5月19日の関係府省対策会議で、出演強要問題に対する「今後の対策」が策定されました。
その後、別の会議が2回あり、こちらでも同問題が話し合われました。
まずは、昨今の会議の推移を確認します。
<出演強要問題に関する諸会議>>
●5月19日(金)
第3回関係府省対策会議
・「今後の対策」をきめる
↓
●5月25日(木)
第52回男女共同参画会議
・「重点方針2017」の骨格をさだめる
↓
●6月6日(火)
すべての女性が輝く社会づくり本部
・「重点方針2017」を決定する
男女共同参画会議と、すべての女性が輝く社会づくり本部について、みてみます。
2017年5月25日
●男女共同参画会議
5月25日に、政府は、首相官邸で、男女共同参画会議をひらきました。
議題は、
「女性活躍の推進に向けた重点取組事項について」
です。
この席で、「女性活躍加速のための重点方針2017」の骨格をきめました。
議事録の要旨が公開されていますので、出演強要に関する部分を参照します。
(2017年5月25日 男女共同参画会議「議事要旨」より引用。)
<議事要旨の1ページ>
重点方針専門調査会長の佐藤議員(佐藤博樹中央大学大学院戦略経営研究科教授)より、重点取組事項の案について説明があった。
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説明のときに使用した資料は、
「男女共同参画・女性活躍の推進に向けた重点取組事項について(案)」
です。
当該資料の6ページに、つぎの記述があります。
1.女性に対するあらゆる暴力の根絶
「児童の性的搾取等に係る対策の基本計画」(子供の性被害防止プラン)及び「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」に基づき、必要な対策を総合的に推進すべきである。 |
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「議事要旨」にもどります。
出演強要問題に関する部分を抜粋します。
(2017年5月25日 男女共同参画会議「議事要旨」より引用。)
<議事要旨の4ページ>
●佐藤博樹 中央大学大学院戦略経営研究科教授
「1.女性に対するあらゆる暴力の根絶」(※上記の資料)について、女性に対する暴力は、重大な人権侵害であり、その予防と被害回復のための取組を推進し、暴力の根絶を図ることは、女性活躍の前提となる基本的な課題であるとの認識の下、(略)先般(5月19日)取りまとめられた「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」等に基づく(中略)取組を求めている。
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<議事要旨の4ページ>
佐藤議員の説明の後、加藤大臣から、「いわゆるアダルトビデオ出演強要・JKビジネス問題」について、4月に集中月間と位置付けた「緊急対策」を実施して、去る5月19日に政府の対策会議を開催し、資料2-1及び資料2-2のとおり今後の対策を取りまとめ、今後は、これに基づき取組を進めていく旨報告があった。
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<議事要旨の4ページ>
これまでの報告・提案を受け、有識者議員から以下のような意見が述べられた。
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<議事要旨の6ページ>
●辻村みよ子 明治大学法科大学院教授
アダルトビデオ出演強要問題と「JKビジネス」問題等に関する今後の対策について、この問題については、「女性に対する暴力に関する専門調査会」において、本年3月に現状と課題を整理した報告書を取りまとめ、専門調査会でも随時フォローアップをしていくこととしているので、各大臣におかれても、今後、この対策を着実に実施していただきたい。
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<議事要旨の7ページ>
続いて、閣僚等から、以下のような発言があった。
●あかま二郎 総務省 副大臣
(前略)、「いわゆるアダルトビデオ出演強要・JKビジネス問題」への対応等、引き続き女性活躍の推進に向けた取組を進めて参りたい。
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<議事要旨の8ページ>
最後に、議長である菅官房長官から発言があった。
●菅義偉 内閣官房長官
先般取りまとめた「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」の推進(中略)などについて、積極的に具体化を図っていただきたい。
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出演強要問題が、「女性活躍加速のための重点方針2017」の骨格のなかへもりこまれました。
ちなみに、菅内閣官房長官の
「『今後の対策』の推進(中略)などについて、積極的に具体化を図っていただきたい」
との発言は重要です。
<確認>
●5月25日(木)
第52回男女共同参画会議
・「重点方針2017」の骨格をさだめる
↓
●6月6日(火)
すべての女性が輝く社会づくり本部
・「重点方針2017」を決定する
2017年6月6日
●すべての女性が輝く社会づくり本部
6月6日、安倍総理大臣は、首相官邸で、第6回目となる「すべての女性が輝く社会づくり本部」を開催しました。
菅内閣官房長官は、当日の記者会見で、つぎのようにのべています。
(2017年6月6日「内閣官房長官記者会見」より引用。動画。)
●菅義偉 内閣官房長官
本日、閣議前に「すべての女性が輝く社会づくり本部」が開催され、「女性活躍加速のための重点方針2017」を決定いたしました。
この重点方針に基づき、女性活躍を更に加速させるために、女性活躍情報の「見える化」の徹底、働き方改革や男性の育児休業取得促進、「子育て安心プラン」に基づく、待機児童解消等の施策の推進、「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」の推進、家事育児をサポートする乳幼児用液体ミルクの普及、パスポートにおける旧姓併記のための手続の簡素化などを、政府一丸となって推進してまいります。
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菅内閣官房長官は、
「女性活躍を更に加速させるために、(略)『今後の対策』(略)を政府一丸となって推進してまいります」
とのべています。
公明新聞は、「女性活躍加速のための重点方針2017」をどのように報じているでしょうか。
(2017年6月7日 公明新聞「女性活躍 情報公開を促進」より引用。改行を施しています。)
全閣僚が参加する政府の「すべての女性が輝く社会づくり本部」(本部長=安倍晋三首相)は6日、来年度予算案の編成に向けた重点事項である「女性活躍加速のための重点方針2017」を決定した。
(中略。)
若い女性を狙ったアダルトビデオ(AV)出演強要問題に対しては、根絶に向け、取り締まりや啓発の強化、相談体制の充実などに取り組む。
これまで公明党は、大企業などに女性活躍の行動計画策定・公表を義務付けた女性活躍推進法の制定(15年)をリード。
働き方改革や出演強要問題などについても政府に提言し、対策の強化を訴えてきた。
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出演強要に関しては、取り締まりの強化がうたわれています。
(再掲)
「これまで公明党は、(略)出演強要問題などについても政府に提言し、対策の強化を訴えてきた」
●遠山清彦 衆議院議員
<2017年6月6日>
今朝8時から、公明党AV出演強要問題PT会合。私達が3月に官房長官に申し入れてから、政府の対策が抜本的に強化されていることを確認。悪質な個人業者も大阪で逮捕。まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。 pic.twitter.com/ZJN2wj0cmS
— 遠山清彦 (@kiyohiko_toyama) June 6, 2017
今朝8時から、公明党AV出演強要問題PT会合。
私達が3月に官房長官に申し入れてから、政府の対策が抜本的に強化されていることを確認。
悪質な個人業者も大阪で逮捕。
まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。
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公明党には感謝しております。
「中間提言」によって政治がおおきくうごきました。
それにもまして、すさまじいのは、官僚と菅内閣官房長官です。
「今後の対策」は、公明党の中間提言を凌駕しています。
対する業界は、徹底抗戦の構えのようです。(中村淳彦さん)
首を傾(かし)げざるをえません。
権力のおそろしさがわからないのでしょうか。
すべての女性が輝く社会づくり本部で、安倍首相が何を語ったのかを知るべきでしょう。
(2017年6月6日 首相官邸「すべての女性が輝く社会づくり本部」より、引用。動画。)
●安倍晋三 内閣総理大臣
本日、「女性活躍加速のための重点方針2017」を決定しました。
次のステップは、全国で自発的な取組が進み、良い結果が生まれ、更に女性活躍が進むという好循環をつくり出すことです。
このため、女性活躍に関する情報を徹底して見える化し、労働市場や資本市場で活用されるようにしていきます。
(中略。)
先般取りまとめた「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『JKビジネス』問題等に関する今後の対策」を着実に実行します。
結婚後も仕事で旧姓を使い続ける方々の便宜のため、パスポートにおいて届出により旧姓を併記できるよう、手続を簡素化します。
各閣僚は、この重点方針に基づき、女性の活躍を後押しする政策を具体化し、実行してください。
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(再掲)
「『今後の対策』を着実に実行します」
安倍首相は、まじめで信頼のおける人物です。
誠実です。
民主党政権のように、大言壮語(自分の力以上の大きなことを言うこと)はしません。
口にしたことはかならず、結果をだします。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。改行を施しています。)
(1)被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討
(内閣府、関係府省) |
安倍総理は、
「『今後の対策』を着実に実行します」
と明言しました。
峻厳な法律ができることを期待しています。
(再掲。安倍晋三内閣総理大臣)
「本日、『女性活躍加速のための重点方針2017』を決定しました」
「女性活躍加速のための重点方針2017」から、出演強要に関する部分を参照します。
(女性活躍加速のための重点方針2017(案)より、引用。)
<19ページ>
②「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『J K ビジネス』問題等に関する今後の対策」に基づく施策の推進「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・『J K ビジネス』問題等に関する今後の対策」(平成29 年5月19 日いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「J K ビジネス」問題等に関する関係府省対策会議決定) に基づき、こうした問題の根絶に向け、更なる実態把握や取締り等の強化、教育・啓発の強化、相談体制の充実、保護・自立支援の取組強化等の施策を総合的に推進する。 |
このことに関して、安倍首相は、
「『今後の対策』を着実に実行します」
と確言したのです。
(2017年5月19日 第3回関係府省対策会議「今後の対策」より、引用。改行を施しています。)
(警察庁) ①警察において、関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の(JKビジネスについては略)各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。 |
(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。改行を施しています。)
あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□T総研のY
□メーカー関係者
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強姦罪の適用についても、安倍総理大臣は、着実に実行します、ということなのでしょう。
犯罪者たちの逮捕がちかづいてきました。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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