一昨日、AV業界改革推進有識者委員会の報告会がおこなわれました。
映像の使用期間については、最長5年、となりそうです。
朗報です。
福音(喜ばしい報せ)です。
(2017年10月5日 東スポ「人気女優の過去映像が見られなくなる?アダルト作品『5年ルール』の中身」
<一部分を引用>
●河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員
設定された5年間という期間について河合氏は
「慎重に長めにとった。伝説的女優は30年売れるが、普通は作品の賞味期限は3年」
とする。
●山口貴士 AV業界改革推進有識者委員会 委員
山口氏は
「第2の人生への支障がゼロになるとは言わないが、トラブルは減る」
と話す。
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AV業界改革推進有識者委員会は、4月に、業界がまもるべき規則を制定しました。
(2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」より、引用。改行を施しています。)
●適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)
第9条 著作権および二次利用 制作した作品ごとの著作権および著作隣接権の帰属先を明確にして、作品のしかるべき審査が終了した後、著作権管理団体に登録をする。 その作品の二次利用については、関係当事者間で契約を交わし、著作権者が二次利用の許可を付与するとともに、著作権管理団体の規則に従い、二次利用の使用料を別途定める方法で出演者に支払うものとする。 |
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同委員会は、今回、この条文をさらに進めました。
商品の使用期間の制限を打ち出しました。
ちなみに、業界団体のIPPAにつきましては、昨年、この制限を今春から実施すると言っていました。
(2016年12月17日 毎日新聞「くらしナビ・ライフスタイル.AV出演強要は人権侵害」より、引用。改行を施しています。)
●IPPA
現在は ▽出演者とプロダクションで交わす契約書の統一 ▽第三者委員会の設置 ▽相談窓口開設 ▽作品の流通期間制限 などを協議し、 「来春ごろからの運用を目指している」(事務局) という。 |
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「来春ごろからの運用を目指している」(昨年)
春は疾(と)うの昔(ずっと以前)にすぎさったものの、なんとか来年の1月から運用がなされそうです。
(10月4日の「報道機関向け報告会の案内」より、引用。改行を施しています。)
●AV業界改革推進有識者委員会
(前略。)
さて、本年9月末をもって当初から予定されておりました6ヶ月間という活動期間を終了することとなります。
これまでAV出演者の人権を守る制度整備に向け、業界団体の協力を得て調査や様々なルール整備に取組んでまいりました。
今回、委員会活動の総括として、これまでの活動から見えてきたAV業界の実態から、この6ヶ月間の活動の報告および今後の改善に向けた取組みなどについて、以下の通り報道機関向けの報告会を行います。
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(再掲)
「様々なルール整備に取組んでまいりました」
「この6ヶ月間の活動の報告」
AV業界改革推進有識者委員会は4月に、提言をおこない、規則をかかげました。
9月30日までの半年間で、どこまで改革が進んだのでしょうか。
(2017年10月5日 しらべぇ「AVの販売期間を5年にして『削除できる仕組み』も 第三者委員会が新たな提言」
<一部分を引用>
●山口貴士 AV業界改革推進有識者委員会 委員
6ヶ月の期間で、適正AVの枠組みは完成していない。
着実に前進しているが課題が多いため、まだ8割程度であり、年内いっぱいくらい時間をいただきたい。
一方で、大きな成果としては適正AVには「削除される仕組み」を新ルールにできたこと。 |
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改革は、8割程度、とのことです。
(再掲)
「年内いっぱいくらい時間をいただきたい」
どのようなものがまだ手付かずなのでしょうか。
(2017年10月4日 弁護士ドットコム「AV販売、出演女優が希望すれば最長5年で停止へ…業界健全化に向けて大筋合意」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●志田陽子 AV業界改革推進有識者委員会 代表
志田代表委員は報告会後、女優が出演をとりやめたときの違約金について、 「委員会としては、出演強要になってしまうので、絶対にダメだと考えている。出演を取りやめたときのバラシ代(撮影セットの解体、人員の解散等の費用)のリスクもある程度メーカーが引き受けるべきだと考えている」 とコメントし、今後の重要課題とした。 |
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依然として業界には、違約金という、女性の自由を奪う桎梏(しっこく)が存在しているようです。
規則のなかに盛り込まれている文言は高邁であったのですが。
(2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」より、引用。改行を施しています。)
●適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)
第6条 映像制作のすべての過程において 制作時には、事前に作品内容および撮影内容について、実演家と制作者を含む当該関係者間で合意し、その上で撮影を行なうこととし、撮影時には、意に沿わない演技等に対して、正当な理由をもって出演を打ち切ることができるよう契約に織り込む。 また、事前に打ち合わせていない、または台本にない行為は禁止するとともに、性表現上の行き過ぎた行為については、当事者間の合意があっても慎重にすることとする。 (後略。) |
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(2017年5月31日 AERA dot.「新たなる『適正AV』ってなんだ?」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●志田陽子 AV業界改革推進有識者委員会 代表
具体的には、女優さんには契約前に台本を事前に見てもらい、一回は持ち帰って、ひとりで考える時間を作ってもらう。
また、クーリングオフのように、契約を一度しても、出演者側が
「やはり辞めたい」
と言った場合は、その意思が優先されるルールも提言に盛り込まれています。
また、女優さんが途中で降りた場合に違約金を請求することも禁止されます。 |
違約金の存在が、女優さんが嫌々ながらもAVに出続けてしまう大きな要因であるためです。
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(2017年4月19日 東スポWeb「AV業界版“BPO”で『女優の人権擁護』どう変わる」より、引用。改行を施しています。)
●山口貴士 AV業界改革推進有識者委員会 委員
女優さん以外のメーカーやプロダクション側が保険金を払うべき。
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保険を利用した補填については、昨年より、HRN(ヒューマンライツ・ナウ)がもとめています。
(2016年8月2日 HRN「要請書」より引用。)
<一部分を引用>
3 女優が出演拒絶した場合、違約金を請求せず、メーカーが損失を負担する。違約金に関しては保険制度等を活用する。
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(再掲。2017年10月4日)
●志田陽子 AV業界改革推進有識者委員会 代表
志田代表委員は報告会後、女優が出演をとりやめたときの違約金について、 「委員会としては、出演強要になってしまうので、絶対にダメだと考えている。出演を取りやめたときのバラシ代(撮影セットの解体、人員の解散等の費用)のリスクもある程度メーカーが引き受けるべきだと考えている」 とコメントし、今後の重要課題とした。 |
なぜ、業界は、違約金の廃絶をみとめないのでしょう。
保険金の支払いが惜しいのでしょうか。
ちがいます。
(2016年9月13日 毎日新聞「AV問題 語り始めた業界人(1)『公平なルールを』」より、引用。改行を施しています。)
●毎日新聞記者
HRNは業界に対する要請書の中で
「撮影を欠席した女優には違約金を請求せず、(損害の補てんには)保険制度を利用せよ」
と求めています。実現可能でしょうか?
●AVプロダクション代表の鈴木浩太(仮名)
「出る出る詐欺」が横行すると思う。
「(AVを)やります」と言っても、当日になって「やっぱりやりません」と言えるわけですよね。
友達との約束をバックレる(逃げる)感覚になる。
あくまでも女性の人権だけを擁護していて、業界で働く者の人権にまで考えが及んでいない。
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(再掲)
「業界で働く者の人権にまで考えが及んでいない」
こいつらに人権があるのでしょうか。
業界人の人権を擁護するのは、今度あたらしくできた「立憲民主党」ぐらいのものでしょう。
それはさておき、プロダクションやメーカーは、何が何でも女性を出演させたいのです。
ひとたび商品にすれば、莫大な利益を手にすることができるのですから。
(再掲。山口貴士 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
「6ヶ月の期間で、適正AVの枠組みは完成していない。着実に前進しているが課題が多いため、まだ8割程度であり、年内いっぱいくらい時間をいただきたい」
今年中に違約金の廃止は実現するのでしょうか。
(KAZEさんのツイートより、引用。)
●KAZEさん
<2017年10月4日>
第三者委員会なる御用学者・御用弁護士からなる御用団体の時間稼ぎはAV人権倫となってまだまだ続くようだが、あまりにも非道ではないだろうか。被害女性の救済は一切なし!瀧本梨絵さんに性暴力を加えた加害者・AVANは適正認定!とか、終わってるとしか言いようがない。
— KAZE (@yap00s) October 4, 2017
(再掲)
「被害女性の救済は一切なし!」
(参考。AV業界改革推進有識者委員会の報告会に関する報道)
□弁護士ドットコム
□毎日新聞
□しらべぇ
□東スポ
報道を読むかぎり、被害者の方々に対する謝罪はなかったようです。
(2017年1月22日 週刊実話「話題の1冊 著者インタビュー 宮本節子 『AV出演を強要された彼女たち』 ちくま新書 800円」より、引用。)
●PAPS 世話人 宮本節子さん
相談内容は、第一に、激しい怒りの気持ち(自分自身やこのような状況に追い込んだ関係者に対する)を吐露したいということがあり、これは真摯に耳を傾けるしかありません。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2016年7月13日>
契約書を縦に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、 V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる… 本気で死にたかった。 あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。 |
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2017年1月2日>
AV業界の自浄作用が試される時です。 どなたが矢面に立ち、業界を代表して被害者女性達に謝罪し、今後の改善を約束してくださるのか? 期待が高まります。 |
業界は、此の期(せっぱつまったこの局面)におよんでも謝罪しませんでした。
被害の回復についても言及しませんでした。
(SGM村上チーフさんのツイートより、引用。)
●SGM村上チーフさん
<2017年10月3日>
謝罪?期待出来ないし、しない方がいい。黙ってスティグマを強化され法規制で潰れていけばよいのでは。その断末魔が謝罪代わりになる。 https://t.co/die1Aqy0UF
— SGM村上チーフ (@tttpat2) October 2, 2017
謝罪? 期待出来ないし、しない方がいい。 黙ってスティグマを強化され法規制で潰れていけばよいのでは。 その断末魔が謝罪代わりになる。 |
法規制がまたれます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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