日本は人間の尊厳を大切にしない国とみられているのかもしれません。香西咲さんを蹂躙した犯罪者を処罰して、日本人の人権意識もすてたものではない、としめしたいものです

本日も、第87回女性に対する暴力に関する専門調査会議事録についてみてみます。
同調査会は、4月5日に開催されました。
議題のひとつに、
「アダルトビデオ出演強要問題」
があります。
会議のなかで、辻村みよ子会長が、根元的な発言をされました。

議事録の22ページより、引用。)

辻村みよ子会長(明治大学法科大学院教授)
(略)私から少しつけ加えさせて頂くと、例えば憲法学的に言うと、これまで男女共同参画というのは平等の話で、憲法14条の話だと考えられがちだったのですね。

(参考。日本国憲法)
第14条
すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。
——————————————————–

辻村みよ子会長(明治大学法科大学院教授)
ところが、暴力の問題などは本当に人権の基礎の問題で、憲法で言えば13条という、個人の尊重、人間の尊厳とか、そういう問題だということの認識がまだ日本社会全体にないと思います。

(参考。日本国憲法)
第13条
すべて国民は、個人として尊重される。
生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする。
——————————————————–

辻村みよ子会長(明治大学法科大学院教授)
(略)、男女共同参画問題を検討していると、不平等なところを平等にしましょうという議論になりますし、女性に対する暴力というと、一部のかわいそうな人がいるとか、一部の困難な人を助けるためだという意識があるのですけれども、トータルにみればこれは人権の問題です。
——————————————————–

(再掲)
暴力の問題などは本当に人権の基礎の問題
トータルにみればこれは人権の問題です

首肯できます。
過日、菅義偉内閣官房長官が、定例の記者会見で、つぎのようにのべました。

(参考。2017年3月17日の当ブログ。)

2017年3月16日午前 首相官邸「内閣官房長官記者会見」

菅義偉 内閣官房長官
まずこの問題についてはですね、女性に対する暴力にあたる重大な人権侵害である、という認識をしております。
政府においてもですね、男女共同参画会議の専門調査会において、実態把握をするために、現状と課題について、一昨日報告書をとりまとめております。
女性に対する暴力は、安倍内閣がすすめる、女性活躍の前提となる、安全で安心な暮らしの基盤をゆるがす、きわめて大事な問題である、と受けとめています。
政府をあげてとりくみの強化、そして、相談体制の充実、教育、啓発のとりくみの強化等にとりくんでいく必要がある、というふうに思っています。
(後略。)
——————————————————–

加藤勝信男女共同参画担当大臣と、安倍晋三総理大臣も、同様の認識です。

(参考。2017年4月8日の当ブログ。)

2017年3月27日 参議院予算委員会

加藤勝信 男女共同参画担当大臣
女性に対して、本人の意に反してアダルトビデオへの出演を強要することは、まさに女性に対する暴力、重大な人権侵害であります。
政府をあげてとりくんでいく必要があると考えております。
——————————————————–

安倍晋三 内閣総理大臣
若年層のですね、性的搾取や、女性に対する性暴力は、重大な人権侵害であり、国としてはその根絶をはかっていきます。
このため、配偶者等からの暴力、性犯罪、ストーカー行為など、それぞれの実態に応じたとりくみを進めています。
特に、アダルトビデオ出演強要問題については、佐々木議員が中心となってとりまとめられた御党の提案もうけまして、さっそく加藤大臣を中心に政府一体となってとりくむ体制を立ちあげたところであります。
そのもとで、実態の解明、とりしまりの強化、予防のための教育、啓発の強化、そして被害者が相談できる体制の充実などのとりくみを加速していきます。
女性が安心して暮らせる環境を整備することは、女性活躍を推進するうえの大前提であり、政府としてしっかりと対応してまいります。
——————————————————–

(再掲。辻村みよ子会長)
暴力の問題などは本当に人権の基礎の問題で、憲法で言えば13条という、個人の尊重、人間の尊厳とか、そういう問題だということの認識がまだ日本社会全体にないと思います

日本社会全体にない
すくなくとも、以下のものたちの頭のなかにはありません。
皆無です。
女性は消耗品であると考えています。

DMM
メーカー
プロダクション
スカウト
悪徳弁護士
AVライター
AVマニア

(2016年7月15日 AVライターアケミンブログ「『強要』について二つの記事があった日。 」より、引用。) 

<一部分を引用>
「AVはファンタジー」とも言えるのでしょうが、
ファンにとっては
「どうせならいいファンタジーを見させてくれよ!」という感じですよね。

——————————————————–

「女優はモノである」
「人権など、ない」
「命がなくなるまで搾り取れ」
これが業界人の存意です。

(再掲。菅義偉内閣官房長官)
「(出演強要は)女性に対する暴力にあたる重大な人権侵害

(再掲。加藤勝信男女共同参画担当大臣)
アダルトビデオへの出演を強要することは、まさに女性に対する暴力、重大な人権侵害

(再掲。安倍晋三内閣総理大臣)
女性に対する性暴力は、重大な人権侵害

大臣や総理大臣の人権意識は高いようです。

議事録の22ページより、引用。)

辻村みよ子会長(明治大学法科大学院教授)
最近ではようやく、DVは人権侵害ですということを言うようにはなったのですけれども、何か非常に一般的な言い方で、人権侵害ですという場合にも、本当にみんなわかっているのかなというところが少しある気がしているのです。
——————————————————–

(再掲)
人権侵害
本当にみんなわかっているのかな

DMM
メーカー
プロダクション
スカウト
悪徳弁護士
AVライター
AVマニア

こいつらは別として、おぼつかない(あやふやな)ひとも存在します。

辻村みよ子会長(明治大学法科大学院教授)
最近は女性の活躍推進だということで、女性に活躍しろ、働け、というふうに呼びかけているように見えますが、レイプがあったり、女性蔑視があったり、DVが盛んになっているような社会で、経済的に活躍しろ、活躍しろというのは非常に矛盾であると思います。
そういう基礎、まさに女性の活躍を言う前の前提の問題ですと、私は参画会議やほかの専門調査会でも発言をしているのですけれども、非常に簡単に言ってしまうと人権のレベルというのでしょうか。
あるいはそのための人権教育のようなものを大学に入ってジェンダー法学とかジェンダー学を聞いて、やっと勉強しましたというのではとても遅いと思っています。
幼稚園、小学校のころからそういう人権教育、これは平等だけではなくて、人間の尊厳を大事にする教育をする必要があります。

——————————————————–

平等から、人間の尊厳へと、昇華していくことがもとめられているようです。

 平等
  
 人間の尊厳

日本では徐々に、平等というものの概念が根づきつつあります。
ベアテ=シロタ=ゴードンさんというかたをごぞんじでしょうか。
自著の「1945年のクリスマス」が知られています。
当該書籍のなかに、ベアテさんの思いが発露されている箇所があります。

(ベアテ=シロタ=ゴードン著「1945年のクリスマス」柏書房刊より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
私は(略)日本の女性が幸せになれるには、何が一番大事かを考えた。
(略)子どもが生まれないというだけで離婚される日本女性。
家庭の中では夫の財布を握っているけれど、法律的には、財産権もない日本女性。
「女子供」とまとめてよばれ、子どもと成人男子との中間の存在でしかない日本女性。
これをなんとかしなければならない。
女性の権利をはっきりと掲げなければならない。

——————————————————–

下図は、GHQ(連合国軍総司令部)が作成した新憲法啓発のためのポスターです。

右端にいるのが、女性です。
地位の低さを表象(象徴)しています。

(再掲。ベアテさん)
女性の権利をはっきりと掲げなければならない

1945年に、ベアテさんは、こう決意しました。
ご自身が22歳のときでした。
ベアテさんとはいったい、どのようなかたなのでしょうか。
簡単にふりかえってみます。

ベアテ=シロタ=ゴードンさん

1923年
 ウイーンでうまれました。
1929年
 5歳のとき、父のレオ=シロタさんとともに、一家で日本へやってきます。
 レオさんは、ピアニストです。 
 東京音楽学校から、教授として招かれました。
1939年
 15歳になったベアテさんは、アメリカに留学します。
1941年
 太平洋戦争がはじまります。
1945年
 8月15日に戦争がおわりました。
 この年の12月、ベアテさん(22歳)は、GHQの民政局員として、再来日します。

(2007年5月1日 東京新聞「日本国憲法の『男女平等』を起草した ベアテ・シロタ・ゴードンさん Q憲法にどんな思いを込めましたか?」より、引用。改行を施しています。)

ベアテさん
私は1946年の1月から、連合国軍総司令部(GHQ)民政局行政部の政党課でリサーチャーとして日本女性の政治運動や小政党を調査していました。
2月4日、民政局長のホイットニー准将が私たち局員を呼んで
「マッカーサー元帥から憲法草案をつくるよう命令がありました」
と伝えたのです。

——————————————————–

この間の経緯を簡単に記します。

<1945年>
8月15日 終戦
12月 ベアテさんが再来日
<1946年>
2月1日 毎日新聞が、日本政府の憲法案をスクープ

当時、日本政府がつくろうとしていた憲法は、明治憲法とほとんどかわりのないものでした。
マッカーサーが激怒します。
3日後(2月4日)の朝のことでした。
GHQの局長が、ベアテさんら民政局のスタッフに、こう命じました。
「今日からあなたたちは新しい日本の憲法草案を作るのが任務です。これは極秘です」
と。
期間は、1週間でした。
ベアテさんは、2人の男性とともに、人権条項の作成を担当することとなりました。
このとき、さらに、こうつげられました
「あなたは女性だから、女性の権利の条項を書いたらどうか」
と。

(GHQが作成した新憲法啓発のためのポスター)

ベアテさんは、女性の立場がいちじるしく低いことを知っていました。
憲法の草案(下書き)に、女性の権利を明記しました。

(2007年5月1日 東京新聞「日本国憲法の『男女平等』を起草した ベアテ・シロタ・ゴードンさん Q憲法にどんな思いを込めましたか?」より、引用。改行を施しています。)

ベアテさん
(略。)男女平等の条項が(議題に)出てきました。
日本側は最初
「これは日本の歴史、文化に合わない。憲法には入れられない」
と言ったので、激しい議論になりそうでした。
でも、ケーディス(民政局行政部長)はこう言ったんです。
「女性の権利はシロタさんが書きました。通しましょう」
日本側はそれを聞いてびっくりしたと思いますが、私は通訳が早く、日本側からも信頼されていたので、日本側も最後には男女平等を受け入れてくれました。

——————————————————–

日本国憲法 第14条
「すべて国民は、法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない」

48年後、ベアテさんは、マスコミのインタビューで、つぎのように語りました。

(鈴木昭典著「日本国憲法を生んだ密室の九日間」創元社刊より、引用。改行を施しています。)

ベアテさん
今の日本の女性の幸せな顔を見ると、とても嬉しく思います。
世界には、まだまだ不幸な立場の女性が大勢います。
そんな国は多いのです。
こんどは、日本の女性が、世界に出かけて助けてあげて下さい。

——————————————————–

現在の日本は、以下のやつらによって、あらたな問題が惹起(じゃっき)されて(ひきおこされて)います。

DMM
メーカー
プロダクション
スカウト
悪徳弁護士
AVライター
AVマニア

(再掲。辻村みよ子会長)
男女共同参画問題を検討していると、不平等なところを平等にしましょうという議論になりますし、女性に対する暴力というと、一部のかわいそうな人がいるとか、一部の困難な人を助けるためだという意識があるのですけれども、トータルにみればこれは人権の問題です

暴力の問題などは本当に人権の基礎の問題で、憲法で言えば13条という、個人の尊重、人間の尊厳とか、そういう問題だということの認識がまだ日本社会全体にないと思います

日本は国際的にみて、個人の尊重や人間の尊厳を大切にする姿勢が欠けているのかもしれません。
AV業界を殲滅(せんめつ)して、日本人の人権意識もすてたものではない、ということをしめしたいものです。
香西咲さんの出演強要被害は、ゆるしがたい人権侵害です。
犯罪者は、香西咲さんから、人間としての尊厳をうばいました。

□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□T総研のY
□メーカー関係者

こいつらだけは絶対にゆるすことができません。
——————————————————–
2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



香西咲さんを勝手に応援するサイトへ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。