香西咲さんが週刊文春で出演強要を告発する9か月前に、世田谷区議の田中優子さんが、2,460万円の違約金訴訟に関連して、明達な質疑をされています

過日のブログで、出演強要に対する地方自治体のとりくみについてふれました。

(参考。当ブログ)
・八王子市 議会(2017年9月14日
・千葉市 議会(2017年9月13日
・西東京市 議会(2017年9月13日
・渋谷区 議会(2017年8月30日

本日は、世田谷区の議会についてみてみます。
同議会には、出演強要問題に対して熱心なかたがいらっしゃいます。

田中優子(世田谷区議会議員)さん
<2017年3月23日>


3月22日の朝日新聞によると、アダルトビデオ(AV)の出演強要やJK(女子高生)ビジネスで性的被害が相次いでいることを受け、21日に政府が初めて会議を開き、3月中に緊急対策をとりまとめることになったそうです。
私も議会で取り上げています
やっと政府も動くようでよかったです!

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(再掲)
私も議会で取り上げています

田中優子区議が問うた内容をみてみます。

世田谷区

2015年

(2015年10月7日 世田谷区議会「平成27年9月 決算特別委員会」より引用。改行を施しています。)

田中優子(世田谷区議会議員)
(前略。)
次に、こちらの冊子なんですけれども、「今は、まだ名前のない性被害があります」という冊子です。
これはポルノ被害と性暴力を考える会というNPO法人がつくった冊子なんですけれども、名前がついていないので、改めてポルノ被害という名前で皆さんに知っていただきたいという活動をしている団体です。

そのポルノ被害について、まず伺いますが、
AV出演を拒んだ女性に芸能事務所が『違約金2,460万円を払え』東京地裁が請求棄却
というニュースが、ネット上では9月29日に、新聞では9月30日に報道されました。
小さいですけれども、こちらが新聞のコピーで、二紙に報道されています。
まず伺いますが、この新聞報道を区は御存じでしたか。

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山本茂孝 生活部文化部 消費生活課長 
新聞報道あるいはインターネット上で確認をしております。
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田中優子(世田谷区議会議員)
そのことをどう受けとめていらっしゃるでしょうか。
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山本茂孝 生活部文化部 消費生活課長 
本件は、未成年者の芸能界への憧れを利用しまして契約し、しかも、その契約内容の中の違約金条項をもとに高額の違約金を請求するとおどして出演を強要するということで、非常に悪質であると考えます。

一方で、芸能事務所と個人の契約であっても、こうした営業委託契約となりますと事業者間の契約とみなされ、契約自由の原則から両者が合意した契約内容については規制する法制度がなく、残念ながら個人に対しても消費者契約のような保護が与えられないというのが実情でございます。

今回の判決は、たとえ事業者間契約であっても、意に反したAV出演などの強要は認められないとしており、画期的な判決であると認識しております。

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田中優子(世田谷区議会議員)
おっしゃるとおり、本当に非常に悪質なやり方ですし、この判決自体は画期的なものだと思います。

実は私は、その報道の3日前、9月26日に開催されたアダルトビデオに巻き込まれた被害女性たちの悲鳴という勉強会に参加しています。

(参考)
田中区議のブログ
・2016年9月27日「悲惨な実態に愕然…!『アダルトビデオに巻き込まれた被害女性たちの悲鳴』勉強会」

Yahoo!ブログ
・2016年12月27日「アダルトビデオ会社は都内の女子大学生を強制的行為とわいせつ罪行為をする会社ですのできょうつけましょう」

田中優子(世田谷区議会議員)
そこで、ポルノ被害と性暴力を考える会、こちらの冊子をつくったところ、通称PAPSというんですけれども、状況の報告を聞いたんですけれども、その会ではこれまで90人以上の被害者の相談に乗っているそうです。

弁護士につなぎ、訴訟を起こし、今回の報道のように、一切の解約金も払わずに、違約金も払わず解決した事例もありますけれども、それはまさに初めてのことで、ほとんどが泣き寝入り。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年10月26日>

罪を犯した人を訴える為にお金がかかる…
そりゃあ被害者が泣き寝入りするのもわかる。

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田中優子(世田谷区議会議員)
そして、心を病んでしまう人が多く、中には相談に乗っていたのに自死の道を選んでしまった被害者もいるとのことです。
亡くなられた当事者の無念もさることながら、残された親御さんの気持ちを考えると本当にいたたまれません。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年12月31日>

①皆様にご挨拶
今年は激動の1年でした。
週刊文春さんが出た頃はまるで人身売買された私が悪いかの様な意見に心苦しめられました。
理解を得るまでにも時間がかかり、四面楚歌の状況に辛い事ばかりで死にたいとも思いました。 →

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田中優子(世田谷区議会議員)

こんなことがまかり通っているポルノ無法地帯の日本って、一体何なのと、勉強会で実態を知れば知るほど大変恐ろしく、そして怒りが込み上げてまいりました。

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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年12月19日>

業界人が問題に触れ無い事、都合の悪いことに蓋をするのが解決方法だとは到底思えません。
事務所に止められてる可能性もありますが、この際AV女優も現状と今後起こりうる状況(仕事が減る等)を真摯に受け止め、意見をどんどん出して行けたら多少なりとも状況は変わってくると思います。

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田中優子(世田谷区議会議員)
最近では、スカウト商法とかスカウト詐欺と言うそうですが、さきの訴訟の弁護団によると、その女性は高校生のころ、スカウトマンにタレントにならないかと声をかけられ、プロダクションに所属することになったそうです。
プロダクションと契約を結んだ当初は普通のタレントとして売り出してもらえるという話でなったそうです。
ところが、未成年のうちは露出度の高いグラビア撮影に従事させられ、成年になった途端にアダルトビデオへ出演させられるようになった。
女性はタレント活動をやめたいと申し出たけれども、プロダクションは今やめたら100万円の違約金が発生するとおどして、出演を強制してきたそうです。
余りにも過激な撮影内容だったことから、屈辱と恐怖を覚えた女性がもうやめさせてほしいと再度求めたところ、プロダクションは、あと9本撮影しないとやめられない契約である、違約金は1,000万円だと回答し、おどし、女性がそこでやっと支援団体にたどり着いて契約の解除を伝えると、プロダクションから2014年10月に提訴をされ、2,460万円もの違約金を請求されたという経緯です。

このように、同意、契約、金銭の授受で全てを切り抜けられてしまい、ほとんどの被害者が泣き寝入りをしてしまっているんですけれども、例えば、ドラマや映画の切られ役というのは実際に切られることはありません。
どんなにリアルな映像が必要といっても、実際に人を切ったら犯罪です。
しかし、AVの世界では実際に性行為を強いられ、縛られたり、殴られたりという暴力行為も実際に行われている。
しかも、事前にはほとんど知らされないという状況にあります。

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太賀麻郎さんという元男優も、毎日新聞のインタビューで同旨のことをおっしゃっています。

(2016年8月3日 毎日新聞「AV出演強要『昔からあった』元トップ男優が証言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
太賀麻郎さん(元トップ男優)

大作の映画で人が感動するのは、出演者が迫真の演技をしているから。
人を殺すシーンも本当に殺しているわけじゃない。
タイタニックを見ている人は本当に船が沈んだとは思わないけど、感動する。
それが「表現」です。
今の業界、どの面を下げて「表現」なんて言えるのか

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田中優子(世田谷区議会議員)

ここから導き出されることは、たとえ最初の段階で同意、契約、金銭の授受があったとしても、暴力行為や人権侵害という犯罪は犯罪として認められなければおかしいのではないかということです。

また、そこにだまされたという要素があれば、クーリングオフのような制度がなぜ適用されないのか、私は素朴な疑問を持っていました。

しかし、先ほどの答弁で、個人に対しての契約でも事業者間同士の契約とみなされ、消費者契約のような保護、クーリングオフのようなものが当てはまらないということでした。
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現在、政府は、消費者契約法を適用しようとしています。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

業界関係者に対する法令等の周知
被害者が締結している契約が消費者契約に該当する場合は、消費者契約法(平成12 年法律第 61 号)において、例えば、退去を妨害して勧誘を続ける等第4条に該当する不当な勧誘が行われた場合は、消費者契約の申込み又はその承諾の意思表示を取り消すことができることや、不当に高い違約金を定める等第8条から第 10 条に該当する不当な契約条項については無効であること等について、業界関係者に対して、周知を行う。(消費者庁)〔平成 29 年度〕

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田中優子(世田谷区議会議員)
そうであれば、なおさら契約には慎重にならなければなりません。
若い女性たちの性や人権が不当に搾取されたり、踏みにじられたりしないように、これ以上、被害者が出ないように、当事者はもちろんのこと、若いお子さんを持つ保護者の皆さんにも十分に気をつけてくださいと伝えたいです。
世田谷区民がこうした被害に遭わないように啓発が必要だと思いますが、区としてはどのように思われますか。

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山本茂孝 生活部文化部 消費生活課長 
今お話しにもありましたようなスカウト商法、スカウト詐欺といった消費者被害のほうの相談も受けております。
これはやはりモデルやタレントとしてスカウトし、契約を結ぶかわりに高額の商品を買わせるとか、高額のレッスンを契約させるというようなものでございます。

こうした契約形態を業務提供誘引販売取引と申しております。

高額の商品を買わせておきながら、一方では全然仕事の紹介がされないというような被害を受けている方がたくさんいるということでございます。

これらの被害については、きっかけがスカウトである点、契約内容をよく確認せずに契約を結ばされている点が共通しているため、今後こういうスカウト商法への注意喚起とあわせて、悪質な芸能事務所と安易に契約を結ばないように啓発を図ってまいりたいと考えております。

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田中優子(世田谷区議会議員)
やはりモデルになどとスカウトされたら、誰だってうれしくなりますよね。
でも、絶対にひっかからないようにと日ごろ家庭の中でも話題にしてほしいと思いますし、本当にきちんとした芸能事務所というのは必ず保護者と一緒に面談に来てくださいと言うものです。

見知らぬ人間とのたび重なる屈辱的な性行為を強要され、時には暴力的な行為まで行われ、逃げ出すことは許されない、そして一部始終が撮影され、著作権はメーカーに握られている、一生涯その映像がインターネット等を通じてどこまでも拡散し、誰にでも見られるという被害は、想像しただけで言葉を失います。
それがポルノ被害なのです。

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(再掲)
一生涯その映像がインターネット等を通じてどこまでも拡散

ネット上に遍満(へんまん)した(広く行き渡った)画像や動画は、消すことができます。

(参考。当ブログ

金尻カズナ PAPS 相談員

でも、その、不法にアップされたものってたくさんあるから、もうどうすることもできないんじゃないかと思われるのですが、実際、ちがいます。
何もやらないほうが、さらに被害が拡散していくんですね。

(参考。当ブログ

金尻カズナ PAPS 相談員

実際に、大々的に販売されたひとが、いまGoogleで検索しても出てこなくなっているんですね。

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政府も被害者の救済を考えています。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。
(内閣府、関係府省)〔平成 29 年4月~〕

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田中優子(世田谷区議会議員)
特徴的なのは、親には言えない、親にだけは絶対に知られたくないという被害者ばかりだということです。
だから、誰にも相談できず、追い詰められていくのです。

仮に被害者にうかつな点があったとしても、救済されるべき問題だと考えますが、これは法律の整備なども必要かと思います。

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(再掲。田中区議)
仮に被害者にうかつな点があったとしても、救済されるべき問題

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年6月12日>

一般の皆様にお伝えしたい事。
これを機に『騙される方が悪い』と言う風潮やめて頂きたいですね。
素人の常識なんて簡単に覆されます。
『気を付けて』って言うわれて気を付けられるレベルではありません。
相手はプロ。
何枚も何枚も上手をいってきます。

被害者のかたに、責任はありません。
微塵も。
騙すほうが悪いのです。
業界は組織的犯罪集団の巣窟です。 

(再掲。田中区議)
法律の整備なども必要

そう遠くない将来に、法律ができるものと考えます。
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田中優子(世田谷区議会議員)
私の質問で最後に聞きたいのは、先ほどの冊子、ポルノ被害と性暴力を考える会のようなところでは、この中の資料にも、もし被害に遭ってしまった場合の相談機関の一覧とか相談窓口・通報先一覧、こういうものも載っています。
ぜひこうしたものも区民に周知していただきたいんですが、それにはやはり区のサポートが必要です。
どのようにやっていただけるか、いかがでしょうか、お答えください。

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山本茂孝 生活部文化部 消費生活課長 
通常、事業者間契約の解除ということであれば法律相談となりますが、今回のようなケースでは、事の性質から、やはり相談をためらう方も多いと思います。

例えば匿名で消費生活センターに御相談いただいた場合、あるいはホームページなどで委員お話しのポルノ被害と性暴力を考える会などの民間団体を含めまして、適切な相談窓口を私どもから紹介してまいりたいと考えております。
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田中優子(世田谷区議会議員)
ぜひよろしくお願いいたします。
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田中優子区議は、翌年の2016年にも、出演強要問題について質(ただ)しています。
こちらにつきましては、明日のブログでふれさせていただきます。

(再掲。香西咲さん)
<2016年12月19日>

業界人が問題に触れ無い事、都合の悪いことに蓋をするのが解決方法だとは到底思えません。
事務所に止められてる可能性もありますが、この際AV女優も現状と今後起こりうる状況(仕事が減る等)を真摯に受け止め、意見をどんどん出して行けたら多少なりとも状況は変わってくると思います。

現役の女優で、香西咲さんにつづくかたは出てくるのでしょうか。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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