3日前の1月19日(金)に、業界人が淫行勧誘罪で逮捕された、との報道がされました。
(参考。当ブログ)
・2018年1月19日
・2018年1月20日
・2018年1月21日
共同通信によりますと、実際の逮捕はその2日前の1月17日(水)であったようです。
犯罪者が捕獲されたと知ったとき、ぼくは一瞬、声をうしないました。
逮捕もさることながら、警察が、アダルトビデオの撮影は淫行に該当する、と判断したからです。
●刑法 第182条(淫行勧誘罪)
営利の目的で、淫行の常習のない女子を勧誘して姦淫させた者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。 |
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アダルトビデオの撮影は、業界人が喧伝(けんでん)しているような表現活動でなかったようです。
(2017年3月2日 IPPA「20170302HRN院内シンポジウム欠席についてのご連絡」より、引用。)
●IPPA(メーカー団体)
しかしながら、当業界においては、偏見に基づくものも含め多数の社会的非難もある中、女優を中心とする製作者全員の自己実現の一つの態様として映像作品が作られているものと真に考えており、当協会及び各メーカーは、それら社会的非難等から彼ら・彼女らを守っていくべき責務があるものと考えております。 |
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アダルトビデオの撮影は、淫行です。
表現活動ではありません。
今回の逮捕でそのことが截然(せつぜん)となりました。
おそらく今後も逮捕がつづくことでしょう。
(2017年7月28日発売 「週刊金曜日」より、引用。)
●辻丸さん
あくまで自分の感覚でしかないが、8割以上の女優は自発的に出演していて、被害者は2割かそれ以下。 |
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(再掲。辻丸さん)
「8割以上の女優は自発的に出演」
この8割のなかには、業界人から勧誘されて女優になったかたもいらっしゃるのではないでしょうか。
(再掲)
●刑法 第182条(淫行勧誘罪)
営利の目的で、淫行の常習のない女子を勧誘して姦淫させた者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。 |
当該女性がいくら自主的に出演したとしても、業界人は安穏(あんのん)としていられません。
勧誘という行為が介在していた場合は摘発の対象になるのですから。
(瀧本梨絵さんのツイートより、引用。)
●瀧本梨絵さん
私がAV業界に飛び込んだのは自分の意思であり、スカウトなどに騙されAVに出演させられた所謂AV出演強要とは異なります。その点で私の行動は自己責任であり、自分の身に降りかかったことも自業自得と思われて仕方ありません。だから私の訴えを認めてほしい、同情してほしいという気持ちはありません。
— 瀧本 梨絵 (@takimotorie) 2017年11月30日
私がAV業界に飛び込んだのは自分の意思であり、スカウトなどに騙されAVに出演させられた所謂AV出演強要とは異なります。 その点で私の行動は自己責任であり、自分の身に降りかかったことも自業自得と思われて仕方ありません。 だから私の訴えを認めてほしい、同情してほしいという気持ちはありません。 |
(再掲。瀧本梨絵さん)
「私がAV業界に飛び込んだのは自分の意思」
瀧本梨絵さんについては、淫行勧誘と無縁なのでしょうか。
そうでもないようです。
(2017年4月15日 産経新聞「『当日次第の展開』の台本で…『断れなかった』元AV女優が告白 メーカー側は否定 社会問題化する出演強要」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●産経新聞
瀧本さんや所属事務所「ベールアンジュ」の代表の男性によると、元々代表の男性は医師免許を持ち都内で内科クリニックを開業しており、瀧本さんはその従業員だった。
しかしクリニックの経営不振や瀧本さんが以前からAV女優に興味を持っていたことなどから、男性はAV業界への参入を計画。
平成28年6月、瀧本さんとともにSODのAV女優の募集に応募した。
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「SODのAV女優の募集に応募した」
SODは瀧本さんを勧誘しています。
(再掲)
●刑法 第182条(淫行勧誘罪)
営利の目的で、淫行の常習のない女子を勧誘して姦淫させた者は、3年以下の懲役又は30万円以下の罰金に処する。 |
今後の成り行きが注目されます。
瀧本さんに関しては、撮影自体も問題でした。
(2017年4月15日 産経新聞「『当日次第の展開』の台本で…『断れなかった』元AV女優が告白 メーカー側は否定 社会問題化する出演強要」より引用。改行を施しています。)
●瀧本梨絵さん
「今作では(本番行為は)あるかな」 とは覚悟はしていた。 ただ、事前にはっきり説明されておらず、当日渡された台本にも 「ここから先は…当日次第の展開です」 としか書かれていなかった。 撮影も時間が押して夜になっていたので、 「やっぱりないんだな」 と思っていた。 そこに突然、溜池監督から 「ラストは僕と2人きりで絡みを撮影する」 と伝えられた。 びっくりしたが、疲労や 「ここで断ると、これまでの撮影が無駄になる。スタッフにも迷惑をかけてしまう」 と思い、断れなかった。 |
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警察は、アダルトビデオの撮影は淫行である、と認識しています。
IPPAが言っているような「自己実現の一つの態様」ではありません。
SODは、瀧本さんの意に反して淫行をおこないました。
警察はかねてより、出演強要をおこなったものを強姦罪で逮捕すると公言しています。
(2016年11月15日 内閣府「第84回 女性に対する暴力に関する専門調査会 議事録」より、引用。)
<18ページ>
●平川和子 東京フェミニストセラピィセンター所長(2016年11月15日)
警察庁の資料についてお尋ねします。 (略。) (略)各種法令の適用を視野に入れた取り締まりの推進ということで、例えば強姦罪の適用などとおっしゃいましたか。
それを聞いたような気がしたので、私としては驚いて、前向きにやっていただくのだと思ったのです。 |
●髙坂 警察庁保安課 課長補佐(2016年11月15日)
例示として、通達の内容ということで、強姦、暴行、傷害などといった刑法に定める罪のほか、職業安定法とか労働者関係法令といったものを適用して、取り締まりを推進してくださいという内容でございます。 |
●平川和子 東京フェミニストセラピィセンター所長(2016年11月15日)
アダルトビデオの強制的な出演等に関して、強姦罪などを適用すると聞いてもいいのでしょうか。 |
●髙坂 警察庁保安課 課長補佐(2016年11月15日)
そういう状況があれば、さまざまな法令を適用して取り締まってくださいということでございます。 |
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警察はこれまで、出演強要をおこなった業界人を逮捕してきました。
労働者派遣法からはじまり、昨年は強要罪を適用しました。
いずれも裁判で罪が確定しています。
つぎは強姦罪、と思っていましたところ、警察はその前に、淫行勧誘罪をもってきました。
実績を積み上げていく算段なのかもしれません。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
こいつらがおこなった犯罪に関しては、淫行勧誘罪のような微罪でおわらせてはなりません。
強姦罪の適用が必須です。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月19日>
前例出来てくれるととてもやりやすいです。 #労働者派遣法違反 の次は #AV強要 #強姦罪 で。 #人身売買 #アットハニーズ #青木亮 #HumanTrafficking |
●香西咲さん
<2018年1月4日>
#WILL #DMM も世間的には大問題ですが。
私の一番の目的は #青木亮 の |
●香西咲さん
<2018年1月20日>
今日の #認知行動療法 の経過測定、 泣いてしまって出来ませんでした 臨床心理士の先生に現状や悩みを聞いて頂いて、測定は後日…になりました。 張り詰めていたので久しぶりに大泣き出来ました。 先生方、本当にすみません。 |
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犯罪者を放免するような国家であってはなりません。
犯罪者の逮捕がもとめられます。
(辻丸さんのツイートより、引用。)
●辻丸さん
<2018年1月22日>
「現行法で対応でき」「司直の手に委ねるしかない」はずだった適正AV業界が、淫行勧誘罪をネタにまた外部へ喧嘩腰のレッテル貼り。結局、改革自浄より本音は己のプライドを賭けた人権団体叩き?「過去の被害者を支援する立場はとらない」なら黙っていてほしい。迷惑被るのは現場の実演家達なのだから。 https://t.co/t9LWk8NUMV
— AV落人辻丸 (@kohe000) 2018年1月22日
「現行法で対応でき」「司直の手に委ねるしかない」はずだった適正AV業界が、淫行勧誘罪をネタにまた外部へ喧嘩腰のレッテル貼り。 結局、改革自浄より本音は己のプライドを賭けた人権団体叩き? 「過去の被害者を支援する立場はとらない」なら黙っていてほしい。 迷惑被るのは現場の実演家達なのだから。 |
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今回の淫行勧誘罪の適用によって、山口貴士弁護士をはじめとする業界人は錯乱状態におちいっているようです。
伊藤和子HRN事務局長に八つ当たりしています。
私の当該ツイートの後段は一般論。
私を叩いて悪質な印象操作をすれば、AV強要問題は沈静化するかもしれない、というような時代は終わったのに、気づかずせっせと叩く暇なチキンが多いのでびっくり。
戦いたいなら権力と正面から戦えばいいのにネ。
(第2文以下はもちろん一般論) https://t.co/kywByCremp— Kazuko Ito 伊藤和子 (@KazukoIto_Law) 2018年1月22日
山口貴士弁護士たちがおこなっている行動は、「代償」です。
代償とは、直接実現できない目標や手段を他のものにおきかえて心的緊張を一時的に解放しようとする振る舞いのことです。
フロイトの防衛機制のなかのひとつです。
文句があるのならば、直接、政府に言うべきです。
それができないので、伊藤和子HRN事務局長に当たって憂さを晴らしています。
哀れです。
なさけないです。
香西咲さんはちがいます。
目標と向かいあっています。
逃げることはしません。
ほかのものに目標をおきかえることはしません。
業界人とは度量がちがいます。
香西咲さんは気高く崇高です。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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