香西咲さんの人生をめちゃくちゃにした青木らの逮捕が近づいてきました。昨日、公明党が、出演強要被害の対策を強化する提言をまとめました

昨日、フロムの「愛するということ」についてふれました。
今回はそのつづきを書くつもりでした。
報道によりますと、公明党がとりくんでいる出演強要対策について、動きがあったようです。

(2017年3月10日 NHK「AV出演強要被害 公明が対策強化求める提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
公明党の作業チームは、本人の意思に反して、アダルトビデオに出演させられる被害が相次いでいることを受け、政府に対し、被害者の相談・支援体制の整備など対策の強化を求める提言をまとめました。
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旬の話題ですので、本日は、こちらについて、感じたことをのべさせていただきます。
フロムにつきましては、後日、とさせていただきます。
昨年の12月8日のことでした。
時事通信が、以下の記事を配信しました。

(2016年12月8日 時事通信「AV出演強要で対策チーム=公明」より、引用。)

タレントやモデルを目指す若い女性らがアダルトビデオ(AV)出演を強要される問題が多発していることを受け、公明党は8日、対策プロジェクトチーム(PT、座長・佐々木さやか参院議員)を設置した。
年内にも初会合を開催し、被害者支援団体や関係省庁から被害状況を聞く。

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12月8日といいますと、太平洋戦争(1941年12月8日~1945年8月15日)がはじまった日です。
それはともかく、この一報に接したとき、ぼくは目を疑いました。
何度も、短文を読み返しました。
まさか、公明党が、この問題にかかずらって(かかわりあいを持って)くるとは。
ぼくは、出演強要問題の対応について、最後まで抵抗してくるのは公明党である、と考えていました。
その公明党が、問題の解決に乗りだしてくる。
にわかには信じられませんでした。

(2016年12月27日 産経新聞「AV拒否すれば『違約金払え』『親にバラす』“お堅い”公明党が出演強要問題に本腰を入れるワケ」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
「公明党とAV」。
宗教団体の創価学会を支持母体とすることから、女性問題やギャンブルなど倫理や道徳に反する行為を嫌う公明党になじまないテーマのように映るが、実は、党として看過できない問題をはらんでいるのだ。
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「著しい人権侵害」。
ここに公明党がAV出演強要問題に本腰を入れるキーワードが隠されている。
「政治の使命は、生きとし生ける人間が、人間らしく生きる権利、つまり人権の保障と拡大のためにこそあります」と掲げた党綱領にも沿った取り組みで、決して軽いノリではない。
党関係者によると、佐々木氏自身が11月上旬、党幹部にPTを立ち上げたいと直談判、人選も自ら行った。

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対策プロジェクトチームは、佐々木さやか参院議員の「直談判」によってつくられたようです。
公明党には、この問題にとりくむ気概がなかった、ということがわかります。

(再掲)
倫理や道徳に反する行為を嫌う公明党になじまないテーマ

ぼくは、これとちがう見方をしていました。
公明党は、表現の自由に拘泥する(こだわる)政党です。
業界人も、表現の自由を前面にかかげています。
嗤(わら)ってしまいますが。
最終的に、公明党は、業界の側に立つだろう。
ぼくはそうとらえていました。
たとえば、つぎの発言があります。

(2014年10月10日 公明新聞「民主主義社会の表現の自由尊重を」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
公明党の漆原良夫中央幹事会会長は(中略)、
「民主主義社会で表現の自由は最も大事。そこが尊重される社会でなければいけない」
と述べた。

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(再掲)
表現の自由は最も大事

ぼくはそのように思いません。
公明党はちがいます。
表現の自由が最も大事、なのです。
ヘイトスピーチ規制法案の審議のときもそうでした。
最初に、ヘイトスピーチの意味について確認します。

(2015年8月20日 産経新聞「ヘイトスピーチ規制法案は第2の人権擁護法案!? 民主など提出、自公民維が協議 『定義曖昧、表現の自由侵害」慎重論続出』」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
特定の国籍や人種、民族などに差別意識や偏見を持ち、排斥や憎しみをあおるような言動。
憎悪表現とも翻訳される。
海外では法律で規制している国もあるが、日本では直接的な法規制はない。
国連の人種差別撤廃委員会は昨年8月、日本に改善を勧告。
(後略。)

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ヘイトスピーチを規制する法案は、野党が法案をつくって、国会へ提出しました。
閣法ではなく、議員立法です。

(2015年8月24日 毎日新聞「<人種差別撤廃法案>公明、対案提出へ 自民は方針検討中」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
在日外国人への人種差別を禁止するため、民主、社民両党などが提出した人種差別撤廃施策推進法案が今月4日、参院で審議入りした。
野党提案の法案審議入りは珍しいが、与野党とも「ヘイトスピーチは許されない」とする点で一致した。
罰則のない理念法で、今後は与党の対応が審議の行方を左右することになる。
一方で「表現の自由」との兼ね合いを指摘する意見もある。

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表現の自由の観点から、与党(自民党と公明党)は、独自の法案を提出します。
対案です。

(2016年5月24日 毎日新聞「ヘイト対策法成立 差別解消、対応促す」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
(ヘイトスピーチへの)対策を巡って、旧民主などは昨年5月、禁止規定を含む法案を提出したが、与党側は憲法が保障する表現の自由との兼ね合いから難色を示し、今国会に対案を提出した。
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公明党は、与党案を提出した理由をつぎのように語っています。

(2016年4月13日 公明新聞「ヘイトスピーチ 国民の主体的な努力で解消を」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
今後、議論の場は国会へと移る。
最大の焦点は、憲法で保障された表現の自由との整合性だ。
この点、昨年に民主党(当時)などが提出した野党案では、差別的言動を「禁止」するとしている。
だが、これでは、公権力が国民の言動内容に介入する恐れがあり、表現の自由の中核である言論の自由を脅かしてしまう。

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(再掲)
公権力が国民の言動内容に介入する恐れ

おわかりのとおり、差別的言動よりも、表現の自由を優先しています。
なぜ公明党は、表現の自由について頑(かたく)ななのでしょうか。
歴史をふりかえってみます。

1889年に、大日本帝国憲法が公布されました。
表現の自由に関する規定をみてみます。

<大日本帝国憲法 第29条>

(※現代表記にあらためています。)
日本臣民は法律の範囲内において言論著作印行集会および結社の自由を有する。
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表現の自由については、これからつくる法律の範囲内でみとめる、と書かれています。
一般に、「法律の留保」とよばれています。
留保とは、保留のことです。
その後、表現に関する法律がつくられます。
制定順に記します。

1893年 出版法
1900年 治安警察法
1909年 新聞紙法

いずれも、表現の自由をみとめるものではありませんでした。
表現は、きびしく規制されます。
1925年に、あらたな法律が加わりました。
治安維持法です。
こちらにつきましては、過日のブログでもふれています。

(参考)
2017年1月10日
2017年1月11日

1925年 治安維持法

<治安維持法第1条 (※注 現代表記にあらためています。)>
国体を変革することを目的として結社を組織したる者または結社の役員その他指導者たる任務に従事したる者は死刑または無期もしくは7年以上の懲役に処し情を知りて結社に加入したる者または結社の目的遂行のためにする行為をなしたる者は3年以上の有期懲役に処す

治安維持法の当初の目的は、国体を変革、つまり、天皇制を否定するものの処罰です。
やがて、これが、拡大解釈されていきます。
政府は、思想や言論を抑圧する手段として利用しました。
表現の弾圧です。
1935年からは、宗教活動に対しても、治安維持法を適用します。
公明党(1964年に結党)の支持母体は、創価学会です。
初代会長の牧口常三郎は、1943年に、治安維持法違反で逮捕されます。
翌年、獄中で死去しました。

(再掲。公明党の漆原良夫中央幹事会会長)
民主主義社会で表現の自由は最も大事。そこが尊重される社会でなければいけない

(再掲。公明新聞)
公権力が国民の言動内容に介入する恐れがあり、表現の自由の中核である言論の自由を脅かしてしまう

先ほど、与党が、野党の提出したヘイトスピーチ対策法に対して、修正案を出した事案をみてみました。
対案をとりまとめたのは、公明党の遠山清彦衆議院議員です。

(2016年4月5日 毎日新聞「ヘイトスピーチ 与党、罰則盛らず…法案提出へ」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
禁止・罰則規定を見送ったことについて、規制の実効性を疑問視する声もあるが、法案をとりまとめた公明党の遠山清彦座長代理は会合後、記者団に
「公権力が特定言動を取り締まることは、憲法との整合性に疑義があるため」
と説明した。

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はなしを出演強要問題にもどします。
今年の1月26日に、withnewsが、佐々木さやか参院議員のインタビューを掲載しました。

(2017年1月26日 withnews「AV強要、公明党が対策チーム なぜ今?」より、引用。改行を施しています。)

<高野真吾記者、大内奏記者>
(略)AV業界関係者からは、政治がAV業界に関与してくることに警戒感があります。
AVをめぐっては、過激な作品を中心に長年「表現の自由」との関係から議論が続いてきた過去の経緯もあります。

<佐々木さやか参院議員>
警戒感を示しているかどうか、私自身は認識していません。
色々な表現主体の皆さんが、公権力が「表現の自由」に介入してこないかと思うのは、健全なことですし、必要以上の介入はあるべきでない。
今回、PTを立ち上げたのは、女性に対する人権侵害を防ぐためです。
AV業界の健全な発展にも資するものであり、業界関係者が心配する必要はありません。

当該記事は、今年の1月26日に配信されました。

(再掲)
公権力が『表現の自由』に介入してこないかと思うのは、健全なことですし、必要以上の介入はあるべきでない

ひとつわかったことがあります。
公明党は表現の自由と切り離して出演強要問題の対策を考える、と。
もう一度、公明党の遠山清彦衆議院議員の発言を再掲します。
ヘイトスピーチ対策法に関するものです。

(再掲。遠山清彦衆議院議員)
公権力が特定言動を取り締まることは、憲法との整合性に疑義がある

奇(く)しくも、withnewsに佐々木さやか参院議員の記事が掲載された1月26日、遠山清彦衆議院議員が以下のツイートをしています。

冒頭でも記しました。
昨日、公明党がまとめた提言の一端が報じられました。

(2017年3月10日 時事通信「AV出演強要、規制強化を=公明が中間提言」より、引用。改行を施しています。)

若い女性らがアダルトビデオ(AV)に出演を強要される被害が相次いでいる問題で、公明党の対策プロジェクトチーム(PT、座長・佐々木さやか参院議員)は10日の会合で、中間提言をまとめた。被害者救済策の強化に加え、強姦(ごうかん)などの犯罪を記録した過激なポルノの流通規制についても検討を促す内容。
近く首相官邸や関係省庁に提出する。

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本日の毎日新聞もみてみます。

(2017年3月11日 毎日新聞「公明党 過激ポルノ規制へ提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
アダルトビデオ(AV)への出演を強要される女性の被害が増えている問題を巡り、過激なポルノの流通規制や警察の介入強化を促す公明党プロジェクトチーム(PT)の提言が11日分かった。週明けにも政府に申し入れる。政府は今月下旬をめどに被害予防に向けた報告書をまとめる方針。
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提言は、モデル事務所などと偽って女性が契約させられ、AV出演を拒むと高額な違約金を迫られる被害が相次いでいると指摘。
「強姦して撮影を強行する悪質な事例」もあり「映像がインターネットを通じて拡散されると半永久的に流通し、被害者はいつまでも苦しむことになる」とした。

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過激な映像に限定しているとはいえ、表現の自由を標榜する公明党が、ついに、表現の規制を口にしました。
昨日をもって、政党のなかで、業界に理解をしめすものはいなくなりました。
あと、業界があてにしているは、内閣府でしょうか。
IPPAが照会状を送っているので、この先、どうなるのかは、まだわかりません。

(2017年3月10日 NHK「AV出演強要被害 公明が対策強化求める提言」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
(略)、捜査機関に対しては、出演の強要が女性への乱暴や強制わいせつなど、犯罪に該当する場合もあるとして、積極的に捜査するよう求めています。
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香西咲さんの人生をめちゃくちゃにした青木らの逮捕が近づいてきました。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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