今後、出演強要をおこなっている業界人を事前に逮捕することができるようになるかもしれない。香西咲さんのような惨劇を二度とおこしてほしくない

昨日のつづきです。
本日も、テロ等準備罪(共謀罪)についてふれます。
日本は、いまだに、国際組織犯罪防止条約をむすぶことができません。
国内に、同条約を実施するための法律がないからです。
具体的には、共謀罪です。
国際社会は、謀議をくわだてている組織的な犯罪集団をゆるしません。
政府はいま、テロ等準備罪の制定をめざしています。
ここまでは理解できます。
若干の疑問をのぞいては。
同条約は、国際的な組織犯罪に対するための国際協力の促進を目的にしています。
政府はなぜ、共謀罪の対象を国際的な犯罪行為に限定しないのでしょうか。
当該条文をみてみます。

外務省(国際組織犯罪防止条約)
(外務省「国際組織犯罪防止条約」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
第34条

第五条(組織的な犯罪集団への参加の犯罪化)
第六条(犯罪収益の洗浄の犯罪化)
第八条(腐敗行為の犯罪化)
及び
第二十三条(司法妨害の犯罪化)
の規定に従って定められる犯罪については、
各締約国の国内法において、(略)国際的な性質又は組織的な犯罪集団の関与とは関係なく定める
(後略。)

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条約によりますと、共謀罪については、国際的な性質と関係なくさだめなければならない、となっています。
国際性を要件とすることはできないようです。
法務省のサイトを確認します。

法務省(組織的な犯罪の共謀罪)
(法務省「組織的な犯罪の共謀罪に関するQ&A」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
実際問題としても、例えば、暴力団による国内での組織的な殺傷事犯の共謀が行われた場合など、組織的な犯罪集団が関与する重大な犯罪から国民を守る必要が高いものについては、国際的な性質を有しないからとの理由で処罰できないというのは、おかしな話です。
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おっしゃるとおりです。

(※参考。東京新聞

現在のところ、共謀罪(テロ等準備罪)の対象となっている犯罪は、277種類です。

朝日新聞
(2017年2月25日 朝日新聞「『共謀罪』法案の概要判明 薬物など5分類277種類」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
政府が締結をめざす国際組織犯罪防止条約(TOC条約)は、4年以上の懲役・禁錮の刑を定める「重大な犯罪」について、犯罪の合意(共謀)などを処罰できる法律を制定するよう各国に求めている。
日本にはこの条件に当てはまる犯罪が600以上ある。

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共謀罪(テロ等準備罪)を適用する罪が、600以上もあるそうです。
公明新聞には、実際の数字が記されています。

公明新聞
(2017年3月25日 公明新聞「『テロ等準備罪』法案の意義 漆原 良夫 党中央幹事会会長に聞く」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
(略)、「組織的犯罪集団」「計画」「準備行為」を構成要件にすることで、共謀罪への懸念は解消されました。
特に、犯罪主体を「組織的犯罪集団」に限定したため、およそ「組織的犯罪集団」が行う犯罪とは無関係な犯罪を対象犯罪から外すことが可能となりました。
その結果、対象犯罪は676から277にまで減りました。

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676の犯罪が対象となるようです。
それを277にへらしました。

朝日新聞
(2017年2月25日 朝日新聞「『共謀罪』法案の概要判明 薬物など5分類277種類」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
政府は今回、「組織的な犯罪集団が関わる重大な犯罪」に限定しても、条約の規定で許されると解釈
重大な犯罪の中から「組織的犯罪集団の関与が現実的に想定される罪」だけを対象に選び、277に絞り込んだ。

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減じた背景には、公明党の意向もあるようです。

東京新聞
(2017年2月25日 東京新聞「『共謀罪』法案 『テロ実行』は110犯罪 対象277を5つに分類政治」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
条約は4年以上の懲役・禁錮を定めた重大犯罪の「合意(共謀)」などを犯罪化するよう要請。
現行法に当てはめると676に上るが、公明党が「広過ぎる」と指摘していた。

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一方、2005年には共謀罪の対象犯罪について
「犯罪の内容に応じて選別することは条約上できない」
とした政府答弁書が閣議決定されている。
今回の法案で対象を削減することとの整合性を、外務省がどう説明するのか注目される。

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昨日も記しました。
共謀罪(テロ等準備罪)で処罰される対象は、組織的犯罪集団、のみです。
一般人は関係ありません。

公明新聞
(2017年3月25日 公明新聞「『テロ等準備罪』法案の意義 漆原 良夫 党中央幹事会会長に聞く」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
「テロ等準備罪」の場合、まず、犯罪の主体が「テロリズム集団その他の組織的犯罪集団」に限定されました。
共謀罪の時は単なる「団体」でした。
「組織的犯罪集団」とは存立の目的が重大犯罪を実行するための団体です。
テロ組織、暴力団、薬物密売組織、振り込め詐欺集団などが典型で、民間団体や労働組合は対象ではありません。

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(※確認)
<テロ等準備罪の構成要件>
組織的犯罪集団
計画
準備行為

処罰の対象となるのは、組織的犯罪集団だけです。
普通の団体は関係ありません。
この世で、組織的犯罪集団の最たるものといえば、出演強要をおこなっているやつらです。

(参考)
<組織的犯罪集団>
スカウト
プロダクション
メーカー

過日、当ブログで、藤原志帆子さんのインタビュー記事についてふれました。

(参考)
・2015年7月31日 ウートピ(後編)「『中学生の弟も性被害に遭った』 被害者5万4,000人にも上る、日本の性的搾取の実態」

藤原さんは同インタビューの前編で、出演強要の実態について語っておられます。

(2015年7月30日 ウートピ 「女子大生を騙し強制的にAV出演 性を売る文化が発達する日本の「人身取引」の実態」より引用。改行を施しています。)

<小川 たまかさん>
これまで相談を受けた中ではどのようなケースがありますか?

<藤原志帆子 ライトハウス代表>
女子大生が街中で
「有名なモデルさんの撮影があるから見に来ない?」
と声を掛けられ、郊外のペンションに誘われてついていったそうなんです。
車で連れて行かれて、到着したら
「荷物は車に置いたままでいいから」
と言われてメイク室に入ったら、
「次に撮影するのはあなただよ」
と言われたと。なんのことかと思ったらアダルトビデオの撮影だったんですね。
「そんな話は聞いてない」
と言っても、
「もうプロのスタッフが20人集まってる。これが解散したらいくらになると思ってるの?」
と言われる。
携帯電話もないから警察も呼べないし、部屋に窓もないし、
「この部屋から出たら合意したってことだから」
と言われたそうです。
彼女はライトハウスを見つけて相談に来てくれて、なんとかビデオが出回る前に販売中止にすることができましたが、そうできるケースはなかなかありません。

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愕然となりました。
香西咲さんが被(こうむ)った被害と酷似しています。

(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)

香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに蓋を開けたらAV出演ということになっていた。
(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという。
その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった。

<香西咲さん>
遠いところですから……。
よっぽど強い子でないと(撮影を中止させるのは)無理だと思いますし。
私さえ泣いておけば丸く収まると思った。
結局AV撮影に応じることになりました。
あとは、違約金などを理由に辞められないです。

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業界人は同じ手口で、綿々と(絶えることなく)魂の殺人(強姦)をおこなってきたのです。
出演強要をおこなうやつらは、あきらかに、組織的犯罪集団です。

(再掲。藤原志帆子ライトハウス代表)
彼女はライトハウスを見つけて相談に来てくれて、なんとかビデオが出回る前に販売中止にすることができました

口惜しいことに、撮影(強姦)についてはおこなわれてしまいました。
政府は、今後、出演強要に対して、強姦罪を適用する意向のようです。

法務省(組織的な犯罪の共謀罪)
(法務省「組織的な犯罪の共謀罪に関するQ&A」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
(略)、国内で現実に発生している組織的な犯罪集団が関与する重大な犯罪について、これまでは、例えば共謀に参加した者が自首した場合など確実な証拠が入手された場合であっても、実際に犯罪が実行されなければ検挙・処罰することができませんでしたが、共謀段階での検挙・処罰が可能となり、組織的な犯罪集団が関与する重大な犯罪から国民をより良く守ることができるようになります。
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共謀罪(テロ等準備罪)が新設されますと、犯罪(撮影)がおこなわれる前に、業界人を検挙することが可能となります。

(法務省「組織的な犯罪の共謀罪に関するQ&A」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
(略)、組織的な犯罪の共謀罪の新設に際して、新たな捜査手段を導入するものではありません。
したがって、他の犯罪と同様に、法令により許容された範囲内で捜査を尽くして適正な処罰を実現することで、国民の生命、身体、財産を組織犯罪から保護することとなります。

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(再掲)
他の犯罪と同様に、法令により許容された範囲内で捜査を尽くして適正な処罰を実現する

犯罪を事前にふせぐためには、常日頃より、組織的犯罪集団(強要をおこなう業界人)の動向を注視する必要があります。
当然、警察による監視が、強まることでしょう。

(2016年7月7日 「週刊文春」2016年7月14日号より、引用。)

<香西咲さん>
青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした。
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もう二度と、このようなことがあってはなりません。
出演強要をおこなう業界人(組織的犯罪集団)を事前に捕獲すべきです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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