今週の木曜日から改正刑法が施行されます。なぜか、業界人の多くも、性犯罪者を逮捕してほしいそうです。香西咲さんに出演強要をおこなった青木は邪魔者なのでしょうか

本日も強姦罪についてふれます。
周知のとおり、強姦罪は、今週の木曜日から、強制性交等罪となります。
条文の中身もかわります。
元検事の前田恒彦さんが書かれた文章がわかりやすいので、参照させていただきます。
前田さんにつきましては、毀誉褒貶(きよほうへん)相半(あいなか)ばする(世評が分かれる)人物であろうと推察します。
そちらに関しては割愛させていただきます。

(2017年6月24日 Yahoo!ニュース「実際にどこまで性犯罪の厳罰化が進むのか 110年ぶりの抜本改正で変わること、変わらないこと」より、引用。改行を施しています。)

前田恒彦 元特捜部主任検事
(略)、強姦罪の下限を強盗罪と同じ懲役5年か、それ以上に引き上げるべきだ、という意見が根強かったわけだ。
こうした経過を経て、強姦罪改め「強制性交等罪」の下限が強盗罪と同じ懲役5年まで引き上げられた。

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改正された条文をみてみます。

(参考。改正刑法)
第177条

13歳以上の者に対し、暴行又は脅迫を用いて性交、肛門性交又は口腔性交(以下「性交等」という。)をした者は、強制性交等の罪とし、5年以上の有期懲役に処する。
13歳未満の者に対し、性交等をした者も、同様とする。

強制性交等罪は、懲役5年以上の有期懲役です。
有期懲役とはどのような意味なのでしょうか。
刑法の第12条をみてみます。

(参考。刑法)
第12条

懲役は、無期及び有期とし、有期懲役は、1月以上20年以下とする。

強制性交等罪については、5年以上20年以下の懲役となります。

(2017年6月24日 Yahoo!ニュース「実際にどこまで性犯罪の厳罰化が進むのか 110年ぶりの抜本改正で変わること、変わらないこと」より、引用。改行を施しています。)

前田恒彦 元特捜部主任検事
他方で、刑法の別の規定により、執行猶予を付けられるのは懲役3年までと決まっている。

(参考。刑法)
第25条

次に掲げる者が3年以下の懲役若しくは禁錮又は50万円以下の罰金の言渡しを受けたときは、情状により、裁判が確定した日から1年以上5年以下の期間、その刑の全部の執行を猶予することができる。

強制性交等罪は、法定刑の下限が、懲役5年です。
執行猶予はつきません。
有罪となれば、かならず、牢屋へ入れられます。

(2017年6月24日 Yahoo!ニュース「実際にどこまで性犯罪の厳罰化が進むのか 110年ぶりの抜本改正で変わること、変わらないこと」より、引用。改行を施しています。)

前田恒彦 元特捜部主任検事
(略)、暴行・脅迫の要件を緩和し、あるいは撤廃した上で、被害者の意思に反する性行為等であれば、それだけで犯罪の成立を認めるべきだ、といった議論も進められてきた。
しかし、今回の改正法には盛り込まれなかった。

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今回の改正において、暴行・脅迫の要件を撤廃してほしい、との声はすくなからずありました。
前田元検事は、当該要件を撤廃すると不合理なことが生じると指摘します。

(2017年6月24日 Yahoo!ニュース「実際にどこまで性犯罪の厳罰化が進むのか 110年ぶりの抜本改正で変わること、変わらないこと」より、引用。改行を施しています。)

前田恒彦 元特捜部主任検事
(強制性交等罪は)故意がなければ成立しない犯罪であり、たとえ被害者が心の中で合意していなかったとしても、犯人においてその真意を認識できていなければ立件できない、という難点があるからだ。
強姦事件には「合意の上だった」「少なくとも自分はそう思い込んでいた」といった弁解が付き物だから、犯人と被害者の人間関係を前提として、暴行・脅迫の内容や程度などに基づき、犯人が被害者の真意を認識できていたか否かを判断している。
暴行・脅迫の要件すら一切不要となれば、被害者の真意に反していたか否かの判断がますます困難となり、犯人の弁解も覆せなくなり、むしろ不起訴や無罪判決が多発するおそれがある。

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(再掲)
暴行・脅迫の要件すら一切不要となれば、(略)、むしろ不起訴や無罪判決が多発するおそれがある

慧眼(物事をよく見抜くすぐれた眼力)です。
犯人を刑務所にぶちこむためには、「暴行・脅迫の要件」が必要なのかもしれません。

(2017年6月16日 参議院法務委員会「参考人質疑」より、引用。)

橋爪隆 東京大学大学院法学政治学研究科教授
基本的な実務におきましても、意思に反することがあきらかであるならば、それは翻(ひるがえ)って暴行、脅迫を認定する、という形式で対応がおこなわれているというふうに理解しておりますので、文言の印象ほど、暴行、脅迫といった要件が、過剰に性犯罪を限定しているわけではないというふうに考えております。
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(2017年4月1日 弁護士R.Yの刑事事件ブログ「AV出演強要には強姦罪が適用される方針」より、引用。改行を施しています。)

弓田竜 弁護士

<一部分を引用>
AVにおいては、例えば業者側の事務所で1人に対し多人数で応じ、高額な違約金への言及や「(拒否したら)親に伝える」などと言いつつ長時間にわたり執拗に勧誘を続けて出演させた場合には、暴行・脅迫があるとして強姦罪の成立する可能性があります。
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香西咲さんの件につきましては、あきらかに、犯罪者からの暴行、脅迫がありました。

(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)

香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。
(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。
その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった。

香西咲さん
遠いところですから……。
よっぽど強い子でないと(撮影を中止させるのは)無理だと思いますし。
私さえ泣いておけば丸く収まると思った。
結局AV撮影に応じることになりました。
あとは、違約金などを理由に辞められないです。

香西咲さんは、「多人数」によって、「長時間にわたり執拗に勧誘」をうけました。

青木亮
大西敬
高畠典子
坂田恵理子
坂上孝志
A-TEAM 飯田正和
メーカー関係者
T総研のY

(再掲)
弓田竜 弁護士

AVにおいては、例えば業者側の事務所で1人に対し多人数で応じ、高額な違約金への言及や「(拒否したら)親に伝える」などと言いつつ長時間にわたり執拗に勧誘を続けて出演させた場合には、暴行・脅迫があるとして強姦罪の成立する可能性があります。

(2017年6月24日 Yahoo!ニュース「実際にどこまで性犯罪の厳罰化が進むのか 110年ぶりの抜本改正で変わること、変わらないこと」より、引用。改行を施しています。)

前田恒彦 元特捜部主任検事
(略)、これまでの刑法では、強姦罪や強制わいせつ罪は告訴がなければ起訴できなかった(「親告罪」と呼ぶ)。
また、前者は10年、後者は7年で時効となり、起訴できなくなる。

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強制性交等罪(強姦罪)は、親告罪から非親告罪になります。
時効は従前どおり、10年です。

(2017年6月24日 Yahoo!ニュース「実際にどこまで性犯罪の厳罰化が進むのか 110年ぶりの抜本改正で変わること、変わらないこと」より、引用。改行を施しています。)

前田恒彦 元特捜部主任検事
これにより、告訴なしでも起訴することが可能となったし、たとえ捜査段階で被疑者側と被害者側とが示談をまとめ、被害申告が取り下げられたとしても、犯罪が成立する限り、起訴できるようになった。
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(再掲)
被害申告が取り下げられたとしても、犯罪が成立する限り、起訴できるようになった

香西咲さんの件は、警察が独自に調査をしているようです。

(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。改行を施しています。)

あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。

改正刑法は、今週の木曜日(7月13日)から施行されます。
はたして、今後、どのような展開をみせるのでしょうか。
政府の方針は、強姦罪で逮捕、です。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

<3ページ>
警察庁
警察において、関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の(JKビジネスについては略)各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。
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川奈まり子 AVAN代表
<2017年6月28日>


うーん。
業界内で昨年、真っ先にあがったのは、性暴力分野の罪名最初の逮捕者が出たらよかったのに!という声でした。
業界内でも、性犯罪の犯人の炙り出しをしたいという意見は圧倒的。
しかし逮捕してもらうぐらいしないと、正当な理由を持ってパージもできないわけ。
一応ここは法治国家だからね。

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(再掲。川奈まり子 AVAN代表)
逮捕してもらうぐらいしないと、正当な理由を持ってパージもできないわけ

12日前のご発言です。
正直なお方です。
業界に自浄能力はないようです。
ちなみに前段のひとが書いている事柄は、でたらめです。

(2017年3月2日 SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
IPPA(メーカー団体)
HRNには解決に尽力することを約束して、今後は協力して強要問題を解決しましょうってことになったんです。
じゃあ、一体どこの誰が強要したんだ?となるわけで、被害を受けた女性へのヒアリングをお願いしたら
「被害者が直接IPPA関係者に囲まれて密室で話をするという状況には到底耐えられない」と。
被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名をHRNは把握しているでしょうから、それを教えてほしいだけなんですが、ダメだと。
それさえ教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができるのですが……。

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(再掲。IPPA)
それさえ教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができるのですが

IPPA(メーカー団体)は、雑誌のインタビューのなかで、大風呂敷を広げてしまったようです。
虚勢を張ったのかもしれません。

(再掲。川奈まり子 AVAN代表)
逮捕してもらうぐらいしないと、正当な理由を持ってパージもできないわけ

川奈まり子AVAN代表のおっしゃることが真実であると考えます。
自分たちの力では何もできない。
これが実態なのでしょう。

辻丸さん
<2017年6月20日>


本気で女優を応援すると言うなら、悪徳プロダクションと絶縁し、業界から排除するのが本当ではないのか。
ところが実際には、「あそこはヤバい」と噂される事務所でも、売れっ子を抱えていれば取引は勿論、メーカーが接待までしている?と聞く・・。
業界が護りたいのは女優じゃない?
あくまでも自分達?

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(再掲。川奈まり子 AVAN代表)
業界内で昨年、真っ先にあがったのは、性暴力分野の罪名最初の逮捕者が出たらよかったのに!という声でした

7月13日(木)から、改正刑法が施行されます。
警察は、多方面からの、性犯罪者を逮捕しろ、との声に応えるべきでしょう。

(再掲)

あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

<3ページ>
警察庁

警察において、関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の(JKビジネスについては略)各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。

強制性交等罪(強姦罪)の法定刑は、20年以下の懲役です。
執行猶予はつきません。
時効は、10年です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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