最近、ぼくのまわりで、従前にはない言い回しをするひとがふえてきました。
相手から何かをもとめられると、
「あっ、それ強要だ」
と、顔をほころばすのです。
各所でみられます。
ぼくはこれまで、強要ということばをほとんど聞いたことがありませんでした。
いまは、ちょっとしたことで、雑多なひとたちが、強要、と口にします。
昨年の7月7日の香西咲さんの告発によって、世情が転変したようです。
(2016年1月25日 賃金と社会保障「まだ可視化されていないアダルトビデオ産業の性暴力被害と若者の貧相」より、引用。改行を施しています。)
<33ページ。PAPS世話人 宮本節子さん>
ポルノには被害者がいることの社会啓発が必要だ。
現在のAVの蔓延状況およびPAPSの相談経験からいえば、おそらく非常に多くの被害者が存在すると推測される。
人々の性的人権や尊厳を侵害する「作品」を許容する社会のあり方に、多くの人々が異議を唱えて欲しい。
被害者が多数いること、被害の実態を、社会全体が知る活動が大切だ。
児童虐待やDVの把握件数が飛躍的に伸びてきたことの背景には、社会全体が知り、関心をもったことの重要性が挙げられる。
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宮本節子さんは、いまから1年以上前に、この論文を執筆されました。
(再掲)
「人々の性的人権や尊厳を侵害する「作品」を許容する社会のあり方に、多くの人々が異議を唱えて欲しい」
いまは、異議をとなえるどころか、以下のやつらをゆるさないとの雰囲気が醸成されています。
<非難の対象>
●DMMの亀山
●メーカー
●プロダクション
●スカウト
●AV愛好家
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DMMの亀山につきましては、松嶋淳理さんのツイートが、言い得て妙です(巧みに言い表しています)。
(松嶋淳理さんのツイートより、引用。)
<2017年2月17日>
AV強要問題が明るみになったときに
亀山が発したツイート
「俺は数字しか見ていない」
コレみたときに
この問題の本質だ
と思ったのですよ
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<2017年2月17日>
ね
亀山は出演してるモデルを生身の人間と思ってないわけよ
数多のモデルたちの屍の上に気づいた財なのよ
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<2017年2月17日>
亀山を参考人招致出来る事態になれば!
次の目標ですね
被害者個々の事情を解決するのと同時に
経営サイドもですね!
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東京地検特捜部はこれまで、出過ぎた人物を逮捕、起訴してきました。
いま思いつくものをあげてみます。
・鈴木宗男 衆議院議員(自民党)
・堀江貴文 ライブドア社長
・小沢一郎 民主党元幹事長(※検察審査会の議決をうけて、検察が起訴。)
いずれも、急進的な活動をしていたため、検察が危機感をおぼえたようです。
DMMの亀山は、東京地検特捜部から、どのように思われているのでしょうか。
(2014年6月27日 日経College Cafe「異形の急成長企業DMM、 多角化とトップの実像」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
一方で、DMMに厳しい視線を送る者が増えているのも事実だ。
信用調査会社は情報収集に余念がない。
大手金融機関は社会的信用の低さと倫理上の問題を理由に融資には慎重だ。
株式上場の可能性は現時点ではゼロ。
「売上高や利益に占めるAVの比率を大幅に下げないことには話にならないと証券会社などから言われた」
と、亀山自身が認めている。
FX取引を所管する金融庁の幹部が
「DMMについて特に話すことはない」
と話したときの顔は、苦虫をかみ潰したようにゆがんでいた。
国税庁の関係者も
「DMMの事業拡大には強い関心を持っている」
と話す。
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当該記事は、2014年6月27日に配信されました。
出演強要問題が公然化する2年ほど前です。
当時は、出演強要のことなど、だれも夢想だにしませんでした。
現在とは様相が異なります。
(再掲)
「FX取引を所管する金融庁の幹部が『DMMについて特に話すことはない』と話したときの顔は、苦虫をかみ潰したようにゆがんでいた」
人身売買が露呈する前から、亀山は、唾棄(忌み嫌い軽蔑)されていたようです。
(再掲)
「売上高や利益に占めるAVの比率を大幅に下げないことには話にならないと証券会社などから言われた」
現在、亀山は、AVに対する依拠を希釈しよう(薄めよう)としています。
(2017年1月11日 withnews「DMM、傘下AVメーカー売却 出演強要問題の中、亀山会長の狙いは?」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
IT企業「DMM.com」グループが、傘下だったアダルトビデオ(AV)メーカー大手「CA」を売却していたことが分かった。
同グループを率いる亀山敬司会長が明らかにした。
アダルト配信事業はグループ内で続けるものの、「内部での運営責任を明確にするため」に株式会社「DMM.com」から切り離す準備をしているという。
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アダルト配信事業というのは、ネットのクズサイトのことでしょうか。
数年前に誤って開いてしまい、嘔吐感に襲われたのをおぼえています。
2017年1月11日に、メーカーのピエロが逮捕されました。
勝手に応援しますさんのご教授で、DMM内にあるピエロのページを確認しました。
このときも、前回と同様に、吐き気をもよおしました。
(2017年1月11日 withnews「DMM、傘下AVメーカー売却 出演強要問題の中、亀山会長の狙いは?」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
これまでにも亀山会長はツイッターで
「強要など絶対に許されない。どういう仕組みをつくれば今後このような被害がでないようになるのか。できることは、全てしていくつもりだ」
などと発言していた。
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巧言(口先だけのことば)であったようです。
亀山は、いっさい何もせずに、遁走(とんそう)しました(逃げました)。
(再掲。亀山)
「強要など絶対に許されない。どういう仕組みをつくれば今後このような被害がでないようになるのか。できることは、全てしていくつもりだ」
亀山は言うに及ばず(もちろんのこと)、業界のやつらは、自分のことばに責任をもつことができないようです。
IPPA(メーカー団体)もそうでした。
昨年の6月22日に、声明文と称する謝罪の文章をだしました。
(引用。IPPAの声明文)
被害者救済の NPO 団体の皆様とも連携し相談することができるシステムを構築し、問題があった場合早急に対応ができるような仕組み作りをするべく進めております。
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この宣言から15日後のことです。
香西咲さんが、週刊文春で、青木亮の犯罪行為を告発しました。
(再掲。IPPA)
「問題があった場合早急に対応ができるような仕組み作りをするべく進めております」
青木は依然として、業界内で栄華をきわめているようです。
IPPAの宣言は、いったい、何だったのでしょうか。
(引用。IPPAの声明文)
プロダクションにも働きかけ業界全体の健全化に向け早急な改善を促していきたいと思っております。
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IPPAは、具体的につぎのことをおこなうと約束しました。
(抄)
□強要しない。
□違約金請求しない。
□同意のない作品には出させない。
□人権侵害を行わない。
□適正な報酬を支払う。
※これらが守られていない場合は、販売差し止め等をおこなう。
□女優が参加したうえで契約を締結する。
□マネジャーが同席しない場で、女優の意思を確認する。
□違約金に関しては保険制度等を活用する。
□流通期間に制限を設ける。
現在のところ、何も具現化されていません。
はなしを亀山にもどします。
(再掲。亀山)
「強要など絶対に許されない。どういう仕組みをつくれば今後このような被害がでないようになるのか。できることは、全てしていくつもりだ」
亀山は、CAというメーカーを切り捨てて、逃げました。
もちろん、香西咲さんをはじめ、被害者の方々には何のおわびもしていません。
(2017年1月11日 withnews「DMM、傘下AVメーカー売却 出演強要問題の中、亀山会長の狙いは?」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
2016年12月、AV強要問題の広がりを受け、亀山会長に2度目の取材依頼をしたところ、本人から長文の回答がメールで来た。
2017年1月上旬には追加質問にもメールで答えた。
亀山会長はあらためて冒頭で強要問題について
「弊社といたしましても真剣に対応してまいりました」
と回答した。
「強要事件につきましては、大変な問題であると認識しております」
とした上で、
「IPPAは被害者が出ないよう積極的且(か)つ具体的な対処をしていると聞いております。DMMは配信事業ですので、IPPAの審査に通った作品だけを取り扱うことで、悪徳な業者の作品を流通させないということを徹底しております」
と述べた。
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(再掲。亀山)
「真剣に対応してまいりました」
ものごとはすべて結果です。
大人の世界では、過程など関係ありません。
結果をだしかどうかが問われます。
DMMは、果実をうみだしていません。
(再掲。亀山)
「IPPAは被害者が出ないよう積極的且(か)つ具体的な対処をしていると聞いております」
上述のとおり、IPPAによる公式発表は何もありません。
違約金についてはどうなったのでしょうか。
(再掲。亀山)
「IPPAの審査に通った作品だけを取り扱うことで、悪徳な業者の作品を流通させない」
DMMは、ピエロが逮捕されるまで、綿々と「商品」を売りつづけていたようです。
亀山は、
「悪徳な業者の作品を流通させない」
と恰好の良いことを言っています。
青木亮は、「悪徳な業者」の範疇にはいらないのでしょうか。
「強要事件につきましては、大変な問題であると認識しております」
と言っているのになぜ、青木が関与している「商品」を排除しないのでしょう。
(再掲。松嶋淳理さん)
亀山が発したツイート
「俺は数字しか見ていない」
コレみたときに
この問題の本質だ
と思ったのですよ
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こいつ(亀山)は、人の命など、どうでもいいのです。
(再掲。松嶋淳理さん)
亀山は出演してるモデルを生身の人間と思ってないわけよ
数多のモデルたちの屍の上に気づいた財なのよ
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DMMのゴミサイトを利用しているものは、AV愛好家と重なっている、と考えられます。
AV愛好家の罪は深いようです。
AV業界は、欺瞞(ぎまん。人目をあざむき、だますことの意味)で成り立っている特異な世界です。
香西咲さんはこれまで、よく、このような薄汚れた世界でたえてきました。
普通のひとならば、悪に染まります。
香西咲さんは依然として、純白のままです。
気高いです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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