出演強要に関する平成30年度予算概算要求(その2)。消費者契約法について。同法以外でも、香西咲さんのような奴隷契約はすべて無効とする規制が必要です

6月6日、政府は、「女性活躍加速のための重点方針2017」を決定しました。
これをうけて、9月14日に、第10回重点方針専門調査会が開催されました。
内容は以下のとおりです。

「議事要旨」より、引用。)

<一部分を引用>
第10回重点方針専門調査会
「女性活躍加速のための重点方針2017」に基づく平成30年度予算概算要求等の状況について、各府省庁からヒアリングした上で、意見交換を行った。
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この席で、出演強要に関する各府省庁の予算概算要求があきらかとなりました。

(参考。当ブログ)
2017年9月27日

重点方針専門調査会につきましては、6日後の10月4日(水)にも開かれます。

2017年10月4日 第11回重点方針専門調査会

(引用)
3 議題
・女性活躍加速のための重点方針2017」に基づく平成30年度予算概算要求等の状況について
・女子差別撤廃委員会の最終見解のフォローアップについて
・その他

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ひきつづき、「平成30年度予算概算要求」が論じられるようです。
これとは別に、昨日の女性に対する暴力に関する専門調査会でも、「女性活躍加速のための重点方針2017」にもとづく平成30年度予算概算要求がとりあげられました。

2017年9月27日 第89回女性に対する暴力に関する専門調査会

(引用)
3 議題
(1)効果的な広報・啓発の在り方について
(2)「女性活躍加速のための重点方針2017」に基づく平成30年度概算要求等の状況等について(II-1関係)(関係省庁から説明)
(3)配偶者暴力相談支援センターの相談件数等について

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昨日のブログでもふれました。
このたびの概算要求におきまして、消費者庁と厚生労働省がおこなおうとしている出演強要対策の一端が発現しました(現れ出ました)

(参考)
「女性活躍加速のための重点方針2017」に基づく平成30年度予算概算要求等について(総括表)

昨日は、この総括表のなかから、必要事項を抜粋しました。
本日は、よりくわしい資料を参照します。

「女性活躍加速のための重点方針2017」に基づく平成30年度予算概算要求等について(各府省庁提出資料全体版)

消費者庁について、みてみます。

消費者庁

「12.通し番号111~120」より引用。396~397ページ。)

女性活躍加速のための重点方針2017」該当箇所

<大項目>
Ⅱ 女性の活躍を支える安全・安心な暮らしの実現

<中項目>
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶

<小項目>
(2)若年層を対象とした性的な暴力の根絶

<細項目>

②「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」に基づく施策の推進

「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」(平成29年5月19日いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する関係府省対策会議決定)に基づき、こうした問題の根絶に向け、更なる実態把握や取締り等の強化、教育・啓発の強化、相談体制の充実、保護・自立支援の取組強化等の施策を総合的に推進する。

<該当施策名(事業名)>
消費生活に関する制度の企画・立案・推進

<該当施策の背景・目的>

消費者の利益の擁護及び増進に関する基本的な施策等のうち、消費生活に関する制度を企画・立案・推進することにより、消費者が安心して安全で豊かな消費生活を営むことができる社会の実現に資することを目的とする。
消費者の利益擁護を図るための消費者契約に関する包括的な民事ルールである消費者契約法の見直しを実施する。
また、不当な勧誘等による消費者トラブルの未然防止・拡大防止及び被害回復を図るため、内閣総理大臣が認定した消費者団体が消費者に代わって訴訟などをすることができる消費者団体訴訟制度の推進を実施する。

<該当施策の政策手段の分類>
30年度要求予算額: 1億1,201万3,000円の内数

<該当施策概要>

AV出演強要問題に関し、被害者が締結している契約が消費者契約に該当する場合は、消費者契約法において、例えば、退去を妨害して勧誘を続ける等第4条に該当する不当な勧誘が行われた場合は、消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を取り消すことができることや、不当に高い違約金を定める等第8条から第10条に該当する不当な契約条項については無効であること等について、業界関係者に対して、周知を行う。
また、これに関し、事業者により不当な勧誘等がなされている場合には、内閣総理大臣の認定を受けた適格消費者団体が不当な勧誘等に対して実効的に差止請求ができるよう、環境整備を図る。

(平成30年度予算概算要求等)
 ・消費者団体訴訟制度の担い手を支援する補助金を新規に要求。
 ・消費者団体訴訟制度の推進に関し、業務を行う担当の定員要求(新たに補佐1名、係長1名及び係員1名の増員)を行う。

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(再掲)
消費者契約法の見直しを実施する

5月24日のことでした。
岡村和美消費者庁長官が、出演強要問題について、記者団の問に答えました。

(2017年5月24日 消費者庁「岡村消費者庁長官記者会見要旨」より引用。)

岡村和美 消費者庁長官 

が、なかなか警察には一人では言いづらいという人もいると聞いておりまして、そういった場合は消費生活についての相談という形で受けますが、消費者契約法がストレートに適用されない事例もかなり多いと認識しております。

(再掲。岡村長官)
消費者契約法がストレートに適用されない事例もかなり多い

消費者庁は、この点を改善しようとしているのでしょうか。

(再掲。消費者庁)

消費者の利益擁護を図るための消費者契約に関する包括的な民事ルールである消費者契約法の見直しを実施する。

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(2017年5月24日 消費者庁「岡村消費者庁長官記者会見要旨」より引用。)

岡村和美 消費者庁長官 

具体的には、まずは適格消費者団体がこういった情報に接したときに、本人が直接声を上げられなくても、不当な勧誘をしている事業者に迅速に差止請求をできるように、適格消費者団体と被害者支援団体との間の円滑な情報交換、連携を促進いたしたいと考えております。

岡村和美 消費者庁長官

ただ、もちろん適格消費者団体も差止請求について言えば、それ自体が収益を生むことはありませんし、報酬を得たり、費用を回収できるという仕組みにはなっていませんから、現在のところ、適格消費者団体の関係者のボランティアに依存して行っていただいている活動の一部かと思います。

岡村和美 消費者庁長官 

そして、適格消費者団体がこういった社会問題に対しても安定的に活動できるよう、適格消費者団体の活動に対する支援についても、消費者庁として力を入れてまいりたいと思います。

(再掲。岡村長官)
現在のところ、適格消費者団体の関係者のボランティアに依存して行っていただいている

消費者庁は、今回、あらたに予算請求をおこないました。
(再掲。消費者庁)

(平成30年度予算概算要求等)
 ・消費者団体訴訟制度の担い手を支援する補助金を新規に要求

<該当施策の政策手段の分類>
30年度要求予算額: 1億1,201万3,000円の内数

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(2017年5月24日 消費者庁「岡村消費者庁長官記者会見要旨」より引用。)

記者 

例えばアダルトビデオであれば、それの販売差止めというところまでは適格消費者団体ではいかないものでしょうか。

岡村和美 消費者庁長官 

今のところ、消費者契約について焦点を当てていますので。
ただ、もちろんそこは大事な論点と思っておりますので検討してまいります

(再掲。岡村長官)
(販売差止めについて)もちろんそこは大事な論点と思っておりますので検討してまいります

販売差止めも、今回の消費者契約法の見直しのなかにふくまれているのでしょうか。

(再掲。消費者庁)

消費者の利益擁護を図るための消費者契約に関する包括的な民事ルールである消費者契約法の見直しを実施する。

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続報がまたれます。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年7月24日>

私へは芸能人事務所の契約者のまま連れてかれた現場がAVだったり、性接待させられたり、AV強要以上にされられています。
(後略。)

香西咲さん
<2016年10月14日>

(前略。)
私の場合は、事務所との契約書は自分の都合の良いように作り直しました。
勿論エロなんて言葉は無し、一般的な芸能契約書です。

そして撮影後にメーカー、事務所、私の3社間で契約書が存在する事を知らされたのです。
日付も撮影前に遡って記載されてありました。

(2016年8月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より引用。改行を施しています。)

香西咲さん

デビュー作の撮影が終わったあとから、メーカーと事務所と私の三者間の契約があったことを聞かされて、サインをさせられました。
契約書には「アダルト」という言葉がありました。
そこにはしっかりと撮影前日の日付が刻印されていました。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年10月14日>

メーカーに行くと 『こんなに念入りに契約書を確認する子は初めて見た』とも言われました。

(2016年7月29日 毎日新聞「AV出演強要 香西咲さん『私はこうして洗脳された』」より引用。)

<一部分を引用>
香西咲さん

(AVデビュー作の)発売直前に
「やっぱり嫌です」
と言うと、
「ふざけるな。ここまでお前にどれだけ(金が)かかっているんだ」

(2016年8月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より引用。改行を施しています。)

香西咲さん

「流通する前に止めてほしい」
とAにいいましたが、
「ふざけるな。お前にいくらかかっていると思っているんだ」
と怒鳴り散らされました。

(2016年9月17日 AbemaTV「みのもんたのよるバズ!」より、引用。)

香西咲さん

社長に辞めたいと言ったら
「ふざけるな」
と怒鳴られた。
「お前にかかったお金をどうしてくれるんだ」
と言って辞めさせてくれなかった。

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香西咲さん
<2016年7月13日>

契約書を縦に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、 V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる…
本気で死にたかった。
あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。

青木亮
大西敬
高畠典子
坂田恵理子
坂上孝志
A-TEAM 飯田正和
メーカー関係者
T総研のY
その他
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2015年9月9日、2,460万円の違約金訴訟で、裁判所は、つぎのようにのべました。

(2015年9月9日「判決文」より、引用。)

<一部分を引用>
(要旨)

アダルトビデオへの出演は、出演者である被告の意に反してこれに従事させることが許されない性質のものといえる。
やむを得ない事由がある場合は、契約を直ちに解除することができる。

やむを得ない事由がある場合は、契約を直ちに解除することができる
このことを法律のなかにはっきりと書いてほしいものです。
今後も、アダルトビデオというものが存続するのであれば、のはなしですが。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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