先週の5日(水)に、第87回「女性に対する暴力に関する専門調査会」が開催されました。
今週、当日の資料が、内閣府のサイトにアップされました。
全部で4種類あります。
●4月5日に配布された資料
資料1 「女性活躍加速のための重点方針2017」策定関係資料
資料2 いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等関係資料
資料3 内閣府説明資料
資料4 厚生労働省説明資料
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(再掲)
資料1「女性活躍加速のための重点方針2017」策定関係資料
このなかに、3月24日におこなわれた男女共同参画会議の議事録がふくまれていました。
資料1をみる前に、出演強要問題に関する1か月間の流れをふりかえってみます。
●3月14日(火)
・内閣府が、出演強要問題に関する報告書を完成させる。
↓
(1日後)
●3月15日(水)
・公明党が官房長官に、出演強要被害防止・救済のための中間提言をもうしいれる。
↓
(1日後)
●3月16日(木)
・内閣官房長官が記者会見で、出演強要問題について言及する。
↓
(5日後)
●3月21日(火)
・出演強要被害に関して、関係府省が、局長級会議(関係府省対策会議)を開催する。
↓
(3日後)
●3月24日(金)
・出演強要被害に関して、内閣府が、男女共同参画会議を開催する。
↓
(3日後)
●3月27日(月)
・佐々木さやか議員が、参議院の予算委員会で、出演強要問題をとりあげる。(※発言内容は当ブログを参照。)
↓
(4日後)
●3月31日(金)
・出演強要被害に関して、関係府省が、第2回目の局長級会議(関係府省対策会議)を開催する。
・警察庁が全国の警察に、通達をだす。
↓
(5日後)
●4月5日(水)
・出演強要被害に関して、内閣府が、第87回女性に対する暴力に関する専門調査会を開催する。
↓
(2日後)
●4月7日(金)
・池内さおり議員が、衆議院の内閣委員会で、出演強要問題をとりあげる。(※発言内容は当ブログを参照。)
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3月24日(金) 男女共同参画会議
まずは、新聞とテレビの報道をみてみます。
●時事通信
(2017年3月24日 時事通信「AV強要、ネットで相談先周知=政府」より、引用。改行を施しています。)
政府は(3月)24日、男女共同参画会議を首相官邸で開き、若い女性らがアダルトビデオ(AV)出演を強要される被害が相次いでいる問題への対応を協議した。
この中で加藤勝信男女共同参画担当相は
「被害者が迷うことがないよう相談窓口を周知したい」
として、インターネット上に相談窓口などを紹介するホームページを新設する方針を表明した。
月内にまとめる緊急対策に盛り込む方針だ。
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●TBS
(2017年3月24日 TBS News i「AV出演強要・JKビジネス問題、緊急対応策とりまとめへ」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
(3月)24日開かれた男女共同参画会議では、アダルトビデオへの出演強要問題のほか、男性向けにサービスを行なういわゆる「JKビジネス」で、若い女性が性的な被害に遭う問題について、関係省庁から対策の検討状況の報告がありました。
これを受け政府は、来週2回目となる関係省庁の対策会議を行なう予定で、被害を相談する電話窓口の周知のため専用のHPを作成することや、学校と連携して入学ガイダンスを活用した注意喚起を行なうことなど、緊急の対応策をとりまとめる方針です。
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つぎに、議事録をみてみます。
議題は、以下のとおりとなっております。
(1)いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等について
(2)男性の暮らし方・意識の変革について
(3)「女性活躍加速のための重点方針2017」の策定に向けた検討方針について
●議事録(「女性活躍加速のための重点方針2017」策定関係資料)
●加藤勝信 男女共同参画担当大臣
<一部分を引用>
政府広報としては、若い女性が多く利用しているインターネットを使った広報を中心に検討しており、4月にはスマートフォン向けサイトのバナー広告を実施する予定。
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(再掲。加藤大臣)
「スマートフォン向けサイトのバナー広告」
ぼくはスマホをもっていないので、たしかめる術(すべ)がありません。
膾炙(かいしゃ)される(広く世人に好まれ話題にのぼって知れわたる)サイトになることを願っております。
●加藤勝信 男女共同参画担当大臣
<一部分を引用>
このほか、若年層の性的な暴力の被害者支援を行っている民間団体の協力を得て、被害実態のさらなる調査を行うとともに、被害者に対する相談・支援のあり方についても検討する。
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3月27日に、平成29年度の予算案が成立しました。
出演強要にかかわる請求も承認されました。
別の資料をみてみます。
(2017年4月 内閣府男女共同参画局「女性に対するあらゆる暴力の根絶」より、引用。改行を施しています。)
<14ページ>
若年層の性的搾取に係る相談・支援の在り方の検討のための調査研究経費
(内閣府男女共同参画局推進課)
29年度予算額0.1億円(新規)
事業概要・目的
◯(略)、若年層における性的搾取、とりわけ、いわゆるJKビジネスやアダルトビデオへの出演強要に関する被害実態について、被害者支援を行っている民間支援団体の協力を得て調査するとともに、有識者検討会を開催し、被害者に対する効果的な相談・支援の在り方について検討します。
事業イメージ・具体例
○実態把握調査
・調査協力団体:4団体(いわゆるJKビジネス及びアダルトビデオへの出演強要に関する被害者支援に実績のある民間支援団体)
○有識者検討会の開催
・検討会委員:5名
・開催回数:5回
期待される効果
○若年層における性的搾取の被害実態について、調査を通して明らかにすることにより、その予防につなげるとともに、被害の実態に即した効果的な相談・支援を実施することが可能となります。
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(再掲。加藤大臣)
「被害者支援を行っている民間団体の協力を得て、被害実態のさらなる調査を行う」
予算がつきました。
今年度も、PAPS、ライトハウス、HRNは、忙しくなりそうです。
男女共同参画会議の議事録をつづけます。
●松本純 国家公安委員会委員長・消費者担当大臣
<一部分を引用>
この種の事犯に対しては、 各種法令を適用した厳正な取り締まりを推進するとともに、4月から5月にかけて緊急に講ずる対策として、アダルトビデオのスカウトに対する街頭での指導、警告、街頭補導の強化による「JKビジネス」で稼働する児童に対する指導、助言の取組を行う。
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(再掲。松本大臣)
「各種法令を適用した厳正な取り締まりを推進」
こいつらの逮捕がまたれます。
(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。)
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□T総研のY
□メーカー関係者
●松本純 国家公安委員会委員長・消費者担当大臣
<一部分を引用>
さらに、相談体制の充実のため、こうした教育・啓発の機会を、警察のホームページを始めとしたさまざまな媒体を活用し、警察署、交番等の相談窓口でこれらの事案に関する相談を24時間365日受け付けている旨を呼びかけるなどの、相談窓口の周知を図るとともに、相談にかかわる担当のスキルアップに向けた取組も進める。
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(再掲。松本大臣)
「警察署、交番等の相談窓口でこれらの事案に関する相談を24時間365日受け付けている旨を呼びかける」
期待しております。
<2017年3月21日>
●やまもと寅次郎さん
連休までに警察の大きな動きがあるって言われてますけどね。強制捜査みたいな。メーカーに入るのかなぁ!?効果、てきめんですものね。業界を悪者にするのに。 https://t.co/S2Ojjv4YGe
— やまもと寅次郎 (@torachan55) March 21, 2017
「連休までに警察の大きな動きがあるって言われてますけどね。強制捜査みたいな」
(再掲。松本大臣)
「相談にかかわる担当のスキルアップに向けた取組も進める」
3月31日に警察庁は、全国の警察に通達をだしました。
そのなかに、つぎの一文があります。
(引用)
都道府県警察本部の風俗事件担当者は、各警察署のアダルトビデオ出演強要やいわゆる「JKビジネス」に係る警察相談受理担当者や事件相談に対応し得る担当者に対して、アダルトビデオ出演強要問題やいわゆる「JKビジネス」問題の現状、相談を受理した際や事件捜査に当たっての留意事項等について教養を行い、対応に遺漏のないようにすること。
特に、人事異動後に新たに着任した担当者については、確実に教養を行うこと。
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(再掲。松本大臣)
「相談にかかわる担当のスキルアップに向けた取組も進める」
研修をおこなうということなのでしょうか。
早期に実施をしてほしいものです。
●松本純 国家公安委員会委員長・消費者担当大臣
<一部分を引用>
消費者行政としては、国民生活センターや全国各地の消費生活センターにおいて、消費者からのさまざまな相談を受け付けており、相談内容に応じ、消費生活相談員が助言等を行っているところ、今後、これらの機関にアダルトビデオ出演強要問題に関する相談が持ち込まれた場合には、案件に応じて適切に警察、法テラス等の専門機関の紹介が行われるよう取り組む。
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昨日も記しました。
民事案件に関しては、やはり、以下の流れとなるようです。
<民事的な相談>
①警察
↓
②法テラス
↓
③支援団体(PAPS、ライトハウスなど)
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上述しましたように、警察庁は、3月31日に通達を発しました。
そのなかに、つぎの文言があります。
(アダルトビデオ出演強要問題及びいわゆる「JKビジネス」問題に対する緊急対策の推進について(通達)より、引用。)
<3~4ページ>
(2)結果報告
各都道府県警察が取り組んだ対策の結果は、下記担当にそれぞれ報告することとするが、報告様式については、別途指示する。
ア 報告対象期間
(ア) 平成29年4月1日から同年4月30日までの間
(イ) 平成29年5月1日から同年5月31日までの間
イ 報告期限
前記ア(ア)の報告にあっては、平成29年5月10日(水)までに、
(イ)の報告にあっては、平成29年6月9日(金)までに報告すること。
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(やまもと寅次郎さんのツイートより、引用。)
<2017年3月21日>
警察がかなり尻叩かれたって話出てるので、プロダクションを取り巻く環境はさらに厳しくなるでしょう。
けど、メーカーも大変だと思いますよ。
(後略。)
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(再掲。警察庁の通達)
「各都道府県警察が取り組んだ対策の結果は、下記担当にそれぞれ報告すること」
現場の警察は、どのようなとりくみをしたのかが問われています。
各警察の奮闘を期待しております。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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