昨日、リベンジポルノ法についてふれました。
既述のとおり、政府は当初、新法の制定に対して関心をしめしませんでした。
本日は、三谷英弘衆議院議員の質疑をみてみます。
(2013年11月13日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
<一部分を引用>
●三谷英弘 衆議院議員(みんなの党【※現在は自民党】)
(前略。)
(略)、いわゆるリベンジポルノというふうに一般に言われておりますけれども、その問題について少しお伺いできればというふうに考えております。
このリベンジポルノというのは、法的な定義というのはもちろんありませんけれども、一般には、もともと交際関係にあった男女関係というものの中において、交際当時撮影した性的な写真等々を、交際関係が終了後、ある意味嫌がらせ目的でインターネットその他の媒体に公開するというようなことをいいます。
インターネットが普及するに伴って、この手の問題というのが多発しているというふうに聞きますし、痛ましい事件の裏にもそういうことが伴っていたというようなことも仄聞(そくぶん)するところではございます。
そこで、伺います。
こういういわゆるリベンジポルノ、例えば、アメリカのカリフォルニア州では、リベンジポルノを特別に処罰する法律というのが制定されたという例もありますけれども、この問題について、法務省として何らかの法律、立法対策をとるというような予定はございませんでしょうか。
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●谷垣禎一 法務大臣(2013年11月13日)
今のところ、特にリベンジポルノに対して新しい立法をするということを特別に考えているわけではございません。 その理由としては、リベンジポルノというのは何かという定義は別としまして、想定されるような問題は大体現行法で裁けるのではないか。 |
これは、個別具体的なことにもよりますが、例えば、事実の摘示を伴って、かつてつき合っていた人の性的な写真や何かをインターネットに出せば、それは名誉毀損罪というのもまず成立する可能性が極めて大きいですね。
それから、18歳に満たない子供であれば、児童ポルノ禁止法違反というのが考え得るわけです。
それから、刑法175条の、今は舌をかむような名前になりましたが、わいせつ物に関する罪、わいせつ電磁的記録記録媒体陳列罪等々も成立をする。
したがいまして、大体現行で対応できるのではないかと思っております。
そこで、今言及されましたカリフォルニアの例、あるいは欧米、アメリカ等の立法例を拝見しますと、例えば、そこでつくった罪の法定刑等々は、先ほど私が引きました日本の法律に比べますとかなり低い。
法定刑が高いのがいいのか低いのがいいのかは議論があるでしょうが、相当威嚇効果というか抑止効果というか、そういうのも日本の法律体系はあるのではないかと思っております。 |
その上で、何が足りないところがあるかという御議論は、これはあるだろうと思いますが、それは、そういう立法ができる程度に立法事実がある程度集まってこないとなかなか難しいのではないかと思っております。
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(再掲。谷垣禎一 法務大臣)
「相当威嚇効果というか抑止効果というか、そういうのも日本の法律体系はあるのではないか」
谷垣大臣は、現行法でもリベンジポルノに対応できるし抑止効果もある、とのべました。
●三谷英弘 衆議院議員(みんなの党【※現在は自民党】)
そこの、名誉毀損罪等々で対応できるというのは、参議院の予算委員会の方の答弁(※昨日のブログを参考)も実は読んでおりましたので、それは理解しているつもりではございました。
実は、刑罰法規というものには、いわゆる一般予防(社会一般への警告)と特別予防(その犯罪者の再犯の予防)、そういうような二つの観点がございまして、実際に起こったことを処罰していくということで、同じようなことをするなよというような、個別の、本人に対する予防効果といいますか特別予防効果というのは、もちろんそれはあるんだろうと思うんですけれども、
ここで私が立法的に対策をとると言うことは、そういうことをやっちゃいけないんだということを社会に知らしめていくというような普及啓発効果というのは、やはり拭い去ることができないのかなというふうに考えている次第でございます。 |
例えば、以前、映画館の中で映画を盗撮するということをやりまして、それをインターネットに上げるというようなことが続発した、そういうときもございました。
そのときには、もちろんこれは著作権法で処罰するということができるんですけれども、あえてこういう映画館、劇場の中で盗撮する行為というものを立法的に解決して、それを啓蒙したということによって、映画館の中で盗撮するという事案は格段に減ったというような実際の例があるわけなんです。 |
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(再掲。三谷英弘 衆議院議員)
「映画館の中で映画を盗撮」
「著作権法で処罰するということができる」
2007年に国会は、映画館のなかで映画を盗撮してはならない、という法律案を可決しました。
(参考)
●映画の盗撮の防止に関する法律
□第1条
この法律は、映画館等における映画の盗撮により、映画の複製物が作成され、これが多数流通して映画産業に多大な被害が発生していることにかんがみ、映画の盗撮を防止するために必要な事項を定め、もって映画文化の振興及び映画産業の健全な発展に寄与することを目的とする。
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(文化庁「映画の盗撮の防止に関する法律について」より引用。)
<一部分を引用>
●文化庁
Q2.映画の盗撮は、著作権法では取り締まれないのですか。
A2.著作権者の許諾を得ないで、著作権のある映画の録画・録音を行うことは、特に著作権法で定められた例外の場合を除いて著作権侵害となります。
ただ、著作権法には、個人的又は家庭内等の限られた範囲内で使用するために複製を行う、いわゆる私的使用目的による複製については、著作権者の許諾を得ることなく行うことができるという例外規定が設けられています(著作権法第30条第1項)。
(参考。著作権法)
□第30条第1項
著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる。
●文化庁
このため、映画館で映画の盗撮が行われた場合であっても行為者が私的使用目的の複製であることを主張したときは、著作権法ではこれを直ちに著作権侵害と認めることが難しく、効果的な対応ができないことがありました。 |
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盗撮の行為者が言い逃れをしたときは、「効果的な対応ができない」という状況があったようです。
なんだか出演強要被害と似ています。
(2017年11月25日 Yahoo!ニュース「「AV出演強要問題は今どうなっているか。 今も苦しみの中にいる被害者たちより、引用。)
<一部分を引用>
●伊藤和子 HRN事務局長
またとある最大手メーカーは、配信・販売停止を求める被害者の訴えに対して、
「私たちは出演強要は一切許されないと考えています。しかし、プロダクションに確認したところ、そちらの主張する強要の事実を否定しました。そこで、そちらから強要を示す明確な証拠を提出いただければ、販売・配信停止を進めます」
と通知してきます。
(辻丸さんのツイートより、引用。)
●辻丸さん
<2016年12月6日>
業界は出演強要が立件されない事を免罪符にしてるようだが、多くの相談が寄せられながら一件も犯罪として認定されない事こそ女性差別、性犯罪への偏見だとなぜ一部のフェミやSW擁護陣は問題視しないのか?男社会やスティグマにあれほど敏感な人達がAV問題になるとなぜか業界側にとことん立つ不思議
— AV落人辻丸 (@kohe000) 2016年12月6日
業界は出演強要が立件されない事を免罪符にしてるようだが、多くの相談が寄せられながら一件も犯罪として認定されない事こそ女性差別、性犯罪への偏見だとなぜ一部のフェミやSW擁護陣は問題視しないのか? |
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●文化庁
そこで、この法律によって、映画の盗撮について、私的使用の目的でされるものであってもこれを違法とすることで、海賊版の流通防止を効果的に行おうとしたのです。
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法律の制定によって、詭弁は通用しなくなりました。
抜け道はなくなりました。
三谷議員の質問にもどります。
(2013年11月13日 衆議院 法務委員会「会議録」より、引用。)
●三谷英弘 衆議院議員(みんなの党【※現在は自民党】)
そういう意味で、このリベンジポルノ、今まさに立法事実がどれぐらい集まっているのかというようなことをおっしゃっておりましたけれども、それが集まったということであれば、ぜひとも前向きに取り組んでいただきたいなというふうに考えておりますので、ぜひともその点を御検討いただければということをお願いさせていただきます。
質疑の持ち時間が終了いたしましたので、これで終了させていただきたいと思いますけれども、本当にこういった問題で苦しんでいる方々が数多くいますので、御対処のほどよろしくお願いします。
質問を終了させていただきます。ありがとうございました。
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(再掲。谷垣禎一 法務大臣)
「新しい立法をするということを特別に考えているわけではございません」
1年後、国会でリベンジポルノ法が成立しました。
出演強要問題についても、リベンジポルノ法のときと同じような流れで推移していると思惟(しい)します。
(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●プロダクションから2,460万円の違約金を請求された女性
しかし、警察の人はプロダクションに事情を聴いたあとで、私に対して
「あと2本出演したらどうか」
と言ってきました。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
<9ページ>
●内閣府、関係府省
(1) 被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 |
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一昨日、あるかたからメールをいただきました。
信用できるひとからうかがった情報とのことです。
概略を記します。
元AV男優の××××氏(※名前は伏せます)が、ツイッターを利用している見知らぬ女性を騙してアダルトビデオの撮影をおこなっている。
撮影場所はヒルトンホテルである。
後日、女性が販売の中止をもとめると高額の違約金を請求する。
(再掲。三谷英弘 衆議院議員)
例えば、以前、映画館の中で映画を盗撮するということをやりまして、それをインターネットに上げるというようなことが続発した、そういうときもございました。 そのときには、もちろんこれは著作権法で処罰するということができるんですけれども、あえてこういう映画館、劇場の中で盗撮する行為というものを立法的に解決して、それを啓蒙したということによって、映画館の中で盗撮するという事案は格段に減ったというような実際の例があるわけなんです。 |
出演強要につきましては、一般予防(社会一般への警告)と特別予防(その犯罪者の再犯の予防)がもとめられます。
現在もこれまでとかわらずに、被害が頻出しています。
犯罪を食い止めるためには、この問題に特化した新法が必要です。
早期の成立を期待しています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2018年1月4日>
#WILL #DMM も世間的には大問題ですが。
私の一番の目的は #青木亮 の |
●香西咲さん
<2018年1月4日>
今年はもうこういう呟きしたく無いですし極力水面下でやって行きたいです。 社会復帰したいので必要最低限しか顔も出したくないですし。 でも不快に感じる方は見ない様お願い致します。 やりたくてやっているのではない事をどうかご理解下さい。 |
●香西咲さん
<2018年1月4日>
でも何となく、今年でもう呟かずに済む様になりそうな気はしています。 |
●香西咲さん
<2018年1月9日>
#山王日枝神社 #初詣 #おみくじ大吉 #今年はいい事あるよ (*^-^*) #油断はしない #自分を大切に https://www.instagram.com/p/BdsWZeUlw2D/ |
●香西咲さん
<2018年1月10日>
明日は週刊文春さん等諸々の打合せででスケジュール埋まってるのですよね。 |
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(再掲。香西咲さん)
「今年でもう呟かずに済む様になりそうな気はしています」
ぼくもそのような予感がします。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
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こいつらの収監と破産を切望します。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
香西咲さんを勝手に応援するサイトへ
https://www.paps.jp/geinou
↑
元AV男優の××××氏(※名前は伏せます)が、ツイッターを利用している見知らぬ女性を騙してアダルトビデオの撮影をおこなっている。
撮影場所はヒルトンホテルである。
後日、女性が販売の中止をもとめると高額の違約金を請求する。
上記の話と似ている事案をURLで添付します。