今月は、、AV出演強要被害防止月間となっています。
全国のいたるところで、自治体、大学、警察等が、被害防止の告知をおこなっています。
順にみていきます。
自治体
(例)佐賀県鳥栖市
4月は「AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間」です!
モデルやアイドル等の勧誘等を装い、それをきっかけに若い女性が性的な被害を受ける問題が発生しています。
例えば、
・「モデル・アイドルになりませんか」と声をかけられた
・「高収入アルバイト」に応募した
⇒その後、聞いていない・同意していない、性的な行為等の「写真」や「動画」の撮影をされた
というような被害が起こっています。
内閣府男女共同参画局では、啓発サイトを開設し、被害の事例や予防策、被害にあった際の相談窓口を紹介しています。
(後略。)
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4月は、地方から東京へ多くの女性がやってきます。
地方段階での啓蒙は大切です。
大学
(例1)京都大学
<2017年4月26日>
【注意喚起】~AV出演強要等の性的な被害にご注意ください~
モデルやアイドルのスカウト、高収入アルバイトへの応募をきっかけに、性的な行為を強要される事例が発生しています。被害事例や相談窓口は内閣のサイトへ↓https://t.co/7GJMORyB0B— Campus Life【京都大学公式】 (@CLI_KU) April 26, 2017
【注意喚起】~AV出演強要等の性的な被害にご注意ください~
モデルやアイドルのスカウト、高収入アルバイトへの応募をきっかけに、性的な行為を強要される事例が発生しています。
被害事例や相談窓口は内閣のサイトへ↓
(後略。)
(例2)愛知大学
(2017年4月29日 中京テレビ「学生らがAV出演強要被害防止キャンペーン」より、引用。改行を施しています。)
スカウトなどを装いアダルトビデオへの出演を強要するケースが相次いでいることを受け、名古屋市中村区の愛知大学名古屋キャンパスで(4月)28日、学生らが被害への注意を呼びかけた。
警察は
「街頭で個人情報の提供を求められても教えないように」
としている。
(※動画。26秒)
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産業能率大学の学生ボランティアも、4月26日の啓発行動で活躍しました。
(※詳細)
●4月26日(水)
●17時30分~18時20分
・渋谷駅ハチ公前広場(啓発街頭イベント)
・渋谷センター街(パレード)
(2017年04月26日 ハフィントンポスト「AV出演強要の撲滅を訴え渋谷でパレード 被害者も参加『問題に気づくきっかけになれば』」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
産業能率大学のボランティアサークル「セザンジュ」代表で3年生の今野綾子さんは
「私自身も渋谷駅前でスカウトに声をかけられたことがあるので、みんな気をつけて欲しいです」
と話していた。
(※画像は、ハフィントンポストより、引用。)
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警察
(例)福岡県警察
<一部分を引用>
AVへの出演強要に関する相談事例
◯「モデルになりませんか。」と勧誘され、付いていったら、財布を取り上げられ、男数人に取り囲まれた状態でAV出演に関する契約書を交わすことを強要され、出演させられた。
◯インターネット上で、高収入をうたったアルバイトの募集に応募し、相手を訪ねて、免許証と保険証を渡したところ、内容がAVの撮影ということを告げられ拒否したが、契約しないと免許証が戻らないと思い、契約書に署名してしまった。
◯芸能会社とタレント契約をし、グラビアの撮影と思って現場に行くと、AVの撮影だったので、拒否したが、「損害を弁償してもらう。」等と脅され、強制的に出演させられた。
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相談事例をみて、加藤勝信大臣のことばが頭にうかびました。
(※詳細)
●4月26日(水)
●15時30分~16時15分
●昭和大学
●対談
「女性活躍のために大学ができること」
・加藤勝信 男女共同参画担当大臣
・坂東真理子 昭和女子大学理事長
(2017年4月26日 NHK「『AV出演強要は1人で悩まず相談を』加藤一億総活躍相」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
(4月)26日は、東京都内の大学で女子大学生を対象にしたシンポジウムが開かれ、この中で、加藤一億総活躍担当大臣は、
「まずは被害に遭わないようにしてほしいし、万が一、契約して性的行為などを求められ、『辞めたいのなら賠償金を支払え』とか、『家族や学校にばらす』と言われても、一切惑わされることなく、自分1人で決して悩まずに相談してほしい」
と呼びかけました。
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まもなく、AV出演強要被害防止月間が終了します。
警察の場合は、この限りでありません。
以降もつづきます。
3月31日、警察庁は、全国の警察に通達をだしました。
(2017年3月31日 警察庁「アダルトビデオ出演強要問題及びいわゆる『JKビジネス』問題に対する緊急対策の推進について(通達)より、引用。)
<一部分を引用>
(前略)、本年4月は政府一体となった「AV出演強要・ 「JKビジネス」等被害防止月間」と位置付けられた。
特に年度当初は、進学、就職等に伴い若者の生活環境が大きく変わる時期であり、モデルや芸能人等の勧誘を装ったスカウトやインターネット等でのモデルの募集を装ったアダルトビデオ出演強要に関する相談・被害の増加や、いわゆる「JKビジネス」による児童買春等の被害の増加が懸念されること等から、4月から5月の2か月間、緊急に対策を講ずる必要があるため、各都道府県警察にあっては、関係機関と連携の上、下記のとおり、各対策を推進されたい。
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(再掲)
「4月から5月の2か月間、緊急に対策を講ずる必要がある」
5月も、被害防止月間、です。
これまで、警察庁のサイトに、出演強要に関する記事が掲載されていませんでした。
他の省庁は、積極的に、告知をおこなっています。
訝(いぶか)しさ(気がかり)をおぼえました。
警察庁の新着情報
●4月28日 アダルトビデオ出演強要問題に対する警察の取組について
昨日(4月28日)、警察庁のサイトに、出演強要に関するページが追加されました。
安堵しました。
警察は、5月から、本格的にとりしまりをおこなう意向なのでしょうか。
警視庁の田代生活安全部長のことばが気になります。
(2017年4月26日 産経新聞「AV出演強要、JKビジネス…渋谷で性被害根絶イベント 女子大生ら170人参加でパレード 警視庁など」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
警視庁の田代芳広生活安全部長は
「街頭で『モデルになりませんか』と勧誘された後、AV出演を強要されるなどの実態がある。若者の夢を台無しにする卑劣な犯罪行為で、摘発を強化していく」
と述べた。
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(再掲)
「摘発を強化していく」
5月に何かがおこりそうな予感がします。
●4月28日 警察庁
アダルトビデオ出演強要問題に対する警察の取組
当該ページには、3つのおもだったリンクが貼られています。
ひとつずつみていきます。
リンク
1.3月14日に内閣府が作成した出演強要問題に関する報告書
報告書の38ページには、こう書かれています。
(引用)
2 取締り等の強化
若年層を狙った性的な暴力は、その未熟さに付け込んだ許しがたい重大な人権侵害であることに鑑み、次のような取組を行うことにより、厳正な取締り等を行う必要がある。
① 厳正な取締りの徹底
○ 「JKビジネス」及びアダルトビデオの出演強要の問題について、街頭補導、被害者等からの相談、被害申告、情報提供等を受理した際は、各種法令による適用を視野に入れ、厳正な取締りを徹底する。
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2.3月31日の第2回関係府省対策会議で決定した緊急対策
警察に関係するところを引用します。
<1~2ページ>
関係機関等とも連携し、関係機関等から警察に提供のあった情報も踏まえ、アダルトビデオ出演強要問題については、強姦罪、強要罪、労働者派遣法等の、「JKビジネス」問題については、労働基準法、児童福祉法等の各種法令を適用した厳正な取締りを推進する。(警察庁、法務省)
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2つの文章を読み比べると、とりしまりに関する文言が変化していることに気づきます。
●3月14日の報告書「各種法令による適用を視野に入れ」
↓
●3月31日の緊急対策「各種法令を適用した」
「強姦罪の適用を視野に入れ」
から、
「強姦罪を適用した」
にかわりました。
はじめてみる文書です。
これまでにだされた通達の要約と、昨年の検挙事例が掲載されています。
(引用。主な検挙事例)
① 芸能プロダクションに所属していた女性をAV制作会社に派遣したとして、同プロダクションの元社長等3人を労働者派遣法違反(有害業務派遣)で検挙(平成28年6月警視庁)
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② 芸能プロダクションに所属していた女性をAV制作会社に派遣したとして、6社の社長ら12人を労働者派遣法違反(有害業務派遣)で検挙(平成28年10月警視庁)
(参考。書類送検されたプロダクションと、虫けらたち。)
●バンビ・プロモーション(渋谷区)
●F2F Entertainment(渋谷区)
●ディクレア(渋谷区)
●ARTE Entertainment(渋谷区)
●オールプランニング(新宿区)
●CLAP(新宿区)
●社長(6人)
●マネージャー(6人)
この事件のゆくえも気になります。
●4月28日 警察庁
アダルトビデオ出演強要問題に対する警察の取組
今度は、ページ内の文章をみてみます。
本文
<一部分を引用>
昨今、詐欺や脅迫的な言動によって強制的にアダルトビデオに出演させられたり、その出演を拒否すると多額の違約金を請求され、アダルトビデオへの出演を余儀なくされたりする事案について、多方面から問題提起されています。
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警察庁では、各都道府県警察に対して通達を発出し、この問題に対して適切に対応するとともに、取締り、教育・啓発等を強化しています。
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とりしまりの強化を明記しています。
(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。改行を施しています。)
あるAVプロダクション関係者は言う。
「香西咲さんの件では、元芸能人をウリにすることで人気のメーカー『MUTEKI』に20人規模の捜索が入ったそうです。
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□T総研のY
□メーカー関係者
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5月のとりくみを期待しています。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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