出演強要に対してどのような考え方をもっているのか。これから、国民と政府による選別がはじまる、と考えます。香西咲さんのような高邁な精神がもとめられます

昨日、紗倉まなさんというかたの面妖(不思議)なご意見についてふれました。
ぼくは、このかたがどのような人物なのかは、寡聞(かぶん)にして存じ上げません。
今年の2月のことです。
AbemaTIMESで語っている業界談を読み、はじめてその存在を知りました。

(2017年2月10日 AbemaTIMES「AV出演強要問題 女性スカウトが使う巧妙な手口とは」より、引用。改行を施しています。)

紗倉まなさん
身近な人からは強要の話を聞いたことがないと話し、
「私は自ら志望して、契約したときにも”大丈夫か、契約内容を把握できているか、ちゃんと理解して仕事をしないと人生に影響するから”と念入りに聞かれた上で判を押したので…」
と、自身が事務所と契約した時のことを振り返った。

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先日、昨年の3月に発売された週刊SPA!の電子版を購入しました。
こちらにも、紗倉まなさんというかたの所感が紹介されています。

(2016年3月29日発売 「週刊SPA!2016年4/5号」より、引用。)

紗倉まなさん
(前略。)
でもその影の部分というのは、家族に対する後ろめたさとか、このままAVの仕事を続けていってもいいのかなという不安とか、感情のある人間を商品として扱わないといけないプロダクション経営者の理想と現実とかのこと。
女優の意志に沿わない撮影を強要されるようなことは、AVの影とは別次元の話だと思っています。
確かに90年代のAV業界では、スカウトマンに声をかけられた女のコが、よくわからないままカメラの前で裸にされることがあったそうです。
いまの所属事務所のマネージャーや社長は、昔話として聞かせてくれたし、私もそう思っています。
私が見ているAV業界と、被害者が訴えているコたちが見ている業界は違うのでしょうか。
(後略。)

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どうやらこのかたは、昨年からずっと、業界のプロパガンダ(主義や思想の宣伝)をおこなってこられたようです。

(再掲。週刊SPA!)
紗倉まなさん
確かに90年代のAV業界では、スカウトマンに声をかけられた女のコが、よくわからないままカメラの前で裸にされることがあったそうです。いまの所属事務所のマネージャーや社長は、昔話として聞かせてくれたし、私もそう思っています

奇(く)しくも(ふしぎにも)といいますか、当然といいますか、IPPA(メーカー団体)も同じことを言っています。

(2017年3月2日 週刊SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。IPPA>
20年、30年前のAVは確かにとんでもない現場もあって、強要はあったかもしれない。
でも、今はそんな時代じゃない。

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既出のAbemaTIMESと週刊SPA!には、紗倉まなさんというかたの近影も載っています。
拝見しますと、どこにでもいそうなごく普通のかたです。

(再掲。週刊SPA!)
女優の意志に沿わない撮影を強要されるようなことは、AVの影とは別次元の話だと思っています

なぜ、紗倉まなさんというかたは、強要は存在しない、といったデマゴギーを飛ばすのでしょうか。
当然、その心中はわかりません。

(2017年6月16日 中日新聞「あの人に迫る 村木厚子 厚労省前次官中日新聞」より、引用。改行を施しています。)

村木厚子 厚生労働省 前事務次官
私は、ご存じの通り、障害者郵便不正事件で逮捕され、その後、冤罪(えんざい)が証明されました。
でも、その164日間の大阪拘置所での日々は、いろんな意味で、私の人生を大きく変えてくれたんですね。

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村木厚子さんは、2009年6月に、虚偽有印公文書作成と同行使の容疑で逮捕されました。
勾留は、164日間におよびました。

(2017年6月16日 中日新聞「あの人に迫る 村木厚子 厚労省前次官中日新聞」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
村木厚子 前厚生労働省事務次官
拘置所で、私は未決囚でしたので、いわば、ただ部屋にいるだけの生活でした。
ですが、大阪拘置所には既決の女性受刑者もいたんです。
受刑者の中には、刑務作業として、食事の配膳をしてくれる方や、洗濯物を毎朝取りに来てくれる方がいました。
その女性たち、というか、女の子を見た時に、はっと驚きました。
なぜかっていうと、本当にかわいらしかったから。
化粧もしていないからか、幼くも見えました。

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拘置所とは、どのようなところなのでしょう。
以前にはいったことのあるかたが体験談をのべています。
興味深いです。

(2016年12月22日 サイゾーウーマン「知られざる女子刑務所ライフ 元女囚が明かす厳しい実態」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
中野瑠美さん
刑務所とか拘置所という名前は皆さんも耳にすることがあるでしょうが、違いなどはご存じないと思います。
まず、覚せい剤や傷害などの「刑事事件」で警察に逮捕されると、警察署の留置場に留置されます。
そして、取り調べの後に起訴されると拘置所、そして、刑が確定すると刑務所に収容されます。
拘置所までは刑が確定していないので、「未決囚」としてわりに自由な生活が送れます。
もちろん「看守」に見張られてはいますが、ジャージなどの私服がOKで、差し入れ屋さんでお菓子やお弁当、雑誌なども買えます。
面会や手紙も毎日1回ずつ許され、工場などでの労働(刑務作業)もありません。
同じ部屋(8人くらい)の人と大笑いしながら話もできますから、「いじめ」とかに遭っていない限り、楽しく過ごせる場所です。

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村木厚子さんは、164日間も、拘置所に留め置かれました。
ちなみに、当該施設には、死刑囚も入所しています。

(再掲。中日新聞)
村木厚子 前厚生労働省事務次官
大阪拘置所には既決の女性受刑者もいたんです

拘置所は、裁判中のかたと死刑囚の双方が収容されるところです。
なぜそこに、刑の確定したひとがいるのでしょうか。

(2006年5月15日 元・女子刑務官 Blog「拘置所の中にいる受刑者」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
元・女子刑務官
女子の場合だと、刑務所には送らずに拘置所で舎房の衛生係として刑をつとめることになります。
はっきり言えば、舎房でのありとあらゆる雑用をこなしてもらう受刑者です。
職員の片腕として役立ってもらわないと困るし、未決被収容者からハト(密書)とばされても困るので、人選には非常に苦労していましたね。

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未決囚や死刑囚に、雑用をさせることはできません。
結果、既決囚の一部を衛生係として使役することになります。

(2017年6月16日 中日新聞「あの人に迫る 村木厚子 厚労省前次官中日新聞」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
村木厚子 前厚生労働省事務次官
私は、女の子と刑務官とのやりとりをじっと聞いていました。
みんな本当に素直だった。
気の利いた子もいるし、一生懸命に仕事している。
なんでこんなかわいい子が、こんな優しい子がここにいるんだろうってとても不思議でした。

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衛生係には、刑の軽いひとたちが選ばれているようです。

(2017年6月16日 中日新聞「あの人に迫る 村木厚子 厚労省前次官中日新聞」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
村木厚子 前厚生労働省事務次官
だからある時、事件の取り調べの合間に、検事に聞いたんです。
「あの子たち、何したんですか?」
って。そしたら
「ああ、覚醒剤か売春だろう」
って。
当然やってはならないことですが、私がそれまで抱いていた「犯罪者」のイメージと全く違いました。
厳しい実社会の中で、生きづらさを抱えていた人の終着駅としても刑務所がある
単純に「悪人」がいる場所ではないのかもと、実感を持って知りました。

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(再掲。村木厚子 前厚生労働省事務次官)

みんな本当に素直だった。
気の利いた子もいるし、一生懸命に仕事している。
なんでこんなかわいい子が、こんな優しい子がここにいるんだろうってとても不思議でした。

過日のブログでもふれました。

(参考。当ブログ)
2017年2月11日

業界には2つの範疇に属する女優が存在します。
ひとつは、自分の意志で応募したひとたちです。
もうひとつは、業界人の陥穽(かんせい。「わな」)にはめられたひとたち、です。

(2016年11月14日 日本経済新聞「夢につけ込まれ出演 奪われた尊厳(上) 意に沿わずAV 心に傷」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
グラビア撮影と聞かされて出向いた現場で、初めてアダルトビデオ(AV)と明かされた。
「できません」
拒否の言葉は通じなかった。
社長ら数人に囲まれた。
「宣伝で1億円かかった。違約金は家族に請求する」

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(確認。女優の類型)
自分の意志で応募したひとたち。
業界人の陥穽(かんせい。「わな」)にはめられたひとたち。

国民や政府は、これから、選別をおこなってくるであろうと考えます。
香西咲さんの場合は、強要の被害者ですから、後者(業界人の陥穽にはめられたひとたち)に属します。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年7月25日>

富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

香西咲さんたちのような被害者に対して、偏見や差別の目を向けるものはいないでしょう。
問題となるのは、自分から志願したひとたちです。

(2017年2月10日 AbemaTIMES「AV出演強要問題 女性スカウトが使う巧妙な手口とは」より、引用。改行を施しています。)

紗倉まなさん
身近な人からは強要の話を聞いたことがないと話し、
私は自ら志望して、契約したときにも”大丈夫か、契約内容を把握できているか、ちゃんと理解して仕事をしないと人生に影響するから”と念入りに聞かれた上で判を押したので…」
と、自身が事務所と契約した時のことを振り返った。

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現在、国民の大半は、業界内の女性たちに対して、複雑な心情をいだいているはずです。

(再掲。村木厚子 前厚生労働省事務次官)

みんな本当に素直だった。
気の利いた子もいるし、一生懸命に仕事している。
なんでこんなかわいい子が、こんな優しい子がここにいるんだろうってとても不思議でした。

(中村敦彦さんのツイートより、引用。)

中村敦彦さん(フリーライター)
2017年7月8日

「女優以外のセーフティネット」です。
女優はいくらでも行き場所があります。

国民と政府によって選別をされる前に、賢明な決断をされることを願っております。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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