香西咲さんには理性があります。「謙虚さを身につけたときにはじめて、自分の理性を働かせることができ、客観的にものをみることができるようになる」とフロムは言っております

昨日のつづきです。
今月の2日に、出演強要被害について語る院内シンポジウムが催されました。
メーカー団体のIPPAは、姿をあらわさなかったようです。
フリーライターの玖保樹鈴さんが、つぎのように記しています。

(2017年3月6日 LOVE PIECE CLUB「AV出演強要問題、関係者の声をぜひ聞かせて!」より、引用。改行を施しています。)

<玖保樹鈴さん。一部分を引用>
今回残念だったのはAV制作関係者の参加が、ごくわずかだったこと。
(略。)
そしてAV業界団体の知的財産振興協会(IPPA)関係者の参加もなかったことです。

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院内シンポジウムがおこなわれる約1か月前のことです。
朝日新聞社が、出演強要問題について考える催しをひらきました。

「メディアのタブーを超える~AV出演強要問題から見えたもの~」

このときも、IPPAは、欠席しました。

(参考。出演強要問題に関する集い)
2月3日 朝日新聞社が主催。
3月2日 HRNが主催。

主催者側は、いずれも、IPPAに対して出席の打診をしています。
折々(そのときどき)に、IPPAは、どのような対応をしたのでしょうか。
順にみていきます。

IPPAの対応

2月3日(朝日新聞社のイベント)

(2017年2月8日 withnews「AV強要『なぜ、断れなかったんですか?』女子大生の疑問に被害者は…」より、引用。改行を施しています。)

<朝日新聞社>
イベント開催にあたり、昨年12月14日、AVメーカーらでつくる「知的財産振興協会」(IPPA)に、イベント参加を文書で申し込みました。
しかし、IPPAは参加可否の判断について返信締め切りとしてお願いしていた12月21日に「お時間を頂戴することとなります」と返信して以降、連絡がありませんでした。

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時系列で書いてみます。

2016年12月14日
 朝日新聞社がIPPAに対して、案内状を送付する。
  
2016年12月21日
 IPPAが、朝日新聞社に、
「お時間を頂戴することとなります」
 と返信。
  その後、IPPAからの連絡はなかった
2017年02月03日
 約1か月半後、出演強要被害に関するイベントが開催される。

(再掲)
『お時間を頂戴することとなります』と返信して以降、連絡がありませんでした

IPPAは遁走(とんそう)しました(逃げました)。

(2017年2月8日 withnews「AV強要『なぜ、断れなかったんですか?』女子大生の疑問に被害者は…」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
イベントでは、AV業界で働く2人の男性が発言しました。
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業界側からの出席が皆無、というわけではありませんでした。
2人の男性」が出席されています。
辻丸さんと、安達かおる監督です。

<一部分を引用>
ベテランの安達かおる監督は、
「確信犯としての強要は最初から排除すべきだと思うが、私があくまで現場で女優さんと毎日接している中で思うのは、強要問題は人間関係の中で生じてくるものではないか」
と話しました。
深夜に及んだ撮影時に「頑張ろう」と声をかけることが、「モチベーションをあげていただけるケース」にも「強要になってしまうケース」にもなると言います。
「国への働きかけを積極的にやられているようですけど、国にいったん手綱を渡してしまうと、永久に表現(の自由)は帰ってこないということを危惧しています」

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辻丸さんと、安達かおる監督のご発言につきましては、YouTubeの動画でご覧になることができます。
安達監督は冷静です。
辻丸さんは咆吼(ほうこう)しました。

(参考。当ブログ。2017年2月12日

<辻丸さん>
(略)、業界の男たちはあいかわらず、
「強要なんてない」
と。
「みたことも聞いたこともない」
と。
「もしあるんだったら警察で勝手にやってください」
みたいな感じで、あくまでも他人事であると。
そして、このようなシンポジウムや、記者会見すらも開かない。
マスコミの取材もうけない。
名前も顔も出さない。
こういうありさまです。

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なぜ、IPPAは逃避したのでしょうか。
AVAN代表の川奈まり子さんは、以下のように慮(おもんぱか)っています。

(川奈まり子AVAN代表のツイートより、引用。改行を施しています。)

2017年2月19日
そうですね。
しかし、もしあの場にIPPAが参加しても
「対策は検討して準備しています」
「出演強要は1件でもあってはならないものだと認識しています」
としか言えず、結果として余計に心証を悪くしていた可能性もあります。
スピーチに不慣れな人たちという点も厄介。

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蟄居(ちっきょ)の原因は、口べただからなのでしょうか。
真偽のほどはともかく、青山薫教授(AVANアドバイザー)の提言は、空論におわりそうです。

(2017年3月14日 内閣府「若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる『JKビジネス』及びアダルトビデオ出演強要の問題について~」より、引用。改行を施しています。)

<47ページ。青山薫さん>
当事者参加行動調査」とは、ある社会現象の当事者(マイノリティー)が直面する社会事象の調査の中心となり、解決策を探る主体となって、その結果が当事者の利益になるような調査である(発表者定義)。
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<48~49ページ。青山薫さん>
業界団体(AVAN(一般社団法人表現者ネットワーク)、IPPA(特定非営利活動法人人知的財産振協会)等)も、自分たちに問題がないなどとは考えておらず、業界内部を巻き込んだ、前述の当事者参加のような調査を検討しているし、法執行機関や関連人権団体等と連携をしつつ、いわゆる業界の健全化をしたいと望んでいる。
もしも新たな規制が必要だとすれば、目的は、アダルトビデオ制作に従事している者、これからしようとしている者に対する暴力や強制被害を減少させることのはずである。
それを防ぐ実効性の高い対策を立てるには、前述の国際諸機関が採用した「当事者参加行動調査」に倣い、業界内部の事情を知る人の参加を得て、情報提供、協力を受けながら、あるいはその人たちを「有識者」として政策決定のテーブルに招きながら、まず正確に問題を把握する必要がある。

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(再掲)
自分たちに問題がないなどとは考えておらず

青山さんの場合は、前提条件がまちがっています。
IPPAは、こう考えています。
「自分たちには問題がない」
と。

(2017年3月2日にネット配信 SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」より、引用。改行を施しています。)

<IPPA。一部分を引用>
20年、30年前のAVは確かにとんでもない現場もあって、強要はあったかもしれない。
でも、今はそんな時代じゃない。

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衆目の前に登場しないのは、自身に非がない、と取り繕って(外見だけ飾って、体裁をよくして)いるからなのでしょう。
川奈まり子さんがおっしゃるように、けっして訥弁(とつべん。つかえがちな下手な話し方という意味)が理由なのではありません。
院内シンポジウムに対する欠席理由を知って、そのことがわかりました。

3月2日(院内シンポジウム)

(2017年3月6日 LOVE PIECE CLUB「AV出演強要問題、関係者の声をぜひ聞かせて!」より、引用。改行を施しています。)

(再掲。玖保樹鈴さん)
今回残念だったのはAV制作関係者の参加が、ごくわずかだったこと

辻丸さんと安達監督は参加されたようです。

(辻丸さんのツイッターより、引用。改行を施しています。)

2017年2月28日
院内シンポジウム・AV出演強要被害の被害根絶を目指して
3月2日(木)17時半より 参議院議員会館・101会議室
(中略。)
参加させていただきます。
よろしくお願い致します。

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2017年3月3日
昨日、参議院議員会館で行われた院内シンポジウム
「AV出演強要被害の根絶を目指して」
に御参加下さった皆様、お疲れ様でした。ありがとうございました。
発言させていただき恐縮です。
今後ともこのAV問題、AV業界に忌憚ない御意見、御指摘、ご批判をよろしくお願いいたします。

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やまもと寅次郎さんによる評価です。

(やまもと寅次郎さんのツイートより、引用。改行を施しています。)

2017年3月3日
けど、辻丸さん、ブレてなかったね。
今回も。
国会議員を前にしようが関係ない。
言うことは言う。だんだん声も大きくなってくるしね。(笑)

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2017年3月3日
先ほどまで、安達かおる監督と一緒に今日の参院議員会館のシンポジウムに関する意見交換してました。
ある程度の道筋見えてきたって感じかな。
超党派の議連による議員立法での規制。
メーカーへの影響は未知数ですが、プロダクションはかなり厳しい状態に置かれるでしょうね。
存在自体が危うくなるかも。

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(再掲。玖保樹鈴さん)
そしてAV業界団体の知的財産振興協会(IPPA)関係者の参加もなかったことです

IPPAは、院内シンポジウムについても、主催者から出席を打診されました。

(伊藤和子HRN事務局長のツイートより、引用。改行を施しています。)

2017年3月1日
IPPAさんにも参加を呼びかけましたが、今のところ反応がありませんね。
来ていただけるか、、?
期待しています。

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冒頭で記したとおり、IPPAはまたしても、逐電(逃亡)しました。

(2017年3月6日 LOVE PIECE CLUB「AV出演強要問題、関係者の声をぜひ聞かせて!」より、引用。改行を施しています。)

<玖保樹鈴さん。一部分を引用>
欠席の理由はHRNのホームページ内で読むことができますが、個人的にはこの問題に関心を持ってニュースを見ている皆が皆AVに詳しいわけではないと思うので、「AV識者の意見」をネットなどで拾い読みするのではよくわからない状況を理解し、問題の本質が何なのかも理解するためにぜひ、直接的な意見を聞きたかった。
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(再掲)
欠席の理由はHRNのホームページ内で読むことができます

このことにつきましては、明日のブログでふれさせていただきます。

はなしはかわります。
昨日、引用した香西咲さんのツイートをもう一度、引かせていただきます。

香西咲さんのツイッター(2016年8月4日)より、引用。

取材等で過去を振り返る機会が出来たおかげで、何故まだ私が今ここに居るのか客観視出来る様になりました。
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すぐれた文章です。
フロムのことばを思い出しました。

(フロム著 鈴木晶訳「愛するということ」紀伊國屋書店刊より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
ナルシシズムの反対の極にあるのが客観性である。
これは、人間や事物をありのままに見て、その客観的なイメージを、自分の欲望と恐怖によってつくりあげたイメージと区別する能力である。
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狂気に陥った人や眠っている人は、外界を客観的に見ることがまったくできない。
しかし、私たちはみんな、多かれ少なかれ狂っており、程度の差はあれ眠っているのであるから、世界を客観的に見ることができない。
いいかえれば、ナルシシズムによって歪められた世界を見ている。
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客観的に考える能力、それが理性である。
理性の基盤となる感情面の姿勢が謙虚さである。
子供の時に抱いていた全知全能への夢から覚め、謙虚さを身につけたときにはじめて、自分の理性を働かせることができ、客観的にものをみることができるようになる。

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業界人は、自己愛が強すぎるようです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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