今年の正月に香西咲さんは、ツイッターで、出演強要に関することばを発せられました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年1月1日>
青木亮は逮捕されるべきだと警察だけでなく国に訴えたいです。 何人の女の子を人身売買に当ててきたのか…。 洗脳行為に関しては実態を今年こそは、弁護士または本人が説明させて頂きます。 |
(再掲。香西咲さん)
「国に訴えたいです」
新年に立てられた目標がいま、現実のものになろうとしています。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月1日>
国会が終わり次第、 私の #AV強要 #被害 を 国会議員の先生方、数名にヒアリング して頂きます。日程調整。 先生方に失礼があるといけないので、 #青木亮 |
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□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
(再掲。香西咲さん)
「洗脳行為に関しては実態を今年こそは、弁護士または本人が説明させて頂きます」
洗脳に関しては以前、国会で、ブラック企業の研修がとりあげられました。
質問をしたのは、日本共産党の吉良よし子参議院議員です。
会議録をみてみます。
(2015年3月23日 参議院 予算委員会「会議録」より引用。)
<一部分を引用>
●吉良よし子 参議院議員(日本共産党)
(略)、今、いわゆるブラック研修とも言われる、研修の名を借りた人格改造ともいうべき重大な人権侵害を伴う研修が大きな問題になっています。
(中略。)
そうやって無理やり成功体験を与えることによって、最後には抱き合って、涙を流して、よくやった、おまえならできるじゃないかと、そうやって定着を図っていくというような中身になっています。
こうした研修は、会社に盾突かない物言わぬ労働者をつくり、いわゆる違法を繰り返すようなブラック企業を成り立たせる道具の一つともなっています。
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●塩崎恭久 厚生労働大臣
今、蔓延という言葉がございましたが、一部の企業で悪質な研修が行われているということは承知をしているところでございまして、労働基準監督署において、例えば、企業が行う採用後の新人研修に対して賃金が支払われないような場合には、これはもう法律違反でございますから、書類送検を行うなど、労働基準関係法令の違反には厳正に対処をしているところでございます。
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<一部分を引用>
●吉良よし子 参議院議員(日本共産党)
違反には厳正に対処していくというお話でした。
ここで、法務大臣にも伺います。
人格権、市民的自由というのは何よりも尊重されなければならない、日本社会において企業による人格権の侵害というのは決して許されてはならないと思うんです。
雇用問題の総合雑誌ポッセにおいては、昨年の秋、このブラック研修の特集が組まれていまして様々な角度からの記事が掲載されていますが、相談事例に共通する特徴として、
一つは眠らせない、二つは外部との連絡を遮断する、そして競争、序列化をして、四番目にアイデンティティーを破壊すると、こうした四つを挙げて、研究者の皆さんはこうした方法を奴隷化プロセス若しくは洗脳研修と特徴付けて厳しく批判しています。 |
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(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月14日>
一般の方々は洗脳なんて有り得ないと思うでしょう。 私もそう思っていました。 (後略。) |
(再掲。吉良よし子参議院議員)
「外部との連絡を遮断する」
青木たちはまず、香西咲さんを家族や友人から引き離しました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月7日>
私は行ける所まで頑張るのみです。 今後は友達関係や家族関係… 再構築していきたいな。 |
●香西咲さん
<2016年8月15日>
実家や帰る家があるって 当たり前の事の様で実は凄く幸せな事。 私にはそんな物はない。 『お前の夢を応援しない奴は例え血が繋がっていようと家族じゃない、俺達が本当の家族だ』 と言い聞かされて以来、失ってもうすぐ6年かぁ… |
●香西咲さん
<2016年11月14日>
悪徳AVプロダクションの常套手段の1つ。 家族や友達と遮断し自分はAVの世界でしか生きていけないかのように思い込ませる。 そうすると女優は逃げたくてもなかなか逃げられない。 |
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(再掲。吉良よし子参議院議員)
「アイデンティティーを破壊する」
香西咲さんは人間としてあつかわれませんでした。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年6月28日>
アットハニーズ(会社解散済)青木亮に飼い殺しにされてる時は毎日死にたくてたまりませんでしたよ この際言っておきます。 AV強要の女の子が400本出るのに有り得ない!と言う話を女優からも聞きますが400なんて総集編作られたらあっという間 |
●香西咲さん
<2016年7月14日>
今まで人間とは思えない仕打ちを受け続けてきた事、やっと吐き出す事ができました。 こんな私ですが今も変わらず好きでいてくださる方、本当にありがとうございます。 何度も言うけれど今後私はその人たちを大切に生きていくのみです。 「おまえ明日死ぬかもしれないんだから(←青木亮の口癖)」 |
●香西咲さん
<2016年7月14日>
契約書を縦に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる… 本気で死にたかった。 あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。 |
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吉良よし子参議院議員の質疑にもどります。
(2015年3月23日 参議院 予算委員会「会議録」より引用。)
<一部分を引用>
●吉良よし子 参議院議員(日本共産党)
法務省としても、やはり現場からの個々の訴えを待つのではなくて、このような雑誌やメディアで報じられているような情報にも目を光らせて、洗脳や奴隷化などと呼ばれるような人権侵害、国民の基本的権利の侵害が起きないよう、問題意識を持って取り組む必要あるのではないでしょうか。
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●上川陽子 法務大臣
今御指摘のいわゆるブラック研修と言われるものにつきましては、様々なものがあるというふうに思っております。
企業が従業員に対しまして職務上の地位に乗じて研修の名目で過酷な業務を命じるなど、業務の適正な範囲を超えて精神的、身体的な苦痛を与えるようなことが行われているとするならば、人権擁護上問題があるものというふうに認識をしております。
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●吉良よし子 参議院議員(日本共産党)
人権擁護上問題があるということですので、是非取組も行っていただきたいと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。
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●上川陽子 法務大臣
今、法務省の人権擁護機関でございますが、全国の法務局、地方法務局におきまして、様々な人権問題について相談に応じる、あるいは不適切なものにつきまして、また疑いのあるものにつきまして、それが認知された場合ということでございますが、人権侵犯事件という形で調査を行いまして、関係機関とも連携協力しながら、事案に応じた形で適切な措置を講じているというところでございます。
御指摘のいわゆるブラック研修というところでございますけれども、こうした問題につきましても、人権擁護の観点から十分に注視しながら、また人権相談等を通じて適切に、またしっかりと対応してまいりたいと思います。
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●吉良よし子 参議院議員(日本共産党)
相談に応じてということでしたけれども、是非とも積極的に、かなり問題になっているわけですから、雑誌などでも取り上げられるように、取り上げていただきたいと思っております。
私は、この人権侵害が職場の中での労使関係の中で生じていると、こういうブラック研修というのは絶対に許してはならないと思っています。
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5月19日に政府は、出演強要被害の根絶をめざして「今後の対策」を決定しました。
(参考)
□「今後の対策」(2017年5月19日)
一読すればわかります。
微に入り細をうがつ(非常にこまかい点にまで気を配る)内容です。
気概が感じられます。
残念ながら、このなかに「洗脳」や「マインドコントロール」という文言はありません。
(再掲)
●香西咲さん
<2017年1月1日>
青木亮は逮捕されるべきだと警察だけでなく国に訴えたいです。 何人の女の子を人身売買に当ててきたのか…。 洗脳行為に関しては実態を今年こそは、弁護士または本人が説明させて頂きます。 |
(再掲)
●香西咲さん
<2017年12月1日>
国会が終わり次第、 私の #AV強要 #被害 を 国会議員の先生方、数名にヒアリング して頂きます。日程調整。 先生方に失礼があるといけないので、 #青木亮 |
来年の通常国会で、業界人のおこなっている「洗脳」がとりあげられることを願っております。
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ヤスパース(1883年~1969年)という実存主義の哲学者がいます。
「限界状況」ということばが有名です。
「限界状況」とは、自分自身ではどうすることもできない困難な状況のことです。
ヤスパースは自著のなかでつぎのようにのべています。
(ヤスパース著 草薙正夫訳「哲学入門」新潮文庫より、引用。)
<一部分を引用>
●ヤスパース
私たちが限界状況に対していかなる態度をとるかといえば、それはこの限界状況を糊塗する(ごまかす)か、あるいは私たちが限界状況を本当に把握するかぎり、絶望と回生(いきかえること)によってそれを対処するかの、いずれかであります。
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香西咲さんは限界状況に対してごまかしの処置をしませんでした。
あきらめずに、絶望の淵(ふち)から孤独な戦いを開始しました。
SNSを使うのは戦術の1つです。上手く使いましょう。
— yasuaki kubota (@yasuk10) 2017年12月5日
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年12月1日>
議員の先生も見て下さっていた事で話が早かったです。 意思疎通が出来ました。 |
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香西咲さんは回生しました。
万全の体調でヒアリングにのぞまれることを念願します。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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