パスカル「彼はすべての方面を見るのを怠っていたのだ」。香西咲さんはちがいます。ご自身の力で眺めている方面をかえられました

何度も参照しています。
今月の6日の産経新聞は、法治国家にあるまじき実態をつたえています。
制作現場では違法行為が横行している
と。

(2017年2月6日 産経新聞「【東京五輪あと1264日】AV出演強要、根絶を」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
ただ、AV業界には風営法は適用されず、監督官庁もない。
制作現場では違法行為が横行しているとも聞く。
意に反して出演させられる女性が少しでも減ることを願う。

(※この記事は、ネット配信されていません。)
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制作現場では違法行為が横行している
もちろん、現場の女優や男優には責任がありません。
メーカーが首謀している(中心になって悪事や陰謀を企てている)のですから。
3日前に、AbemaTIMESが、興味深い記事を配信しました。

(2017年2月11日 AbemaTIMES「女優と恋愛禁止・・・「AV業界」は一体どんな世界?元SOD役員が語る」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
AV業界とは、いったいどんな世界なのか?
(略。)
2002年から2007年の約5年半、ソフト・オン・デマンド株式会社(以下、SOD)で社員、そして執行役員として働いていたナリシゲさんに話を聞いた。

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2017年2月11日のブログでもふれました。
メーカー全体の売上高は、たかだか500億円です。
利潤も、合計で、10数億円程度です。
きわめてちいさな市場です。

(2016年10月20日 毎日新聞「AV問題:語り始めた業界人(7)大手メーカーの危機感」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
最大手は石川県にあったAVの「問屋」を母体に1990年代後半から急成長し、既存メーカーを次々と吸収してレーベル化した「CA」(2015年7月期売り上げ173億円)。
業界2位の「ソフト・オン・デマンド」(16年3月期売り上げ139億円)、3位の「プレステージ」(同54億円)までが市場を寡占。

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売上高を個別にみてみます。
「上」から順に、
CA(173億円)、
ソフト・オン・デマンド(139億円)、
プレステージ(54億円)、
となります。
いずれも、零細「企業」であることにはまちがいありません。

(やまもと寅次郎さんのツイートより、引用。改行を施しています。)

2016年12月21日
(前略。)
なんせ、AV界は“ブラック産業”扱いですから。
国や警察、さらには銀行や不動産屋さんなんかからも。

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2016年12月22日
(前略。)
(略)、AV業界自体、もともとブラック的要素は多少とも抱えてますからね。
ま、警察や銀行筋からはもっと酷く、「反社会的勢力」ともみなされているみたいだけど。

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このような「企業」でも、「はたらく」ひとは存在します。

(2017年2月11日 AbemaTIMES「女優と恋愛禁止・・・「AV業界」は一体どんな世界?元SOD役員が語る」より、引用。改行を施しています。)

<問>
ナリシゲさんがSODで働くことに対して、家族や周りの友人はどんな反応を見せましたか?

<ナリシゲ>
説明が面倒だったので、家族には何も言いませんでした。
(中略。)
ただ、当時付き合っていた恋人からは、かなり厳しいことを言われました。
「AV業界に働いているかぎり結婚しない」、
と。
彼女はAV業界にあまりいい印象を持っていなかったみたいで。AV業界で働いていることを除けば、彼女との関係はすべて良好でした。
でもその一点だけを許してもらえず、結局、別れてしまいました。

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反社会的勢力に属している人間とは結婚できない、ということでしょうか。

<問>
AVを業界で働いたことが、その後の人生にどう影響しましたか?

<ナリシゲ>
(前略。)
(略)、次の仕事を探すときにかなり苦労しました。
自分としては、経験もスキルも積んで執行役員にもなったので転職に困ることはないと予想していたんです。
しかしいざ転職エージェントに相談してみると、私がSODで培ったものは「あまり評価されない」と言われました。
なぜならAV業界だから。
10年前のことなので今も状況が同じかどうかわかりませんが、当時は「AV業界で働いていた」という経歴だけで、嫌がる会社はけっこう多かったみたいですね。
(後略。)

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今後は、市場の規模が縮小していく可能性があります。
メーカーの関係者は転職が可能なのでしょうか。

(中村淳彦さんのツイートより、引用。)

2017年2月8日
誤解されがちだが、仮に大変厳しいAV規制がかかって、他の行き場所があるのはAV女優の女の子たちだけ。
需要とAV関係者は行き場がなく、残る。
最後の最後まで粘るはず。

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(再掲)
他の行き場所があるのはAV女優の女の子たちだけ

大多数の女性は、幸福を手にすることができるでしょう。
自分から志望した、とか、業界寄りの立場をとっていないかぎりは、だれも偏見などもちません。

(再掲)
AV関係者は行き場がなく、残る

メーカー関係者には、刑務所、という行き場があります。
プロダクションのやつらも同様です。

(2017年2月11日 AbemaTIMES「女優と恋愛禁止・・・「AV業界」は一体どんな世界?元SOD役員が語る」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
<問>
初めてのAV業界への転職。
どんなことが印象深かったですか?

<ナリシゲ>
思った以上に女性社員が多かったことですね。
女性社員は、20代から50代までいました。
40代以上の女性は事務系の仕事ができれば、AVメーカーで働くことは特に気にしないというスタンスでした。
一方、20~30代の若い女性たちは、AVに興味がある、AVの仕事がしたいという理由で、SODに入社した子が多かった。
社内でも卑猥な単語、いわゆる「淫語」が連なる「AVの作品名」を、何の気なしに口に出している姿に最初は驚きました。

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(再掲)
卑猥な単語、いわゆる「淫語」が連なる「AVの作品名」を、何の気なしに口に出している

記事を読むのがばからしくなりました。
哲学者のパスカル(1623年~1662年)は、自著の「パンセ」のなかで、つぎのようにのべています。

(パスカル著 塩川 徹也訳「パンセ」岩波書店刊より、引用。改行を施しています。)

第一章 精神と文体とに関する思想
6

(前略。)
自分の精神と直感とは会話によって作り上げられ、自分の精神と直感とは会話によってそこなわれる。
このように、よい会話やわるい会話は精神を作り上げたりそこなったりする。
だから、それを自分で作り上げ、そこなわないようにするためには、よく選びうることが何よりたいせつである。
ところがこの選択は、 精神をすでに作り上げ、そこなわなかったのでなければ、できない相談である。
こうして循環論法になる。
そこから脱出できる人は幸いである。

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パスカルは、うれいます。
悪い会話は精神をそこなう、と。

(再掲)
卑猥な単語、いわゆる「淫語」が連なる「AVの作品名」を、何の気なしに口に出している

ナリシゲさんは、入社から約5年半後に退職しました。
パスカルが言うように、
そこから脱出できる人は幸いである
ナリシゲさんの判断は賢明でした。
精神の毀損という犠牲があったのかもしれませんけれども。

(パスカル著 塩川 徹也訳「パンセ」岩波書店刊より、引用。改行を施しています。)

第一章 精神と文体とに関する思想
9

人を有益にたしなめ、その人にまちがっていることを示してやるには、彼がその物事をどの方面から眺めているかに注意しなければならない。
なぜなら、それは通常、その方面からは真なのであるから。
そしてそれが真であることを彼に認めてやり、そのかわり、それがそこからは間違っている他の方面を見せてやるのだ。
彼はそれで満足する。
なぜなら彼は、自分がまちがっていたのではなく、ただすべての方面を見るのを怠っていたのだということを悟るからである。
ところで人は、全部は見ないということについては腹を立てないが、まちがったとは思いたがらないものである。
これはおそらく、人間というものは、あらゆるものを見ることなどできないのが自然で、また自分が眺めている方面についてならば、まちがいえないのが自然であるということに由来するのであろう。
感覚の知覚というものは、常に真であるから。

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相手のまちがいをただそうとするときに、頭ごなしに怒鳴りつけても、効果はありません。
そのひとにとっては、
その方面からは真なのであるから
こういったときは、だれが考えてもまちがっている、と思うものをみせてあげればよいのです。
それがそこからは間違っている他の方面を見せてやるのだ
相手は、気づきます。
自分がまちがっていたのではなく、ただすべての方面を見るのを怠っていたのだ
と。
香西咲さんは、聡明なかたです。
ご自身の力で、眺めている方面をかえられたのでしょうから。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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