「被害者にとって、性暴力が犯罪であるかどうかは、被害者の回復におおきな影響をあたえる」。香西咲さんの再生のために、犯罪者たちが早期に逮捕されることを切望します

昨日、6月2日の衆議院の本会議でおこなわれた池内さおり議員の質疑についてふれました。
池内議員は、5日後の法務委員会でも、性犯罪に関する質問をおこなっております。
有益な内容ですので、一部を文字化してご紹介させていただきます。

(2017年6月7日 衆議院 法務委員会より。)

音声の文字化は、筆者。)
池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
日本共産党の池内さおりです。
ジャーナリストで、準強姦被害を検察審査会にうったえている詩織さん。
わたし、会見、拝見しました。
まっすぐに顔をあげて、
「被害者らしく弱い存在でいなければならないという状況に疑問を感じる。隠れていなければならない、はずかしいと思わなければならない、そういう状態にとても疑問を感じた」
とのべていらっしゃいました。
わたしは本当に、被害者というのはまった悪くない、というふうに思います。

三浦瑠麗 Lully MIURAさん
<2017年5月31日>


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(再掲)
性暴力にあった人は、悪が許せなくて、でも生きていかなければならなくて、苦しみぬいて結論を出すもの

(2016年9月30日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲『文春砲』で脅迫も 『海に沈められる…』」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
香西咲さん

逆風もあったが、前所属事務所社長を告発したことに後悔はない。
「AV出演強要が社会問題化している今が、告発と刑事、民事で訴訟を起こすことを決断する唯一のチャンス」だと考えるからだ。
「『洗脳』を受けた過去とも向き合わないといけない。決着をつけたい」とも話す。

香西咲さんも、呻吟(しんぎん)のすえに結論をだされたのでしょう。

音声の文字化は、筆者。)
池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
自分のからだは自分のもので、意に反する性的接触で自分の境界を侵害されていいはずがありません。
性暴力はゆるされない。
被害者をまもる社会にかえるために、今回の刑法改正がちからとならなければならない、というふうに思います。
本会議で、大臣も、
「被害者のプライバシー保護や、心情への配慮を徹底するなどふくめて、被害が潜在化しないようにとりくみをすすめる」
と、このようにご答弁されて、被害案数をへらし申告をふやすことの重要性を答弁されました。
非親告罪化は重要な改正だと思います。
いっぽうで、被害当事者の小林美佳氏が、プライバシーや生活が守られる仕組みや安全が完全に確保される必要がある、とこのように発言されているように、非親告罪化にともなう被害者のプライバシー保護の徹底が、ますます必要になっていると思います。

(参考)
小林美佳さんのホームページ

小林美佳さんの講演要旨(警察庁)

寺町東子さん(弁護士)
<2013年5月25日>


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音声の文字化は、筆者。)
池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
改正によって、あらたな措置というのは講じられるのでしょうか。

法務省 林刑事局長
委員、ご指摘のとおり、非親告罪化にともないまして、被害者のプライバシーの保護というのは、非常に重要なことである、と考えております。
被害者のプライバシーの保護といいますのは、これまでにも、性犯罪被害者にかぎったものではないわけでございますが、刑事手続きにおける被害者のプライバシー、あるいは名誉、こういったものを保護するための方策、あるいは負担を軽減する方策として、制度として、つぎのようなものがございます。
公開法廷における被害者特定事項の秘匿、あるいは証拠開示のさいの証人等の安全についての配慮、および被害者特定事項の秘匿。
また、証人尋問のさいの付き添い、および遮蔽、およびビデオリンク方式による証人尋問。

こういった制度がこれまでつくられてきたわけでございます。
さらには、これは運用としてでございますけれども、性犯罪等の被害者特定事項について、起訴状における記載方法の配慮
運用のなかでこういった配慮をおこなっておるわけでございます。
また、証拠開示におけるマスキング覆い隠す)ということもおこなっております。
また、こういったこれまで構築されてきた制度、あるいは運用を今後とも、性犯罪の非親告化にともないまして、さらに拡充、徹底しておこなうということがもとめられていると考えられています。
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音声の文字化は、筆者。)
池内さおり 衆議院議員(日本共産党)
つまりは、あたらしい措置はない、ということだと思います。
おおきな負担となっているのは、捜査、裁判という刑事手続きのなかで、また、マスコミやネットに情報が流れることで、2次被害、セカンドレイプをうけることです。
警察や検察、加害者側弁護士が、しばしば被害者に、
「あなたにも隙(すき)があったんじゃないか。うそをついているんじゃないか。あなたも楽しんだんでしょう」
と。
こんなことを聞いている。
これが実態であって、被害者はこうした事実をおそれています。
事件とは関係のない性経験を詳細に調査され、プライバシーが侵害されている。
この実態、大臣、ご存じでしょうか。
これが、被害申告をためらうおおきな要因になっている。
大臣にはそうした認識、ありますか。

金田勝年 法務大臣
池内議員にお答えをいたします。
性犯罪の被害者にとりましては、その被害状況に関する聴取をうけるということは、精神的負担がおおきいものであることは、もうしあげるまでもないというようにうけとめております。
検察当局においては、被害者のかたの聴取にさいしましては、その名誉、そしてプライバシー、そして心身の状況、といった点にじゅうぶん配慮しているもの、と承知をしているわけでございまして、事件とは何ら関係のない性経験を詳細に聴取するような実態があるとは、わたしはうけとめておりません。
万一、そのようにうけとめられているとすれば、被害申告をためらう要因となりかねないということはご指摘のとおりであります。
そして、検察当局においては、引き続き、被害者の心情等に配慮をした捜査、公判活動につとめるようにつとめるとともに、現在とりくんでいる被害者の思いに添いながら、被害者保護の施策について広く周知をするようにつとめていくものと考えているところであります。
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池内議員は、才知がするどく、聡(さと)いです。
法律ができたらそれで終了、ではなく、さらにつぎのことを考えています。
国会議員として、得難い人物です。
詩織さんの件につきましては、6月2日の衆議院の本会議で、民進党の井出庸生議員も質問をしています。
簡単に整理します。

6月2日 衆議院 本会議
池内さおり議員
先日、検察審査会に申し立てた詩織さんは、レイプの被害にあったことで、
「性犯罪の被害者をとりまく法的、社会的状況が、被害者にとってどれほど不利にはたらくものかと痛感した」
とのべています。
告訴をし、逮捕状がでていたにもかかわらず、加害者は逮捕もされず、不起訴とされたというのです。

井出庸生議員
先月29日、東京霞ヶ関の司法記者クラブで、ひとりの女性が記者会見をしました。
知り合いの著名なジャーナリストから性暴力をうけ、警察が準強姦容疑で捜査をしたものの不起訴となったため、不起訴処分を不服として検察審査会へ審査をもうしたてたということです。

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6月7日 衆議院 法務委員会
池内さおり議員
ジャーナリストで、準強姦被害を検察審査会にうったえている詩織さん。
わたし、会見、拝見しました。
まっすぐに顔をあげて、
「被害者らしく弱い存在でいなければならないという状況に疑問を感じる。隠れていなければならない、はずかしいと思わなければならない、そういう状態にとても疑問を感じた」
とのべていらっしゃいました。

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井出議員の質問と、国家公安委員長の答弁をみてみます。

(参考。衆議院インターネット審議中継。)
6月2日 衆議院の本会議 

動画。音声の文字化は、筆者。)
井出庸生議員(民進党)
先月29日、東京霞ヶ関の司法記者クラブで、ひとりの女性が記者会見をしました。
知り合いの著名なジャーナリストから性暴力をうけ、警察が準強姦容疑で捜査をしたものの不起訴となったため、不起訴処分を不服として検察審査会へ審査をもうしたてたということです。
この事件を最初に提起した週刊新潮によると、著名なジャーナリストには、準強姦容疑で逮捕状がでたものの、逮捕にいたらず、警視庁の当時の刑事部長が、
「わたしが決裁した。自分として判断したおぼえがある」
などと、週刊誌の直接取材に答えています。
管轄の警察署を越えて、警視庁幹部が判断をすることには、元警察関係者からも疑問の声があがっています。
不起訴となっているこの事件は、警視庁の刑事部長が判断をくだす特別な捜査本部体制が最初からひかれていたのでしょうか。
国家公安委員長に答弁をもとめます。
検察審査会への審査のもうしたては、公正な捜査をつくしてほしい、という願いにほかなりません。
被害者にとって、性暴力が犯罪であるかどうかは、被害者の回復におおきな影響をあたえる、と言われています。
有罪になれば、自分が悪いのではなくて、加害者に責任がある、とより明確に思うことができ、また不十分ながらも、法的サポートをうけることができます。
「刑事や検察官ががんばっている姿にちからをもらえる」
と、性暴力と刑法を考える当事者の会代表の山本潤さんは、著書のなかで、このようにのべています。
会見をひらいた女性には、はげましの声があるいっぽう、会見時の服装など、事件と無関係の批判もみられます。
性暴力や性犯罪の被害者への支援は、社会をあげてとりくむべきものです。
国家公安委員長にはこの事件について、捜査のいきさつを検証し、説明する責任がございます。
個別の案件にはコメントを控える、という答弁では、これまでの捜査の公正さを証明することはできません。
国家公安委員長に、事実関係の確認と、捜査のいきさつを検証する意思はあるか、答弁をもとめます。

松本純 国家公安委員長
警視庁において捜査した刑事告訴事件に関する捜査態勢についてお訊(たず)ねがありました。
まず、警察署がおこなっている捜査に関して、警察本部が、適性捜査の観点から指導等をおこなうのは、通常のことであり、お訊(たず)ねのような特別な捜査本部態勢がなければ指導等ができないものではありません。
特に専門性の高い性犯罪の捜査に関しましては、その適性確保等のため、すべての都道府県の警察本部に専門の指導官がおかれ、平素から警察署の捜査幹部への指導等にあたっているところであります。
つぎに、同告訴事件に関する事実関係の確認、および、検証についてお訊(たず)ねがありました。
お訊(たず)ねの事件の事実関係については、警視庁において告訴を受理し、法と証拠にもとづき必要な捜査を遂げたうえで、関係書類、および、証拠物を東京地方検察庁に送付したものであり、また、送付をうけた検察庁においても必要な捜査がおこなわれたものと承知しています。
警視庁において、必要な捜査がつくされ、また、検察庁で不起訴処分となっていることなどもふまえ、検証をおこなうことは考えておりません。
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井出庸生議員は、一蹴されたようです。
あらためて考えてみますと、一般的な性犯罪とはちがって、出演強要問題に対する政府の対応は異例です。
冷淡なところがありません。
自己責任や、自己決定権などという、あざとい言辞も弄しません。
ひたすら、組織的犯罪集団から、女性を守ろうとしています。

(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議「議事録」より引用。改行を施しています。)

法務省 林刑事局長

法務省刑事局からは2点発言をしたいと思います。
1点目は検察当局の対処のあり方でございます。
若年者を対象とした性的暴力に関しまして、検察当局におきましては、関係法で積極的に適用するなどして、厳正にこれまで対処してきているものと承知しておりますけれども、今後ともこの課題が政府の重要課題であることを周知するなどして、引き続き適切な対処を確保していきたいと考えております。
もう1点目は過激な内容のポルノの規制等のあり方に関してでございます。この問題につきましては、公明党からの提言の中におきましても、このポルノの規制が刑事罰則を設けることによる規制というものも含んだ形での提言になっていると承知しておるわけでございますが、この問題に関しては、かなり重い課題となると思いますので、関係省庁と協力して対応を検討してまいりたいと思います。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。改行を施しています。)

内閣府、関係府省

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。改行を施しています。)

法務省

検察当局においては、アダルトビデオ出演強要問題、「JKビジネス」問題等が政府の重要課題であることを踏まえ、引き続き、関係法令を積極的に適用した厳正な対処を行う。

(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。)

警察庁

①警察において、関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の(JKビジネスについては略)各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。

(再掲。井出庸生議員)
被害者にとって、性暴力が犯罪であるかどうかは、被害者の回復におおきな影響をあたえる、と言われています

香西咲さんの再生のために、犯罪者たちが早期に逮捕されることを切望します。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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