内閣改造
8月3日(木)に内閣改造が予定されています。
菅義偉(よしひで)内閣官房長官につきましては、当初、留任の方向、と報じられていました。
(2017年7月24日 毎日新聞「自民 菅氏ら政権「骨格維持」 見直し論、出始める」より、引用。改行を施しています。)
来月初旬に予定される内閣改造・自民党役員人事を巡り、菅義偉官房長官ら政権の「骨格」を維持する安倍晋三首相の方針に対し、自民党内から見直し論が出始めた。
23日投開票の仙台市長選の敗北に加え、内閣支持率も大幅に下落し、「イメージ刷新」を求める声が噴出している。
(後略。)
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今月の23日の仙台市長選挙で、自民党の候補が敗れました。
当該選挙を境にして、風向きがかわったようです。
(再掲。毎日新聞)
「菅義偉官房長官ら政権の『骨格』を維持する安倍晋三首相の方針に対し、自民党内から見直し論が出始めた」
こうした声に対して菅長官は、7月24日の記者会見で、自身の心境をのべています。
(参考。動画)
・2017年7月24日 午後「内閣官房長官記者会見」
(※6分33秒のあたりから)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官
まず、内閣改造というのは、総理大臣の専権事項であります。
そういう意味で、答は控えたい、というふうに思います。
わたくし自身のこれまでのとりくみについてですね、そのようなご指摘があるということは、そこは謙虚にうけとめるべきだ、と思っています。
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菅長官は、2012年12月から現在の職にあります。
在任期間は、歴代1位、です。
(2017年7月27日 時事通信「『骨格』維持に異論も=内閣改造・自民役員人事」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
来月3日の内閣改造・自民党役員人事で、菅義偉官房長官ら「骨格」を維持する安倍晋三首相の方針に、党内から異論が漏れている。
骨格を残しては首相が同時に打ち出した「人心一新」につながらないとの見方だ。
ただ、菅氏らを入れ替えれば政権の弱体化につながりかねず、首相は人選のバランスに苦慮しそうだ。
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一方、第2次政権発足以降「政権のど真ん中」で首相を支えてきた麻生氏や菅氏の代わりが務まる人材は見当たらないのが実情だ。
党幹部は「交代はむしろ政権運営のマイナスだ」と指摘する。
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一昨日、時事通信が、このようにつたえました。
菅長官が交代する可能性はあるのでしょうか。
同じ日、フジテレビは、ちがう見解をしめしました。
(2017年7月27日 FNNニュース「内閣改造 石井国交相の留任固まる」より、引用。)
<一部分を引用>
安倍首相は、これまでに、「内閣の骨格」と位置づける麻生副総理兼財務相と、菅官房長官を留任させる意向を示しているほか、二階幹事長と高村副総裁も続投させる意向。
また、公明党の石井国交相の留任が固まった。
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とりあえずは、安堵しました。
菅長官にはひきつづき、内閣の要(かなめ)として、諸課題にとりくんでほしいものです。
フェイスブック
先日、内閣府のサイトをみていました。
偶然、男女共同参画局が記しているフェイスブックの存在を知りました。
出演強要問題に関する事柄も掲載されています。
菅長官に関する記述をみてみます。
(内閣府男女共同参画局のフェイスブックより、引用。)
<2017年3月28日>
3月24日に総理大臣官邸で「第51回男女共同参画会議」を開催しました。
(中略。)
会議の最後に、議長である菅官房長官から、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題について、
「(3月中に取りまとめる予定の緊急対策について)内閣府を中心に各府省との連携を高める検討を再度行って、実効性のあるものにしていただきたい」
「5月中旬を目途に今後の取組方針をまとめていただきたい」
などの発言がありました。
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<2017年5月26日>
5月25日に総理大臣官邸で「第52回男女共同参画会議」を開催しました。
(中略。)
会議の最後に、議長である菅官房長官から、以下の事項について積極的に具体化を図っていただきたい、との発言がありました。
・各界各層における女性活躍情報の「見える化」の徹底と、労働市場・資本市場における活用の促進
・働き方改革実行計画を踏まえた長時間労働の是正や同一労働同一賃金、柔軟な働き方の推進など女性活躍に資する働き方改革に向けた取組
・女性活躍推進や働き方改革と密接不可分の関係にある男性の暮らし方、意識の変革に向けた取組
・先般取りまとめた、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する今後の対策の推進
・マイナンバーカードやパスポートなどにおける旧姓使用の拡大に向けた取組の推進
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男女共同参画局のフェイスブックですから、「男女共同参画会議」の発言しか載せていないようです。
それ以外の席で、菅長官は、どのようなことをおっしゃっていたのでしょう。
簡単に顧(かえり)みてみます。
2017年3月15日
●公明党が、出演強要に関する中間提言をまとめる
(2017年5月1日 朝日新聞「AV出演強要、被害者の告白が官邸の中枢を動かした」より、引用。改行を施しています。)
3月15日、首相官邸の一室で、菅義偉官房長官と、AV出演強要問題に取り組む公明党の佐々木さやか参院議員らが向き合った。 (略。) 資料を手に迫る佐々木氏に菅氏が応じた。 ●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 |
2017年3月16日
●定例の記者会見
(2017年3月16日午前 動画「内閣官房長官記者会見」より、引用。15分のあたりから。)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 まずこの問題についてはですね、女性に対する暴力にあたる重大な人権侵害である、という認識をしております。 政府においてもですね、男女共同参画会議の専門調査会において、実態把握をするために、現状と課題について、一昨日報告書をとりまとめております。 女性に対する暴力は、安倍内閣がすすめる、女性活躍の前提となる、安全で安心な暮らしの基盤をゆるがす、きわめて大事な問題である、と受けとめています。 政府をあげてとりくみの強化、そして、相談体制の充実、教育、啓発のとりくみの強化等にとりくんでいく必要がある、というふうに思っています。 昨日、公明党のみなさんからちょうだいしましたそうした要請、要望書のなかにもありましたようにですね、早急に、ということでしたので、政府横断的に関係省庁の局長会議、これを設置をする。 このことを指示しています。 来週にでも、可能なとりくみから開催をして、実施をしていきたい、このように思っております。 特にまた、4月からは、進学だとか就職だとかですね、こうしたものにともなって、若い人の環境がおおきくかわる時期でありますので、被害にあうリスクが高まってくることが予測されますので、そうした被害をうまないための広報、啓発、とりくみの強化。 そして、万一、被害にあわれたかたの相談体制、こうしたものを拍車をかけておこなっていきたいと思います。 |
2017年3月21日
●第1回関係府省対策会議
(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「議事録」より引用。)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 近年、若年層の女性が、いわゆるアダルトビデオへの出演を強要される問題が発生するなど、若年層の女性を狙った性的な暴力の問題は極めて深刻な状況であると認識をいたしております。 政府は、男女共同参画会議のもとに設置しました専門調査会において、これらの問題について検討をいただいて、先日、その報告書が取りまとめられました。 女性に対して、本人の意に反してアダルトビデオの出演を強要することは、女性に対する暴力に当たる極めて重大な人権侵害だと考えます。 政府を挙げて、取り締まりの強化、そして、相談体制の充実、教育、啓発の取組の強化等に取組んでいきたいと思っています。 この件につきましては、先週、公明党からも早急の取組の必要性について要請もいただきました。 特に、年度当初、進学、就職等に伴って若者の生活環境が大きく変わる時期であり、こうした被害に遭うリスクが高まることが予測されるものでありますから、新たな被害者を生まないための必要な広報、そして、啓発や取り締まりの強化、万一被害に遭われた方を支援する相談体制の充実を直ちに行う必要があると考えます。 こうしたことを踏まえて、内閣府を中心に、省庁の縦割りを廃し、政府一丸となって検討した上で、まずは緊急に講ずべき対応策について、直ちに実施をしていただきたいと思います。 どうぞよろしくお願いします。 |
2017年3月24日
●第51回男女共同参画会議
(2017年3月24日 第51回男女共同参画会議「議事録」より、引用。)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 (前略。) いわゆるアダルトビデオへの出演を本人の意に反して強要される問題や、「JKビジネス」問題など、若年層の女性を狙った性的な暴力の問題は極めて重大な人権侵害であります。 間もなく4月になり、進学や就職など、若者の生活環境が大きく変わる時期になります。 本日関係府省の大臣から、3月中に取りまとめる予定の緊急に講ずる具体的な対応策について御報告がありました。 内閣府を中心に各府省との連携を高める検討を再度行って、実効性のあるものにしていただきたいと思います。 また、引き続き加藤大臣を中心に、政府一丸となって検討をすすめ、5月中旬を目途に今後の取組方針をまとめていただきたいと思います。 (後略。) |
2017年3月31日
●第2回関係府省対策会議
(2017年3月31日 第2回関係府省対策会議「議事録」より引用。)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 本日ここに緊急対策を取りまとめ、4月を被害防止月間として集中的に取組を実施することを決定しました。 各府省におかれましては、出席の各局長みずからが陣頭に立って、それぞれ関係する取締り、教育・啓発、相談等の現場レベルにまで、本問題に対する認識が浸透し、具体的な取組へと確実につながるよう、責任を持って取組んでいただきたいと思います。 さらに重要なのは、その結果をきちんと把握し、それを評価することであります。 月間中の実施状況についてフォローアップを行うことになっておりますのも、これも単なる通知の発出といった事実の報告にとどまるのではなく、それを受けて対応に当たる関係する各現場レベルでの具体的な取組の結果をしっかりと把握していただきたいというように思います。 また、以上の件については加藤大臣のもとで各府省が十分な危機意識を持って、この月間中の取組に当たっていただきたいと思います。 よろしくお願いをいたします。 |
2017年5月19日
●第3回関係府省対策会議
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「議事録」より引用。)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 本日、4月の集中月間の実施状況も踏まえ、今後の対策を取りまとめました。 今後はこの問題の被害の根絶に向けて、この対策を確実に実行に移していくことが極めて重要であります。 各府省においては、この会議に出席の各局長みずからが陣頭に立って、まずはこの対策に基づいて、それぞれ関係する取締り、教育啓発、相談等の現場レベルにおいて具体的な取組を徹底して行うように実施してほしいと思います。 さらに、対応策として盛り込まれた事項については、新たな被害を決して発生させないという強い姿勢で、責任を持って行ってほしいと思います。 今後も引き続いて、加藤大臣を議長とするこの対策会議のもとで皆さんが一体となって取り組んでいただくことを期待します。 |
2017年5月25日
●第52回男女共同参画会議
(2017年5月25日 第52回男女共同参画会議「議事録」より、引用。)
●菅義偉(よしひで)内閣官房長官 有識者議員の皆様、そしてまた専門調査会の委員の皆様には、大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。 6月初旬に、すべての女性が輝く社会づくり本部で取りまとめます「女性活躍加速のための重点方針2017」に盛り込むべき施策について、本日、男女共同参画・女性活躍の推進に向けた重点取組事項として、会議の意見が決定されました。 関係閣僚におかれては、本日決定した意見を踏まえ、各界各層における女性活躍情報の「見える化」の徹底と、労働市場・資本市場における活用の促進、働き方改革実行計画を踏まえた長時間労働の是正や同一労働同一賃金、柔軟な働き方の推進など女性活躍に資する働き方改革に向けた取組、女性活躍推進や働き方改革と密接不可分の関係にある男性の暮らし方、意識の変革に向けた取組、また、先般取りまとめました、いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する今後の対策の推進、マイナンバーカードやパスポートなどにおける旧姓使用の拡大に向けた取組の推進、こうしたことについて積極的に具体化を図っていただきたいと思います。 以上です。 |
(再掲。菅義偉内閣官房長官)
●「各府省との連携を高める検討を再度行って、実効性のあるものにしていただきたい」
●「各局長みずからが陣頭に立って(略)現場レベルにまで、本問題に対する認識が浸透し、具体的な取組へと確実につながるよう、責任を持って取組んでいただきたい」
●「単なる通知の発出といった事実の報告にとどまるのではなく、(略)各現場レベルでの具体的な取組の結果をしっかりと把握していただきたい」
●「各局長みずからが陣頭に立って、(略)現場レベルにおいて具体的な取組を徹底して行うように実施してほしい」
菅長官は、人気取りのために耳障りのよいことを口にしているのではない、ということがわかります。
各府省に対して、結果をもとめています。
具体的には、「今後の対策」の推進です。
安倍晋三内閣総理大臣も、同様の考えです。
(2017年6月6日 「すべての女性が輝く社会づくり本部」より、引用。)
●安倍晋三 内閣総理大臣
先般取りまとめた「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を着実に実行します。 |
「今後の対策」
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
(1) 被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。 |
おそらく、そう遠くないうちに、出演強要をとりしまるきびしい法律が制定される、と考えます。
業界人は、検挙されたくなければ、法をまもるしかありません。
人身取引や性暴力は、減少に転じるでしょう。
(2016年7月7日「週刊文春」2016年7月14日号より、引用。)
●香西咲さん
人気AV女優の香西咲氏(30)は今回のインタビューで、呼び起こしたくない過去に向き合い、何度も悔し涙を流した。 |
これから法をまもれば過去に犯した罪は問わない、というわけにはいきません。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
(4) 各種法令を適用した厳正かつ積極的な取締り等の推進
①警察において、関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の(JKビジネスについては略)各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。 |
「今後の対策」は、新法の制定とあわせて、これまで犯罪行為をおこなったやつらの逮捕ももとめています。
ちなみに、強姦罪の時効は、10年です。
警察は、10年前に起きた犯罪も事件化する必要があります。
(再掲。菅義偉内閣官房長官)
「各局長みずからが陣頭に立って(略)現場レベルにまで、本問題に対する認識が浸透し、具体的な取組へと確実につながるよう、責任を持って取組んでいただきたい」
内閣の支持率をあげるためにも、早く犯罪者を逮捕してほしいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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