適格消費者団体の消費者機構日本(東京)はすでに、不当勧誘の差止請求を検討しているようです。香西咲さん「2度と同じ様な被害者が出ませんように」。清廉なかたです

過日のブログで、出演強要問題に対する消費者庁のとりくみについてふれました。

(参考。当ブログ)
2017年10月30日
2017年10月31日

9月27日に、第89回女性に対する暴力に関する専門調査会がひらかれました。
この席で、消費者庁が具体的に何をおこなうのかが瞭然となりました。
本日は、そのなかから、適格消費者団体についてみてみます。
消費者庁は、有言実行型の官庁のようです。
いったん口にしたことはまもる、との気概が感じられます。
5月からの流れを確認します。

2017年5月19日
 第3回関係府省対策会議

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

消費者庁

(2) 消費者団体訴訟制度を活用した対応策の検討

被害者が締結している契約が消費者契約に該当し、事業者により不当な勧誘等がなされている場合には、内閣総理大臣の認定を受けた適格消費者団体がアダルトビデオ出演強要問題における不当な勧誘等に対して実効的に差止請求ができるよう、環境整備を図る。
(消費者庁)〔平成29年4月~〕

(同会議の「議事録」より、引用。)

消費者庁 次長
さらに、内閣総理大臣の認定を受け、不当な勧誘契約条項に対して差止請求を行うことができる適格消費者団体というものがございます。
こうしたアダルトビデオの問題に対しても実効的に活動できるよう環境整備に取り組んでまいりたいと考えております。

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2017年5月24日
 岡村消費者庁長官記者会見

(2017年5月24日 消費者庁「岡村消費者庁長官記者会見要旨」より引用。改行を施しています。)

岡村和美 消費者庁長官

「私どもとしては、こういった一人一人の女性からの声を、適格消費者団体のような消費者の権利の擁護のために活動している団体に認識していただきたいと思っておりますので、NGOとの連携NPOとの連携も進めていきたいと考えております」

「はい、適格消費者団体に機能していただけると、個別被害の救済に一歩近づけるかと」

「具体的には、まずは適格消費者団体がこういった情報に接したときに、本人が直接声を上げられなくても、不当な勧誘をしている事業者に迅速に差止請求をできるように、適格消費者団体被害者支援団体との間の円滑な情報交換、連携を促進いたしたいと考えております」
「そして、適格消費者団体がこういった社会問題に対しても安定的に活動できるよう、適格消費者団体の活動に対する支援についても、消費者庁として力を入れてまいりたいと思います」

「断りにくいところで説得するというような手法をとっているスカウトもあるかもしれませんので」

不当な勧誘などに対して適格消費者団体が活動することにより、被害の未然防止、さらには拡大防止が可能となりますので、こういった被害に関しての適格消費者団体の活動を応援するよう、力を入れていきたい」

「現在のところ、こういった出演強要問題に関する被害情報を、女性支援のための団体はかなり蓄積しているのですが、なかなか通常の活動の範囲としては今まではこういった問題を扱ったことがないという適格消費者団体がほとんどだと思いますので、この問題について、問題意識を共有していただきたい」

「各都道府県では、消費者行政についての先駆的なプログラムを活用して適格消費者団体を支援するといったことも検討していただきたい」

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2017年9月27日
 第89回女性に対する暴力に関する専門調査会

(2017年9月27日 第89回女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より引用。)

川合 消費者庁 消費者制度課政策企画専門官

消費者契約法では、事業者によって先ほどのような不当な勧誘行為がなされていたり、また、不当な契約条項が用いられている場合などには、内閣総理大臣が認定した適格消費者団体が、その差止めを求めることができる制度がございます。

こちらについては、不当な勧誘などに対して、適格消費者団体が活動することによって被害の未然防止、さらには拡大防止が可能となります。
こういった被害に関して、適格消費者団体が実効的に差止請求できるよう環境整備を図るということをしております。

具体的には、適格消費者団体は被害の情報を収集して活動するのですが、アダルトビデオへの出演を強要させられたといった被害の情報まではなかなか入ってこない現状がございます。

そこで、そういった情報が入る被害者支援団体に対して、適格消費者団体に対して被害情報を共有していただくよう要請したということもございます。

6ページ目、こちらは全国の適格消費者団体を記したものでして、現在16団体ございます。
こういったアダルトビデオの出演強要という被害は、基本的には首都圏に多いとは思いますけれども、必ずしも首都圏限定の被害ではないと思います。

そこで、この全国の適格消費者団体が一堂に会する機会が10月にございますので、その際に被害者支援団体の方に被害実態を御報告いただこうということを考えているところでございます。

こういったことを通じて、適格消費者団体がこのような被害にも実効的に対応できるようにしてまいりたいと考えております。

(資料2-3 平成30年度概算要求の状況等【消費者庁】より、引用。)
<4ページ>

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(差止請求の前提。上図より、抜粋。)

「事業者が不特定かつ多数の消費者に対し消費者契約法等に違反する不当な行為を現に行い、又は、行うおそれのあるとき」

現在の業界の状況を如実にいいあらわしています。
業界人は、不当行為をおこなうことによって、果実を手にしています。
適格消費者団体がおこなう差止請求に期待があつまります。

(再掲。川合 消費者庁 消費者制度課政策企画専門官)
適格消費者団体は被害の情報を収集して活動するのですが、アダルトビデオへの出演を強要させられたといった被害の情報まではなかなか入ってこない現状がございます

当然、業界人は、何も語らないでしょう。
業界には出演強要が存在しない、というのが建前なのですから。

(2016年3月7日 J-CASTニュース「『AV出演強要』報告書に人気女優ら猛反発! 『偏りすぎ』『職業差別』指摘で人権団体と大論争に」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
J-CASTニュース
(HRNの)現役のAV女優らも概ね、報告書に批判的な立場をとっている。
みづなれいさんは4日、
「(報告書)読んだけど意味わかんなかった。なんだこれ?」
とツイート。
かさいあみ(旧河西あみ)さんも同日、
「無理やり(AVに)出されてる人一人も見た事ないのですが」
とツイッターで明かした。
初美沙希さんも5日、
「私が見ている今のAV業界は 『とてもクリーンです』(私は)自分の意志でやらせて頂いています。そしてたくさんの仲間も…」
とツイッターで「反論」している。

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(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2017年10月6日>

山口委員
「(撮影現場視察?)そんな事してもクリーンな風にしか見せないでしょう?」

つまり業界の隠蔽体質を委員自らがとっくに認めている?
これでどうして世間に
「業界はちゃんとやっている!」
と”適正”アピール出来るのか。
これが報道陣を前にした有識者の本音?
皆様はどう思いますか?

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消費者庁は、辻丸さんと香西咲さんから事情をうかがってほしいものです。
業界の実相が瞭然となります。

(辻丸さんのツイートより、引用。)

辻丸さん
<2016年10月21日>


5月僕が語った複数の強要被害例について
「詳細を聞かせて」
と尋ねてきた業界人はただの一人もいなかった。
皆、無関心。
ひたすら規制派への反論ばかり。
確かに聞いたはずなのに
「聞いた事ない」
が合言葉。
これが本音。
つまり責任逃れ?
僕の絶望と不信はここに始まる。
AV村の常識=世間の非常識!

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2017年10月6日>

よく業界内部から
『信じられないから実際に被害に遭った人の聞取りをしたい』
という話を聞くのですが、私に聞き取りを依頼してきた人は一人もいません。
いくらでも応えますけど。

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(再掲。川合 消費者庁 消費者制度課政策企画専門官)
そこで、そういった情報が入る被害者支援団体に対して、適格消費者団体に対して被害情報を共有していただくよう要請したということもございます

まずは支援団体から、といったところでしょうか。

(再掲。川合 消費者庁 消費者制度課政策企画専門官)
そこで、この全国の適格消費者団体が一堂に会する機会が10月にございますので、その際に被害者支援団体の方に被害実態を御報告いただこうということを考えているところでございます

河合専門官は、9月27日の第89回女性に対する暴力に関する専門調査会で、このように発言しました。
10月に、全国の適格消費者団体と支援団体との間で会合をもつ、と。
段取りが悪いような気もします。
これですと、差止請求にいたるまで、かなりの時間を要するのではないでしょうか。
皆で支援団体からはなしを聞いて、というのが心許(もと)ないです。

(2017年9月9日 適格消費者団体 消費者支援ネット北海道「おしらせ」より、引用。)

<一部分を引用>
適格消費者団体 消費者支援ネット北海道
9月9日10日は、全国適格消費者団体連絡協議会が札幌で開かれます。
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(2017年9月 適格消費者団体 消費者支援ネット北海道「活動報告」より、引用。)

<一部分を引用>
適格消費者団体 消費者支援ネット北海道
全国の適格消費者団体と特定適格消費者団体、そして適格認定を目指す団体が一堂に会して意見交換と情報共有を行う連絡協議会が、今年の秋に札幌を会場に行われ、全日程を終了いたしました。
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9月の9日と10日の両日、全国の適格消費者団体が、札幌へ参集したようです。
ふと、議題を調べてみました。

(2017年9月25日 適格消費者団体 埼玉消費者被害をなくす会「なくす会ニュースレター」より、引用。)

<一部分を引用>
適格消費者団体 埼玉消費者被害をなくす会
9月9日・10日の両日、全国の適格消費者団体・特定適格消費者団体、そして適格消費者団体を目指す団体が一堂に集まり、北海道札幌市において連絡協議会が開催されました(担当事務局:NPO 法人 消費者支援ネット北海道)。
9日の全体会には31団体約104名が参加し、消費者庁・国民生活センターからの報告、

差止請求事案の事例として
「アダルトビデオ出演強要問題について不当勧誘の差止請求の検討状況(消費者機構日本)」

「クロレラ最高裁判決を受けての主張(京都消費者契約ネットワーク)」「請求の趣旨の記載方法、特に条項や表示広告の違法性のメルクマール(識別要素)を抽象化する方法(消費者支援機構関西)」などの報告、また、消費者契約法改正の動向など、消費者課題をとりまく情勢などの報告がおこなわれました。
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(2017年10月 適格消費者団体 消費者ネットおかやま「NEWSLETTER」より、引用。)

<一部分を引用>
適格消費者団体 消費者ネットおかやま
第23回適格消費者団体連絡協議会が札幌の北海道建設会館で開催され、31団体116名が参加しました。
全体会では、議長のホクネット町村理事長の開会のあいさつの後、以下の内容で報告や協議が行われました。

消費者庁消費者制度課廣瀬課長と小田専門官から、
①国民生活センター法等の一部を改正する法律について、
②内閣府令に関する意見募集について、

③いわゆるアダルトビデオ出演強要問題について、

④情報提供に関する覚書の締結について、
⑤消費者庁の平成30年度予算概算要求について、
⑥シンポジウムの開催について、
それぞれ報告がありました。

■以下の差止請求事案の事例報告と意見交換が行われました。
(1)「お試しを装った定期購入サイト」の是正の申入れ効果

(2)アダルトビデオ出演強要問題について、不当勧誘の差止請求の検討状況

(3)消費者契約法第12条「おそれ」についてクロレラ最高裁判決を受けての主張
(4)請求の趣旨の記載方法、特に条項や表示広告の違法性のメルクマール(識別要素)を抽象化する方法
(5)冠婚葬祭互助会の差止請求訴訟
(6)差止請求事案につながる情報収集について

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虚を衝(つ)かれました。
すでに、適格消費者団体の消費者機構日本が、差止請求の検討をしていたのです。
このことがあきらかになったのは9月9日の会議です。
差止請求のとりくみはそれよりも以前からおこなわれていたということがわかります。

(再掲。川合 消費者庁 消費者制度課政策企画専門官)
そこで、そういった情報が入る被害者支援団体に対して、適格消費者団体に対して被害情報を共有していただくよう要請したということもございます

支援団体は早期の段階から、消費者機構日本に対して情報を提供していたようです。
消費者機構日本は、東京で活動している適格消費者団体です。

(参考)
消費者庁
消費者機構日本

何も知らないのは業界人です。
業界に対する包囲は着実に進んでいます。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年7月6日>

ありがとうございます。
そうであれば私の努力も報われます。
2度と同じ様な被害者が出ませんように

 当該ツイートと、適格消費者団体の記事は関連性がありません。)
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切なくなります。
香西咲さんは他者のことを慮(おもんぱか)っています。
自身が塗炭の苦しみを味わったのにもかかわらず。
限界状況におかれたとき、そのひとの本性が判然とすると言われています。
2度と同じ様な被害者が出ませんように
以前にもブログで書きました。
他人のことを一生懸命に考えるとしあわせになれます。

(参考。当ブログ)
2016年8月31日

(ジョン・スチュアート・ミル著。石田憲次、今泉浦治郎訳「ミル自叙伝」弘文堂書房刊)

「自分の幸福でない、例えば他人の幸福、人類の向上、あるいは芸術とか研究とかをそれ自体として追求する過程の中で、いわば副産物として幸福が得られるというように考えるに至ったのである」

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2度と同じ様な被害者が出ませんように
香西咲さんはしあわせになれます。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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