7月2日に、東京都議会選挙がおこなわれました。
周知のとおり、小池百合子都知事のひきいる都民ファーストの会が圧勝しました。
自民党は惨敗です。
東京都議会選挙 獲得議席数
(参考。NHK選挙WEB)
※●は、与党
●都民ファーストの会 55
●公明党 23
●生活者ネットワーク 1
●自民党 23
●共産党 19
●民進党 5
●日本維新の会 1
国会
都民ファーストの会は、今後、国政に進出するのでしょうか。
(2017年7月9日 毎日新聞「若狭衆院議員 都民フ 国政進出『年内に動きも』」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
東京都議選で都民ファーストの会を支援し、自民党を離党した若狭勝衆院議員は9日、フジテレビの番組で、
「今後、国政新党が作られるのは、都議選結果を踏まえて自然だ。少なくとも年内に動きが出てくる」
と述べた。
都民ファーストの会の主張を反映した国政政党を年内に設立したいとの考えを示した。
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自民党にとっては、脅威です。
今度の衆議院選挙でも、議席を減らすかもしれません。
(参考。憲法)
●96条
この憲法の改正は、各議院の総議員の3分の2以上の賛成で、国会が、これを発議し、国民に提案してその承認を経なければならない。
この承認には、特別の国民投票又は国会の定める選挙の際行はれる投票において、その過半数の賛成を必要とする。
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憲法の改正を発議するためには、衆議院と、参議院において、それぞれ、3分の2以上の議員の賛成が必要となります。
(参考。国会の定数)
●衆議院 475人(317人から、3分の2以上。)
●参議院 242人(162人から、3分の2以上。)
現在は、衆議院も、参議院も、改憲勢力が3分の2以上を占めています。
(参考)
●衆議院 自民党(290人)+公明党(35人)+日本維新の会(15人)=340人
●参議院 自民党(126人)+公明党(25人)+日本維新の会(11人)+無所属(3人)=165人
都民ファーストの会が、ある程度の議席を獲得しますと、憲法改正はついえてしまうのでしょうか。
(2017年7月9日 毎日新聞「若狭衆院議員 都民フ 国政進出『年内に動きも』」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
また、(若狭勝衆院議員は)安倍晋三首相と小池氏について
「憲法改正が必要だという点では共通している」
と語り、国政政党を結成した場合に安倍政権と憲法改正で連携する可能性をにじませた。
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(再掲)
「憲法改正が必要だという点では共通している」
小池都知事は、安倍総理と同じく、右派です。
それ以上、との声もあります。
(2016年7月25日 産経新聞「小池百合子氏は『極右タカ派』共産・小池晃氏書記局長が批判」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
共産党の小池晃書記局長は25日の記者会見で、東京都知事選(31日投開票)に関する報道各社の世論調査で、小池百合子元防衛相(64)が有利に戦いを進めている結果が出たことについて
「小池(百合子)氏は自民党以上に極右タカ派」
などと強調した。
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小池都知事につきましては、衆議院議員時代の有名な発言があります。
週刊AERA(朝日新聞社)の記事を参照します。
(2016年11月11日 AERA2016年11月14日号「小池百合子氏 日本会議“本流”から外れた愛国者」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
たとえば小池氏は2000年11月、衆院憲法調査会で次のように述べている。
当時の東京都知事・石原慎太郎氏が参考人として招かれ、現行憲法は破棄せよという持論をとうとうと開陳したのを受けた発言である。
●小池百合子 衆議院議員(当時)
「いろいろと御示唆いただきました。結論から申し上げれば、いったん、現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく、私はその方が、今のものをどのようにどの部分を変えるというような議論では、本来もう間に合わないのではないかというふうに思っておりますので、基本的に賛同するところでございます」
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勇猛です。
小池百合子衆議院議員は、2000年11月30日の衆議院憲法調査会で、
「現行の憲法を停止する、廃止する」
とのことばを発しました。
当時の会議録をみてみます。
(2000年11月30日 衆議院憲法調査会「会議録」より、引用。)
●小池百合子 衆議院議員(当時)
石原都知事、本日はありがとうございます。
いろいろと御示唆いただきました。
結論から申し上げれば、一たん現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく、私はその方が、逆に、今のしがらみとか既得権とか、今のものをどのようにどの部分をてにをはを変えるというような議論では、本来もう間に合わないのではないかというふうに思っておりますので、基本的に賛同するところでございます。
きょうは、冒頭に、ナセルとかサダムとか私にとっては大変近しい名前が出てまいりました。
私も十九歳のときにあの中東の地に行きまして、大変な驚きでございました、いろいろな面で。
やはり国家というものを一人一人が考える、また、考えないことはある意味で日本にとって幸福だったかもしれない、それを考えざるを得ないような状況に置かれている人たちの不幸せというものもつくづく感じたわけでございます。
特に、アラブ、そしてパレスチナ、さらにはその対向の位置にあるイスラエルということでいうならば、まさに国家の主権、パレスチナなどは国家の主権そのものどころか領土までなくしてしまったわけでございますから、このあたりの国際的なまさにパワーゲームとしか言えないその動きを目の当たりに見て、これが世界の現実なんだろうというような、認めたくはないけれども、でもそれが現実であるということをまざまざと見てまいりました。
認めたくないというのは、日本の現実と余りにもかけ離れているからという、ただそれだけの意味でございます。
その意味で、先ほども領土のお話がございましたけれども、国を構成する幾つかの諸要件の中にこの憲法も入ってまいりますし、それから当然領土も入ってくる。
その領土について、相手の方の言っている言葉をうのみにするような形の国家というのはそもそもあり得ないんじゃないかというふうに思っておるわけでございます。
その点について伺いたいと思っておるのです。
ですから、これまでも領土のことなどもおっしゃっておられました。
ある意味では当然なことだと私は思っているわけでございますけれども、日本人の領土に対する考えの希薄さについて伺いたいと思います。
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(中略。)
●小池百合子 衆議院議員(当時)
ありがとうございました。
きょうはいろいろと、憲法調査会でございますから憲法問題に関連してお話しいただいているわけですが、私は、むしろアメリカの戦略とすれば、日本にこの憲法を変えさせないのが最大の戦略になってくるんじゃないか。
つまり、いろいろな点でがんじがらめにしておいて、そしてそのたびに出おくれるような形にして、最後は小切手外交をさせようというのが、これは一番アメリカにとっていい方法で、なおかつ思いやり予算というような形で置いて、ありがたくそこに海兵隊の人たちが住んでいるというような状況。
ですから、アメリカの側から見れば、それが戦略なのかなと思ったりもするわけでございます。
もう時間がございませんので、これで終わらせていただきますけれども、この現行憲法、これが戦後に果たした役割にいろいろな面で感謝もしつつ、ただ、二十一世紀を見詰める上で、今後の日本がどうあるべきかということを踏まえた、ある意味では帰納法(経験論)的な憲法の創憲ということを目指すべきではないかという私の意見を申し上げまして、質問を終わらせていただきます。
ありがとうございました。
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小池議員は、2年前にも、憲法改正についての自説を展開しています。
(参考)
●動画 衆議院インターネット審議中継
~2015年2月19日 予算委員会
(「会議録」より、引用。)
●小池百合子 衆議院議員(当時)
(前略。)
次に、憲法の方でございますが、これについてもまたこれから議論をしっかりと続けていかなければなりませんので、中身の部分はその方に任せまして、大体のロードマップをどういうふうに描いておられるのか、総理に伺わせていただきたいと思います。
せんだって、船田憲法改正推進本部長との面会の中でも、来年夏の参院選後が常識だろうというふうにおっしゃったと伺っております。
これからのタイムスケジュールと、それから、憲法というのは前文から103条まであるわけでございますけれども、その中から抽出して何かのグルーピングをするのか、例えば、緊急事態に関して、83条、財政に関してといったような形を想定しておられるのか、総理の今のイメージをお聞かせいただきたいと思います。
(参考。憲法)
●83条
国の財政を処理する権限は、国会の議決に基いて、これを行使しなければならない。
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(中略。)
●小池百合子 衆議院議員(当時)
私は以前から、83条、財政の条項からまずやってみたらどうかと。
一度も憲法改正に国民は投票したことも。
ようやく整ったわけですから。
ですから、いきなり全部のメニューを最初からというよりも、ひとつそのような形で進める、96条よりも私は83条から始めるべきではないだろうか、このように思っております。
(後略。)
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小池都知事が憲法改正に熱心なのはたしかなようです。
過日のブログでもふれました。
自民党は、現在、表現の自由に制限を加えようとしています。
(参考。当ブログ)
2017年6月16日
まずは、日本国憲法を確認します。
(日本国憲法)
●第21条
①集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
②検閲は、これをしてはならない。通信の秘密は、これを侵してはならない。
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自民党案は、日本国憲法の①(第1項)と、②(第2項)の間に、あらたな条文を追加しています。
(自由民主党 憲法改正推進本部「日本国憲法改正草案」より引用。)
●憲法改正草案 第21条
①集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、保障する。
②前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない。 ③検閲は、してはならない。通信の秘密は、侵してはならない。 |
橋下徹前大阪市長は、今後の政局を予測しています。
(2017年7月4日 ライブドアニュース「橋下徹氏が語る都民ファースト躍進の可能性『憲法改正の大チャンス』」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
橋下氏は、今回の都議選の結果に
「自民党は確かにお灸をすえられたと思いますが、安倍さんにとっては、大チャンスになると思ってるんです」
と指摘した。
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さらに、橋下氏は
「そして、憲法改正ですよ」
と安倍政権の悲願である政策項目を挙げた。
自民党内でも反対論があるとされる改正論議だが
「小池さんは安倍さんと歩調を合わせていきますよ」
と、かつて自民党に所属していた小池氏との同調姿勢を予測したのだ。
最後に、橋下氏は
「憲法改正に前向きな、小池新党の議席が増えることはね、ある意味で(憲法改正の)大チャンスなんですよ」
と改めて強調していた。
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(再掲。自民党改憲案)
「②前項の規定にかかわらず、公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的として結社をすることは、認められない」
表現に自由に関する規制を早期におこなってほしいものです。
小池百合子東京都知事の活躍を期待しております。
(2016年7月7日発売「週刊文春」2016年7月14日号より、引用。)
●香西咲さん
青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした。 |
(2016年7月14日発売 「週刊文春」2016年7月21日号より、引用。)
●香西咲さん
ストレスから円形脱毛症になり全身がけだるく、胃腸は毎日、抉られるように痛みました。 自分で救急車を呼んだこともあった。 屈辱がフラッシュバックし、絶望的に命を絶ちたくなるときも・・・・・・ |
憲法が保障する表現の自由は、犯罪者にとって都合のよい規定です。
勝手気ままに悪事をおこなうことができます。
咎(とが)めるものは存在しません。
香西咲さんは、表現の自由の犠牲者です。
あのとき、日本の憲法がまともなものであったら、と思うと、無念でなりません。
小池都知事がおっしゃるように、
「一たん現行の憲法を停止する、廃止する、その上で新しいものをつくっていく」
といったことがもとめられます。
現在のように、犯罪者を野放しにしているような国であってはなりません。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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