IPPAは青木たちを助けるために香西咲さんを見捨てた。これからも青木をかばいつづけて、殲滅される道を選ぶのだろうか

出演強要被害に対して、政府は今後、どのような手順でとりくんでいくのでしょうか。
TBSの報道をみてみます。

(2017年3月21日 TBS「AV出演強要やJKビジネス、政府が対策に乗り出す」より引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
対策会議では若者の生活環境が変わる新年度に対応できるよう、緊急対策については今月中にとりまとめを行うことにしています。
また、5月中旬を目途に今後の政府の取り組み方針をまとめる予定です。

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要約すると、以下のようになります。

 ①3月末まで・・・・・・「緊急対策」をとりまとめる。
   
 ②5月中旬まで・・・・・・「政府としての取り組み方針」をまとめる。

今月の15日に、公明党が、内閣官房長官に対して、出演強要に関する中間提言をおこないました。
前後の流れを簡単に確認します。

3月14日(火) 内閣府が、出演強要問題に関する報告書を仕上げる。
3月15日(水) 公明党が官房長官に、出演強要被害防止・救済のための中間提言をもうしいれる。
3月16日(木) 内閣官房長官が記者会見で、出演強要問題に言及する。
3月21日(火) 出演強要被害に関して、関係府省が、局長級会議を開催する。

公明党の中間提言は公表されていません。
各メディアの報道から、おおよそ以下の内容であると考えます。

公明新聞
ワンストップ支援センターにおける相談・支援体制の充実。
警察などにおける相談・支援体制の充実。
法律違反の事例には積極的な取り締まり。
必要な対策を省庁横断的に検討。
政府広報や、学校などにおける周知・啓発。
4月に周知・啓発の特別月間を設ける。
被害者が出演したAVの差し止めと、回収。
被害者が出演したAVのインターネット上の動画削除。

産経新聞
流通規制を協議する政府の有識者会議設置。
AVの制作や、流通経路に関する調査。

毎日新聞
制作業者への指導強化。

サンスポ
警察の介入強化。

<NHK>
出演強要に関して、警察が、積極的に捜査をおこなう。

<読売新聞>
被害者支援の相談窓口を全国に設置する。

(再掲。TBSニュース)
緊急対策については今月中にとりまとめを行う

まもなく緊急対策がまとまります。
実際にどのようなとりくみがなされるのでしょうか。
内閣官房長官は、3月16日の定例記者会見で、つぎのようにのべています。

(2017年3月16日午前 首相官邸「内閣官房長官記者会見」より。)

<菅(すが)内閣官房長官。出演強要に関する部分は、15分ごろから。>
昨日、公明党のみなさんからちょうだいしましたそうした要請、要望書のなかにもありましたようにですね、早急に、ということでしたので、政府横断的に関係省庁の局長会議、これを設置をする。
このことを指示しています。
来週にでも、可能なとりくみから開催をして、実施をしていきたい、このように思っております。
特にまた、4月からは、進学だとか就職だとかですね、こうしたものにともなって、若い人の環境がおおきくかわる時期でありますので、被害にあうリスクが高まってくることが予測されますので、そうした被害をうまないための広報、啓発、とりくみの強化。
そして、万一、被害にあわれたかたの相談体制、こうしたものを拍車をかけておこなっていきたいと思います。

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(再掲)
4月からは、進学だとか就職だとかですね、こうしたものにともなって、若い人の環境がおおきくかわる時期でありますので、被害にあうリスクが高まってくることが予測されます

そうした被害をうまないための広報、啓発、とりくみの強化。そして、万一、被害にあわれたかたの相談体制、こうしたものを拍車をかけておこなっていきたいと思います

被害を未然に防止するために、広報活動を重視するようです。

(参考)
 ①3月末まで・・・・・・「緊急対策」をとりまとめる。
   
 ②5月中旬まで・・・・・・「政府としての取り組み方針」をとりまとめる。

(再掲。TBSニュース)
5月中旬を目途に今後の政府の取り組み方針をまとめる

政府は、5月の中旬まで、どのような策を講じるつもりなのでしょうか。
もう一度、新聞記事のなかから、公明党の中間提言を参照します。

公明党の中間提言

<被害の未然防止>
必要な対策を省庁横断的に検討。(公明新聞)
政府広報や、学校などにおける周知・啓発。(公明新聞)

<被害者への対応>
ワンストップ支援センターにおける相談・支援体制の充実。(公明新聞)
被害者支援の相談窓口を全国に設置する。(読売新聞)
警察などにおける相談・支援体制の充実。(公明新聞)
被害者が出演したAVの差し止めと、回収。(公明新聞)
被害者が出演したAVのインターネット上の動画削除。(公明新聞)

<メーカー対策>
制作業者への指導強化。(毎日新聞)
AVの制作や、流通経路に関する調査。(産経新聞)
流通規制を協議する政府の有識者会議設置。(産経新聞)

<警察のありかた>
出演強要に関して、警察が、積極的に捜査をおこなう。(NHK)
警察の介入強化。(サンスポ)
法律違反の事例には積極的な取り締まり。(公明新聞)

政府が統(す)べる(まとめる)施策に期待があつまります。
業界はいまも、出演強要はない、との姿勢をくずしません。
AVANが2月3日に内閣府にむけて送付した照会状を顧(かえり)みてみます。

「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。改行を施しています。)

<照会状の一部分を引用。AVAN>
「AVへの出演強要」が確固たる事実として存在するかのような、もしくは、それを前提として議論が展開されているのではないかという強い懸念を有しております(後略。)
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何度読んでもあきれます。
マイケル=サンデル(1953年~)というアメリカの現代哲学者がいます。
日本でも、「これからの『正義』の話をしよう」というタイトルの著書が知られています。
書物のなかに、以下のくだりがあります。

(マイケル=サンデル著 鬼澤忍訳「これからの『正義』の話をしよう」早川書房刊より、引用。改行を施しています。)

あなたは路面電車の運転士で、時速60マイル(約96キロメートル)で疾走している。
前方を見ると、5人の作業員が工具を手に線路上に立っている。
電車を止めようとするのだが、できない。
ブレーキがきかないのだ。
頭が真白になる。
5人の作業員をはねれば、全員が死ぬとわかっているからだ(はっきりそうわかっているものとする)。
ふと、右側へとそれる待避線が目に入る。
そこにも作業員がいる。
だが、1人だけだ。
路面電車を待避線に向ければ、1人の作業員は死ぬが、5人は助けられることに気づく。
どうすべきだろうか?
ほとんどの人はこう言うだろう。
「待避線に入れ! 何の罪もない 1人の人を殺すのは悲劇だが、5人を殺すよりはましだ」
5人の命を救うために1人を犠牲にするのは、正しい行為のように思える。

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ここで、マイケル=サンデルが、問います。
もしも、あなたが運転手ならば、このときどうする、と。
突然ですが、IPPA(メーカー団体)の場合は、明白です。
週刊SPA!の記事をみてみます。

(2017年3月2日 SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。IPPA>
20年、30年前のAVは確かにとんでもない現場もあって、強要はあったかもしれない。
でも、今はそんな時代じゃない。

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<一部分を引用。IPPA>
HRNには解決に尽力することを約束して、今後は協力して強要問題を解決しましょうってことになったんです。
じゃあ、一体どこの誰が強要したんだ?となるわけで、被害を受けた女性へのヒアリングをお願いしたら
「被害者が直接IPPA関係者に囲まれて密室で話をするという状況には到底耐えられない」
と。
被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名をHRNは把握しているでしょうから、それを教えてほしいだけなんですが、ダメだと。
それさえ教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができるのですが……。

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マイケル=サンデルが創出した事例を再掲します。

路面電車を待避線に向ければ、1人の作業員は死ぬが、5人は助けられることに気づく

ここでいう「1人の作業員」は、香西咲さんです。
「5人」は、青木たちのカルト集団です。
運転手(IPPA)は 、青木たちを助けるために、香西咲さんを犠牲にしました。
一体どこの誰が強要したんだ
嘘についても、マイケル=サンデルは、同著で、秀逸な問いかけをおこなっています。

(※リライトしています。)
例えば、カントは「うそをついてはいけない」という。
時は第二次大戦。
あなたは自分の家の屋根裏にユダヤ人のアンネ=フランクをかくまっている。
ナチスの秘密警察が来て、
「あなたの家でユダヤ人をかくまっていないか」
と問う。
当時はユダヤ人をかくまったら、あなただって同罪だ。
どう答えるのが正しいのか。

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IPPAも現在、似たようなジレンマをかかえています。
業界は依然として、青木たちをかくまっています。
いま、政府は、暗にこう言っています。
「青木たちをかくまったら、あなただって同罪だ」
と。
もう一度、最初の例を引きます。

路面電車を待避線に向ければ、1人の作業員は死ぬが、5人は助けられることに気づく

「1人の作業員」を「青木」とよみかえることもできます。
「5人」は、「業界人」です。
業界は、これからも青木をかばいつづけて、殲滅(せんめつ)される道を選ぶのでしょうか。
政府の「緊急対策」と同様に、業界の対応も気になるところです。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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