今年の3月のことでした。
アメリカのある空港で、父親と幼い娘が、搭乗手続きをしようとしました。
突如、適(かな)わぬということを知らされました。
原因は、勘違いです。
(2017年3月14日 Techinsight「【海外発!Breaking News】娘の飛行機代を払えない父親に、空港で86,000円を肩代わりした女性 名前も告げず立ち去る(米)」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
3月8日、米ネブラスカ州のオマハにある空港で、一人の父親が1月に2歳になったばかりの娘を連れてチェックインカウンターに現れた。
航空券を予約した時に娘は2歳になっていなかったために、父親は娘が無料で搭乗できると信じていたようだ。
しかし航空会社のスタッフは、既に2歳になっている女児には航空券が必要だと父親に伝えた。
娘の分の航空券をいますぐに買う金銭的余裕や、フライトの変更をする余裕もない父親は窮地に陥った。
(中略。)
するとすぐ後ろに並んで見ていた女性が、その父親に「どうしたのですか?」と声をかけた。
父親が事情を説明すると、女性は父親とカウンターに行き、後ろに立っている女児を指さしてスタッフに「この女の子の分の航空券を私が購入します」と申し出た。
(後略。)
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チケットを手渡された父親は、女性に、連絡先を訊(たず)ねました。
あとで代金を返却するためです。
女性は、やんわりと拒否しました。
「気にしないでください」
と。
この出来事から約3か月後のことです。
日本でも、空港にまつわる案件が報じられました。
(2017年6月28日 朝日新聞「車いす客に自力でタラップ上がらせる バニラ・エア謝罪」より引用。)
<一部分を引用>
鹿児島県奄美市の奄美空港で今月5日、格安航空会社(LCC)バニラ・エア(本社・成田空港)の関西空港行きの便を利用した半身不随で車いすの男性が、階段式のタラップを腕の力で自力で上らされる事態になっていたことがわかった。
(後略。)
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批判をうけたバニラ・エアは、改善を約束しました。
13日前のことです。
この件とは別に、西日本新聞が、ある逸話を紹介しました。
(2017年7月13日 西日本新聞「『お連れ様はどちらですか?』妻に先立たれた男性、客室乗務員の対応に…」より引用。改行を施しています。)
半世紀以上も連れ添った妻に先立たれた、横浜市の知人男性からこんな話を聞いた。
男性は葬儀を終えた後、故郷である佐賀県唐津市の寺に納骨するため、羽田空港から空路、九州へと向かった。
遺骨を機内に持ち込めることは知っていた。
でも入れたバッグがかなり大きく、念のため搭乗手続きの際に中身を伝えた。
機内に乗り込み、上の棚にバッグを入れて席に着くと、客室乗務員がやって来てこう言った。
「隣の席を空けております。お連れ様はどちらですか?」
(後略。)
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この記事は、現在でも、Yahoo!ニュースランキングの上位を占めています。
(朝日新聞のツイートより、引用。)
●朝日新聞
<2017年4月9日>
「JKビジネス」を規制する都条例が施行されるのを前に、警視庁は8日、関係する店の客引き行為をしていた少女たちを一斉補導しました。https://t.co/W7ifDKRUpv pic.twitter.com/ukxFgE1uUF
— 朝日新聞デジタル編集部 (@asahicom) April 9, 2017
「JKビジネス」を規制する都条例が施行されるのを前に、警視庁は8日、関係する店の客引き行為をしていた少女たちを一斉補導しました。
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(産経新聞のツイートより、引用。)
●産経ニュース
<2017年4月29日>
大阪で初めて「#JKビジネス」一斉補導 未明のミナミ、15~18歳の少女ら14人 https://t.co/Gj9yWiOdOi pic.twitter.com/PL0udQrEJf
— 産経ニュース (@Sankei_news) April 29, 2017
大阪で初めて「JKビジネス」一斉補導
未明のミナミ、15~18歳の少女ら14人
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この種の事例に接するたび、西日本新聞に掲載された別の記事が頭にうかびます。
●2016年5月31日 西日本新聞「思わぬ贈り物 玄米60キロ 子ども食堂支援に活用 輝翔館中教校6年 高橋はなさん」
タイトルのなかにある高橋はなさんは、当時、福岡県内の高校へかよっていました。
高校3年生でした。
新聞は、その1年前の出来事をつたえています。
高橋さんは、高校2年生のときに、「日本の次世代リーダー養成塾」へ参加しました。
テーマは、国際貢献です。
高橋さんは、将来、子どもの貧困や教育にかかわる仕事がしたい、と考えていました。
自身の思いを入塾式で語ったところ、西日本新聞が記事にしました。
新聞を読んだ高橋さんの親の知人が、自宅に玄米を届けてくれました。
重さは60kgです。
高橋さんは戸惑いました。
(2016年5月31日 西日本新聞「思わぬ贈り物 玄米60キロ 子ども食堂支援に活用 輝翔館中教校6年 高橋はなさん」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
確かに子どもの貧困問題に関わりたいと考えてはいた。
だがそれは将来のこと。
しかも想像していたのは海外の発展途上国だった。
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その後、高橋さんは、自分の身近な場所にも貧困が存在している、と知ります。
玄米を子ども食堂に寄付しようと考えました。
申し出たところ、ことわられました。
いま米は足りている、と。
(2016年05月31日 西日本新聞「思わぬ贈り物 玄米60キロ 子ども食堂支援に活用 輝翔館中教校6年 高橋はなさん」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
「どうしよう」
悩む高橋さんを助けたのは友人たちだった。
当時、高橋さんは生徒会長。
相談した生徒会の仲間から
「現金を寄付すればいいんじゃない。私たちで売ろうよ」
とのアイデアが出た。
交流があった八女学院の生徒会メンバーも協力。
約10人で準備を始めた。
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高橋さんたちは、60kgの玄米を精米して、1kgずつに小分けしました。
米を入れた袋には、自分たちでデザインしたラベルを貼りました。
(画像は西日本新聞より、引用。)
米は市内のイベントで販売しました。
価格は300円です。
2時間で完売となりました。
高橋さんたちは、収益の1万3千円を子ども食堂に寄付しました。
当該文章を読むたびに、こころが熱くなります。
日本もまだ捨てたものではありません。
(朝日新聞のツイートより、引用。)
●朝日新聞大阪社会部
<2017年5月27日>
大阪府警は26日深夜から27日早朝、ミナミの繁華街で少女を一斉補導しました。ガールズバーの客引きをしていた高校生ら少女7人を補導。記者が同行取材しました。
捜査員の声、少女ら走り出す JKビジネス対策一斉補導:朝日新聞デジタル https://t.co/QbC0FF8IgV— 朝日新聞大阪社会部 (@osakashakai) May 27, 2017
大阪府警は26日深夜から27日早朝、ミナミの繁華街で少女を一斉補導しました。
ガールズバーの客引きをしていた高校生ら少女7人を補導。記者が同行取材しました。
(後略。)
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高橋さんたちのようなひとたちがいるいっぽうで、JKビジネスに手を染めるものもいます。
憂える事態です。
こうした少女は立ち直ることができるのでしょうか。
(香西咲さんのツイートより、引用。)
●香西咲さん
<2014年6月16日>
傷つけるのも人なら、立ち直らせてくれるのも人だと思います。 (後略。) |
至言です。
恢復(かいふく。「一度失ったものをとりもどすこと」)と再生を願っております。
被害の未然防止も重要です。
出演強要問題については、公明党の佐々木さやか衆議院議員がつぎのように語っています。
(2017年7月11日 公明新聞「女性への暴力をなくそう」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
―提言の後、すぐに関係省庁局長級会議が開かれました。
●佐々木さやか 参議院議員
スピード感を持って動いてもらえたと思います。
3月31日に緊急対策がまとまり、関係法令を厳格に運用して取り締まりを強化することなどが決まりました。
5月19日には、今後の対策も決定しました。
これにより、全国の都道府県警に専門官を配置することや、相談窓口の周知、関係機関が適切に対応するためのマニュアルの作成、学校などでの被害防止教育などが進みます。
性犯罪や出演強要は被害者が声を上げにくい問題ですが、公明党は被害者に寄り添い、対策を続けます。
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(再掲。佐々木さやか参議院議員)
「学校などでの被害防止教育などが進みます」
松野博一文部科学大臣は、記者会見のなかでつぎのようにのべています。
(2017年3月17日 文部科学省「松野博一文部科学大臣記者会見」より、引用。改行を施しています。)」
●記者
アダルトビデオの出演強要の問題についてお伺いします。
昨日、菅官房長官が記者会見の中で、この問題に関して政府横断的に、関係省庁による局長会議を立ち上げる考えを表明されました。
長官の会見の中では、進学とか就職に際する若者への対策というのが必要だというお考えを示されましたが、この問題に対して、大臣の考え方と文科省としての対応をお伺いします。
●松野博一 文部科学大臣
アダルトビデオ出演強要問題等は、言うまでもないことでありますが、著しい人権侵害であり、女性に対する深刻な暴力であることから、被害の防止や被害者支援に早急に取り組むべきと考えております。 例えば、性暴力や犯罪被害にあうことがないように、児童生徒の発達段階に応じて、防犯教育、契約や労働に関する知識を身に付けるための教育等を進める必要があると考えております。 文部科学省としては、今後設置が予定されている関係省庁の局長級会議を通じて、女性に対する暴力の根絶に向けて、被害を生まないための広報啓発等の在り方について、関係省庁とも連携をして検討してまいりたいと考えております。 |
(再掲)
「被害を生まないための広報啓発等の在り方について、関係省庁とも連携をして検討」
このことについて政府は、以下のとおり決定しました。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)
<4ページ>
警察、教育委員会、学校等の関係機関や企業等が相互に連携し、学校や企業で行われるオリエンテーションや研修などの様々な機会を捉えて、被害防止教育を実施する。(警察庁、内閣府、文部科学省)〔平成 29 年4月~〕 |
対策が進むことを期待します。
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先ほど、以下の記事を参照しました。
●2017年3月14日 Techinsight「【海外発!Breaking News】娘の飛行機代を払えない父親に、空港で86,000円を肩代わりした女性 名前も告げず立ち去る(米)」
配信元は、Techinsight(テックインサイト)です。
ぼくは、つぎの記事に対しても、シンパシーをおぼえました。
(2016年12月26日 Techinsight「カードが使えずATMに走った母親 戻ると見知らぬ人が会計を肩代わり(英)」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
英グレーター・マンチェスターのサルフォードに暮らす2児の母親ジェマ・エヴァンズさん(22歳)は、マンチェスターのショッピングモール「Traford Centre(トラフォードセンター)」の中にある自然派ハンドメイドコスメ店「LUSH」でクリスマスギフトを購入しようとした。
数点のギフトを選び、会計時に43ポンド(約6,200円)の金額をカードで支払おうとしたところ、なぜか銀行にカードを拒否されてしまった。
パニックになったジェマさんは、銀行に電話をするためとATMを見つけるために店を出て10分後に戻って来た。
するとジェマさんの支払いはすでに済まされており、レシートには見知らぬ人からのこのようなメッセージが残されてあったという。
「こんな忙しいクリスマス前に限って(カードが使えないなんて)ストレスたまっちゃうわよね、わかるわ! 素敵なクリスマスを! ベサニーより」
(後略。)
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ジェマ・エヴァンズさんはその後、支払い主を捜し当てます。
詳細は、Techinsightのサイトでご確認ください。
●香西咲さん
<2014年6月16日>
傷つけるのも人なら、立ち直らせてくれるのも人だと思います。 (後略。) |
前者ではなく、後者がたくさんいる日本にしていきたいものです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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