今年の通常国会で、民主党の議員が、JKビジネスについて質問しました。
(参考)
●動画 参議院インターネット審議中継
~2017年3月9日 内閣委員会
出演強要問題にもふれていますので、関係する箇所を参照します。
(2017年3月9日 参議院 内閣委員会「議事録」より引用。)
●相原久美子 参議院議員(民進党)
(前略)
近年なんですけれども、モデルですとかアイドル等の勧誘を装いながら、それをきっかけに若年層の女性が被害を受ける問題が発生しております。
これ、先日、院内におきましても、被害者ですとかその支援者による院内集会が持たれていたところでございます。
そこで、内閣府は2月に、若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査の結果報告を発表されたということでございますので、これについて、調査の概要と結果についてお伺いしたいと思います。
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2月8日に、第88回女性に対する暴力に関する専門調査会が開催されました。
この席で、内閣府は、出演強要に関する調査結果を公表しました。
(参考)
□「若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書(概要)
□「若年層を対象とした性暴力被害等の実態把握のためのインターネット調査」報告書(詳細版)
(2017年3月9日 参議院 内閣委員会「議事録」より引用。)
●武川恵子 男女共同参画局長
委員御指摘の調査でございますけれども、モデルやアイドルなどの勧誘を装いまして、それをきっかけに若い女性が性的な被害を受ける問題が発生しているということを踏まえまして、今後の対策の参考とするために、昨年12月、インターネット会社に委託いたしまして、中学生を除く15歳から39歳までの女性で、そのインターネット会社に登録されているモニター会員を対象に実施したものでございます。
調査の主な結果を申し上げますと、まず、モデルやアイドル等にならないかなどの勧誘を受けた経験のある人は約4人に1人でございます。
また、モデル、アイドル等の勧誘を装って性的な被害を受けるといった問題があることについて知っていると答えた人は約4割となっております。
また、モデル、アイドル等の勧誘等を受けた人のうち契約をしたことがあると言っている人は7・7%ございまして、契約時の年齢は10代から20代前半が多かったということでございます。
また、契約した人のうち、契約時に聞いていない又は同意していない性的な行為等の写真や動画の撮影に応じるように求められた経験がある人はそのうち26・9%でございまして、そのうち求められた行為を行ったと答えた人は32・1%でございました。
モデル、アイドル等の勧誘等を受けた人のうち、また別途、その契約なしに同意していない性的な行為等の写真や動画の撮影をされた人というのも2・3%ございます。
また、その契約の有無にかかわらず、契約時に聞いていない又は同意していない性的な行為等の写真や動画の撮影に応じるよう求められた人のうち、どこかに相談したと言っている方は34・3%でございまして、6割以上の方が相談していないということが分かります。
また、相談先は友人、知人、家族、親戚といったところが多く、学校の教員でありますとか公的相談機関、警察、民間の相談機関に相談した方はいずれも少数でございました。
この調査は、インターネット会社のモニター会員を対象に実施したものでございますけれども、調査結果からは、若年層の女性が未熟さに付け込まれて性的な被害に遭っている深刻な状況、またこういった被害はなかなか顕在化しにくい傾向にあるといったことがうかがえたところでございます。
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●相原久美子 参議院議員(民進党)
そこで、内閣府の男女共同参画会議の中で女性に対する暴力に関する専門調査会、ここではこれらの問題について議論をして3月中にも取りまとめを行うとされておりますけれども、今伺ったように、内閣府それから警視庁と実態調査が進められているわけですけれども、この結果を受けて、政府全体としてこれらに対応していくというような方向性を考えていらっしゃるのかどうか、お伺いしたいと思います。
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●武川恵子 男女共同参画局長
委員が御指摘になりました、男女共同参画会議の下に置かれております女性に対する暴力に関する専門調査会における検討でございますけれども、女性活躍加速のための重点方針2016などに基づきまして、昨年6月以降、いわゆるJKビジネス、またアダルトビデオへの出演強要に関する事例を中心に、若年層の女性を対象とした性的な暴力の問題につきまして民間団体や研究者などからヒアリングを行いましたり、先ほどのインターネット調査などを行いまして検討を進めているものでございまして、御指摘のとおり、今月中旬にはその現状と課題の整理を行った報告書を取りまとめる予定にしております。
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3月9日の答弁です。
昨年の6月から、この間、内閣府は、出演強要問題に関して、5回、会議を催してきました。
簡単にふりかえってみます。
①第82回(2016年06月30日)
・議題「アダルトビデオへの出演強要」
↓
②第83回(2016年09月12日)
・議題「アダルトビデオへの出演強要に関する現状及び課題等」
↓
③第84回(2016年11月15日)
・議題「アダルトビデオへの出演強要に関する政府の取組」
↓
④第85回(2016年12月13日)
・議題「アダルトビデオへの出演強要の被害」
↓
⑤第86回(2017年02月08日)
・議題「アダルトビデオへの出演強要の被害」
(再掲。武川恵子 男女共同参画局長)
「今月中旬にはその現状と課題の整理を行った報告書を取りまとめる予定にしております」
回答の5日後に、「報告書」が完成しました。
(正式名称)
●2017年3月14日 若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる「JKビジネス」及びアダルトビデオ出演強要の問題について~
・概要
・本文
・参考資料
労作です。
●やまもと寅次郎さん
<2017年4月2日>
本当にもう、嫌になっちゃうなぁ、この業界の人には。ライターも含めて。まーだ、事の重大さが分かってない。中にはこんなこと言う人までいますから。「そのうち衆議院解散するから、今の動きも一旦バラしになるよ。大丈夫」。これ、弁護士の言葉ですよ。業界に関わってる。冗談にしては余りにも…。
— やまもと寅次郎 (@torachan55) April 1, 2017
本当にもう、嫌になっちゃうなぁ、この業界の人には。
ライターも含めて。
まーだ、事の重大さが分かってない。
中にはこんなこと言う人までいますから。
「そのうち衆議院解散するから、今の動きも一旦バラしになるよ。大丈夫」
これ、弁護士の言葉ですよ。
業界に関わってる。
冗談にしては余りにも…。
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民主党政権ならばありえます。
思いつきで、その都度、耳障りのよいことばを発しているだけでしたから。
安倍政権はちがいます。
蓄積があります。
出演強要に関する調査会を何度も、くりかえしおこなってきました。
着実に、ものごとを進めています。
簡単に覆(くつがえ)すことはできません。
●武川恵子 男女共同参画局長
この報告書、まだ案の段階でございますけれども、いわゆるJKビジネスとアダルトビデオへの出演強要に関する危険性、またその被害の状況、また国や地方公共団体、民間団体における取組状況などが整理された上で、それら現状を踏まえた今後の課題としては、更なる実態把握を始めといたしまして、取締りの強化、教育、啓発の強化、相談体制の充実強化、保護、自立支援の取組強化などの各課題が掲げられているところでございます。
これらの課題、いずれも重要なものと考えておりますので、関係省庁と連携して、各課題にしっかりと取り組んでまいりたいと思います。
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(再掲)
「これらの課題、(略)、関係省庁と連携して、各課題にしっかりと取り組んでまいりたい」
3月9日の発言です。
このとき、すでに、関係府省対策会議の構想がなされていたのかもしれません。
6日後、公明党が、政府に対して、出演強要に関する中間提言をおこないました。
●遠山清彦 衆議院議員(公明党)
<2017年3月15日>
本日午前11時半、総理官邸で菅官房長官にお会いし、「AV出演強要問題についての中間提言」を申し入れました。佐々木さやか座長を先頭に、私も顧問として参加。若い女性の被害防止と救済支援強化のため、13項目を申し入れました! pic.twitter.com/BN7YYZB04e
— 遠山清彦 (@kiyohiko_toyama) March 15, 2017
本日午前11時半、総理官邸で菅官房長官にお会いし、「AV出演強要問題についての中間提言」を申し入れました。
佐々木さやか座長を先頭に、私も顧問として参加。
若い女性の被害防止と救済支援強化のため、13項目を申し入れました!
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●国重とおる 衆議院議員(公明党)
<2017年3月17日>
先日、党の「AV出演強要問題対策PT」で菅官房長に中間提言を申し入れました。いよいよ政府が本格的な対策に乗り出します。 pic.twitter.com/fSMO01UxnY
— 国重とおる (@ToruKunishige) March 17, 2017
先日、党の「AV出演強要問題対策PT」で菅官房長に中間提言を申し入れました。
いよいよ政府が本格的な対策に乗り出します。
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中間提言のなかで、公明党は、「課長会議」の開催をもとめました。(公明新聞)
(2017年3月16日午前 首相官邸「内閣官房長官記者会見」より。動画)
●菅義偉 内閣官房長官(動画は15分のあたりから)
昨日、公明党のみなさんからちょうだいしましたそうした要請、要望書のなかにもありましたようにですね、早急に、ということでしたので、政府横断的に関係省庁の局長会議、これを設置をする。
このことを指示しています。
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政府の答は、「局長会議」です。
(再掲。武川恵子 男女共同参画局長)
「これらの課題、(略)、関係省庁と連携して、各課題にしっかりと取り組んでまいりたい」
局長会議の開催は、既定の路線であったのかもしれません。
(2017年5月1日 朝日新聞「AV出演強要、被害者の告白が官邸の中枢を動かした」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
3月15日、首相官邸の一室で、菅義偉官房長官と、AV出演強要問題に取り組む公明党の佐々木さやか参院議員らが向き合った。
(略。)
資料を手に迫る佐々木氏に菅氏が応じた。
「できることはすぐやりましょう」
菅氏は翌16日の記者会見で、
「政府を挙げて相談態勢の充実や啓発に取り組む」
と表明した。
女子高生らに接客サービスをさせる「JKビジネス」と合わせ、それまで課長級で取り組んでいた対策会議は、局長級に格上げされた。
(略。)
2週間後には緊急対策が発表され、進学や就職で都会に出てくる女性が多い4月を「被害防止月間」にすることも決まった。
「異例の素早い対応」だと霞が関で話題になった。
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民主党政権のときは、官僚との間で、意思疎通がうまくいっていませんでした。
短命におわった主因でもあります。
自公政権はちがいます。
(2017年3月9日 参議院 内閣委員会「議事録」より引用。)
●加藤勝信 男女共同参画担当大臣
(前略。)
そして、こうしたJKビジネスと呼ばれる児童の性に着目した新たな形態の営業による性的な暴力被害に遭う問題、またいわゆるアダルトビデオへの出演が強要されるこういう問題、こういったことはまさに女性に対する暴力に当たる、そして大変な、重大な人権侵害だと、こういう認識を、これは第四次男女共同参画基本計画の中にもそうした概念を盛り込んでおるわけでありますけれども、それをしっかりと位置付けていかなければならないと思っております。
今、男女共同参画会議の専門調査会における話は事務当局からお話をさせていただきました。
この報告書を踏まえて、更なる実態把握、また現在被害に遭っている方を支援するため、また取締りの強化、相談体制の充実、また保護、自立支援の取組強化、こういったことを行っていくことも必要だと思います。
また、今後新たな被害者を生まない、こういう観点からは、教育、啓発の取組を強化して、若年層を始めとする女性に対するあらゆるまさに暴力の根絶に向けて、御指摘ありますように関係省庁よく連携しながら、それから、今こうしている中にも一人一人被害者が生まれておられるわけでありますから、スピード感を持ってしっかりと対応していきたいと考えております。
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(再掲。加藤勝信 男女共同参画担当大臣)
今こうしている中にも一人一人被害者が生まれておられるわけでありますから、スピード感を持ってしっかりと対応していきたいと考えております。 |
いっぽう、民主党の方針は、真逆です。
(2017年2月28日 民進党 「『性暴力を根絶するための包括的な取り組みが必要』男女共同参画推進本部・内閣(男女共同参画・子ども)・法務部門合同会議 」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
有田芳生ネクスト法務大臣も
「人間の尊厳に関わる重要な問題なので、時間をかけて丁寧に進めたい」
とした。
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民主党の立ち位置は、業界の側にあるようです。
完全につぶしたくはないのでしょう。
おろかです。
あまりにも。
国民が、「自公」と「民主」のいずれを選択するのかは自明です。
くりかえします。
自公政権は、民主党政権とちがいます。
放言しておわり、ではありません。
今後も、フォローアップがつづきます。
6月6日に、おふたりの公明党議員が、出演強要に関して書きこみをおこないました。
(2017年6月6日 国重とおる議員のサイト「AV出演強要問題対策PTに出席」より、引用。)
●国重とおる 衆議院議員(公明党)
公明党 AV出演強要問題対策PTの会議に出席し、
「AV出演強要被害防止月間」や、党で提出した提言に対する政府の取組状況等について
関係省庁よりヒアリングを行いました。
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●遠山清彦 衆議院議員
<2017年6月6日>
今朝8時から、公明党AV出演強要問題PT会合。私達が3月に官房長官に申し入れてから、政府の対策が抜本的に強化されていることを確認。悪質な個人業者も大阪で逮捕。まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。 pic.twitter.com/ZJN2wj0cmS
— 遠山清彦 (@kiyohiko_toyama) June 6, 2017
今朝8時から、公明党AV出演強要問題PT会合。
私達が3月に官房長官に申し入れてから、政府の対策が抜本的に強化されていることを確認。
悪質な個人業者も大阪で逮捕。
まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。
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(再掲。遠山清彦 衆議院議員)
まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。 |
あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□メーカー関係者
□T総研のY
悪を野放しにしておくことはゆるされません。
(再掲。遠山清彦 衆議院議員)
まだまだ徹底的に取り締まってもらいたい。 |
警察による徹底的なとりしまりがもとめられます。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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