現在、政府は、出演強要の被害を防止するために、相談窓口の周知をおこなっています。
ポータルサイト(入口となるサイト)は、内閣府の
「『その契約、大丈夫?』~知ってますか?AV出演強要問題 」
です。
実際、被害にあった女性は、どこへ相談すればよいのでしょうか。
内閣府のサイトをみてみます。
●「その契約、大丈夫?」~知ってますか?AV出演強要問題
(内閣府「03 相談窓口」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
安心して相談できる窓口があります。困ったときはまず、相談してください。
●最寄りの警察署
●警察相談専用窓口(#9110)
●女性センター(内閣府)
●日本司法支援センター(法テラス)(法務省など)
●婦人相談所(内閣府)
●児童相談所(厚生労働省)
●女性の人権ホットライン(法務省)
●子どもの人権110(法務省)
●総合労働相談コーナー(厚生労働省)
●違法・有害情報相談センター(総務省)
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百花繚乱といったところでしょうか。
種々の花が咲きみだれています。
伊藤和子HRN事務局長は、つぎのように評しています。
<2017年4月1日>
●伊藤和子HRN事務局長
新しい内閣府のページ、作ったのはいいけれど、
課題も明らかになります。
こちら、やっぱり相談窓口が多すぎて女性は戸惑うよね~~
もうちょっとなんとかしてほしい。
ワンストップでないと、結局無責任になりがち。https://t.co/YGoK3u662F— Kazuko Ito 伊藤和子 (@KazukoIto_Law) March 31, 2017
新しい内閣府のページ、作ったのはいいけれど、
課題も明らかになります。
こちら、やっぱり相談窓口が多すぎて女性は戸惑うよね~~
もうちょっとなんとかしてほしい。
ワンストップでないと、結局無責任になりがち。
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そうなのかもしれません。
組織的犯罪集団の陥穽(かんせい、はかりごとという意味)にはまったとき、女性は、逡巡するような気がします。
一番頼りになるのはどこなのでしょうか。
とりあえず、以下のサイトは、出演強要被害についてふれています。
●女性の人権ホットライン(法務省)
<一部分を引用>
AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間
平成29年4月は,AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間です。
詳しくは,内閣府ホームページ(男女共同参画局「若年層を対象とした性的な暴力の啓発」)に掲載されています。
法務省の人権擁護機関では,性的な画像を含むインターネット上の人権侵害情報について削除依頼方法の助言等必要な支援を行っています。
詳しくは,こちら
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子どもの人権110(法務省)
上記の「女性の人権ホットライン」(法務省)と同じ文章が掲載されています。
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●違法・有害情報相談センター(総務省)
<一部分を引用>
平成29年4月は、AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間です。当センターでは、これらに関するインターネット上の被害についても、ご相談を受け付けております。
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トップページには、
「インターネット上での違法・有害情報に関する相談窓口です」
と書かれています。
●日本司法支援センター(法テラス)(法務省など)
<一部分を引用>
お知らせ(2017年4月11日)
AV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間
平成29年4月はAV出演強要・「JKビジネス」等被害防止月間です。
内閣府男女共同参画局では、アダルトビデオ(AV)出演強要問題や「JKビジネス」問題について注意喚起を図る啓発用サイトを新設しています。
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関係府省対策会議の文書のなかに、法テラスに関する言及があります。
(2017年3月31日 関係府省対策会議「いわゆるアダルトビデオ出演強要問題・「JKビジネス」問題等に関する緊急対策」より引用。)
<3ページ>
(3)相談体制の充実
① 様々な機会や媒体を活用した相談窓口の積極的な周知
ウ 日本司法支援センター(法テラス)において、相談窓口の案内、犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介などの犯罪被害者支援を実施していることの周知(法務省)
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(再掲)
「犯罪被害者支援の経験や理解のある弁護士の紹介」
弁護士も玉石混淆(ぎょくせきこんこう)です。
善と悪が入り混じっています。
何も知らずに、プロダクションやメーカー側の弁護士に相談したら、たいへんなことになります。
香西咲さんのツイッター(2016年6月23日)より、引用。
数年前は監視が酷かったから。
少しネガティヴ吐いただけで相手方弁護士から電話かかってきたり。
監視は今も無くはないけど。
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法テラスに相談をすれば、この種の悪徳弁護士と邂逅(かいこう)することはなさそうです。
新しい内閣府のページ、作ったのはいいけれど、
課題も明らかになります。
こちら、やっぱり相談窓口が多すぎて女性は戸惑うよね~~
もうちょっとなんとかしてほしい。
ワンストップでないと、結局無責任になりがち。https://t.co/YGoK3u662F— Kazuko Ito 伊藤和子 (@KazukoIto_Law) March 31, 2017
官製の機関の欠点は、受付時間です。
基本的に平日のみの対応です。
夜や、休日の相談は、かないません。
例外は、警察と、法テラスです。
法テラスについては、電話での相談ならば、土曜日の17時までうけつけています。
●2017年4月11日(火) 読売新聞
(2017年4月11日 読売新聞「AV強要やJKビジネス被害防げ 学校でシンポ 啓発サイト」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
女性がアダルトビデオ(AV)に無理やり出演させられたり、女子高校生らがいわゆる「JKビジネス」に巻き込まれたりする問題で、政府は4月を「被害防止月間」とし、対策に本腰を入れている。
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内閣府男女共同参画局のホームぺージには、啓発サイト(http://www.gender.go.jp/policy/no_violence/avjk/index.html)(略)が開設された。
AV出演強要の被害事例、女性センターなど各地の相談窓口を紹介。
また「モデルにならないか」などと勧誘されても
「書面へのサインはその場ではせず家に持ち帰って考える」
「個人情報は気軽に教えない」
など、被害防止策も示している。
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被害者支援を行うNPO法人「ライトハウス」の瀬川愛葵(あいき)さんは
「若い被害者は警察や行政機関には相談しにくい」
と指摘。
民間団体との連携やSNSの活用など、
「被害者に寄り添った相談態勢を」
と要望している。
(※この記事は、ネット配信されていません。)
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(再掲。瀬川愛葵さん)
「若い被害者は警察や行政機関には相談しにくい」
まあ、そうかもしれません。
(再掲。瀬川愛葵さん)
「民間団体との連携やSNSの活用など、『被害者に寄り添った相談態勢を』」
最終的には、支援団体のPAPSやライトハウスをおとずれるかたが、一定数いらっしゃる、と考えます。
もう一度、法テラスのサイトをみてみます。
●日本司法支援センター(法テラス)(法務省など)
<一部分を引用>
法テラス・サポートダイヤル
利用概要
法的トラブルに巻き込まれてお困りの時は,迷わず法テラスにお電話ください。
また,法的トラブルかどうかわからない方も,お気軽にお問い合わせください。
法テラスの専門オペレーターが,お問い合わせ内容に応じて,法制度や相談機関・団体等を紹介します。
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サービス内容
犯罪支援者支援ダイヤル 0570-079714
犯罪被害者支援を行なっている機関・団体との連携のもと、各地の相談窓口の情報を収集し、
「その方が必要とされている支援」
を行っている窓口をご案内します。
(略。)
さらに、弁護士による法律相談等の支援を必要とされる場合には、個々の状況に応じて、弁護士をご紹介しています。
(後略。)
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ちなみに警察は、民事的な相談の場合は、以下の対応をおこなうようです。
(2016年6月17日 警察庁「アダルトビデオへの強制的な出演等に係る相談等への適切な対応等について(通達)」より、引用。)
<2ページ。一部分を引用>
(前略)、AVへの出演に関する契約等の相談を受理した際は、これらを踏まえた適切な助言を行った上で、法テラス、弁護士等専門機関の紹介を行うなど、適切に対応すること。
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もしも、被害者が、警察に対して民事的な相談をおこなった場合は、つぎの流れになるのではないでしょうか。
<民事的な相談>
①警察
↓
②法テラス
↓
③支援団体(PAPS、ライトハウス)
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いまから1年以上も前のことです。
片島由賀さんという弁護士がつぎのようにのべています。
(2016年3月11日 ジジコ「AV撮影と知らずに出演契約 その契約断っても大丈夫?」より引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●片島由賀 弁護士
ただ、このように契約が無効・取り消し可能、あるいは違約金の支払いを負うべき義務がないとして、それを被害にあった女性自らがプロダクションなどに訴えてもプロダクション側が応じることが難しいでしょう。
さらなる被害に遭わないためには、被害者自身が対応をするのではなく、早めに支援団体や弁護士など、専門家に相談をして、しかるべき対応をする方がいいと思います。
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プロダクションやメーカーは、組織的犯罪集団です。
個人で不義をもうしたてても、一蹴されます。
片島由賀弁護士がおっしゃるように、
「被害者自身が対応をするのではなく、早めに支援団体や弁護士など、専門家に相談をして、しかるべき対応をする方がいいと思います」
(2017年2月8日 withnews「AV強要『なぜ、断れなかったんですか?』女子大生の疑問に被害者は…」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
●藤原志帆子 ライトハウス代表
AVの出演には多くの関係者が絡み、契約や権利関係が複雑になっていることから、
「今の18、19、20歳の一般的な法律の知識では、全く太刀打ちできないことが起こっています」
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(2016年9月7日 読売新聞(※ネット配信は9月20日)「[狙われる女性](1)『モデルに』勧誘 AV出演強要より、引用。)
<一部分を引用>
芸能事務所などから示される契約書は難解で、仕事がAVであることの説明もなされないまま、署名させられる例が目立つ。
契約後、出演を強要された場合、支援団体に相談すれば、事務所との交渉なども手伝ってくれる。
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結局、行き着くところは、弁護士か、支援団体なのかもしれません。
もちろん、刑事事件は別です。
国民はいま、警察が、強姦罪を適用することを今か今かと待ちわびています。
(2017年2月19日 日刊SPA! 「AV業界“ドロドロ相互不信”の内幕…手をつくして攻めてくる警察捜査、関係者に疑心暗鬼が蔓延」より、引用。)
□青木亮
□大西敬
□高畠典子
□坂田恵理子
□坂上孝志
□A-TEAM 飯田正和
□T総研のY
□メーカー関係者
逮捕はいつになるのでしょうか。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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