香西咲さん「自発的に頑張ってる人もいます。但しその『自発的』か『強要』かは他人から見たら解り得ない世界です」。卑劣な貧困ビジネスも存在しているようです

7月28日に発売された「週刊金曜日」で、辻丸さんがつぎのようにおっしゃっていました。

(2017年7月28日発売 「週刊金曜日」より、引用。)

辻丸さん

あくまで自分の感覚でしかないが、8割以上の女優は自発的に出演していて、被害者は2割かそれ以下

(再掲)
被害者は2割かそれ以下

凄まじい数字です。
2割前後の女性が、自分の意に反して出演させられているとは。
残りの8割以上の方々は、みずから進んで出ておられるようです。
実態はどうなのでしょう。
みなさん、前向きに契約をされているのでしょうか。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年6月12日>

もちろん自発的に頑張ってる人もいます。
但しその『自発的』か『強要』かは他人から見たら解り得ない世界です。
友達でも家族でも。
本人しか解り得ません。

なかには、止むに止まれぬ事情をおもちのかたがいらっしゃるのかもしれません。
昨年の1月21日のことです。
参議院の決算委員会で、日本共産党の田村智子議員が、プロダクションがおこなっている悪逆な行為について質問をしました。
ちなみに、このときはまだ、出演強要というものがあまねく(広く)知れ渡っていません。

(参考)
2015年9月9日
 2,460万円の違約金を請求された女性が、勝訴する。
  
2016年1月21日
 国会で、田村智子議員が、AVプロダクションの問題をとりあげる。

  
2016年3月3日
 HRNが、出演強要被害に関する報告書を発表する。
  
2016年3月11日
 国会で、池内さおり議員が、出演強要被害をとりあげる
  
2016年4月28日
 国会で、梅村さえこ議員が、出演強要被害をとりあげる
  
2016年6月2日
 政府が、「AVへの出演強要は女性に対する暴力」との答弁書を閣議決定する。
  
2016年6月11日
 マークスジャパンの社長ら3人を逮捕する。
  
2016年6月17日
 警察庁が、全国の警察に、逮捕の指針をしめす通達をだす。
  
2016年7月7日
 香西咲さんが、週刊文春で、青木たちの犯罪をあきらかにする。
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田村議員の発したことばをみてみます。

2016年1月21日 参議院 決算委員会

「会議録」より、引用。)

田村智子 参議院議員(日本共産党)
本当むなしくなってくるんですけど、これ、私立大学だともっと大変ですよ。
これ、もう一例紹介します。私立大学一年生B君。
授業料と生活費のため奨学金は月12万円を借りる、さらに、夜10時から朝5時や6時までコンビニでバイトをする、自宅で仮眠して大学へ行って、空き時間は大学でも仮眠すると。
それでも年90万円の授業料に足りなくて後期分は滞納になった、大学からはこのままでは除籍になるという通知が来て、もうこれ以上大学にいても借金が増えるだけだ、中退を決意せざるを得なかった。
B君の知人は、結構頑張ったんですけどね、この言葉に胸が詰まったというふうに言っていました。

先ほど紹介した学生バイトの調査、アルバイト経験者の42%が夜10時から朝5時の時間帯で働いたことがあると、こう回答をされているんです。

このように長時間労働、深夜労働で、これでは学業成り立たない。
そうすると、短時間高収入のバイトがあるんだといって今や風俗産業が入り込んでいる。

1月6日付け東京新聞が報じています。
大手アダルトビデオプロダクションが、奨学金返済ナビというサイトで何の仕事かを隠して女子学生を募集していたという記事です。
確かにインターネット検索をしますと、奨学金の返済、学費の支払という言葉で女子学生をターゲットにする情報が次々と出てきます。

今度は総理にお聞きしたいんですね。
雇用の流動化が必要だといってリストラ、合理化の旗を振り、派遣労働など非正規雇用を爆発的に広げたことで親世代の収入の底が抜けた。
それでも受益者負担だと学費を上げ、払えなければ奨学金を借りればよいと頑として給付制奨学金に踏み出さない。
あなたたちが進めた政策がここまで若者たちを追い詰めている、こういう認識おありですか。

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安倍晋三 内閣総理大臣
この給付制の奨学金につきましては、財源の確保や対象者の選定など、導入するには更に検討が必要と考えております。
同時に、先ほど申し上げましたように、学生の負担の減免に努めているところでございます。
ただ、今委員がおっしゃった前提の経済の状況については、これは全く我々考え方が違うわけでございまして、54歳以下の働き盛りの方々の世代につきましては正規から非正規に移る方よりも非正規から正規に移る方が増えているのは現実に実態でございまして、そうした中におきまして総雇用者所得もしっかりと増えてきているというのも実態でございますし、また、パートの時給はこれも22年ぶりの高い水準になっているのも事実でございまして、その点のこれは分析は違うわけでありますが、いずれにいたしましても、給付型奨学金については、財源の確保、そして対象者の選定など、導入するには更に検討が必要であると考えております。

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安倍総理大臣は、総論を口にしました。

(再掲。田村議員)
大手アダルトビデオプロダクションが、奨学金返済ナビというサイトで何の仕事かを隠して女子学生を募集していた

この提起については、言及をしませんでした。
冒頭でもふれました。
当時は、出演強要問題が愁眉(しゅうび)の急(状況が切迫していること)となっていません。
いまにして思えば、冷淡な反応です。
もちろん、現在はちがいます。

(2017年6月6日 首相官邸「すべての女性が輝く社会づくり本部」より、引用。)

安倍晋三 内閣総理大臣

本日、「女性活躍加速のための重点方針2017」を決定しました。
次のステップは、全国で自発的な取組が進み、良い結果が生まれ、更に女性活躍が進むという好循環をつくり出すことです。
このため、女性活躍に関する情報を徹底して見える化し、労働市場や資本市場で活用されるようにしていきます。
(中略。)
先般取りまとめた「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を着実に実行します。
(後略。)

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はなしを田村議員の質問にもどします。

(再掲。田村議員)
1月6日付け東京新聞が報じています

東京新聞にはどのようなことが書かれていたのでしょうか。
記事を参照します。

(2016年1月6日 東京新聞「特集・連載 新貧乏物語 第1部・悲しき奨学金(4)風俗で働く自分に涙」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
東京新聞
ネットでは「奨学金の返還」を誘い文句にする求人が珍しくなくなっている。

東京都渋谷区大手AVプロダクションは昨年、本業を明かさずに「奨学金返済ナビ」というサイトを開設。
「最短2日での返済が可能」などと宣伝して女性を募り、ネット上で「最低だ」などと批判を浴びた。

プロダクションの関係者は「貧しさに付け込むような求人はよくない。そういう意見もあったのに、社内の一部の人間が決めた」と証言。
批判を意識して、11月末にサイトを閉鎖したことも認めた。
ただ、奨学金を早く返したい学生は理子さんたちだけではなく、そこに目を付ける大人たちのビジネスが消えてはまた生まれている。

一度は閉鎖され、「現在使われておりません」の音声が流れていたフリーダイヤル。
年末に電話すると呼び出し音が鳴った。
応対した女性は、こう答えた。
「はい、こちらは奨学金返済ナビです」

(※この記事は、ネット配信されていません。)
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東京新聞よりも1か月以上前に、J-CASTニュースが、この問題を報じています。

(J-CASTニュース 2015年11月27日「奨学金返済に苦しむ女性を支援するサイト 実態は『援助交際』、性風俗やAV出演あっせん?」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
J-CASTニュース
奨学金を滞納すると人生が終わるかもしれない…。
こんな脅しまがいの文句を掲げて、女性に性風俗やアダルトビデオ出演をあっせんしていたとみられるサイトが波紋を広げている。

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最短2日で完済できるという「短期完済」コースは「想定支援金80万円以上」とかなり高額だ。
「パーツモデル・セクシー女優・イメージアイドル・CSタレント」として、メディア出演料で返済金をねん出するという内容だ。

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2つのサイトは運営者の名義は違うが、住所や従業員数、資本金額の記述が統一され、実態は同じ運営者の可能性がある。
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(参考)
奨学金返済ナビのサイト(どなたかが保存されています。)
ツイッターの書き込み(真偽のほどはわかりません。偶然、住所が一致しているのかもしれません。)

(再掲。香西咲さん)
香西咲さん
<2016年6月12日>

もちろん自発的に頑張ってる人もいます。
但しその『自発的』か『強要』かは他人から見たら解り得ない世界です。
友達でも家族でも。
本人しか解り得ません。

本人の気持ちは、ご自身にしかわかりません。
以前に、辻丸さんが、日刊スポーツのインタビューで、哀切な事例をご紹介されていました。

(2017年2月27日 日刊スポーツ「AV業界歴30年の辻丸氏、出演強要問題で内部批判」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
日刊スポーツ

辻丸氏は
「AV撮影と知らずに現場にきて、本番を強要された女性2人の話を聞いています」
と話す。
「その時のビデオも見ましたが、2人ともニコニコしている。女性の気持ちとビデオの中での表情は、必ずしも正比例しないんです。(後略。)」

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(ログミーに掲載されたKさんの手記より、引用。改行を施しています。)

プロダクションから2,460万円の違約金を請求された女性

例えそれが、苦痛なことや、嫌なことであっても、いちおう与えられた仕事だということ、「しなければならない」ので、その状況に立った人ならば、早く終わらせたいと思うので、視聴者にはわからないと思いますが、みんな頑張って演技をします
たとえ、女の子が、望んでしているように見えても、決してそうとは限らないということです

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(2016年7月14日発売「週刊文春」2016年7月21日号より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん

事務所の言いつけ通りに仕事をこなす日々。
夢のためにと笑顔をつくって自分を奮い立たせたが、気がつけばアルコールと睡眠薬が必需品になっていた。

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実際にみずから望んで出演しているかたはどれくらい存在するのでしょうか。

(再掲。田村議員)
大手アダルトビデオプロダクションが、奨学金返済ナビというサイトで何の仕事かを隠して女子学生を募集していた

安倍総理は本日、高等教育の無償化に対する考えを公表しました。

(2017年9月25日 朝日新聞「首相『財源なければ…』消費増税の使途変更、必要性強調」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
朝日新聞
安倍晋三首相は25日に首相官邸で開かれた経済財政諮問会議に出席。
高等教育や幼児教育の無償化を柱とした2兆円規模の「人づくり革命」政策を実現するため、2019年10月に消費税率を8%から10%に引き上げた場合の増税分の使い道を変更し、借金返済分を減らして新政策の財源に充てる考えを表明した。

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それによると、
①低所得世帯の子どもを対象に、大学などの高等教育を、給付型奨学金や授業料減免措置の拡充によって無償化
②全ての3歳~5歳児の幼稚園・保育所の費用を無償化し、0歳~2歳児も低所得世帯は無償化
③待機児童解消プランを前倒しし、20年度末までに32万人分の受け皿を整備
④介護離職ゼロに向けた介護人材の確保のため、処遇改善を促進
⑤リカレント教育(社会人の学び直し)の推進
⑥IT人材教育などの高等教育改革。

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奨学金を返済するために出演を余儀なくされる女性がいなくなることを切望します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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