宮田桂子弁護士は性犯罪の罰則に関する検討会で、出演強要被害に論及しました。香西咲さんたち被害者の側に立つ人たちは各所に存在しているようです

昨日、刑法の改正についてふれました。
周知のとおり、今年の7月13日から性犯罪が厳罰化されました。

(参考。刑法)
177条(抄)

<強姦罪>

暴行又は脅迫を用いて13歳以上の女子を姦淫した者は、強姦の罪とし、3年以上の有期懲役(20年以下の懲役)に処する。

  改正

<強制性交等罪>

13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役(20年以下の懲役)に処する。

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厳罰化に至るまで、各所で、種々の論議がかわされてきました。
有識者による「性犯罪の罰則に関する検討会」も、そのなかのひとつです。

法務省の資料より、引用。)

<206ページ>
性犯罪の罰則に関する検討会について
1 趣旨
性犯罪の罰則の在り方について、法務省として検討を行うに当たり、論点の抽出,整理のほか、今後の検討の方向性について幅広く意見を伺うため、刑事法研究者、法曹三者、被害者支援団体関係者等の有識者からなる「性犯罪の罰則に関する検討会」を開催している。
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「性犯罪の罰則に関する検討会」は、12回ひらかれました。

法務省のサイトより)
第1回 平成26年(2014年)10月31日
第2回 平成26年(2014年)11月21日
第3回 平成26年(2014年)11月28日
第4回 平成26年(2014年)12月24日
第5回 平成27年(2015年)1月29日
第6回 平成27年(2015年)2月12日
第7回 平成27年(2015年)2月27日
第8回 平成27年(2015年)3月17日
第9回 平成27年(2015年)4月24日
第10回 平成27年(2015年)5月28日
第11回 平成27年(2015年)7月10日
第12回 平成27年(2015年)8月6日

昨日、12回目の検討会で宮田桂子弁護士がのべられたことばをご紹介させていただきました。
もう一度みてみます。

(2015年8月6日 第12回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より、引用。)

<8ページ>
宮田桂子 弁護士

そこに必要だと思われるのは、性教育あるいは男女の在り方、性の在り方に対する教育ではないかと思いますし、性に対する認知のゆがみが起きてくるのは、誤った性表現を目にしてしまったことが原因になっている可能性もある。

そういう意味では、性表現の在り方に対する検討も必要なのかもしれません。

<8ページ>
宮田桂子 弁護士

性犯罪について今回、刑法典の問題をいろいろと検討されましたけれども、刑法典の中でも、先ほど申し述べました性表現に関する問題については十分な検討がされませんでした。
それが性犯罪を誘発する原因たり得るということを、我々は自覚する必要があるのではないか、その取締りの方法などについて、時間や場所的な制限などを加えていくなどのことも考えなければならないと思います。

<9ページ>
宮田桂子 弁護士

あるいは、性的搾取という問題を考えるならば、アダルトビデオにだまされて出される

あるいは何の説明も受けずに出演して、自分の同意していないものを頒布されてしまうような方もいらっしゃいます。

表現の自由に名を借りた性的搾取も存在しているということは指摘せざるを得ないところです。

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表現の自由に名を借りた性的搾取も存在している
宮田弁護士とは別に、表現の自由と犯罪を峻別することができない弁護士も存在しているようです。


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宮田弁護士は第7回の同検討会でも、表現の自由に関して発言されています。

(2015年2月27日 第7回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より、引用。)

<18ページ>
宮田桂子 弁護士

また、第175条のわいせつ物の頒布などについては、日本の規定が中途半端ではないか、むしろ、わいせつな文書等の販売方法であるとか、あるいは今であればインターネットなどでの表現なども含めた表現方法の規制などが必要ではないかという不十分性は指摘できるものの、これが、わいせつな行動を行おうという加害者の性的な興奮をあおり、あるいは、犯罪として模倣させるようなものを与えるという意味は持っているのではないかと思うのです。

(参考。刑法)
第175条
わいせつな文書、図画、電磁的記録に係る記録媒体その他の物を頒布し、又は公然と陳列した者は、2年以下の懲役若しくは250万円以下の罰金若しくは科料に処し、又は懲役及び罰金を併科する。
電気通信の送信によりわいせつな電磁的記録その他の記録を頒布した者も、同様とする。

2 有償で頒布する目的で、前項の物を所持し、又は同項の電磁的記録を保管した者も、同項と同様とする。
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性犯罪の厳罰化に関する刑法の規定は、3年後に見直しがおこなわれます。

刑法の一部を改正する法律案に対する修正案より、引用。)

附則に次の一条を加える。
(検討)
第九条 政府は、この法律の施行後三年を目途として、性犯罪における被害の実情、この法律による改正後の規定の施行の状況等を勘案し、性犯罪に係る事案の実態に即した対処を行うための施策の在り方について検討を加え、必要があると認めるときは、その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする。

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(再掲。宮田桂子弁護士)
インターネットなどでの表現なども含めた表現方法の規制などが必要

3年後の見直しのさいに、表現の規制がなされることを期待しております。
ちなみに、アダルトビデオに関しては、すでに検討がはじまっています。

(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題、『JKビジネス』問題等に関する今後の課題について(案)」より、引用。)

(内閣府、警察庁)
アダルトビデオ制作や流通経路等の実態調査

(法務省)
過激な内容のポルノの規制等の在り方について検討

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はたしてこれからどのような法律ができるのでしょうか。
楽しみです。

既出の第7回性犯罪の罰則に関する検討会では、表現の問題のほかにも多くの有益な提言がなされています。
参照します。

(2015年8月6日 第7回性犯罪の罰則に関する検討会「議事録」より、引用。)

<5ページ>
角田由紀子 弁護士
(前略。)
前に御紹介したかもしれないのですけれども、国連の基準では、強姦罪の保護法益というのは、必ずしも性的自由というようなものに限定されるのではなくて、それを超えて、もっと心身の統一体としての人間の尊厳そのものに対する侵害だと考えられてきているわけなので、その観点から考えますと、私は少なくとも3年は低過ぎると考えます。

4年にするか5年にするかという議論はあるのですけれども、そこで上げるとすれば、5年は最低ではないかと考えているのです。

このことを考えるのに参考にすべきは、特に被害者を中心とする意見の中で、比喩的ではあるのですけれども、強姦されるということは魂の殺人だという表現がよく出てくることです。

それから実際に被害に遭った方が、その被害というのは非常に長い時間続く、場合によってはほとんど一生近く続くのだということも言われておりますので、そういう強姦罪が引き起こす侵害のされ方の特殊な状況ということを考えますと、これはやはり強盗との比較ということではなくて、独自に3年では低過ぎるのではないかということも考えるべき時期に来ているのではないかと私は考えております。
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<5ページ>
齋藤梓 臨床心理士
私は本当に素朴に、当初からずっと、強姦と強盗をなぜ比べているのかということがよく分からなかったのですね。

奪われるものが全く違うので、別にどちらが重い軽いということではなくて、それぞれ全く別の犯罪なのではないかという意識があったので、当初から強姦と強盗との法定刑を比較しているということについて疑問があり、私もやはり別々に考えるべきなのではないかと考えています。

そして、先ほど角田委員もおっしゃっていたとおりですが、強姦の被害者の方は、自分が物として扱われたとか、自分の意思が無視されたとか、人間としての尊厳が踏みにじられたということに最も傷付いているとおっしゃいます。

強姦は、性的な暴力にとどまらないということです。

そう考えると、一般的に強姦によって奪われるものが何かということについても、誤解があるのではないかなということは考えています。

そして、法定刑に関してなのですけれども、法律の知識が余りありませんので、すごく的外れなことを言うかもしれないのですけれども、法定刑が指針であるならば、これまで下限が強盗と強姦で違ったので、出ている判決の年数が変わるというのはもちろんのことだと思うので、そういった意味でも比較というのは難しいのではないかと思います。

(参考。刑法)
第236条(※抄)
暴行又は脅迫を用いて他人の財物を強取した者は、強盗の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。
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<7ページ>
角田由紀子 弁護士
(前略。)
これは裁判などになると、損害賠償として、示談で幾らということは出てくるのですけれども、実際にはそれによって受けた被害が償われたとか回復されたと思っている被害者に、私は会ったことないのですね。

例えば、これは民事事件で、損害賠償の請求事件でした。
自分の上司から繰り返し強姦されていたという事件で、最終的には裁判所の勧告で300万円で和解したのですね。

そのとき、私は今でも覚えているのですけれども、私の依頼者であるその被害者は、裁判所で300万円の札束を目の前に見たときに号泣したのです。

それが、ものすごくよく、被害は何なのかということを示していると思うのです。

彼女にとっては、自分が受けたあの被害が、この300万円になってしまったのかということ、つまり、そんなものでは償われ切れないものが自分の被害にあるということがそこで示されたと思うのです。

私も弁護士ですから、和解が成立して、その場でお金をもらったからいいのではないかと思わなくもなかったのですけれども、私はそのことで非常に教えられたということがあるのです。

一方、強盗は、どんなに高価なものであっても、最終的には金銭的な賠償が利くわけなのです。
もちろん、100万円の物を取られたから、100万円を返してもらえばそれでいいということではなくて、取られたということから発生する精神的な苦痛というのもあります。

それはあるのですけれども、強姦罪によって奪われたものに対する償いと、財産犯としての強盗罪によって奪われたものの被害回復の仕方というのは、全く性質が違う。

場合によっては殺人に等しいと被害者の人たちが言うことは、単なる情緒的な比喩でなくて、やはり被害者にとってはそういうものだということです。
(後略。)

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<8ページ>
田邊三保子 東京地方裁判所部総括判事
(前略。)
そういう意味におきましては、先ほどから強盗罪と強姦罪の具体的な量刑の比較ということの議論も出ておりますけれども、強姦罪の方が法定刑としては下限が強盗罪よりも低くなっていることは事実ですが、実際の科刑状況につきましては、各委員からも御指摘がありましたとおり、強盗罪については、いわゆる酌量減軽などによって法定刑の下限を下回って、3年以下の刑を付される例、それから執行猶予が付けられる例はかなりあるという印象はございます。

一方で、強姦罪は、年々その傾向は強まっているかなと思いますけれども、まず、下限が3年ですので、執行猶予が付される例というのはありますけれども、ただ、強盗罪よりは強姦罪の方がはるかに少ないという印象はございますし、実際の主刑、つまり懲役何年というその刑の分布も強姦罪の方が恐らく重いという傾向はありますし、その傾向は年々強まっている

というふうには言えるかと思っております。
(後略。)

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<9~10ページ>
井田良 慶應義塾大学教授
(前略。)
強姦については、実刑を回避するためには、特別に軽い事情を認定するということは、少なくとも裁判体としてはやってもらわなければ困るというぐらいの重い評価をすべき犯罪なのだということを法定刑により示すというのは、私は意味があることではないかと思います。

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<10ページ>
角田由紀子 弁護士
井田委員の発言と関連すると思うのですけれども、被害者が自分の事件が裁判になったときに非常に心配したり関心を持ったりするのは、執行猶予になるのではないかという点なのです。

執行猶予に確かにたくさんなっているわけなので、それはただがっかりするだけではなくて、新たに身の危険を覚えるというようなことになってくるので、

私は強姦罪については、基本的に執行猶予が付けられない5年ということで良いのではないかと思っています。

何年にするかというのは次の議論だと思いますけれども、考え方としては、執行猶予にやすやすなるということは、結局、これは非常に重大な犯罪であるというメッセージを送ることができないのではないかと思っておりますので、そこのところもやはり考慮に入れる必要があるのではないかと思っております。
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今回の改正で、強姦罪(強制性交等罪)の法定刑の下限は5年となりました。

(参考。刑法)
177条(抄)
13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役(20年以下の懲役)に処する。
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これで、酌量減軽が認められないかぎり、刑の執行は猶予されません。

(参考。刑法)
第25条(※抄)
次に掲げる者が3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から1年以上5年以下の期間、その執行を猶予することができる。
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青木亮
大西敬
高畠典子
坂田恵理子
坂上孝志
A-TEAM 飯田正和
メーカー関係者
T総研のY
その他

こいつらについては、刑の下限など関係ありません。
どうでもよいはなしです。

(2016年7月7日発売「週刊文春」2016年7月14日号より、引用。)

香西咲さん

青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした。

(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。改行を施しています。)

週刊SPA!

日刊SPA!

あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。

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最高刑(懲役20年)を期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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