「ポルノ被害者支援マニュアル」という小冊子があります。
一般社団法人社会的包摂サポートセンターが無料で配布しています。
監修したのはPAPSです。
(一般社団法人社会的包摂サポートセンターのサイトより、引用。)
訴えづらい「性被害」のひとつとしてのポルノ被害。
新しい課題であり、相談の中から徐々に「被害」が浮き彫りになってきています。
相談支援に取り組む支援者が孤立しないためにも、現場で活用していただければと思っています。
——————————————————–
「ポルノ被害者支援マニュアル」は、2016年2月19日に発刊されました。
同書のなかに、
「今は、まだ名前のない 性被害があります」
との一節があります。
(2016年12月13日 第85回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<25ページ
●平川和子 東京フェミニストセラピィセンター所長(2016年12月13日)
それから、AV出演の強要に関しては、名前のない性暴力被害であって、研究者によると、「被害者がいない犯罪」なのだと言われてきた経過があります。
——————————————————–
「名前のない性暴力被害」は現在、「出演強要」という名前で膾炙(かいしゃ)されて(知れ渡って)います。
以前AVANは、呼称にこだわっていました。
(2017年2月3日 AVAN「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。改行を施しています。)
●AVAN(2017年2月3日)
照会事項4
次に、第82回の議事録においては、
「その他の若年層を対象とした暴力の被害等について(アダルトビデオへの出演強要など)」
と記載されています。
第81回までは「強制出演」という文言でしたが、特定の団体の報告書等で用いられているのと同じく「出演強要」という用語が用いられだしています。
これに関しては、配布資料を参考に用語の統一を図られた、ということでよろしかったでしょうか。
——————————————————–
議事録を参照します。
2016年4月19日
(2016年4月19日 第81回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<3~4ページ>
(※「女性活躍加速のための重点方針2016」への記載について)
●小林 内閣府 暴力対策推進室長
4点目で<女性に対する暴力の予防と根絶のための基盤づくり>でございます。
これにつきましては、まず、性暴力や配偶者からの暴力などに関するデータを収集・分析するための手法や統計について調査研究等を行うべきであるというものでございます。
その後に、被害者への効果的な支援施策に資するための広報・周知の方法について検討すべきである。
その中で特に、最近、児童の性に着目した新たな形態の営業など、JKビジネスでありますとか、AVへの強制出演等々、もろもろ新しい問題が起きておりますので、そういったものも含めまして、いろいろ多様化していることを踏まえて、その実態把握や若年層に対する啓発活動、教育・学習の充実を図るべきであると記載しております。
(参考)
□2016年5月20日 女性活躍加速のための重点方針2016
児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の多様化を踏まえ、その実態把握に取り組むとともに、若年層に対する啓発活動、教育・学習の充実を図る。 |
<30ページ>
●小林 内閣府 暴力対策推進室長
次回ですけれども、6月か7月に予定しておりまして、JKビジネスやAVへの強制出演などの問題について、被害者を支援しておられる団体の方のヒアリング等々を予定しております。
——————————————————–
AVANが言うように、2016年4月19日の時点では、「強制出演」という用語がつかわれています。
約2か月後にふたたび、同調査会が開催されました。
2016年6月30日
当日の議事次第にはこう書かれています。
(引用)
「その他の若年層を対象とした暴力の被害等について(アダルトビデオへの出演強要など) 」
「強制出演」ではなく、「出演強要」が正式名称となったようです。
議事録をみてみます。
(2016年6月30日 第82回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<2ページ>
●山田昌弘 会長代理(中央大学教授)
本日の議事は「児童の性に着目した新たな形態の営業など、若年層を対象とした暴力の被害等について」の実態を把握するために、いわゆるJKビジネスと呼ばれている営業やアダルトビデオへの出演強要に関して、地方公共団体と被害者支援団体から被害実態や取組について発表していただき、これに対する質疑を行います。
——————————————————–
<4ページ>
●伊藤和子 HRN事務局長
大体、モデルにならないか、タレントにならないかなどといった言葉でスカウトをされ、タレントやモデルになる夢を持って誘いに応じる若い女性たちが、実際に契約をしてみるとアダルトビデオの出演を半ば強要される、意思に反して出演させられるという事案が相次いでいる状況です。
——————————————————–
<34ページ>
●山田昌弘 会長代理(中央大学教授)
それでは、次に若年層を対象とした暴力の被害等として、アダルトビデオへの出演強要などの被害の実態等について、被害者支援団体のポルノ被害と性暴力を考える会PAPSさんと、NPO法人人身取引被害者サポートセンターLighthouseさんから宮本さんと藤原さん、よろしくお願いいたします。
——————————————————–
「強制出演」
「出演強要」
強制と強要は、どうちがうのでしょうか。
広辞苑で確認します。
(広辞苑より)
●強制
「威力や権力で人の自由意思をおさえつけ、無理にさせること」
●強要
「無理じいに要求すること」
アダルトビデオの撮影に関しては、強制よりも強要のほうが、実態に即しているのかもしれません。
いずれにせよ、自分の意に反して出演させられるとどのような事態が生起するのでしょうか。
(2016年12月13日 第85回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。)
<25ページ~26ページ>
●平川和子 東京フェミニストセラピィセンター所長(2016年12月13日)
私からは、このJKビジネスとAV出演の強要に関しては、なぜこれを取り上げることが大事なのかという点について申し上げたいと思います。
どちらも見えにくい被害であったということ、あるいは、
AVの出演強要については、AV自体が未だ名前のついていない性暴力であり、そのことを可視化する意味はすごく大きいかと思います。 |
●平川和子 東京フェミニストセラピィセンター所長(2016年12月13日)
従来、ポルノグラフィーというのは表現の問題として議論されることはあっても、AVが制作される過程の中で、実は女優となる出演する女性が強姦被害に遭っており、しかも、数人の男性に囲まれて、同意のない性行為をさせられているということです。
既ポルノ制作の過程で性暴力被害が起きているという構造的問題をきちんと報告書に書き込む必要があるのではないかと思います。 |
●平川和子 東京フェミニストセラピィセンター所長(2016年12月13日)
またAVに関しては従来から表現の問題である観点から、たかだかわいせつ物としての取り締まりが行われてきたといっても過言ではないと思いますが、一旦はこの立場からの議論を保留にしたうえで、AV制作過程において性暴力が行われているのだという書き込みをする必要があるかと思います。 |
——————————————————–
自分の意思に反してアダルトビデオに出演させられたということは、強姦の被害に遭った、ということです。
衆目の一致するところです。
だれも否定することはできません。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月14日>
昔のトラウマを思い出しただけで気持ち悪くなるから面白半分で私の過去に触れないで下さい。 今触れなくてもそのうち明るみに出ます。 |
●香西咲さん
<2016年6月15日>
明日から4日間出張なのですがまだ準備が… フラッシュバックしたので念の為病院は行っておきました。 いつかトラウマから開放される日はくるのかな? |
●香西咲さん
<2016年7月15日>
それから昨日発売の週刊文春、絶対に読んでください! 5年、いや、洗脳期間入れたら6年のトラウマに決着をつけてみせます! やり直しはまだ利く! |
●香西咲さん
<2016年7月17日>
ありがとうございます。 この件で今迄のトラウマ、後遺症に決着を付けて次に進みます 私逞しいから(笑) |
●香西咲さん
<2016年10月28日>
隅に追いやっていたトラウマを掘り起こすのはとてつもない労力が要りますね。 精神的にも、ついこの間までは普通の精神を保てたのに、思い出した瞬間動悸や頭痛吐き気…この突然の変化は経験者にしか分からない。 女性の共犯者達は特に最低。 #性暴力 #現代版人身売買 #AV強要 |
——————————————————–
政府の最終目標は、出演強要にかかわったやつらを強姦罪で逮捕すること、と考えます。
(2017年5月20日 テレ朝NEWS「AV出演強要問題 全国警察本部に専門官を設置」より、引用。改行を施しています。)
政府は(5月)19日、関係省庁の対策会議を開き、違法なスカウトの摘発を推進する専門官を、今月中にも全国の警察に設置することを決定しました。 警察庁は 「場合によっては業者のスタッフを、強姦罪や強要罪で摘発する」 としています。 |
——————————————————–
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
現在、警察は、着々と実績を積み上げています。
国民はその日がくるのを心待ちにしています。
(アラン著 神谷幹夫訳「幸福論」岩波文庫刊より、引用。改行を施しています。)
<『誓わねばならない』の章の314ページ>
上機嫌など存在しない。 気分というのは、正確に言えば、いつも悪いものなのだ。 |
<『誓わねばならない』の章の316ページ>
最後に、用心のために言っておく。 憂鬱な思考はすべて、自分をだます魂胆だと思ってさしつかえない。 なぜなら、われわれは何もしないでいると、すぐに自ずと不幸をつくり出してしまうのだから。 |
——————————————————–
香西咲さんがあきらめなければ、願いはかならず成就します。
——————————————————–
■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ