6月16日に、改正刑法が成立しました。内容は、性犯罪の厳罰化です。香西咲さんを蹂躙したクズ、ゴミにとって、ますます不利な状況となってきました

昨日、6月16日におこなわれた参議院法務委員会の参考人質疑についてふれました。

(参考。参議院インターネット審議中継。)
6月16日 参議院法務委員会 

当日、参考人として招かれたのは、以下のおふたりです。

橋爪隆 東京大学大学院法学政治学研究科教授
山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表

橋爪教授は、今回可決された刑法厳罰化法案の策定において、中心的な役割を担ったかたです。
ぼくはつぎのことばに瞠目(どうもく)させられました。

(2017年6月16日 参議院法務委員会「参考人質疑」より。)

(※動画。音声の文字化は、筆者。)
橋爪隆 東京大学大学院法学政治学研究科教授

(前略。)
(略。)たしかに暴行、脅迫というものがございますので、具体的な反抗を困難にする暴行、脅迫がなければ、強姦罪は成立しません
ただ、現実に、被害者のかたがですね、抵抗できない状態に追いこまれて、意に反して性行為にいたった場合について、暴行、脅迫を欠くという事例は、たぶん、あまりないと思うんですね。
基本的な実務におきましても、意思に反することがあきらかであるならば、それは翻(ひるがえ)って暴行、脅迫を認定する、という形式で対応がおこなわれているというふうに理解しておりますので、文言の印象ほど、暴行、脅迫といった要件が、過剰に性犯罪を限定しているわけではないというふうに考えております。
(後略。)

(再掲。橋爪隆 東京大学大学院法学政治学研究科教授)
基本的な実務におきましても、意思に反することがあきらかであるならば、それは翻(ひるがえ)って暴行、脅迫を認定する、という形式で対応がおこなわれている

文言の印象ほど、暴行、脅迫といった要件が、過剰に性犯罪を限定しているわけではない

刑法改正の中心となったおかたのことばだけに、豪然たる(力強く、すぐれている)ものを感じます。

(再掲。橋爪隆 東京大学大学院法学政治学研究科教授)
(略)、現実に、被害者のかたがですね、抵抗できない状態に追いこまれて、意に反して性行為にいたった場合について、暴行、脅迫を欠くという事例は、たぶん、あまりないと思うんですね

本日は、もうひとりの参考人である山本潤さんの論説をご紹介させていただきます。

山本潤さんの略歴

(参考。性暴力と刑法を考える当事者の会。)

性暴力と刑法を考える当事者の会代表
「刑法性犯罪を変えよう! プロジェクト」のメンバー
看護師・保健師。
性暴力被害に遭った経験から勉強を始め、2007年SANE(性暴力被害者支援看護師)研修修了、2010年看護学修士取得。
2008年より講演活動開始。
NPO法人女性の安全と健康のための支援教育センター運営委員、日本フォレンジック看護学会理事、自助グループ野いちごの会運営者。
著書「13歳『私』をなくした私 性暴力と生きることのリアル」(朝日新聞出版。2017年)
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(2017年6月16日 参議院法務委員会「参考人質疑」より。)

(※動画。音声の文字化は、筆者。)
山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表
性被害をうけたときに、どのようなことがおこるのかってことは、現在、トラウマ治療の現場から、トラウマ治療の視点から、解明がすすんでいまして、神経生理学的な反応が非常におおきい、というふうに考えられています。
裁判とか法律のはなしのなかでは、抵抗できたのではないか、とか、助けをもとめられたはずだ、というふうに、こう言われることが多いんですけれども、咄嗟のときに、すごくからだがすごくかたまってしまう、フリーズしてしまう、という、そういう状況がおこります。
たとえばですね、いまこの会議場で、地震がおこったとします。
グラッとゆれますよね。
そしたらみなさん、一瞬、かたまる、というふうに思うんです。
すぐに、てきぱき行動できるひとは、けっこうむずかしいんじゃないかな、って思います。
そのように、人間には、危機的な状況をうけたときに、かたまって、周囲をみる、みたいな、そういう反応がおこります。
そのかたまった状況のときに、それを利用して、こう襲撃をうけた場合、わたしたちはそのショックとか恐怖を通常のように、からだの感覚を中脳、大脳というように大脳皮質にあげて考えたり感じて処理することができなくなります。
性暴力被害をうけるような状況というのは、ふつうにゆっくりと落ちついて考えられている状況、とはちがうわけです。
突然、自分自身と、自分の未来が、予測できない状況に放り込まれてしまう、っていう恐怖の体験です。
そのときには、感情などとか、あるいは、考えるということができるひまもない、というのがフリーズという経験であり、受動的な反射というのもよくおこります。
受動的にしたがってしまったり、とか、あるいは本当に、その、からだが勝手にうごくので、足がふるえて、どうにも手足がふるえて、うごきがとれない、とか、そういうこともありますね。
現実感がなくなり、こう自分のおこっていることとは思えない、こう意識が遠のいてしまうみたいな、そういう、乖離、という状況もおこります。
そのように、その、意識もこころも、非常にからだと切り離されてしまう。
そういう状態である。
それがそのトラウマの、そういうふうなフリーズという状況がおこっているっていうこと、人間の神経生理学的反応、そのあとにおこるトラウマ症状について、本当はすこし、もっと理解を深めていただけると、わかるんじゃないかなと考えています。
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(再掲。山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表)
受動的な反射というのもよくおこります

受動的にしたがってしまったり、とか、あるいは本当に、その、からだが勝手にうごくので、足がふるえて、どうにも手足がふるえて、うごきがとれない、とか、そういうこともありますね

現実感がなくなり、こう自分のおこっていることとは思えない、こう意識が遠のいてしまうみたいな、そういう、乖離、という状況もおこります

そのように、その、意識もこころも、非常にからだと切り離されてしまう

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年7月25日>
富士山の樹海近くのスタジオに連れていかれてどうやって逃げろと?
周り何も無いですし。
怖い人20人近くいて声も出ないですよ。
男性にはこの怖さは分かりません。

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(2016年9月20日 AbemaTIMES「AV出演を強要される女性たち 高額な違約金を請求されるケースも」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
また、川奈氏はAV出演を強要しされたと実名で訴える女優・香西咲については
「あれは犯罪ですよね。自分から出たいと考えた私の場合とは全く違います。ああいうことはあってはならないです」
と語った。

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(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。改行を施しています。)


あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。

青木亮
大西敬
高畠典子
坂田恵理子
坂上孝志
A-TEAM 飯田正和
T総研のY
メーカー関係者

毎回、こいつらの名前をみるたびに、衝動的なものをおぼえます。

(2016年7月14日発売 週刊文春「2016年7月21日号」より、引用。改行を施しています。)

香西咲さん
ストレスから円形脱毛症になり全身がけだるく、胃腸は毎日、抉られるように痛みました。
自分で救急車を呼んだこともあった。
屈辱がフラッシュバックし、絶望的に命を絶ちたくなるときも・・・・・・

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山本潤さんのことばをつづけます。

(6月16日 参議院法務委員会「参考人質疑」より。)

(※動画。音声の文字化は、筆者。)
有田芳生 議員(民進党)
山本さんは、つらい体験を経てこられて、その後も、抑うつ状況やトラウマに悩まされて、いまもセラピーにかよっている、というふうに、はなしておられますけれども、自分のなかで自分の経験を乗り越えていく、それから、さらに、それを社会にうったえていく、さまざまな葛藤があったというふうに思うんですが、ご自身がそういう乗り越えのプロセスというものを何が一番おおきなはげましになってきたのでしょうか。
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山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表
わたし自身まだ、乗り越えられたかもわからない部分があります。
もしまた、別のダメージがくれば、それでくずれてしまう可能性もあるかな、と感じています。
それでもやはり、この、前を向いて、すこしずつ、つたえることもできるようになってきたのは、多くのひとのささえがあったから。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年7月23日>
ありがとうございます(*・ω・)*_ _)ペコリ
逃げる事はいつでも出来るんですよね。
立ち向かえるのは今だけ。
フラッシュバック等受け入れて下さるmanjiさんの様な方々に感謝致します。

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山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表
わたしにいろいろしめしてくれた先を行く被害者の仲間たち、それに、おおやけに発言されていたかたたち。
あと、わたしの、わたしの場合、父からの性被害なので、母もとても苦しみました。
あの、自分のパートナーが自分の娘にそんなことをしたということにおいて、その母と、イコールにはならないけれども、苦しみをわかちあい、ささえあってともにあゆんできたこと。
わたしの親友のささえ、あと、わたしの夫のささえ、いろいろなひとにささえられて。
そしていま、この、やっぱり多くのひとが苦しんでいて、ほとんど本当にだれにも言えていない、司法にもうったえられていない、何の手助けもうけていない、自分で手探りでさがしてカウンセリングとか医療につながれるひとはつながっているという、そういう状況をどうしてもかえていきたいと思っています。
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有田芳生 議員(民進党)
元TBSの記者からレイプをされたということを名前もそれから顔も出して、記者会見をされた詩織さんという女性、いらっしゃいます。
彼女はそれだけ勇気をもって行動したんだけれども、セカンドレイプ。
警察、病院は助けてくれなかった、ということを強調されております。
「性犯罪の被害者が病院や警察でさらに傷つけられ、事実をはなすこともできない。そんな社会の状況をかえていかなければならないと思った」
と。
そういう行動にでたことに対して、ひどい中傷もつづいている。
もちろん、はげまされてもいる。
それでも、あの会見したことは後悔していない、と。
「レイプは内側から殺される魂の殺人だから、声をあげないと何もかわらない」
と、こう主張されていますが、山本さんは、この詩織さんにもお会いになったと思いますけれども、ご自身と重なること、あるいは、重ならなくても、これからそういう事態をかえていく何が一番大きな問題、課題。
そして、もうひとつは、やはりセカンドレイプというものをやはりご経験なさったのかどうか。
そうすると、そういうことに対して、何を批判していかなければいけないのか、ということを最後におはなしください。
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山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表
詩織さんの現状というのは、やはり、日本の被害者支援システムが、被害者の幸福と利益のためにまったく機能していない、ということをあらわしているというふうに思っています。
被害者には、司法による権利の救済。
医療によるこころ、からだの健康回復の救済。
そして、あとは、2次被害をうけない。
あるいは、経済的損失。
はたらけないとか、学校に行かないとか、いろいろありますので、そのような経済的損失の補償により、社会的救済、というのがあるかというふうに思うんですけれども、これがこう、被害者であるひとは、そこに行くことすらむずかしいひとたちをどのようにピックアップできるのかというのかがまったく考えられていない現状でおこっていることかなというふうに思っています。
そのなかで、詩織さんがご自分の名前をだして、そして、お顔をみせて声をあげたってこと自体が、非常に大きな勇気と覚悟を必要とすることだったというふうに思っています。
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(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2016年8月27日>
嗚呼また衝動的なフラッシュバックをお許しくださいm(_ _)m
でも6年近く誰にも言えなかった事を、最近はメディアの皆様が代弁して下さるので、1人で抱えていたものをやっと吐き出せることが出来ました。
皆様に感謝致します。

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山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表
そして、それに対して、いろいろな批判の声も耳にしますし、そのこと自体が2次被害であり、被害者を黙らせるものになってしまう。
こういうふうに言うってことは、被害者であるそのひとを貶(おとし)めて、そんなことはうそだ、というふうに名指しをして、そして、そのひと自身の価値をさげるというようなうごきがあることですね。

山本潤 性暴力と刑法を考える当事者の会代表
だから、わたしたちとしては、そのうごきをとめるっていうことが一番大事だと思うんです。
そのようなセカンドレイプ、被害者を貶(おとし)める発言に対して、そんなことはないんだ、と。
被害者に責任はないんだ、と。
事実をあきらかにするためにどのようなことをするかってことを一緒に考えていくことが大事だと思っています。
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6月16日に、改正刑法が成立しました。
内容は、性犯罪の厳罰化です。
これから日本がよい方向にかわっていくことを期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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