重点方針専門調査会の議事録でも消費者契約法の件がふれられています。契約は取り消すことができます。香西咲さんと同じように真面目な方々がすくわれることを念願します

当ブログで何度もふれています。
内閣府の男女共同参画局のなかに、重点方針専門調査会という機関が設けられています。
業務の内容は以下のとおりです。

(内閣府 男女共同参画局「重点方針専門調査会」より引用。改行を施しています。)

重点方針専門調査会

男女共同参画基本計画に基づき、施策の実施状況を監視し、政府が定める「女性活躍加速のための重点方針」に盛り込むべき事項について調査検討する。

また、「女性活躍加速のための重点方針」に基づく各府省の予算概算要求等の状況について調査検討する。

さらに、政府の施策が男女共同参画社会の形成に及ぼす影響を調査検討する。

——————————————————–

(再掲。重点方針専門調査会)

「『女性活躍加速のための重点方針』に盛り込むべき事項について調査検討する」

今回、はじめて、出演強要問題が、「女性活躍加速のための重点方針」のなかにもりこまれました。
5月に開催された重点方針専門調査会をふりかえってみます。

(2017年5月12日 第9回重点方針専門調査会「議事録」より引用。)

<8ページ>
辻村みよ子 明治大学法科大学院教授(女性に対する暴力に関する専門調査会 会長)
それでは、女性に対するあらゆる暴力の根絶に関する部分について、御説明申し上げます。
(男女共同参画・女性活躍の推進に向けた重点取組事項について【案】の)5ページのⅡのところでございます。

(参考。5ページのⅡ)
 □Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現
——————————————————–

辻村みよ子 明治大学法科大学院教授(女性に対する暴力に関する専門調査会 会長)
来年に向けて、重点的に取り組むべき柱として5つの項目を立てております。
従来よりふえております。
これまでは4つ、性犯罪への対策、ストーカーの問題、DVの問題というところが中心であったわけですけれども、今回は、若年層を対象とした性的な暴力の根絶(出演強要問題)ということが入っております。

——————————————————–

<9~10ページ>
辻村みよ子 明治大学法科大学院教授(女性に対する暴力に関する専門調査会 会長)
柱の2つ目は、6ページの最初でございますが、若年層を対象とした性的な暴力の根絶でございます。

これにつきましては、さまざまなところで周知されていると思いますけれども、昨年度から、児童の性的搾取に関連する、特にアダルトビデオへの出演強要問題とJKビジネス問題について専門調査会で審議を続け、そして、報告書を出すということをしてまいりました。
(中略。)
また、若年層への教育、学習の機会の充実や今後の効果的な相談・支援のあり方についての検討を行うべきであるという形で書かせていただいております。

この4月にちょうど新学期になるということで、各学校で文科省のほうも御苦労いただきまして、いろいろな研修をするとか、児童生徒の皆さんに被害に遭わないような話をするとか、特に4月を強化月間として取組を続けていただきました。
そして、5月以降ももちろん継続していただくということで、閣僚会議を中心にこの点は進めていただいております。

あとは我々としては、実際にはやはり教育現場、学習の現場で口コミで広がっているということが現状のようですので、これに対してどのように対処していくかということを今後も監視していきたいと考えております。
その内容につきましては、実はまだ政府で今後の取組方針について検討を進めているところでございますので、この書きぶりについては、状況を踏まえながら最終的に記載したいということでございます。

ですから、学習、教育、それから相談・支援のあり方、このあたりをしっかり盛り込んでいきたいと思っております。
——————————————————–

5月12日の同調査会で辻村みよ子委員は、このように発言しました。
6月6日、政府は、女性活躍加速のための重点方針2017を決定しました。

(2017年6月6日 動画「すべての女性が輝く社会づくり本部」より。)

安倍晋三 内閣総理大臣

先般取りまとめた「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を着実に実行します。

——————————————————–

「女性活躍加速のための重点方針2017」のなかから、出演強要問題に関する部分を参照します。

(2017年6月6日 すべての女性が輝く社会づくり本部「女性活躍加速のための重点方針2017」より引用。改行を施しています。)

<19ページ>
女性活躍加速のための重点方針2017
②「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」に基づく施策の推進「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」(平成29年5月19日いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議決定)に基づき、こうした問題の根絶に向け、更なる実態把握や取締り等の強化、教育・啓発の強化、相談体制の充実、保護・自立支援の取組強化等の施策を総合的に推進する。
——————————————————–

重点方針専門調査会のつぎの仕事は、予算関係です。

(再掲。重点方針専門調査会)

「『女性活躍加速のための重点方針』に基づく各府省の予算概算要求等の状況について調査検討する」

辻村委員の発言をみてみます。

(2017年10月4日 第11回重点方針専門調査会「議事録」より引用。)

<33ページ>
辻村みよ子 明治大学法科大学院教授(女性に対する暴力に関する専門調査会 会長)
女性に対する暴力に関連する部分でございますけれども、これについては、9月27日の第90回の女性に対する暴力に関する専門調査会で議論をいたしました。
——————————————————–

<34ページ>
辻村みよ子 明治大学法科大学院教授(女性に対する暴力に関する専門調査会 会長)

1枚めくっていただいて、通し番号115番になりますと、これはいわゆるAV、アダルトビデオ出演強要問題、あるいはJKビジネス問題で、新たに消費者庁から、消費者保護法に基づいた契約の解除ができる不当な契約条項などを無効にするということができる
そういったことの環境整備を図るという施策で、1億1,200万ほど要求が出ています。

(参考。通し番号115番
<施策の概要>
AV出演強要問題に関し、被害者が締結している契約が消費者契約に該当する場合は、消費者契約法において、例えば、退去を妨害して勧誘を続ける等第4条に該当する不当な勧誘が行われた場合は、消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を取り消すことができることや、不当に高い違約金を定める等第8条から第10条に該当する不当な契約条項については無効であること等について、業界関係者に対して、周知を行う。
また、これに関し、事業者により不当な勧誘等がなされている場合には、内閣総理大臣の認定を受けた適格消費者団体が不当な勧誘等に対して実効的に差止請求ができるよう、環境整備を図る。

(平成30年度予算概算要求等)
・消費者団体訴訟制度の担い手を支援する補助金を新規に要求。
・消費者団体訴訟制度の推進に関し、業務を行う担当の定員要求(新たに補佐1名、係長1名及び係員1名の増員)を行う。

【30年度予算要求額 1億1,201万3,000円の内数】
【担当府省庁 消費者庁】

——————————————————–

辻村みよ子 明治大学法科大学院教授(女性に対する暴力に関する専門調査会 会長)

116番も同じように、勧誘されて、労働契約に至らない段階の、1回目の勧誘の段階で結ばされた契約について、これを取り消したり無効にしたりすることが、消費者保護の観点から行うこともできるという提案が出てきています。

(参考。通し番号116番
<施策の概要>
AV出演強要問題に関して円滑に消費生活相談を受けられるよう、対応できる相談体制の整備(職員・相談員研修等の充実)などに積極的に取り組む地方公共団体を支援
する。

(平成30年度予算概算要求等)
・地方消費者行政強化交付金(仮称)を新規に要求。
・交付金担当の定員要求(新たに係員2名の増員)を行う。

【30年度予算要求額 10億円の内数】
【担当府省庁 消費者庁】

——————————————————–

今後、業界人の手練(偽りやごまかし)は通用しません。
女性は不当な契約を解除することができます。
よろこばしいかぎりです。
契約といいますと、伊藤和子HRN事務局長が、北九州市立男女共同参画センターの広報誌に文章を寄せていました。
内容は、宮本節子PAPS世話人が上梓された「AV出演を強要された彼女たち」 (ちくま新書刊)への書評です。

(2017年6月10日 北九州市立男女共同参画センター「カティング・ エッジ 第60号」より、引用。)

<一部分を引用>
伊藤和子HRN事務局長
被害者の多くは「普通」の真面目な女性である。
被害者の多くは騙され、取り囲まれて他の選択肢を奪われる。
そして、ひとたびサインすると「契約した自分が悪い」と自分を責め、誰にも相談できずに追い詰められていく。
「自己責任」では済まされない。

本書で、しばしば登場する言葉が「契約」。
女性たちは一度サインさせられれば
「契約だ」
「仕事だ」
と追い込まれ、AV出演強要という深刻な人権侵害から逃れられない。
(中略。)
「決まりを守れ」
「権利より義務」

といった憲法的価値観を教えない昨今の教育は、若い女性たちをより深刻な人権侵害にあいやすい状況に置いている。
私たちは危機感を持つべきだ。

——————————————————–

同感です。
ぼくには、契約をまもる、という考え方が理解できません。
一般論として、契約とは、気が向けばやってやる、といった程度のものです。
気分が乗らなければ遂行する必要などありません。
営利を目的としたやつらのために意に染まないことをする。
これほどおろかしいことはありません。
言うことをきかなければ強硬手段にうったえてくるやつもいることでしょう。
たとえば、腕をつかんで無理やりしたがわせようとするなど。
そうなった場合は、そこから、別の展開となります。
相手がおこなっている行為は暴行です。
あとは警察に電話をするだけです。
大声でわめかれたり脅された場合も同様です。
太宰治の「走れメロス」のなかに以下の描写があります。

(太宰治著「走れメロス」より、引用。)

<一部分を引用>
青空文庫
義務遂行の希望である。わが身を殺して、名誉を守る希望である。斜陽は赤い光を、樹々の葉に投じ、葉も枝も燃えるばかりに輝いている。日没までには、まだ間がある。私を、待っている人があるのだ。少しも疑わず、静かに期待してくれている人があるのだ。私は、信じられている。私の命なぞは、問題ではない。死んでお詫び、などと気のいい事は言って居られぬ。私は、信頼に報いなければならぬ。いまはただその一事だ。走れ! メロス。
——————————————————–

ああ、その男、その男のために私は、いまこんなに走っているのだ。その男を死なせてはならない。急げ、メロス。おくれてはならぬ。愛と誠の力を、いまこそ知らせてやるがよい。
——————————————————–

友人や家族とかわした約束は別です。
ぼくもメロスと同様に、絶対にまもります。
この身に代えても。
それ以外は、そのときの気分次第です。
消費者契約法とは粋な法律です。
こちらに非があっても契約を取り消すことができます。
契約はたいして重要なものでない。
消費者契約法はそのことを教えてくれます。
AV業界改革推進有識者委員会(AV人権倫理機構)も似たようなことを言っています。

(参考。4月1日 AV業界改革推進有識者委員会)
委員会からの提言
適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則

第6条
撮影時には、意に沿わない演技等に対して、正当な理由をもって出演を打ち切ることができるよう契約に織り込む

(ブルーノ飯さんのツイートより、引用。)

ブルーノ飯さん
<2017年9月20日 >

真面目で誠実な女性ほど騙され強要されます
同じ人間として相手を信頼し誠実に対応するのは社会の基本ですが
AV業界に限っては悪人、AV業界は確信的脱法者ばかりなのです
社会の常識は通用しません
どうやって騙して、搾取するか、お金に換えるかが彼らの基本思考です

——————————————————–

おっしゃるとおりです。
業界人(女優と辻丸さんをのぞく)は全員、犯罪者です。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年7月14日>

私が知る範囲に限りますが、 前事務所のAV女優さん方の共通項

●真面目
●人を疑わない疑えない
●何かあった時に言えない
●良い子
●擦れてない
●世間知らず
●独りで抱え込む

(後略。)

香西咲さん
<2016年10月17日>

(前略。)
そうなんです、生真面目な人ほど頑張りすぎちゃうんですよね!
アドバイスありがとうございます
(後略。)

——————————————————–

香西咲さんは真面目です。
極めて。
できることならば、もうすこし不真面目になってほしいです。
 素行面ではありません。)
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。