香西咲さんのように高潔なかたもいらっしゃれば、業界の悪行の糊塗にいそしんでいる女優もいます。「身近な人からは強要の話を聞いたことがない」。愚かです

当ブログで何度もふれています。
消費者庁は業界に対して、消費者契約法の適用を通告しました。

(2017年9月27日 第89回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より引用。)

<20~21ページ>
川合 消費者庁 消費者制度課政策企画専門官

施策としては、大きく2点ございます。

まず1点目、アダルトビデオの出演契約が消費者契約に該当する場合、こちらについては消費者契約法に基づきまして、その締結した契約を取り消すことが可能である場合があるということなどを業界関係者に周知する。

次に、適格消費者団体がこのような不当な勧誘などに対して実効的に差止請求ができるよう環境整備を図るということでございます。

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差止請求につきましても、着々と準備がすすめられています。

(参考。当ブログ)
2017年11月3日

いまから約1年半前のことです。
2016年5月26日に、参議院議員会館で、出演強要問題を考えるシンポジウムが開催されました。

(伊藤和子HRN事務局長のツイートより、引用。)

伊藤和子 HRN事務局長
<2016年5月27日>

(参考。HRNのホームページ)
院内シンポジウム: AV出演強要被害の被害根絶を目指して
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毎日新聞の記事を参照します。

(2016年5月27日 毎日新聞「AV強要『芸能活動、実は…』被害女性が実態語る」より引用。)

<一部分を引用>
毎日新聞
芸能活動などの契約など結んだ女性が、アダルトビデオへの出演を強要される被害を考えるシンポジウムが26日、参議院議員会館(東京・千代田区)で開かれた。
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集会の様子はYouTubeにアップされています。

(参考。YouTube)
20160526 AV出演強要被害の被害根絶を目指して

動画のなかから、梅村さえこ衆議院議員(当時)の発言を文字化させていただきます。

(※1時間31分44秒のあたりから。音声の文字化は筆者。)
<シンポジウム(2016年5月26日)>
梅村さえこ 衆議院議員(当時)
ご参加のみなさん、こんばんは。
発言の機会をあたえていただき、本当にありがとうございます。
わたくし、日本共産党衆議院議員の梅村さえこ、ともうします。

先ほど、同僚議員の池内さおりさんからもおはなしがありましたけれども、この間、一緒にこの問題を国会内でもとりくんでまいりました。

池内議員は内閣委員会で質問をしましたけれども、わたしは消費者特別委員会に参加をしていますので、4月28日にちょうど消費者契約法と特商法(特定商取引法)の改正の議論がありましたので、たいへん短い時間でありましたけれども、このなかでとりあげさせていただきました。
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梅村さえこ前衆議院議員は、昨年の4月28日の消費者問題特別委員会で、出演強要問題について質問しました。

(参考)
動画 衆議院インターネット審議中継
 ~2016年4月28日 消費者問題特別委員会

会議録 衆議院
 ~2016年4月28日 第190回国会 消費者問題に関する特別委員会 第5号

<シンポジウム(2016年5月26日)>
梅村さえこ 衆議院議員(当時)
で、伊藤(和子)弁護士からおはなしをうかがってから質問まで、たいへん時間がかかってしまったんですけれども、その間、消費者庁とも、何度も何度も、質問にいたるまでは、やりとりをさせていただきました。
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ぼくは唸(うな)りました。
たとえば、ほかの政党の議員ですと、官僚をよびつけて質問内容を考えてもらう、というようなこともおこなっています。
梅村議員はこの種のものたちとちがうようです。

(再掲。梅村さえこ衆議院議員)
消費者庁とも、何度も何度も、質問にいたるまでは、やりとりをさせていただきました

気概を感じます。

<シンポジウム(2016年5月26日)>
梅村さえこ 衆議院議員(当時)
で、いちばん今回、時間が短かったので、目標にしていたのは、労働者性がみとめられない問題については消費者被害としてしっかりと位置づけるべきだ、と。
たいへん大きなはなしなのですけれども、まず、そこをしっかりとみとめてほしい、ということで交渉とか質問をしてまいりました。

もう、いま、くわしい中身はシンポジウムのほうでご報告いただいたとおりですけれども、まずは、消費者庁も被害を知らない、ということにびっくりをいたしました。
そして、もう、端(はな)から
消費者被害としてはこれはあつかえない
ということであったんですけれども、じゃあ、どこが救うんだ、と。
どこも救うことができないんだ、と。

あの、実際に国民生活センターなどに寄せられている声では、若年層のみなさんや、まあこういう契約ではないですけれども、単発ではいっぱいいいっぱい相談ごとがあるわけですね。

ですから、
「そこの初期の段階で食い止めればこんな深刻な被害にならないんじゃないか」
ということを事前に消費者庁とやりとりをさせていただくなかで、
「いまの法のなかではまだまだ限界がありますけれども、そこから救っていく必要がある」
と。

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国会でのやりとりをみてみます。

(2016年4月28日 衆議院会議録「第190回国会 消費者問題に関する特別委員会 第5号」より、引用。)

<消費者問題特別委員会(2016年4月28日)>
梅村さえこ 衆議院議員(当時)

そこで伺いますが、声をかけられる女子高校生たちは、情報を余り持っていません。
明らかに情報量の格差があります。
そういう点でいいますと、消費者契約法で言う消費者と業者の関係にあると言えるのではないか、この分野での救済の対象にすべきではないか、ならないのか、このことを強く思いますが、いかがでしょうか。

<消費者問題特別委員会(2016年4月28日)>
井内正敏 消費者庁審議官

(略)、例えば、声をかけられた女性の方が単発でビデオに出演する契約を締結するような事例については、消費者契約法の適用があり得ると考えております。

<消費者問題特別委員会(2016年4月28日)>
井内正敏 消費者庁審議官

特定商取引法の方では、仕事を提供するので収入が得られるなどと誘引いたしまして、仕事に必要であるとして、商品を販売したり、役務を提供する等をして金銭負担を負わせる取引、これを業務提供誘引販売取引として規制対象としております。

東京都の事例でございますが、読者モデルを募集などをするということで声をかけて若い女性を呼び出しまして、十万円の事務所登録契約をさせていた芸能事務所に対しまして、この特定商取引法の業務提供誘引販売に該当するとした上で、不実告知、断定的判断等の不適切な取引行為を認定し、結果的に6カ月の業務停止命令を行ったという事例がございます。
これは昨年の3月の処分でございます。

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<シンポジウム(2016年5月26日)>
梅村さえこ 衆議院議員(当時)
(消費者庁からは)単発であれば、一部適用することもありうるんじゃないか」
ということは、言っていただく段階になりましたし、あと、
「特商法(特定商取引法)のなかでも誘引販売(業務提供誘引販売取引)ということで適用もある」
ということで、こういうことをですね、まずは若いみなさんにしっかりと知っていただく、そして被害を一日でも早く救済をする。

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梅村議員は、消費者庁の審議官から、
消費者契約法の適用があり得る
との答弁を引き出しました。
もちろん、当日、いきなり質問をぶつけて、この回答を得たのではありません。

(再掲。梅村さえこ衆議院議員)
消費者庁とも、何度も何度も、質問にいたるまでは、やりとりをさせていただきました

消費者庁も、被害を知らない

端(はな)から、消費者被害としてはこれはあつかえない、と

梅村議員は事前に消費者庁と折衝をおこなっていたのです。

<シンポジウム(2016年5月26日)>
梅村さえこ 衆議院議員(当時)
そして、もうひとつは、必要な法改正は知恵をしぼってしっかりとおこなっていく。
こういうことをですね、やっていきたいなというふうに思います。

みなさまのご努力にくらべたら、まだまだ国会の努力が遅れているというふうに思います。
今日ずっと、参加をさせていただきましたので、どういう点が法改正で必要なのかということも、しっかり専門家のみなさんから学ばせていただきながら、若いみなさんのですね、こういったもう一生にかかわるような被害をなくしていくという立場で一緒にちからを合わせていきたいと思います。

本当に、今日のシンポジウムの開催、おつかれさまです。
一緒にがんばっていきたいと思います。
ありがとうございます。

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梅村さえこ議員のひたむきな行動が、頑迷固陋(かたくな)であった消費者庁の態度をかえました。
一瞬、ぼくの脳裏に、「点滴石を穿(うが)つ」とのことばが過(よ)ぎりました。
もちろん梅村議員は、点滴でありません。
被害者をすくいたいとの一心が、消費者庁の官僚のこころをうごかしたのです。
「点滴石を穿(うが)つ」
そういえば、数日前、似たようなことを口にしているひとがいました。

(2017年11月21日 朝日新聞「『AVは演出、勘違いしないで』 紗倉まなさんが語る性」より引用。改行を施しています。)

紗倉まなさん

私はAV女優への偏見を打ち崩したいと、アイスピックで細々と削り取るような作業を続けています。

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(再掲)
私はAV女優への偏見を打ち崩したい

嗤(わら)うしかありません。
その前にやることがあるのではないでしょうか。

(2017年2月10日 AbemaTIMES「AV出演強要問題 女性スカウトが使う巧妙な手口とは」より、引用。)

紗倉まなさん

「身近な人からは強要の話を聞いたことがない」

(2016年3月29日発売 「週刊SPA!2016年4/5号」より、引用。)

紗倉まなさん

「女優の意志に沿わない撮影を強要されるようなことは、AVの影とは別次元の話だと思っています」

「私が見ているAV業界と、被害者が訴えているコたちが見ている業界は違うのでしょうか」

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このひとは本心でそう思っているのでしょうか。
孟子(B.C.372年~B.C.289年)によりますと、人は多かれ少なかれ、以下の4つの心(四端)をもっているそうです。

<四端>
・惻隠の心(人を不幸をみていられない心)
・羞悪の心(悪を恥じる心)
・辞譲の心(譲り合う心)
・是非の心(善悪を判断する心)

残念ながら、業界人には、四端がありません。
紗倉まなさんというかたも同類です。
経験論(帰納法)の代表者であるフランシス=ベーコン(1561年~1626年)は、心の曇りを取り除かなければ真実は見えない、と説きました。
曇りのことをイドラといいます。

(再掲)
私が見ているAV業界と、被害者が訴えているコたちが見ている業界は違うのでしょうか

このひとの心は曇っているようです。
ちなみに香西咲さんの心にはイドラがありません。
明鏡止水です。
曇りがなく、澄んでいます。
四端も備わっています。

<四端>
・惻隠の心(人を不幸をみていられない心)
・羞悪の心(悪を恥じる心)
・辞譲の心(譲り合う心)
・是非の心(善悪を判断する心)

惻隠の心(人を不幸をみていられない心)が常にある状態を「仁」といいます。
同様に、羞悪の心(悪を恥じる心)については、「義」です。

(参考)
・惻隠の心(人を不幸をみていられない心)→
・羞悪の心(悪を恥じる心)→
・辞譲の心(譲り合う心)→
・是非の心(善悪を判断する心)→

香西咲さんの心は、すでに、
「仁」、
「義」、
「礼」、
「智」、
に達しています。
紗倉まなさんというかたも香西咲さんを見習ってほしいものです。

(再掲)
私はAV女優への偏見を打ち崩したいと、アイスピックで細々と削り取るような作業を続けています

「私は業界内でおこなわれている犯罪を糊塗する作業を続けています」
のまちがいではないでしょうか。
こういうひとをみていると(新聞や雑誌などの写真でしか存じませんが)、香西咲さんの高潔さが一段と際立ちます。
香西咲さんは純白です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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