東京新聞の望月衣塑子(いそこ)記者の姿勢を垣間見て、香西咲さんを想起しました。おふたりに共通しているのは、泣き寝入りをゆるさない、ということです

6月6日のことです。
「すべての女性が輝く社会づくり本部」で、安倍晋三総理大臣が、出演強要問題に言及しました。

安倍晋三内閣総理大臣
先般取りまとめた
「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策
着実に実行します。

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(※詳細は当ブログを参照。)
2017年6月8日

会議の終了後、菅義偉内閣官房長官が、定例の記者会見をおこないました。
出演強要に関する部分を参照します。

(2017年6月6日「内閣官房長官記者会見」より。動画。)

菅義偉 内閣官房長官
いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」の推進(略)を、政府一丸となって推進してまいります
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(再掲。菅義偉 内閣官房長官)
出演強要に関する今後の対策を政府一丸となって推進してまいります
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たのもしいかぎりです。
ぼくは、出演強要に関する発言のあとも、会見の様子をながめていました。
記者クラブに加盟しているひとたちの質問ですから、緊迫感がありません。
長官の機嫌を損なわないように、訊(たず)ねています。
訊(き)く内容についても、あらかじめ、相手へつたえてあるのでしょう。
菅内閣官房長官は、資料に目をむけながら答えています。
退屈です。
やりとりをみているうちに、睡魔がおそってきました。
ふと、女性記者の声で、我に返りました。
このかたはいったいだれなのでしょうか。
気迫が感じられます。
ぼくは、居住(いず)まいを正し(きちんとした姿勢で座りなおし)ました。
飼い犬のような記者が居並ぶなかで、異彩を放っています。
官房長官に対して、追従(ついしょう)するのではなく、問い質(ただ)しています。
ぼくは画面を注視しました。

(2017年6月19日 NEWSポストセブン「東京新聞・望月衣塑子記者 部外者だからできた執拗な追及」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
「官邸記者クラブどころか政治部に所属した経験もないので、(6月)6日に初めて(菅義偉)官房長官の定例会見に出た時は、さすがに緊張しました」
──そう語るのは東京新聞社会部記者の望月衣塑子(いそこ)氏(41)だ。

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女性記者は、菅内閣官房長官に対して、
「東京新聞、望月です」
と名のりました。
はじめて会見に参加されたようです。
望月記者の6月6日の発言をみてみます。

(参考。2017年6月6日午前「内閣官房長官記者会見」。)

動画(首相官邸)
動画(YouTube)

音声の文字化は筆者。)
望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
昨日の会見では、菅官房長官は、今回の加計学園問題ですが、文書の存在を存在するかも含めて文科省が答えられないと判断をしたとご回答でしたが行政文書の管理扱いをきめている公文書管理法には、意思決定にいたる過程を検証することができるよう文書を作成しなければならないと記載がされております。
民進(党)が指摘されております文書やメールの写しが本物であれば、公開の必要がある行政文書になる可能性がありますが、現状でもですね、この文書について、きちんともう一度調査をして、公開するということは、お考えになりませんか。

菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
もしですね、入所経路がはっきりしないものは、いつでも調べられないということですと、いまNHKさんも報道されましたし、民進(党)さんがだされたような匿名での告発の内容や告発文書みたいな存在がですね、うやむやなままに闇に葬り去られてしまうようにもみえてしまいます。
いま、20日と21日の共同通信の調査では、国民の77%がこの文書の開示、政府の対応について、なっとくしていない、というふうに意見をされております。
このアンケート調査の結果も含めてですね、もうすこしひらかれた対応をしていただきたいと感じておりますが、そのことについていかがですか。

菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
重ねてです。
前川さんとほかの関係者も取材しているところ、たとえばですね、審議会の人事に関しても、官房長官等が、政権を批判するような記事や投稿をされているものについては、それをみせながら人事を差し替えるように要望することもあるとお聞きしました。

菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
(司会「質問はもっと簡潔にお願いします」)
すみません。
もとTBSの山口ワシントン支局長が準強姦罪で告訴されたんだけど、不起訴だったということで、被害にあったとうったえている女性が検察審査会に不服申し立てをいたしました。
この件についてなんですが、山口さんに対して、飛行機の飛行場で、当時の中村刑事部長さんが電話をされて、
「執行をとりやめた」
と、おはなしがでております。
このことについて、菅官房長官、おはなし等は事前にお聞き等いたしたでしょうか。

菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
前川さんのバー対応についてですね、昨日も国会で、あるまじき行為である、との指摘のおはなし、でていたと思います。
これ、もともと、杉田副長官からそのことを注意した、というおはなしだったということでしたが、これ、杉田副長官は通常ですね、こういう前川事務次官級たちの身辺踏査とか行動確認というのをしているということなんでしょうか。

菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
そのバー通いなんですけれども、100回も行っておこづかいをあげるのは教育行政トップのものとしていかがなものだ、と。
ただ、報道等をみていますと、そのことについて買春行為をしたりとかですね、そういうことではなく、実際やはり、いまの制度からとりはぐれている教育がじゅうぶんにうけられない女性たちの、ある意味、はなしを聞いたりして、それ以降、夜間中学のボランティア等にもやられている姿、でております。
わたし、こういう姿勢、ある意味、行政のトップのかたがやることで、すごく非常におおきな影響をあたえるんじゃないかと思うんですが、たとえば、菅官房長官がこういうバーにですね、行って、ここでどういう子どもたち、女の子たちがですね、ああいうバーに通い、その背景事情、教育の実態がどうなのかというあたりをお訊(き)きするなど、そういうそういう対応をとられるということはありませんでしょうか。

菅義偉 内閣官房長官
まずですね、
前川氏が、いわゆる出会い系バーに通っていたこと、このことをわたし、記者会見で訊(き)かれたからわたしの考えをもうしあげたんです。
で、ご本人も、おこづかいあたえていた、というのを言っていました。
それについて、どう思うんですか、ということだったんです。
わたしくはですね、青少年の健全育成ですとか、あるいは、教職員の監督にたずさわる教育行政の、事務方の責任者ですよね。
そのかたがですよ、売春や援助交際の温床になりかねないと指摘する店にですね、これ頻繁に出入りしている。
そして、そこで、女性を外に連れ出しておこづかいをあたえた、と本人、言っています。
そういうことは、到底考えられないことである。
こういうことをわたし、もうしあげたんです。
そのことはまったくかわりありません。
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
(司会「質問は簡潔にお願いいたします」)
こういうバーに実際、官房長官が足をはこばれて、どういう実情が背景にあるのかというのをやはり知ることが、いま教育の無償化がもちだされておりますし、そういう実情に照らして必要でないかと思うのですが。

菅義偉 内閣官房長官
いいえ、わたし、まったく必要でない。
ほかにですね、そういうところでなくてですね、この貧困調査というのは、こういう世間一般にですね、売春や援助交際の温床となりかねないと。
これ、指摘されているわけですから。
そういうお店にですよ、頻繁に出入りすることではなくて、貧困問題というのはきわめて重要ですから、いろんなやりかたってあるんじゃないでしょうか。
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
岩盤規制の突破ということ、非常にわかりやすいんですけれども、昨日もテレビ、報道等、でておりますが、たとえばライフサイエンス事業については、大阪府立大がかなり先進的に獣医学部、とりくんでいました。
すでに20人の増員を希望しつづけているが、かなっていない。
また、京都産業大に関しても、ライフサイエンスに関して、「ネーチャー」などの雑誌の投稿論文数、たくさんあります。
こういう状況でなぜやはり、加計学園だったのか、というところが、やはりいま、一番問われているとこだと思います。
岩盤規制の突破というなかでは、既存の大学で対応できないというあたりが、もうその大阪府立大をみても、ちがうんじゃないかなという感想をもっておりますが、そのことについいてご見解をお願いします。
菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
もちろん議事録等、また民進党のときから、これのはなしがでていたことは知っております。
ただですね、「石場4条件」といわれています4条件、閣議決定でだされている4つの条件ですね、これ現状、需要動態とか既存の大学ではおぎなえないですとか、あらたなライフサイエンスができるとかをふくめて、この4条件をクリアするには、いろいろ取材をしていても、とても思えません。
なぜ、閣議決定したこの4条件を無視したかたちでできたんですか。
菅義偉 内閣官房長官
(省略。)
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望月衣塑子(いそこ)東京新聞記者は、実に9回も、質問をおこないました。
これまでの定例記者会見ではみられなかった光景です。

(再掲。望月衣塑子 東京新聞記者)
官邸記者クラブどころか政治部に所属した経験もないので、(6月)6日に初めて(菅義偉)官房長官の定例会見に出た時は、さすがに緊張しました

とてもそのようにはみえませんでした。
ちなみに、この日の活躍は、特に話題となりませんでした。
望月記者が衆目をあつめたのは、2日後のことです。

(2017年6月19日 NEWSポストセブン「東京新聞・望月衣塑子記者 部外者だからできた執拗な追及」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
その望月氏が永田町でにわかに注目を浴びたのは、6月8日の菅氏の定例会見でのことだった。
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6月8日の会見では他社の記者が2~3回しか質問しないところ、望月氏の質問は実に23回を数えた。
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何と、23回も、問い質(ただ)したのです。

(参考。2017年6月8日午前「内閣官房長官記者会見」。)

動画(首相官邸)
動画(YouTube)

(2017年6月19日 NEWSポストセブン「東京新聞・望月衣塑子記者 部外者だからできた執拗な追及」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
次第に
「それはあり得ません」
と応じる菅氏の表情が引き攣っていく。
事務方から
「同じ趣旨の質問は止めてください」
と制止されても望月氏は、
「きちんとした回答をいただけていると思わないので、繰り返し聞いています」
と切り返して質問を続ける。
通常10分程度の会見は約40分に及んだ。
やり取りはテレビでも大きく取り上げられ、翌9日、文科省は再調査の実施を発表した。

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望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
「官房長官会見では番記者に暗黙の取材ルールがあると聞いています。政府の公式見解を求める場合には事前に内容を通告したり、質問も1人2~3問程度に留めるのが通例といいます。他社からすれば困った輩が現われたと映ったかもしれません」
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望月記者の態様は、獅子奮迅の様相を呈しています。

(2017年6月21日 NEWSポストセブン「菅官房長官を狼狽させた東京新聞女性記者の“聞く力”」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
「会見後に、菅氏は通例の囲み取材に応じず、険しい表情で総理執務室に向かったそうです。一部の番記者からは“あれが続くとオフレコ取材や官房長官会見自体に制限がかかりかねない。なんとかならないのか”と懸念の声があがった」
政権の顔色を政治部記者が忖度している様子が滲むエピソードだが、社会部所属の望月氏は、その“空気”を読まなかったわけだ。

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(再掲)
官房長官会見自体に制限がかかりかねない

現在、望月記者はどうなっているのでしょう。
圧力がかかって飛ばされたのでしょうか。
それとも、発言を自粛しているのでしょうか。
いずれも、ちがいます。
昨日の会見をみればわかります。

(参考。2017年6月21日午後「内閣官房長官記者会見」。)

動画(首相官邸)
動画(YouTube)

かわらずに、内閣官房長官に対して、明哲な(聡明で事理に通じている)追求をおこなっています。
望月記者はなぜ、このような愚直ともいえる姿勢をつらぬいているのでしょう。

(2017年6月21日 NEWSポストセブン「菅官房長官を狼狽させた東京新聞女性記者の“聞く力”」より引用。改行を施しています。)

望月衣塑子(いそこ) 東京新聞記者
事件取材では、検察官に質問をして最初から肯定されたことなど一度もありませんでした。
否定されることが前提で、繰り返し疑問を投げかけて一つずつ認めさせていくのが記者の仕事だと教わってきた。
駆け出しの頃、殺人事件で設置された捜査本部で、大事なことをはぐらかす警察幹部に先輩記者が恐ろしい形相で迫っていた。
私はこれまでそうしたやり方に倣ってきたつもりです。

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(2017年6月21日 AERA「会見で食い下がった東京新聞記者 菅官房長官を動揺させた突破の質問力」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
私は政治部でなく、社会部の記者です。
社会部で警察や検察の幹部とやりとりをしてきたなかで、執拗に質問しないと、肝心なことを答えないことを、身に染みて知っています。
答えをはぐらかし、時にはウソもつかれます。

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望月衣塑子(いそこ)東京新聞記者の赫々(かっかく)とした(熱気を発した)姿勢を垣間見ていると、香西咲さんを想起します。
おふたりに共通しているのは、泣き寝入りをゆるさない、ということです。
ちなみにぼくは、安倍政権を支持しているので、加計学園問題への対応を誤って支持率が低下しないことを願っております。

(2016年9月30日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲『文春砲』で脅迫も 『海に沈められる…』」より、引用。改行を施しています。)

<香西咲さん>
以前から仲の良かった一人に食事に誘われた。
普通の会話が続いたが、文春記事の話になると相手の口調が変わり、脅迫とも受け取れる言葉が出てきた。
「この業界、誰がどう関わっているか分からないし、利権の問題もあるかもしれない。あまり騒ぎ立てると危ないよ。人一人消えてもおかしくない。東京湾に沈められることもあり得る」。

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香西咲さんは命を賭して悪の実態をあきらかにしました。
以降、国がうごきました。
人々の認識も激変しました。
いま、香西咲さんによって、多くの女性がすくわれています。
国民は香西咲さんから、泣き寝入りをゆるさない、ということをおそわりました。
膂力(りょりょく)のあるかたです。
香西咲さんは。
あまりにも清廉(せいれん)です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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