政府は撮影に関して、「性的な暴力の被害につながる行為の規制」を検討しています。これまで香西咲さんによって多くの女性がすくわれてきました。業界から性的搾取がなくなることを願っています

AV出演強要問題
政府が決定した方針について考える
(第6回目)

本日は、根元的な問題、についてふれます。
3月15日のことでした。
公明党が、政府に、出演強要問題の対応に関する中間提言を提出しました。
13項目からなります。
そのなかのひとつに、過激なポルノに対する規制がありました。
各種の報道をみてみます。

時事通信
(2017年3月10日 時事通信「AV出演強要、規制強化を=公明が中間提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
被害者救済策の強化に加え、強姦(ごうかん)などの犯罪を記録した過激なポルノの流通規制についても検討を促す内容。
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共同通信
(2017年3月11日 共同通信「公明、過激ポルノ規制へ提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
「強姦して撮影を強行する悪質な事例」もあり「映像がインターネットを通じて拡散されると半永久的に流通し、被害者はいつまでも苦しむことになる」とした。
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産経新聞
(2017年3月13日 産経新聞「AV出演強要問題『強姦して撮影を強行する事例』も 公明が過激ポルノ規制へ提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
「強姦して撮影を強行する悪質な事例」もあり「映像がインターネットを通じて拡散されると半永久的に流通し、被害者はいつまでも苦しむことになる」とした。
その上で、非合法的に撮影された過激なポルノなどの流通規制を協議する政府の有識者会議設置を要請。
AVの販売差し止めやネット上の動画を削除する手段を検討するよう求めた。
性犯罪の積極的な摘発や相談・支援体制の整備、AVの制作流通経路に関する調査の必要性も明記した。

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サンスポ
(2017年3月15日 サンスポ「AV出演強要問題で対策検討 公明要請に菅官房長官」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
公明党は1月にプロジェクトチームを発足。
過激なポルノの流通規制や警察の介入強化を盛り込んだ提言をまとめ、菅氏に提出した。

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時事通信
(2017年3月15日 時事通信「AV強要防止へ公明提言=菅官房長官『取り締まり重要』」より、引用。改行を施しています。)

若い女性らがアダルトビデオ(AV)への出演を強要される被害が増えている問題で、公明党のプロジェクトチームは15日、被害防止・救済のための提言を菅義偉官房長官に提出した。
菅氏は
「啓発のための広報や悪質なものの取り締まりが非常に重要だ
と応じた。
提言は、AV出演の強要を「著しい人権侵害であり、女性に対する深刻な暴力」と位置付け、相談・支援体制の拡充を要請。
強姦(ごうかん)などの被害を記録したAVの扱いについて、流通規制の在り方を考える有識者会議を設置することを求めている。

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毎日新聞
(2017年3月15日 毎日新聞「AV問題 公明が出演強要被害対策 官房長官に中間提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
被害者の相談窓口を都道府県に最低1カ所設置、
制作業者への指導強化違法行為の取り締まりの徹底、
「過激なポルノ」への規制のあり方を検討する有識者会議の設置
などが柱。

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産経新聞
(2017年3月15日 産経新聞「公明PTが菅義偉官房長官にAV出演強要対策の提言申し入れ」より、引用。改行を施しています。)

アダルトビデオ(AV)への女性の出演強要が相次いでいるとして、公明党のプロジェクトチーム(PT)座長の佐々木さやか参院議員が15日、菅義偉官房長官と官邸で面会し、過激なポルノ流通規制などを盛り込んだ提言を申し入れた。
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日本テレビ
(2017年3月15日 日本テレビ「AV出演強要被害 公明党が支援策強化提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
また、被害防止に向けた教育現場での啓発活動や、強姦などの犯罪が記録された過激な内容の性的な映像の規制強化も検討するよう求めている。
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公明新聞
(2017年3月16日 公明新聞「『出演強要』問題 党プロジェクトチームが政府に提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
法律違反の事例には積極的な取り締まりを求めたほか、必要な対策を「女性に対する暴力に関する関係省庁課長会議」などで省庁横断的に検討するよう要請した。
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(2017年5月1日 朝日新聞「AV出演強要、被害者の告白が官邸の中枢を動かした」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
3月15日、首相官邸の一室で、菅義偉官房長官と、AV出演強要問題に取り組む公明党の佐々木さやか参院議員らが向き合った。
「若者の無知や困窮につけ込む業者もいる。強姦(ごうかん)して撮影する、極めて悪質な事例もあるんです」
 資料を手に迫る佐々木氏に菅氏が応じた。「できることはすぐやりましょう」

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公明党は、撮影について、
「過激な内容の性的な映像の規制強化」(日本テレビ)
「非合法的に撮影された過激なポルノなどの流通規制を協議する政府の有識者会議設置」(産経新聞)
「AVの制作や流通経路に関する調査」(産経新聞)
「制作業者への指導強化と違法行為の取り締まりの徹底」(毎日新聞)
などをもとめました。
6日後のことです。
政府は、各省庁の局長で構成する「関係府省対策会議」を開催しました。
この席で、内閣府大臣官房審議官と、法務省の刑事局長が、上述の件について発言しました。

(2017年3月21日 第1回関係府省対策会議 議事録より、引用。)

内閣府 大臣官房審議官
<2ページ>
最初は「更なる実態把握」ということでございまして、被害や相談支援状況の実態だけでなく、例えばアダルトビデオであれば、制作ですとか、流通経路の実態についても調査をするというのが1点目でございます。

内閣府 大臣官房審議官
<3ページ>
過激な内容のポルノの規制等につきまして、法規制も含めたあり方を検討すること。

法務省 刑事局長
<5ページ>
法務省刑事局からは2点発言をしたいと思います。
1点目は検察当局の対処のあり方でございます。
若年者を対象とした性的暴力に関しまして、検察当局におきましては、関係法で積極的に適用するなどして、厳正にこれまで対処してきているものと承知しておりますけれども、今後ともこの課題が政府の重要課題であることを周知するなどして、引き続き適切な対処を確保していきたいと考えております。
もう一点目は過激な内容のポルノの規制等のあり方に関してでございます。
この問題につきましては、公明党からの提言の中におきましても、このポルノの規制が刑事罰則を設けることによる規制というものも含んだ形での提言になっていると承知しておるわけでございますが、この問題に関しては、かなり重い課題となると思いますので、関係省庁と協力して対応を検討してまいりたいと思います。

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5月19日に、第3回関係府省対策会議が開かれました。
この席で、政府の取組方針が決定しました。

(2017年5月19日「今後の対策」より、引用。)

【更なる実態把握】の項(3月21日。検討課題)
アダルトビデオ制作や流通経路等の実態調査
  
【更なる実態把握】の項(5月19日。今後の対策
(関係府省)
被害状況等に関する個別具体的な実態把握等(2ページ)
関係府省が相互に連携し、集中月間中に国の各機関に寄せられた相談事案の分析を行うとともに、被害の態様や現行制度の運用状況及びその問題点等について整理する。
また、必要に応じて、相談者の個人情報に配意した上で、相談内容その他関連情報について、関係府省への提供及び共有を図る。

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「現行制度の運用状況及びその問題点等について整理する」との文言が重要です。

【その他】の項(3月21日。検討課題)
過激な内容のポルノの規制等の在り方について検討
  
【その他】の項(5月19日。今後の対策
(内閣府、関係府省)
被害の防止及び救済等のための新たな対応策の検討(9ページ)
アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。
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このくだりに接したとき、ぼくは、何度も刮目(目をこすってよく注意して見ること)をくりかえしました。
当初の課題は、「過激な内容のポルノの規制等の在り方について検討」です。
今後の対策」には、これ以上の事柄が記されています。

(再掲)

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

政府は、
「過激な内容のポルノの規制」
だけにとどまらず、
「性的な暴力の被害につながる行為の規制」
を打ち出しました。

(2017年3月28日 産経新聞「『モデル満足度No.1は真っ赤なウソ? ギャラ半額超は中抜き…AV女優〝搾取〟の実態 芸能人への転身は一握り」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
マークス社の事件などを機に、悪質な出演勧誘や契約が社会問題にもなったAV業界。
撮影現場では「本番行為」を含む違法な撮影横行しているとみられ、暴力団との密接な関係も指摘されている。

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「性的な暴力の被害につながる行為の規制」には、前提条件があります。
当該文章の前段に、
「関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ」
と書かれています。

「関係者による自主的な取組の進捗状況」
「実態把握の状況」

政府はいま、冷徹な視座(視点)で、業界の態様(様子)を注視しているようです。

(再掲。政府の「今後の対策」)

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

「性的な暴力の被害につながる行為」について、業界はどのように考えているのでしょうか。

(2017年5月7日 弁護士ドットコム「『お上への反省態度、モザイクの濃さでわかる』ベテランAV監督が語る強要問題(下)」より引用。改行を施しています。)

記者
今回の問題が大きくなってから、表現の萎縮が進んでいるということは?

斉藤修 監督
ないと思います。
(後略。)

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やまもと寅次郎さん
<2017年5月28日>


26日から名古屋に一泊してあちらのAV業界の人たち(メーカーやショップ関係者)と会ってきましたけど、東京同様、混乱してますね。
中にはもう、諦めている人も。
業界の行く末に。
ここまで来ると、後はもう業界団体の“決断”あるのみ。
問題はもう、明らかなんだし。
逃げ得はあり得ませんからね。

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(2017年5月18日 週刊実話「AVが消える![後編] フリーライター・中村淳彦」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
国家の抗議を受けているものの、現段階でAV業界は強気だ。
基本的に現行のものを“認定AV”とする。
AV女優たちが強要にあたらないか業界を挙げて細心の注意を払い、プロダクションが撮影現場に女優を斡旋して、女優は本番をする。
その映像に基準を決めて、修整を加え、審査・販売される。
AVは35年前の創世記から今まで、グレー産業と呼ばれている。
“認定AV”は強要問題をキッカケに、AVをグレーからホワイトにするという取り組みだが、業界は「現状のAVはホワイトである」と徹底抗戦する構えだ。

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(再掲。政府の「今後の対策」)

アダルトビデオ出演強要問題や「JKビジネス」問題等が深刻な性的な暴力で、重大な人権侵害であるとの考え方に立ち、関係者による自主的な取組の進捗状況や実態把握の状況も踏まえ、性的な暴力の被害につながる行為の規制、被害の回復、被害者の保護及び支援等について、有識者等の意見も参考に、法的対応を含め、必要な対応策を検討する。

うてなはすのさん
<2017年5月19日>


「差別されてる!!」
と異議を唱え、自嘲していたのが今までのAV業界。
しかし、ほぼ何もせずダンマリを決め込んだため、自ら滅びの道を選んだと言えますね。
今後は差別すらされず、存在をなきものとされるか犯罪集団とされて消滅していくでしょう。

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おそらく、そのような結果になるであろうと思惟(しい)します。

(香西咲さんのツイートより、引用。)

<2016年7月19日>
香西咲さん
私だって普通の女性に戻りたい気持ちもあります。
でも今誰も顔を出せない、名前を上げて意見を言えない。
私は微力ながらこの問題に尽力し、それから女性の性環境を整えてこの業界を去ります。

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香西咲さんは清らかなかたです。
高潔です。
香西咲さんによって、これまでも、多くの女性がすくわれました。

(再掲。政府の「今後の対策」)
性的な暴力の被害につながる行為の規制

業界から、性的搾取がなくなることを願っております。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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