AVANの立ち位置が鮮明となりました。願わくば香西咲さんたち被害者の側に立ってほしかったです

昨日のつづきです。
AVANは、違約金の存在を否定しました。

「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。AVANの照会状>
「違約金を払えないのであれば出演するしかない」という報告が行われ、あたかもこのような異常な運用が、当業界の「一般慣行」であるかのような議事録が作成されています(後略。)
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警察は、AVANとちがう見方をしています。
「第84回女性に対する暴力に関する専門調査会」の議事録をみてみます。

□第82回(2016年06月30日)・・・・・・議題「アダルトビデオへの出演強要
□第83回(2016年09月12日)・・・・・・議題「アダルトビデオへの出演強要に関する現状及び課題等
84回(2016年11月15日)・・・・・・議題「アダルトビデオへの出演強要に関する政府の取組
□第85回(2016年12月13日)・・・・・・議題「アダルトビデオへの出演強要の被害
□第86回(2017年02月08日)・・・・・・議題「アダルトビデオへの出演強要の被害

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(2016年11月15日 第84回 男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会「議事録」より、引用。改行を施しています。)

<8ページ。警察庁>
まず、アダルトビデオへの強制出演に関する問題については、NGO(HRN)が本年3月に公表した調査報告書において、契約方法、違約金に絡むものなど、いろいろな問題点が挙げられ、内閣府、消費者庁、厚労省、警察庁、検察庁、複数の省庁に提言がなされているところでございます。
この提言の中で、警察、検察に対しましては、積極的に捜査、訴追を進めるよう求められております。
(中略。)
(略)、AVへの出演の契約を結んだ後、出演を拒否したところ、契約書を盾に違約金を請求されたというものが目立っております

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違約金を請求された案件が目立っている。
警察はこのように認識しています。

<10ページ。警察庁>
警察では、各種トラブル、被害があったときは、全国に設置してある相談専用電話、#9110や、都道府県警察本部、警察署、交番等に対しまして、日時を問わず相談してほしいと広報しております。
(中略。)
また、警察が受けているこの種の相談は、違約金の請求等契約に関するものが多く、そうなれば、弁護士会、法テラスといった専門機関への相談を助言することとなりますので、専門機関にも相談を受ける体制をとっていただくことが必要かと思いますし、今後、そのような機関と連携していくことも重要になると考えております。

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(再掲)
警察が受けているこの種の相談は、違約金の請求等契約に関するものが多く

支援団体と同様に、警察にも、違約金に関する相談が寄せられているようです。

(再掲。AVANの照会状>
『違約金を払えないのであれば出演するしかない』という報告が行われ、あたかもこのような異常な運用が、当業界の「一般慣行」であるかのような議事録が作成されています(後略。)
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AVANの抗言に対して、内閣府がどのような態様をしめすのかは、わかりません。
警察庁につきましては、HRN(ヒューマンライツ・ナウ)と協調していく意向をしめしています。

<10ページ。警察庁>
なお、警察庁では、平成16年から毎年、人身取引事犯に係るコンタクトポイント連絡会議というものを開催しておりまして、関係省庁やNGO等を招き、AVへの強制出演等の問題についてもNGOから発表してもらうなど、意見交換等を行っておりますので、引き続きこれらの枠組みを通じて連携にも努めていきたいと思います。
説明は以上でございますが、警察としては、被害者の相談に真摯に対応いたしますとともに、違法行為があれば、法と証拠に基づき厳正に取り締まる方針で今後とも臨んで参りたいと考えております。

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AVANは、HRNに対して敵愾心をいだいているようです。
AVANが内閣府に送った照会状には、以下の言及があります。

「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。AVANの照会状>
照会事項5 同第82回(2016年6月30日開催)では、冒頭に、ヒューマンライツ・ナウなる団体からの報告が行われています。
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『違約金を払えないのであれば出演するしかない』という報告が行われ、あたかもこのような異常な運用が、当業界の「一般慣行」であるかのような議事録が作成されています(後略。)
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AVANは、違約金の存在を否定しています。
警察は実際に、被害者から相談を受けています。
違約金を請求された、と。

(橋本久美さんのツイートより、引用。改行を施しています。)
2017年2月16日
中枢にいる方であれば教えて頂きたいのですが、何故彼女は被害者を脅したり圧力をかけたりするのでしょうか。
行政に質問書まで送られてますよね。
目立った事をして脅迫行為などすれば捕まるリスクもあるのにと。
しかも公けに嘘までついているとすればマズイのでは。

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AVANはだいじょうぶなのでしょうか。

(再掲。橋本久美さん)
行政に質問書まで送られてますよね

照会状では、ほかにも、空言(そらごと)をのべています。

「男女共同参画会議 女性に対する暴力に関する専門調査会(第86回)に向けての照会状 2月3日付送付」より、引用。改行を施しています。)

照会事項10
(前略。)
当方としては、出演者より何らかの理由で配信の停止等が配信業者等へと依頼された場合、法律上の理由がなかったとしても可能な限りその停止に応じるという取扱いが業界において行われているものと認識しておりますが(その場合であっても、出演料の返還などを求めるなどということもないと伺っています)、削除要求があった場合にどのように事案が解決されるに至っているのか等これら事実関係の把握に努められたかどうかについてもご回答いただければと存じます(略。)

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(再掲)
出演者より何らかの理由で配信の停止等が配信業者等へと依頼された場合、法律上の理由がなかったとしても可能な限りその停止に応じるという取扱いが業界において行われている

メーカーに相談すれば、商品の供給を取りやめてくれるようです。
篤実(とくじつ)な(人情にあつく誠実な)業界です。
仁愛(おもいやり)にあふれています。

(2017年1月29日 Yahoo!ニュース「AV出演強要問題はいまどうなっているか。政治が果たすべき役割とは」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。伊藤和子弁護士>
私のもとには今も、
「強要されました。販売を止めてほしい。動画を削除・配信停止してほしい」
という被害者が相談に来られます。
しかし、被害者の聞き取りをもとに強要の事実を主張したうえで、削除を求めても、  
「そちらの主張に沿う事実は認められません。強要はありませんでした」
とメーカーが開き直る事例がほとんどです。
(中略。)
某大手メーカーは、ある被害者からの削除要請に対し、被害者証言を詳細に主張したにも関わらず一顧だにせず、私たちは強要は一切許されないと考えています。
したがって強要を示す物的な証拠を示していただければ、直ちに削除します。
と回答しています。
つまり物的な証拠がない限り削除はしない、ということです。

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AVANの説明とはまったくちがいます。
いちじるしく差異があります。
以下のお二人も、伊藤和子弁護士と同じ知見(見方)のようです。

(2017年2月15日 幻冬舎plus「AV女優のセックス映像は永久に残り続けていいのか」より、引用。改行を施しています。)

<中村淳彦さん>
(略。)
相談内容は“AV回収・販売停止・削除”が最も多い。
商品の回収は、当然AVメーカーは拒絶する。
映像が残ることに混乱するケースでは、どういう支援をされるのでしょうか。

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(中略。)

<宮本節子さん>
(前略)
回収に応じないメーカーさんは、もちろんいます。
今でもずっとこじれている案件もある。
現段階では裁判に持ち込んだケースはないけど、裁判に持ち込む女性が出てくるのは時間の問題でしょうね。

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AVANの代表は、川奈まり子さんです。
最近、つぎのようなツイートをされています。
(一部、こちらで改行を施しています。)

2017年2月18日
引退後の問題は複雑。
私も、今でも自分のAVが売られている状況はイヤ。
最近はある程度割り切ってますけど、深刻に悩んだ時期もありました。
引退したら販売停止するぐらいの気遣いはメーカーは持ってしかるべき。
差別は無くならないわけだし、プロダクションも歓迎するはず。

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2017年2月18日
ええ。元々の販売元が、女優が引退したら(せめて引退記念作が…ある場合でも…発売されて1年後にはその女優の全商品を販売停止するとかねぇ。発売後1年もしたら、ほとんど売れないそうですよ。引退後に苦労している人が多いことは知ってるはずなのだし、やればいいのに。
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AVANは、内閣府への照会状のなかで、こうのべています。
出演者より何らかの理由で配信の停止等が配信業者等へと依頼された場合、法律上の理由がなかったとしても可能な限りその停止に応じるという取扱いが業界において行われている
と。
何らかの理由
ということですから、出演強要に限定されない、と考えます。
今でも自分のAVが売られている状況はイヤ
ご自身が発した照会と、実態が、乖離しているようです。
以上、AVANの照会状についてみてみました。
ここでもう一度、驚嘆させられた箇所を顧(かえり)みてみます。
(※一部分を抜粋。)

Ⅰ 出演強要の事実を否定

(照会状より、引用)
『AVへの出演強要』が確固たる事実として存在するかのような、もしくは、それを前提として議論が展開されているのではないかという強い懸念を有しております
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Ⅱ 違約金の存在を否定

(照会状より、引用)
違約金を払えないのであれば出演するしかない」という報告が行われ、あたかもこのような異常な運用が、当業界の『一般慣行』であるかのような議事録が作成されています
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Ⅲ 配信停止について事実と異なることをのべている

(照会状より、引用)
出演者より何らかの理由で配信の停止等が配信業者等へと依頼された場合、法律上の理由がなかったとしても可能な限りその停止に応じるという取扱いが業界において行われている
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Ⅳ 女優ではなく、メーカー側の利益を優先

(照会状より、引用)
最近ではかかる問題が喧しく取り上げられていることで、女優本人もしくは関係人等から、なんら事実が確認できないのに『強要』なる主張を道具として高額な金銭等の請求がなされだしており、対応に苦慮されているとも聞いております
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内閣府は、AVANからの照会状をどのようにとりあつかうのでしょうか。
IPPA(メーカー団体)も、制作者有志も、内閣府に対して、問い合わせをおこなっています。
AVANによりますと、重なる内容があるとのことです。
内閣府が、AVANやIPPAの主張に傾かなければよいのですが。
もしも、出演強要はなかった、ということになれば、香西咲さんやほかの被害者の方々は浮かばれません。
内閣府の賢明な判断を期待しています。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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1 thought on “AVANの立ち位置が鮮明となりました。願わくば香西咲さんたち被害者の側に立ってほしかったです

  1. ふみちん

    今回の内容、本当にその通りだと思います。
    川奈まり子という方は、一見、AV女優側に立っているように見せかけていますが、
    毎日新聞のインタビューシリーズで、
    被害を訴えた女優を「こころの病」「嗜癖」なんて蔑視した発言をした田中美津の回を
    「神回」なんて言った時点で、もうこの人はAV女優側の味方ではないと思いました。

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