香西咲さんを消耗品としてあつかったAV業界をこの世から抹消すべきである。AV業界とかつての遊廓は同義である。人身売買の巣窟である

つるけんたろうさんという漫画家がいます。
広島県の尾道市で創作活動をされています。
かつては、東京でくらしていました。
移住の経緯は、「0円で空き家をもらって東京脱出!」(朝日新聞出版)に描かれています。
人々の関心も高いようで、多くの媒体がとりあげています。

(例)
タダで空家をもらって東京脱出、尾道移住。移住生活のあれこれを聞いてみた

DIYで空き家活用を考える際は「負の遺産を引き継ぐこと」を忘れちゃいけない

つるけんたろうさんの新作(PDF版)も、味わいがあります。

過日、つるけんたろうさんが、以下の書きこみをされました。

つるけんたろうさん
<2017年3月14日>


まわりには、特に尾道にはレトロな物が好き、と言う人が多いのだけど、自分はそんなでもない。
江戸の中に平成を見ることもあるし、昭和の中に平安を見つけることもある。
とある時代内に風俗を密封させて、失われた物としてのエロスに酔いしれる趣味には、どうもなれないし、ならない。

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つるけんたろうさん
<2017年3月14日>


だから、若い女性から
「元遊廓建築とか浪漫を感じる」
なんてまるで洒落た雑貨のように言われると、なんだか悲しくなる。
結構な苦界がそこにはあったし、現に今の性風俗やAV業界にも、苦しんでいる女性がいる。
それとも、大昔から女性は、なんでも楽しむ人情がしたたかなのかな。
そうかもしれないな

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(再掲。つるけんたろうさん)
AV業界にも、苦しんでいる女性がいる

ぼくも、つるけんたろうさんと同様の認識です。
AV業界は、遊廓(遊郭)と同義(同じ意味)です。
昨日、下村千秋さんの「飢餓地帯を歩く ――東北農村惨状報告書――」について、ふれました。
女性の身売りをあつかったルポタージュです。
時代背景を確認します。

1929年10月24日
 アメリカで、株価が大暴落する。(恐慌のはじまり)
  
 アメリカの恐慌が世界中にひろがる。(世界恐慌
  
1931年
 日本の東北、北海道が冷害にみまわれ、大凶作となる。
  
 女性の身売りがあいつぐ。
  
1932年
 下村千秋さんのルポタージュが「中央公論」の2月号に掲載される。
「飢餓地帯を歩く ――東北農村惨状報告書――」
  
 5月15日、女性の身売りに義憤の情をおぼえた若手将校が、五・一五事件をおこす。
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もう一度、「飢餓地帯を歩く ――東北農村惨状報告書――」をみてみます。

(再掲)
老婆は、私を相手にさまざまの身の上話をした末に、
「実は今日は、娘を、青森市のごけ屋(私娼の家)へ置いて来たのです」
という意味を、方言で話し出たのであった。

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老婆
「さっきの話ではないが、人の肉を喰ったのは昔の人ばかりではない。わし達も、つまりは人間を喰い合っている。子供を生かそうとすれば、親の肉を喰わせねばならぬし、親を生かそうとすれば子供の肉を喰わねばならぬ。そして、わしは今、娘を喰って生きようとしている
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下村千秋さんは、身売りされた女性のその後をつたえています。

(下村千秋著「飢餓地帯を歩く ――東北農村惨状報告書――」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
さて、その翌日の夜、私は、この老婆の娘を訪ねるために青森市の私娼窟へ入って行ったのであった。
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私娼窟は、窟の名にふさわしくはない、広いガランとした往来の両側に、うす暗く並んでいた。
大ていは一戸一戸に別れた二階建で、私娼の家としては大き過ぎたが、それだけに、うらぶれた感じが漂っていた。
多くは、三人か四人の女を置き、それが、入口の小座敷の中にいて、前をうろつく男達を呼び込んでいた。
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ところで、彼女の家はすぐ解った。
入口に四人の女が立っていた。
私は、彼女の本名を言って、その中から彼女を見出すと、すぐ二階へ上った。
部屋は、日本中のどの私娼窟の部屋にも共通した恐ろしく荒れすさんだ部屋であった。
彼女は、はじめ、私をひどく警戒したが、私が彼女の母親に会ったことを話すと、それから急に打ち解けた。
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「いつ、ここへ来たの?」
「もう十日ばかりになる」
「いつから店へ出ているの?」
「三日前から」
そんな会話から、彼女は、彼女の母親も話さなかったことを話し出した。
それは彼女の父親に関することであった。

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かつての遊廓(遊郭)は、AV業界というかたちで復活しました。
この伏魔殿(ふくまでん)では、ありとあらゆる搾取がおこなわれます。
売られてきた女性は、商品価値がなくなるまで搾り取られます。

香西咲さんのツイッター(2016年7月13日)より、引用。

香西咲さん
契約書を縦に止めさせてもくれない、かと言って事務所に居続けたら、 V撮影と性接待(勿論金銭のやり取りなし)に都合良く使われて青木亮に飼い殺しになる…
本気で死にたかった。
あの頃の私はトラックに突っ込んで欲しかった。

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「五番町夕霧楼」、「出家とその弟子」という著名な文学作品があります。
いずれも、遊廓を舞台にしています。

・水上勉著「五番町夕霧楼」
・倉田百三著「出家とその弟子」

「五番町夕霧楼」につきましては、以前、途中で読むのをやめました。
あまりにも薄倖(はっこう)です。
ぼくは最後まで活字をおうことができませんでした。
未読のまま、本棚の奥におさまっています。
「出家とその弟子」は、戯曲です。
同書を著した倉田百三は、
「東洋のロマン=ロラン」
と評されています。
ロマン=ロランにつきましては、4日前の当ブログでふれました。

2017年4月21日

「出家とその弟子」は、現在、青空文庫で読むことができます。
身売りに関する場面を引用します。

(倉田百三著「出家とその弟子」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
かえで
(略。)
私も一度あのころに返ってみたいわ。
あのころはしあわせだったわ。
まだおとうさんが生きていらっしゃるころは。

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かえで
私は子供の時には家うちの貧乏な事など少しも気にならないで、お友だちとはねまわって遊んだわ。
けれどもそのような時は短かったの。
私が十三の時におとうさんがなくなってからは、おかあさんと二人でそれは苦労したわ。
御飯も食べない時もあったわ。
そのうちにおかあさんが病気になったのよ。
それからはもうどうもこうもならなくなってしまったのよ。
(後略。)

唯円
それでしかたが無いから身を売ったの。

かえで
身を売るのがどのようなものか私はよく知らなかったのよ。
十四の年ですもの。
世話人が来て京に出て奉公すればたくさんお銭(あし)がもらえると勧めたのよ。
おかあさんはやらないと言ったのよ。
けれど私は思い切って京に出る気になったの。
だっておかあさんは薬も何もないのですもの。

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かえで
私は小さなふろしき包みをしょって、世話人に連れられて村を出ました。
村の土橋の所までかあさんが送って来てくれました。
別れる時におかあさんは私を抱いて泣いて、泣いて――

唯円
たまらなかったでしょう。つらかったでしょう。

かえで
京へ来てからは毎日こき使われました。
(中略。)
私はいっそ死んでしまおうと思った事もありました。

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(再掲)
世話人が来て京に出て奉公すればたくさんお銭(あし)がもらえると勧めたのよ

いまのAV業界をみているようです。

(2017年2月8日 毎日新聞「AV問題 搾取される“女優” 支援団体に聞く・下」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
宮本節子 PAPS世話人
(略。)
日活ロマンポルノ出身の有名女優もいますが、それなりに嫌なこともあったかもしれないけど、演技者として成長できる土台みたいなものがあったのでしょう。
今、問題にしているAVは「演技者」を作っているわけではなくて、女性の「性器の使用権」をただ使い捨てているだけ。
演技者としてのステップアップの段階が用意されていません。

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業界にとって、女性は、たんなる消耗品です。
用済みになれば捨てるだけです。
現在のAV業界(遊廓)がこの世から消えることを念願します。
ここで話題がかわります。
明日、内閣府が主催する出演強要に関するイベントがおこなわれるようです。
内容は、シンポジウムと、啓発街頭キャンペーンです。

要項
詳細

平成29年4月26日(水)

1 昭和大学(※参加対象は、昭和女子大生)

15時30分~16時15分
 対談
「女性活躍のために大学ができること」
 ・加藤勝信 男女共同参画担当大臣
 ・坂東真理子 昭和女子大学理事長

16時20分~17時00分
 リレートーク・意見交換
「若年女性の性暴力被害の根絶を目指して」
 ・藤原志帆子 ライトハウス代表
 ・くるみんアロマさん
 ・他
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2 渋谷駅ハチ公前広場、渋谷センター街

17時30分~18時20分
 啓発街頭イベント(渋谷駅ハチ公前広場)
 パレード(渋谷センター街)

 ・加藤勝信 男女共同参画担当大臣
 ・藤原志帆子 ライトハウス代表
 ・くるみんアロマさん
 ・内閣府 武川 男女共同参画局長
 ・警察庁 山下 生活安全局長
 ・警視庁 田代 生活安全部長
 ・警視庁 金井 渋谷警察署長
 ・長谷部 渋谷区長
 ・他
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業界からは、辻丸さん以外にだれが参加するのでしょうか。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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