AV業界改革推進有識者委員会(業界団体)は、香西咲さんたち被害者の方々に謝罪をする気があるのでしょうか。出演強要の事実をみとめなければ何もはじまりません

昨日のブログのつづきです。
AV業界改革推進有識者委員会(業界団体)の委員をつとめる河合幹雄氏の発言には瑕疵(かし)がみられます。

(2017年8月17日 しらべぇ「『適正AV』は業界を変えるか? 女優の権利とAV産業の未来について識者が激論」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
河合幹雄委員(桐蔭横浜大学教授)
日本の場合、産業に対する業界団体が決まっていることがほとんどです。
立法や行政指導などルールを変える際には、業界、官僚、有識者が話し合って、業界側に大丈夫か確認を取って、OKなら初めて通ります。
ところが、AV業界は名前だけは「業界」なのに、働く人間をケアするためのしっかりした業界団体もなければ、監督官庁が不明でした。
パチンコや風俗は、はっきりと警察が監督官庁ですが、AVの場合は明確になっていない。
強いて言えば警察なのかもしれません。
おそらく内閣府男女共同参画会議は、そうした状況を改正しようと思っているのでしょう。
会議に選ばれたメンバーの中には知り合いが何人かいますけど、学者と官僚ばかりです。

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昨日もふれました。
以下の言辞が、実相と異なっています。

(再掲)
内閣府男女共同参画会議は、そうした状況を改正しようと思っている

出演強要問題がとりあげられた会議をみてみます。

2016年10月7日 第50回男女共同参画会議(※議事録
2017年3月24日 第51回男女共同参画会議(※議事録
2017年5月25日 第52回男女共同参画会議(※議事録

いずれも、出席者は、出演強要問題にとりくんでいる女性に対する暴力に関する専門調査会や、関係府省対策会議の進捗状況を拝聴するだけです。
論議の類はいっさいありません。
唯一、要望が出されたのが、3月24日の第51回男女共同参画会議です。
柿沼トミ子全国地域婦人団体連絡協議会会長が、つぎのようにのべました。

(2017年3月24日「議事録」より、引用。)

<9~10ページ>
柿沼トミ子 全国地域婦人団体連絡協議会会長
まず、女性に対する暴力に関する専門調査会の報告についてですけれども、一員として活動をさせていただきました。
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柿沼さんは、女性に対する暴力に関する専門調査会の委員でもありました。
現在は、こちらの委員を退任されています。
(参考)
「委員名簿」

柿沼トミ子 全国地域婦人団体連絡協議会会長
そして、今、松本国家公安委員会委員長、それから、金田法務大臣をはじめ、皆様から活動の取組を伺いました。
この「JKビジネス」とアダルトビデオ等の違法行為に対する罰則というのを全部読んでみました。
職業安定法、児童福祉法、それぞれ児童に関する保護等に関する法律も整備されつつありますけれども、要は実効力だと思います。
女性の立場からすると、罰金300万払えばその人を一人縛れてしまうのかというのがありますので、まだまだ甘いなと思います。
ただ、人権に配慮してもらった子供たちのためにも、罰則が規定されましたけれども、問題は実効力ということで、課題の一つにも挙がっておりますけれども、是非人権確保の視点から、悪質な業者に対し、行政境を超えてしっかりとした取り締まりを実施していただきたい。
有名無実な法律とならないようにしていただきたいというお願いでございます。

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過去3回の会議をつうじて、出席者から声があがったのはこのときだけです。

(再掲。河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
内閣府男女共同参画会議は、そうした状況を改正しようと思っている

男女共同参画会議は、そのような場でありません。

(再掲。河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
会議(男女共同参画会議)に選ばれたメンバーの中には知り合いが何人かいますけど、学者と官僚ばかりです

男女共同参画会議を構成する人員のなかに、官僚はいません。
ひとりも。

(参考)
内閣府「男女共同参画会議議員名簿」
・大臣 13名
・大学教授 6名
・企業経営者 2名
・労働組合役員 1名
・その他 2名

河合氏は、ほかの組織と混同したのでしょうか。
女性に対する暴力に関する専門調査会関係府省対策会議の人員をみてみます。

(参考)
女性に対する暴力に関する専門調査会「委員名簿」
・大学教授 4名
・弁護士 1名
・マスコミ 1名
・その他 5名

(参考)
関係府省対策会議「構成員」
・大臣 2名(※内閣官房長官を含む)
・官僚(局長級) 11名

(再掲。河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
会議(男女共同参画会議)に選ばれたメンバーの中には知り合いが何人かいますけど、学者と官僚ばかりです
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残念ながら、学者と官僚が混在する組織は存在しません。

(2017年8月17日 しらべぇ「『適正AV』は業界を変えるか? 女優の権利とAV産業の未来について識者が激論」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員
内閣府側が考えていることをすべて掴んでいるわけではありませんが、
「表現方法の問題にはタッチしない」
という情報は得ています

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河合氏は、内閣府から某(なにがし)かの情報を引き出したのでしょうか。

(2017年6月16日 YouTube「岩上安身による東京新聞記者・望月衣塑子氏インタビュー 」より引用。)

岩上安身(ジャーナリスト)
信じられない。
内閣府はね、
「大ブラックボックスだ」
って、寺脇さん(寺脇研。元文科省審議官)、言ってましたよ。

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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
ぜんぜん入れなくなったらしいですね。
いまね。

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岩上安身(ジャーナリスト)
ええ、ブラックボックス。
内閣府こそ、モンスター。
これからみなさんね、言っておきますけど、内閣府を徹底ウオッチングして、徹底的にね、これメス入れて行きましょう。
安倍の顔とか表紙だけ取り替えてもね、内閣府というモンスターが生まれたこの構造はかわらない。
官邸と、それから内閣府というモンスターは、表紙が取りかわっても、首のないフランケンシュタインのようにうごいていく可能性がある。
これ、気をつけなければいけない。

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内閣府は、ブラックボックス、です。

(再掲。河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
内閣府が考えていることをすべて掴んでいるわけではありませんが、『表現方法の問題にはタッチしない』という情報は得ています

昨年の9月に、伊藤和子HRN事務局長が、内閣府に関するツイートをされています。

伊藤和子 HRN事務局長
<2016年9月12日>


今日は#内閣府
AV強要問題、しっかり取り組んでいただけそうです☆☆
(後略。)

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伊藤和子HRN事務局長は、先月のHRNのイベントで、つぎのようにのべました。

(2017年7月28日 HRN トークイベントより、引用。)

(※45分03秒のあたりから。音声の文字化は筆者。)
伊藤和子 HRN事務局長
(略)、対策、いろいろと進んできたとは思うんですけど、実際、政府のなかでこの進められてきている対策が、どのように本当に実施されてきているのか、というのがじゅうぶんわからない部分があります

いろいろな政府、機関と、わたしたちの間で、たとえばNGOや支援団体との間で、何か協議機関のようなものができて、フードバックを受けながら進んでいる、というわけではないので、わたしたちも動かずに対策ができて、
「あ、進んでいるのかな」
というふうに思っているところですけども、どこまで進んでいるのかがよくわからない、という部分があります。

ですので、早急にですね、協議機関のようなものが設立できないか、というふうに思って考えているものがあります。
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伊藤和子HRN事務局長でさえも、わからない、というのが現実です。

上図は先月のHRNのイベントのさいに撮影されたものです。
写真の右端におられるのが藤原志帆子さんです。
ライトハウスの代表です。

2016年6月12日 日本経済新聞「AV出演契約巡るトラブル続発 国が被害実態を調査」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
日本経済新聞
嘘の勧誘や強引な契約でアダルトビデオ(AV)に出演させられる女性は後を絶たず、国も実態調査に乗り出している。
(中略。)
内閣府ライトハウスなどと連携して被害実態の調査や支援策作りの検討を開始。
警察庁も全国の被害事例の集計を始め、違法行為があれば積極的に摘発する。
ライトハウスの藤原志帆子代表は
「出演トラブルに悩む女性は支援団体や弁護士に相談してほしい。国は被害防止や業界を監視する法律を整備すべきだ」
と話している。

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(再掲)
内閣府ライトハウスなどと連携して被害実態の調査や支援策作りの検討を開始

内閣府とライトハウスの関係は深いようです。
そのライトハウスも現況を知らされていないと考えます。
伊藤和子HRN事務局長がつぎのように発言しているのですから。
対策、いろいろと進んできたとは思うんですけど、実際、政府のなかでこの進められてきている対策が、どのように本当に実施されてきているのか、というのがじゅうぶんわからない部分があります

くりかえします。
内閣府はブラックボックス、です。
情報を外に出しません。

(再掲。河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
内閣府が考えていることをすべて掴んでいるわけではありませんが、『表現方法の問題にはタッチしない』という情報は得ています

男女共同参画会議の何たるかも知らない河合氏のところには、なぜか、情報が届いたようです。
日本はいま、オリンピックを控えています。
世界の国々から批判をあびないように、規制をおこなわなければなりません。
このこととは別に、公明党からの要請もあります。

(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「議事録」より引用。)

林真琴 法務省 刑事局長

もう一点目は過激な内容のポルノの規制等のあり方に関してでございます。
この問題につきましては、公明党からの提言の中におきましても、このポルノの規制が刑事罰則を設けることによる規制というものも含んだ形での提言になっていると承知しておるわけでございますが、この問題に関しては、かなり重い課題となると思いますので、関係省庁と協力して対応を検討してまいりたいと思います。

林真琴法務省刑事局長は、いずれ検事総長になる人物、と言われています。
菅義偉(すがよしひで)内閣官房長官の眼前で、
関係省庁と協力して対応を検討してまいりたいと思います
とのべたのです。
これが曖昧なかたちでおわってしまったら、検事総長への道が潰(つい)えるかもしれません。
菅長官のもっている人事権は強大です。
公明党との関係もあります。
都議選の惨敗で証明されたとおり、公明党の選挙協力がなければ自民党候補は落選します。
公明党の要望は、
刑事罰則を設けることによる規制
です。

(再掲。河合幹雄 AV業界改革推進有識者委員会 委員)
内閣府が考えていることをすべて掴んでいるわけではありませんが、『表現方法の問題にはタッチしない』という情報は得ています

「大本営発表」ということばがあります。

(デジタル大辞泉「大本営発表」より、引用。)

1 太平洋戦争中、大本営が国民に向けて発表した、戦況に関する情報。
末期には、戦況が悪化しているのにもかかわらず、優勢であるかのような虚偽の発表をくり返した。

2 転じて、政府や有力者などが発表する、自分に都合がよいばかりで信用できない情報
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はたして、どうなのでしょうか。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2017年1月2日>

AV業界の自浄作用が試される時です。
どなたが矢面に立ち、業界を代表して被害者女性達に謝罪し、今後の改善を約束してくださるのか?
期待が高まります。

AV業界改革推進有識者委員会(業界団体)は、被害者の方々に謝罪をする気があるのでしょうか。

(2017年8月17日 しらべぇ「『適正AV』は業界を変えるか? 女優の権利とAV産業の未来について識者が激論」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
河合幹雄委員(桐蔭横浜大学教授)
たとえば、女優さんが出演する前に「出演同意に関する説明」をきっちりしていく。
そうやって現場の現状を把握していけば、内閣府側も「意見を聞きたい」と言ってくるかもしれません。

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AV業界改革推進有識者委員会(業界団体)は、まず、出演強要の実態をみとめるべきでしょう。
すべてはそこからはじまります。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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