
或いは私で稼いだAV一本分にも満たない罰金
( #労働者派遣法違反 で #略式起訴 された時はそうでした。)

報われません。

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(再掲。香西咲さん)
加害者である #青木亮 は被害者の受けた苦しみや一生残る後遺症を味わう事は無いのですよね

ちがいます。
こいつ(青木)の人生はもうおわりです。
週刊文春によって実名が晒されました。
おそらく本名なのでしょう。
登記簿にも、同じ名前が記されています。
性犯罪をおこなったとの事実は一生ついてまわります。
偽名をつかっても、いずれ発覚するでしょう。
週刊文春の報道によって青木は、社会的生命をうしないました。

<14ページ>
亀岡智美 兵庫県こころのケアセンター副センター長

(略)、日頃臨床で被害者の方と接しておりますと、大抵の被害者の方は加害者を何らかの方法で処罰してほしいとか、加害者から相応の謝罪をしてもらいたいと望んでいるようです。

ですから、たとえ自分が申告しなくても、社会が性暴力を許さずに適切に処罰がなされるのだというような体制が整うことは、被害者に大きな勇気を与える可能性が高いと思います。

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<14ページ>
田中素子 松江地方検察庁検事正
確認と質問なのですけれども、親告罪か非親告罪かということですが、先生は、非親告罪化したほうがよいというお考えというわけではないのですか。

亀岡智美 兵庫県こころのケアセンター副センター長

それはケース・バイ・ケースであると思っております。
先ほど言いましたように、被害者のほとんどは処罰を望んでおられますし、それがなされないことによって二次的な傷付きを体験する人も多いので、社会が裁くということがある方がいいとは思っています。

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(再掲)
社会が性暴力を許さずに適切に処罰がなされるのだというような体制が整うことは、被害者に大きな勇気を与える

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。
(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

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政府は被害の回復を検討しています。
犯人の逮捕も、回復のうちのひとつです。
早期の逮捕を期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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