香西咲さんは以前に、業界の自浄能力を問うておられました。業界は公約を果たしたのでしょうか。10月4日のAV業界改革推進有識者委員会の報告会ですべてがわかります

昨日、AV業界改革推進有識者委員会についてふれました。
同委員会の活動については、晦冥(かいめい。「暗闇」)の部分があります。
4月から昨日(9月30日)までに、どのような実績を残したのでしょうか。

(KAZEさんのツイートより、引用。)

KAZEさん
<2017年9月29日>


山口弁護士らの自称第三者委員会は9/30までの期間限定だそうで、結局なに一つまともに適正化もしてないんだけど、こんなもん許されるわけない。
ただの時間稼ぎじゃないか!

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同委員会は4月1日に、「基本規則」なるものを発表しました。
全部で22の条文からなります。

(参考)
2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会
 「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則

当該規則のなかには、まともなものもあります。
たとえば、第9条をみてみます。
二次利用についてさだめています。

(2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」より、引用。改行を施しています。)

適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

第9条 著作権および二次利用
制作した作品ごとの著作権および著作隣接権の帰属先を明確にして、作品のしかるべき審査が終了した後、著作権管理団体に登録をする。
その作品の二次利用については、関係当事者間で契約を交わし、著作権者が二次利用の許可を付与するとともに、著作権管理団体の規則に従い、二次利用の使用料を別途定める方法で出演者に支払うものとする。

業界がおこなっている二次利用、三次利用については、かねてより問題となっていました。
HRN(ヒューマンライツ・ナウ)は、「報告書」のなかで、つぎのように指摘しています。

(2016年3月3日 HRN「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」より、引用。改行を施しています。)

<24ページ>
HRN(ヒューマンライツ・ナウ)
メーカーとの契約では、本人がメーカーに対し、肖像権や著作隣接権を包括的に譲渡してしまうことが一般的になっている。
被害女性がいったん出演許諾をし、著作権放棄・許諾をした場合、二次使用、三次使用なども許可したことになり、何らの制限も留保も取り決められず、二次使用、三次使用にあたっての追加報酬についても取り決めないことが多い。

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香西咲さんも慨嘆されています。

(2016年08月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん引退後の夢『人生楽しみたい』『消せない過去として歩む』」より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん

今でも新しい「総集編」が勝手に出つづけています。
わたしは50本くらいしか撮っていないはずなのに、出演作は300本になっています。
だけど、2次使用3次使用に関しては1円も入ってきません。
現実的に芸能とは違うことを改めて思い知らされました。

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各所からの批判を意識してか、昨年、メーカー団体のIPPAが改善を明言しました。

2016年9月2日 withnews「AV強要、戸惑う業界団体『信じられない』『現場で一番強いのは女優』」より、引用。改行を施しています。)

朝日新聞経済部 高野真吾さん
要請書にある、「女優の人格権保護のため」に「流通期間に制限を設け、意に反する二次使用、三次使用ができない体制をつくる」ことはどうでしょうか。

IPPA 事務局長

今までは、メーカーが著作権を持って、二次、三次と使ってきましたが、我々の中でも今回、アダルトは特殊なコンテンツだという認識ができました。
二次使用する場合は、女優への意思確認をして、新たにお金を払うこともあり得ます。
本来の著作権はメーカーがずっと持つものだけど、権利の契約期間を5年とかで持っておいて、それ以上使いたい場合は女優にお金を支払う。
または、5年たったので、女優からの申し出で消せるなどのシステムを整備しようということで契約書のモデルケースを考えています。

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IPPAは、その後、毎日新聞のインタビューでも、同旨のことをのべています。

2016年12月17日 毎日新聞「くらしナビ・ライフスタイル.AV出演強要は人権侵害」より、引用。改行を施しています。)

IPPA

現在は
▽出演者とプロダクションで交わす契約書の統一
▽第三者委員会の設置
▽相談窓口開設
作品の流通期間制限
などを協議し、
来春ごろからの運用を目指している」(事務局)
という。

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(再掲。IPPA)
春ごろからの運用を目指している

二次利用の問題は解決したのでしょうか。
川奈まり子AVAN代表が、6月28日に、以下のツイートをされています。

(川奈まり子AVAN代表のツイートより、引用。)

川奈まり子 AVAN代表
<2017年6月28日>
https://twitter.com/MarikoKawana/status/879986429111050240

マジで転売と3次使用はAV業界やめないとダメ。
肖像権どころか生活権侵害で訴訟団出来るわそのうち。
賤業差別が激しいこの世の中で、引退して何年経ってもまだビデオ売られたら首くくるしかなくなる元女優も多いはず。
自己責任論で片づけられないのよ。
買う人に罪はないけど、被害者は確実にいます。

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川奈代表は、7月29日のAVANの総会で、ふたたびこの件に言及されています。

(2017年8月17日 しらべぇ「『適正AV』は業界を変えるか? 女優の権利とAV産業の未来について識者が激論」より、引用。)

<一部分を引用>
要友紀子(SWASH代表)
「AV出演強要被害」がどの程度あるのか、PAPSとライトハウスのデータだと、2016年8月時点での相談依頼者数218人のうち、75.2%にあたるAV関連の相談の164件中の半分を占めるのは、出演強要ではなく「販売停止や削除要請」です。

川奈まり子 AVAN代表

私も常に、「自分の作品が観られないようにしてほしい」と思っています。

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(再掲。IPPA)
(作品の流通期間制限について)春ごろからの運用を目指している

IPPA(メーカー団体)が言っていたことは虚言であったようです。
いつものこととはいえ、あきれます。
今年の4月のことでした。
二次利用について、AV業界改革推進有識者委員会も、IPPA(メーカー団体)と似たようなことを口にしました。

(再掲)
適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

第9条 著作権および二次利用
制作した作品ごとの著作権および著作隣接権の帰属先を明確にして、作品のしかるべき審査が終了した後、著作権管理団体に登録をする。
その作品の二次利用については、関係当事者間で契約を交わし、著作権者が二次利用の許可を付与するとともに、著作権管理団体の規則に従い、二次利用の使用料を別途定める方法で出演者に支払うものとする。

こちらもIPPA(メーカー団体)と同様に、その場しのぎのごまかしなのでしょうか。
AV業界改革推進有識者委員会が4月1日に公表した提言をみてみます。

(2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会「委員会からの提言」より、引用。)

AV業界改革推進有識者委員会 提言(2017年4月1日)

4.本委員会が制定する「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」に基づき、団体等は真摯に業界の健全化を目指さなければならない。

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業界は、AV業界改革推進有識者委員会がしめした「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」を誠実に履行しなければならないようです。
「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」のなかにも、このことが書かれています。

(2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則」より、引用。改行を施しています。)

適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

総則
(前略。)
なお、本規則は、業界の健全化を推進するための「ものさし」とし、団体等がそれを厳守することはもちろんのこと、常に見直しを図り、社会に適応した判断基準として逐次修正を施し進めていくものとする。

適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

目的
本委員会は、業界外部有識者等の第三者で構成され、業界の健全化を推進するために提言をおこない、提言内容を不足なく迅速に遂行するために、業界における団体間の連携を促し、同業界が自律的に健全化を推進するための助言および指導をおこなう。
加えて、その指針となる規則を制定し、更なる業界の発展と健全化に寄与することを目的とする。

適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

第4条 遵守
本委員会に加盟した団体は、各種の法令条例等はもちろんのこと、本規則を遵守して、それぞれの団体ごとの業務に当たらなければならない。

重要なのはつぎの条文です。

適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

第22条 ワーキンググループ
本委員会は、6か月後の法人化に先立ち、本委員会で制定した委員会規則(業界が守るべき規則)およびその他のルールの確実な執行を監視するために、またその実行を担保するために、ワーキンググループを設けることとする。

これを読むかぎりでは、9月30日までに、結果を出さなければならないようです。

(再掲)
適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則(2017年4月1日)

第9条 著作権および二次利用
制作した作品ごとの著作権および著作隣接権の帰属先を明確にして、作品のしかるべき審査が終了した後、著作権管理団体に登録をする。
その作品の二次利用については、関係当事者間で契約を交わし、著作権者が二次利用の許可を付与するとともに、著作権管理団体の規則に従い、二次利用の使用料を別途定める方法で出演者に支払うものとする。

業界ではすでに二次利用の制限がおこなわれているのでしょうか。

(KAZEさんのツイートより、引用。)

KAZEさん
<2017年9月29日>


山口弁護士らの自称第三者委員会は9/30までの期間限定だそうで、結局なに一つまともに適正化もしてないんだけど、こんなもん許されるわけない。
ただの時間稼ぎじゃないか!

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政府も注目しています。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。
(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

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10月4日に、「関係者による自主的な取組の進捗状況」があきらかとなります。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年10月3日>

(前略。)
本気でAV業界を守りたい方々に訴えたい。
(略)膿を排除する事が先決なのではありませんか?
表現云々はその後でしょう。
さもないと国に浄化作用が無いと見なされ法規制は免れません。

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おっしゃるとおりです。

(参考)
2017年4月1日 AV業界改革推進有識者委員会
 「適正AV業界の倫理及び手続に関する基本規則

業界はすでに、上述の「基本規則」に明記されている改革をなし終えているのでしょうか。
報道を楽しみにしております。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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