業界はみずから滅びる道を選択したようです。依然として強要の事実を認めません。香西咲さんたち女性の人生など、どうでもよい、ということなのでしょう

5月29日(月)のことです。
AV関係者が逮捕されました。

(2017年5月29日 産経新聞「AV企画&監督&男優&販売…全部『オレ』 出演女子高生を勧誘容疑、48歳男再逮捕」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
アダルトビデオ(AV)に出演させる目的で女子高校生を勧誘したとして、大阪府警保安課は29日、職業安定法違反(有害業務の募集)容疑で、住所不定、アダルトサイト運営業、金沢新一被告(48)=わいせつ電磁的記録媒体頒布の罪で起訴=を再逮捕した。
容疑を認めているという。
府警によると、金沢容疑者はサイト運営だけでなく、AVの企画や監督、男優役、編集、販売を一人で行っていた。

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犯人は、インデペンデントな(自立した)人物のようです。
5月19日に、第3回関係府省対策会議が開催されました。
周知のとおり、同会議は、7つの府省庁から構成されています。

1府
内閣府
4省
総務省
法務省
文部科学省
厚生労働省
2庁
警察庁
消費者庁

この席で、政府は、出演強要問題に対する「今後の対策」を決定しました。
スカウト行為に対する警察庁と厚生労働省の方策をみてみます。

(「今後の対策」より、引用。)

<3ページ>
(警察庁)
③集中月間中に把握したスカウトに関する情報及びスカウトに対して実施した指導・警告の結果等を踏まえ、主要な駅や繁華街等の路上等で行われるスカウト行為に対し、迷惑防止条例、軽犯罪法(昭和 23 年法律第 39 号)等の関係法令を適用した検挙、指導・警告活動を推進する。

<5ページ>
(厚生労働省)
①アダルトビデオ出演強要問題について、出演者が労働者に該当する場合には、職業安定法(昭和22年法律第141号)、労働者派遣法、労働基準法等の対象となり、例えば、公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をすることが罰則をもって禁じられていること(労働者派遣法第58条)等について、業界関係者に対して、周知を行う。
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(参考。職業安定法)
第63条
次の各号のいずれかに該当する者は、これを1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
2 公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で、職業紹介、労働者の募集若しくは労働者の供給を行つた者又はこれらに従事した者

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件(くだん)の男は、労働者派遣法で逮捕されました。
同法の第63条第2項は、有害な業務(AV撮影)に就かせる目的で、
「職業紹介」
「労働者の募集」
「労働者の供給」
をおこなうことを禁止しています。

(毎日新聞 2017年5月29日「モデル募集サイト運営者逮捕 被害200人超も」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
逮捕容疑は14年10月、AVに出演させる目的で、当時18歳の高校3年生だった少女を募集したなどとしている。
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今回、警察は、犯人が「労働者の募集」をおこなった、と判断したようです。
賢明です。
これからも、スカウト行為に対して、こうした姿勢でのぞむのでしょうか。

(再掲。厚生労働省)
①アダルトビデオ出演強要問題について、出演者が労働者に該当する場合には、職業安定法(昭和22年法律第141号)、労働者派遣法、労働基準法等の対象となり、例えば、公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をすることが罰則をもって禁じられていること(労働者派遣法第58条)等について、業界関係者に対して、周知を行う

まずは、周知をおこなう、とのことです。
業界関係者は素直に聞き入れるのでしょうか。
ありえません。
おそらく、「募集」をつづけるでしょう。
死活問題ですから。
そこに登場するのが、アダルトビデオ出演強要問題専門官(専門官)です。

(「今後の対策」より、引用。)

(警察庁)
アダルトビデオ出演強要問題専門官の指定
都道府県警察ごとに、アダルトビデオ出演強要に対する各種法令を適用した取締りの推進、スカウトに対する検挙、指導・警告活動の推進、被害防止教育及び広報啓発活動、警察相談窓口の周知活動の推進及び警察相談受理担当者に対する研修等を統括するアダルトビデオ出演強要問題専門官を指定する。

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プロダクションは、労働者派遣法にも違反しています。

<労働者派遣法>
第58条
公衆衛生又は公衆道徳上有害な業務に就かせる目的で労働者派遣をした者は、1年以上10年以下の懲役又は20万円以上300万円以下の罰金に処する。
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専門官が、こちらでも摘発をおこなうことを期待しています。
はなしを犯罪者の逮捕の件にもどします。
報道によりますと、既出の男の情報は、第三者からもたらされたそうです。

(2017年5月31日 東スポWeb「“少女の敵”逮捕!AV出演強要の極悪非道な手口」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
今年2月、被害者支援団体から警察庁に情報提供があり、府警が捜査。
出演強要を巡り、政府は5月、全国の警察に専門官を新設するなど、取り締まりの強化や被害者支援の充実を決めている。

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被害者支援団体、と書かれています。

(毎日新聞 2017年5月29日「モデル募集サイト運営者逮捕 被害200人超も」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
AVを巡っては、「モデルの仕事」「高収入のアルバイト」などと勧誘された女性が、意に反して性行為を含むわいせつな内容の撮影を迫られる問題が相次いで表面化。
政府が各都道府県警にAV出演強要問題に取り組む専門官の新設を決めるなど、対策に本腰を入れ始めている。
性被害者を支援し、今回の被害の実態についての情報提供したNPO法人「ライトハウス」によると、AV出演に関して寄せられた相談は2012年は1件だったが、15年は62件、昨年は100件と急増している。

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情報を寄せたのは、ライトハウスでした。

ライトハウス
<2017年5月30日 >


【フジテレビ「直撃LIVEグッディ!」、毎日新聞朝刊にて取り上げられました】
(後略。)

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「直撃LIVEグッディ!」のサイトを確認します。

(引用)
200人超え勧誘か コスプレモデル募集と称しAV強要男逮捕

5月29日に、上記のタイトルで放映されたようです。
AV強要男は、ライトハウスの通報によって逮捕されました。
検挙をおこなったのは、大阪府警です。
ライトハウスと同様に、高く評価することができます。
関東の警察とは雲泥の差があります。

伊藤和子 HRN事務局長
<2017年4月14日


今日は都内某警察署で、深刻なAV出演強要被害について被害相談に。
政府の特別月間というので、被害者の方も勇気を出して行ったところ、信じられなーい!ひどい対応。
今日中に、警視総監と警察署長宛に抗議文を書いて送るか。。
それにしても月間って掛け声だけ、やってるフリじゃ困りますよ!!

参考。伊藤和子HRN事務局長のブログ)
AV出演強要被害者に警察が衝撃の冷たい対応。「強姦で告訴?被害当日に警察に相談しましたか?」 
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政府の「今後の対策」のなかに、つぎの文言があります。

(2017年5月19日「今後の対策」より、引用。)

<3ページ>
(警察庁)
各種法令を適用した厳正かつ積極的な取締り等の推進
①警察において、関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の(JKビジネスについては略)各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。
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一時(いっとき)、蒙昧(もうまい)な末端の警察官が、HRNの伊藤和子弁護士をぞんざいにあつかいました。

(再掲)
関係機関等とも連携
関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ

こちらについても、政府のフォローアップの一環であると考えます。
警察は今後、ライトハウス、PAPS、HRNと協同して、とりしまりを進めていくのでしょう。

(再掲。東スポWeb)
今年2月、被害者支援団体から警察庁に情報提供があり、府警が捜査

警察は、3日前に、犯罪者を逮捕しました。
この報に接したとき、ぼくは、警察の深謀遠慮(遠い先のことまで見通した周到な計画)を感じました。
一部に、業界人を追いつめると、由々しい事態を招来することになるとの意見があります。
中村淳彦さんの杞憂がわかりやすいです。

(中村淳彦さんのツイートより、引用。)

中村淳彦さん
2017年2月8日
誤解されがちだが、仮に大変厳しいAV規制がかかって、他の行き場所があるのはAV女優の女の子たちだけ
需要とAV関係者は行き場がなく、残る。
最後の最後まで粘るはず。

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(再掲)
AV関係者は行き場がなく、残る。最後の最後まで粘るはず

(中村淳彦さんのツイートより、引用。)
中村淳彦さん
2017年4月18日
女性以外セーフティネット的な状況なので、人を切りきらない。
やりすぎると20年前と同じく、またインディーズ、と同じことの繰り返しかも。
(後略。)

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(再掲)
やりすぎると20年前と同じく、またインディーズ、と同じことの繰り返しかも

(2017年5月18日 週刊実話「AVが消える![後編] フリーライター・中村淳彦」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
中村淳彦さん
長年、AV業界は他の行き場所がない人々のセーフティーネットとなってきた側面を持つ。
厳しい法規制がかかっても作り続けるしかない。
厳しい監視が入る“認定AV”から弾かれた関係者らが地下に潜り、出演強要、未成年、無修整など何でもありの違法承知の別のAV業界を作る可能性もある。

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(再掲)
関係者らが地下に潜り、出演強要、未成年、無修整など何でもありの違法承知の別のAV業界を作る可能性もある

このたびの逮捕によって、その「可能性」はなくなりました。
警察は、業界人に対して、
「地下にもぐって違法な行為をおこなっても、かならず逮捕する」
と示威したのです。

(2017年2月18日 Spotlight 「AV現場に出演強要がないとは言えない。AV業界女子座談会【後編】」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
元社員りほ
私のいた会社の売り上げ、年々下がっているんですね。
AV観てる人はどんどん減ってて、購入するのなんて50代とか60代とか高齢者ばっかりで斜陽産業かなって思います。

(中略。)

元女優サキ
えーでも、素人投稿とかあるじゃないですか。
FC2めっちゃクオリティ高いですよね。
(略。)
AVよりいいですね。

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(再掲)
FC2めっちゃクオリティ高いですよね
AVよりいいですね

いずれにせよ、業界人がアングラな世界で活躍することは無理なようです。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

香西咲さん
<2017年1月1日>
AV業界の自浄作用が試される時です。
どなたが矢面に立ち、業界を代表して被害者女性達に謝罪し、今後の改善を約束してくださるのか?
期待が高まります。

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純真です。
業界は、出演強要をみとめて、被害者の方々に謝罪する気があるのでしょうか。

辻丸さん
<2017年6月1日>


第三者委員会の発足会見、僕は当事者でAVANの会員です、と申し込みましたが入場を断られました。
昨日はAVAN代表からブロック。
僕が見聞し”実行”さえした加害事例について詳細を聞きたいと言ってくれた業界人、団体、今だにゼロです。
どうやら業界にとって僕の存在自体、不”適正”なのかも?

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頑迷です。
業界には強要など存在していない、ということなのでしょうか。
とりあえずは、6月の警察のうごきに注目があつまります。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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