万葉集をご存じでしょうか。
7世紀から8世紀にかけて編纂された日本最古の歌集です。
「万世に伝わるべき集」の意味がこめられている、との説もあります。
全部で20巻です。
短歌や長歌のほかに漢詩も掲載されています。
編集者は、奈良時代の歌人で、三十六歌仙の一人である大伴家持(おおとものやかもち)と考えられています。
定かではありませんが。
ぼくもたまに、万葉集の現代語訳をながめます。
不思議と気持ちがおだやかになります。
たとえば、つぎの歌はよく知られています。
(「完訳 日本の古典 万葉集」小学館刊より、引用。)
●磐姫皇后(いわのひめのおおきさき)
「秋の田の 穂のへに霧らふ 朝霞(あさがすみ) いづへの方に 我が恋やまむ」
(訳)
秋の田の 稲穂の上にかかっている 朝霞のように いつになったら わたしの恋は晴れるのだろうか。 |
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今回、ぼくは、香西咲さんの生き方を拝見して、山上憶良(やまのうえのおくら)の歌を想起しました。
(「完訳 日本の古典 万葉集」小学館刊より、引用。)
●山上憶良
「世の中を 憂(う)しとやさしと 思へども 飛び立ちかねつ 鳥にしあらねば」
(訳)
世の中は思うようにならず、生きていくのははずかしいが、鳥ではないので、飛びたっていくことはできません。 |
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日本人の生き方の原点は、万葉集にあると言われています。
「世の中は思うようにならず、生きていくのははずかしいが、鳥ではないので、飛びたっていくことはできません」
現状を受け入れるのが常人の生き方です。
香西咲さんはちがいました。
抗(あらが)いました。
あたらしい人生に向かって、飛びたちました。
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すみません。
ここからは、卑俗な話題にかわります。
業界についてです。
(2017年2月6日 産経新聞「【東京五輪あと1264日】AV出演強要、根絶を」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
制作現場では違法行為が横行しているとも聞く。
意に反して出演させられる女性が少しでも減ることを願う。
(※この記事は、ネット配信されていません。)
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「違法行為が横行している」
業界人は日々、どのような悪事をはたらいているのでしょう。
(2014年8月16日 Yahoo!ニュース「AV出演を強要される被害が続出~ 女子大生が続々食い物になっています。安易に勧誘にのらず早めに相談を」より引用。)
<一部分を引用>
●伊藤和子HRN事務局長
個人的には率直に言って、なぜ日本ではAVのようなものが表現の自由として許容されているのかそもそも不思議でなりません。。
(2016年11月27日追記: 実際の性交渉を行っているのに売春防止法等の法律の適用がないことに疑問を持った、という意味です。お問い合わせがありましたので、追記いたします)。 |
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同感です。
(伊藤和子HRN事務局長とだいわりゅうさんのツイートより、引用。)
<2017年8月28日>
一度大手のメーカーの撮影に立ち会われたら伊藤弁護士は驚愕して腰ぬかすと思いますよ。。
犯罪のオンパレードですから。。— ぷー (@daiwaryu1121) August 27, 2017
●ぷー(だいわりゅう)さん
一度大手のメーカーの撮影に立ち会われたら伊藤弁護士は驚愕して腰ぬかすと思いますよ。。 犯罪のオンパレードですから。。 |
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「犯罪のオンパレード」
犯罪の内容が気になります。
(2016年8月3日 毎日新聞「AV出演強要『昔からあった』元トップ男優が証言」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●太賀麻郎さん(元トップ男優)
まず、公然わいせつ罪です。 |
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業界に対しては、「三光作戦」(三光政策)のようなものを実行してほしいです。
三光作戦とは、日中戦争(1937年~1945年)のときに、日本軍が中国に対しておこなった掃討作戦です。
ちなみに、三光とは、
「殺光」(殺しつくす)、
「搶光」(奪いつくす)、
「焼光」(焼きつくす)、
のことです。
もちろん、現在の日本で、三光作戦をそのままおこなうことはできません。
「搶光」(奪いつくす)については、一考の余地があります。
(2017年1月2日 NEWSポストセブン「AV出演強要『騙された私のギャラは1.5万円でした』」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●NEWSポストセブン
結局、数時間に及ぶ恫喝と甘言の波状攻撃に、マリカはついにAV出演を受諾してしまった。
3人の男性と計4時間にわたる性交を終え、手渡された封筒の中に入っていたのは、現金1万5千円。
呆然としながら自宅に帰ると、子供が笑顔で抱きついてきた。
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業界人はこれまで、女性に対して搾取のかぎりをつくしてきました。
HRNの報告書が参考になります。
(2016年3月3日 HRN「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」より、引用。改行を施しています。)
<12ページ>
●HRN
自らがいわば「主役」として出演した「作品」に対して、およそ一切の権利を放棄し、逆にあらゆる不利な義務を負う、というような契約を、「AV」女優ではない「一般」の女優・俳優が負うことはありえるだろうか?
AV に出演した女性たちが、一定額の出演料を受け取る以外は、一切無権利状態におかれ、そうすることで AV メーカーとプロダクションが巨万の富を得ている搾取構造がある。
日本のAV 作品はグローバル市場で取引きされるので、莫大な利益を生む。
ほとんどすべての利益は制作会社が手に入れている。
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香西咲さんも搾り取られました。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年10月5日>
こう言う情報をもっと公開して頂きたいです。 自分がどれだけ搾取されていたか予想がつくので。 ≪1回の撮影につき、撮影業者が各芸能プロに約70万円を支払い、女優はその半分程度を出演料として受け取っていたという。≫ (2016年10月4日 産経新聞「AV撮影に女優派遣した疑い 芸能プロ社長ら書類送検」) |
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
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(2017年2月8日 毎日新聞「AV問題 搾取される“女優” 支援団体に聞く・下」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●毎日新聞
宮本さん(PAPS世話人)は
「演技者が成長できる土台があれば、性表現もおもしろいものになるのでは」
との見方を示した上で、同会世話人の立場で見てきた現状については
「AV女優は搾取されているだけで、とても“女優”とは言えない」
と苦言を呈した。
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女優ではありません。
奴隷です。
●香西咲さん
<2016年10月5日>
ちなみに私の芸名『香西咲』は悪徳スカウトに遭う前の2008年から使用していて、名前はそのまま使用したいと言われました。 名前を付ける為に占い師の高畠典子に会えなんて嘘です。 『俺の大切な権力者達にお前を認めて貰う必要がある』と言われ、坂田恵理子マネに水戸まで連れて行かれました。 |
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
□その他
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こいつらに対しては、三光作戦のなかの「搶光」(奪いつくす)を実施する必要があります。
(参考。三光作戦)
●「殺光」(殺しつくす)
●「搶光」(奪いつくす)
●「焼光」(焼きつくす)
不当に搾り取られた分をとりもどさなければなりません。
政府もその点を考えています。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討 アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 (内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕 |
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はたしてどのような法律ができるのでしょうか。
被害の回復がなされたあとは、業界がつぶれる。
今後、そのような展開となることを願っております。
(「完訳 日本の古典 万葉集」小学館刊より、引用。)
●小野老(おののおゆ)
「あおによし 奈良の都は 咲く花の におうがごとく 今盛りなり」
(訳)
奈良の都は、咲いている花が美しく照りはえるように、さかえています。 |
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香西咲さんの今後を暗示しているようです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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