IPPAは「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる」と言う。なぜ香西咲さんの事案に対応しないのだろうか

IPPAという、メーカーが寄り集まる組織があります。
いわゆる業界団体です。
毎日新聞の報道によりますと、7割程度が加盟しているようです。

(2016年12月17日 毎日新聞「くらしナビ・ライフスタイル.AV出演強要は人権侵害」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
IPPAは海賊版流通を防ぐため11年に設立された業界団体で、AV制作者全体に占める加盟社のシェアは「7割ほど」(業界関係者)とされる。
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内閣府の調査では、数値がことなります。

(2017年2月8日「若年層を対象とした性的な暴力の現状と課題 ~いわゆる「JKビジネス」及びアダルトビデオ出演強要の問題について~(案)」より引用。改行を施しています。)

<36ページ。一部分を引用>
3つの審査団体とも連携して、アダルトビデオ、成人向けのアニメやゲーム作品などの関連メーカー265 社、年間合計約 24,000 作品(平成 28 年 11 月時点。同協会によるとメーカー全体の約9割に当たるとのこと。)の 会員と、流通大手の配信会社や販売店と、レンタル店など約 4,800 店のパートナーシップ協力会員により組織されている。
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こちらは9割です。
どちらがただしいのでしょう。
日本の官僚はまちがいをおかさない、ということになっています。
無謬性(むびゅうせい。まちがいのないことという意味)の原則です。
内閣府のデータが的確であると考えます。
過日、SPA!のネットサイトが、出演強要に対するIPPAの所論を配信しました。

・2017年3月2日 SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」

もともとは、9日前に発売された週刊誌の記事のようです。
ネットと、雑誌では、内容が相違する場合もあります。
さしあたり、本日、週刊SPA!の電子版を購入してみました。
読みくらべました。
どちらも、中身は同じです。
唯一、ちがっているのは、見出しです。
雑誌のほうは、
ついに重い口を開いた AV出演を強要した男たち
となっています。

(だいわりゅうさんのツイートより、引用。)

2017年3月2日
SPAの強要側擁護が酷い!
俺の取材も強要側擁護に書き換えられました!

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週刊SPA!は、どの程度売れているのでしょうか。
1号あたりの平均印刷部数を確認します。

(参考。日本雑誌協会の印刷部数公表
 <週刊誌部門>
 (※2016年10月~12月に発売された1号あたりの平均印刷部数)

 ・週刊文春  666,308
 ・週刊現代  492,727
 ・週刊新潮  458,559
 ・週刊ポスト 392,727
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 ・週刊SPA!  109,882
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週刊SPA!は、売れ行きがかんばしくないようです。
IPPAに関する記載をみてみます。

(2017年3月2日 SPA!「『AV女優の手のひら返しに戸惑い…』AV出演を“強要”したとされる男たちが、ついに重い口を開いた」より、引用。改行を施しています。)

<IPPA>
昨年6月に伊藤弁護士をはじめとするHRNの方が我々のところに来て、強要問題があるというから、そりゃ驚きましたよ。
(略)これが本当なら絶対に助けなければいけない。
そう考えて加盟各社に照会したんですが、残念ながら我々の調査では一件も見つからなかった。

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<記者>
そこで前出の凄惨な仕打ちの真相を究明するために、
「被害を受けた女性にヒアリングをさせてほしい」
とHRNに調査協力を要請したという。

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<IPPA>
HRNには解決に尽力することを約束して、今後は協力して強要問題を解決しましょうってことになったんです。
じゃあ、一体どこの誰が強要したんだ?となるわけで、被害を受けた女性へのヒアリングをお願いしたら
「被害者が直接IPPA関係者に囲まれて密室で話をするという状況には到底耐えられない、と。
被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名をHRNは把握しているでしょうから、それを教えてほしいだけなんですが、ダメだと。
それさえ教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができるのですが……。

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絶句しました。
IPPAは正気なのでしょうか。
荒唐無稽(でたらめ)の極みです。
IPPAは、出演強要について、
残念ながら我々の調査では一件も見つからなかった
と抗弁します。
もしも、
「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる
とも言います。
そういえば、川奈まり子さん(現AVAN代表)も以前に、同旨のことを口にしていました。

(2016年6月10日 ダイヤモンドオンライン「AV出演強要問題、この15年で業界は驚くほどホワイトになった」(4ページ目)より、引用。改行を施しています。)

<川奈まり子さん>
実は、報告書が出た直後、関係者のひとりにフェイスブックから
「被害報告に出ていたプロダクションの名前を教えてほしい」
とお願いしたんです。
どこの事務所かわかれば業界を挙げてそこを干すことだってできますから
ところが、団体側は被害者のプライバシーを理由に教えてくれなかった。
後から知ったことですが、被害者の話は基本的には裏取りをしないという方針らしく、随分いい加減だなと思いました。

<中村淳彦さん>
なるほどね。
被害者、加害者の特定がないから、話が全然進まないわけですね。
加害者の特定なしに、業界全体が加害者みたいな言い方をすれば、それはトラブルになっちゃいますよ。
ただ問題提起された以上、可能な限り、改善したほうがいいでしょう。
AV女優の被害をなくしたいのはフェミニスト団体だけではなく、多くのAV業界の人たちも同じだと思うので、お互い歩み寄って、本来の目的に向かってほしいです。

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HRNは、昨年の3月3日に、出演強要に関する報告書を発表しました。
この報告書に対して、川奈まり子さんとIPPAが、上述の言及をおこなっています。
それぞれの関係を時系列であらわしてみます。

2016年03月03日・・・・・・HRNが、出演強要被害に関する報告書を公開する。

2016年06月10日・・・・・・川奈まり子さん「どこの事務所かわかれば業界を挙げてそこを干すことだってできます」

2017年02月21日・・・・・・IPPA「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる」
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HRNの報告書には、具体的な人物や「企業」は登場しません。
IPPAも、川奈まり子さんも、事実がわかれば効果的な対応をすることができる、と確言します。
真実なのでしょうか。
HRNが報告書を公開した半年前のことです。
ある報道を見聞きして、人々は憤怒の情をおぼえました。
先ほどの時系列に追加します。

2015年09月09日・・・・・・プロダクションから、2,460万円の違約金を請求された女性が、勝訴する。

2016年03月03日・・・・・・HRNが、出演強要被害に関する報告書を公開する。

2016年06月10日・・・・・・川奈まり子さん「どこの事務所かわかれば業界を挙げてそこを干すことだってできます」

2017年02月21日・・・・・・IPPA「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる」
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驚愕の出来事でした。
裁判所は、判決のなかで、つぎのようにのべています。

ミモザの森法律事務所がアップしている判決文より、引用。)

<一部分を引用。判決文>
(略)、原告は、被告に対し、あと9本のアダルトビデオへの出演が決まっていること、これを拒否した場合には1000万円くらいの違約金がかかることを告げて、第2次契約に基づき、被告をアダルトビデオの撮影に従事させようとした。
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実際にも、被告がどんなグラビア撮影やアダルトビデオ撮影に従事するかについては、被告の意思にかかわらず、原告が決定していた。
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(略)、原告は、被告の意に反するにもかかわらず、被告のアダルトビデオへの出演を決定し、被告に対し、第2次契約に基づき、1000万円という莫大な違約金がかかることを告げて、アダルトビデオの撮影に従事させようとした。
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ごらんのとおり、裁判所は、強要の事実を明白にみとめました。
業界人はこのことを知らないのでしょうか。
2月3日にAVANは、内閣府に対して、照会状を送付しました。
そのなかに、以下のくだりがあります。

「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。AVANの照会状>
「違約金を払えないのであれば出演するしかない」という報告が行われ、あたかもこのような異常な運用が、当業界の「一般慣行」であるかのような議事録が作成されていますが、極めて高額な違約金が請求され出演が強要されたなどという事例を具体的に何件把握しておられるのか(当方でも1件裁判になった事例は当然のことながら把握しておりますが、業界内部でも極めて「異常」な運用という認識であり、訴訟提起段階から強い反発がございました。)ご回答ください。
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(再掲)
当方でも1件裁判になった事例は当然のことながら把握しております

業界は、熟知しているようです。

(再掲)
業界内部でも極めて『異常』な運用という認識であり、訴訟提起段階から強い反発がございました

IPPAは、SPA!の記事のなかで、こう語っています。
「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる
と。
業界は現在にいたるまで、強要の事実をいっさいみとめていません。
裁判で確定したのにもかかわらず、強要はない、の一点張りです。
「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる
妄言、ここに極まれり、といったところでしょうか。

(再掲。IPPA)
「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる

既出の時系列へ、さらに重要な事項を追加します。

2015年09月09日・・・・・・プロダクションから、2,460万円の違約金を請求された女性が、勝訴する。

2016年03月03日・・・・・・HRNが、出演強要被害に関する報告書を公開する。

2016年06月10日・・・・・・川奈まり子さん「どこの事務所かわかれば業界を挙げてそこを干すことだってできます」

2016年07月07日・・・・・・香西咲さんが週刊文春(7月14日号)で、出演強要被害を告発する。

2016年07月14日・・・・・・香西咲さんが週刊文春(7月21日号)で、出演強要被害を告発する。

2016年07月14日・・・・・・くるみんアロマさんがwithnewsで、出演強要被害を告発する。

2016年11月21日・・・・・・星野明日香さんが自身のブログで、出演強要被害を告発する。

2017年02月21日・・・・・・IPPA「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる」
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香西咲さん、くるみんアロマさん、星野明日香さんは、実名で、出演強要の実態をあきらかにしました。
IPPAや業界は、お三人の哀訴に対して、
すぐに実効性のある対処
をしたのでしょうか。

香西咲さんと、星野明日香さんについて言うのならば、以下のやつらは依然として業界内を闊歩しているようです。

青木亮
大西敬
高畠典子
坂田恵理子
坂上孝志

(再掲。IPPA)
「(被害を発生させたAVメーカーなり監督の実名を)教えてくれれば、我々もすぐに実効性のある対処ができる

香西咲さんの真実のうったえから、今日で、8か月が経過しました。
業界は、これからも、青木たちを寵愛しつづけるのでしょうか。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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