香西咲さんは日々、ご自身を高めています。ヘーゲルの弁証法的発展が頭にうかびます

過日のブログでもふれました。
今月の3日に、朝日新聞のwithnewsが主催するイベントが開催されました。

「メディアのタブーを超える~AV出演強要問題から見えたもの~」

当日の様子をwithnewsが記事にしています。

(2017年2月8日 withnews「AV強要『なぜ、断れなかったんですか?』女子大生の疑問に被害者は…」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
若い女性がアダルトビデオ(AV)に無理やり出演させられる被害が社会問題化しています。
(中略。)
2月3日、被害にあった当事者の女性に、同世代の女子大生が話を聞くイベントが開かれました。
会場にはAV業界で仕事をしている関係者も詰めかけ、被害を防ぐために何ができるか、様々な立場の人が議論をしました。

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(再掲)
会場にはAV業界で仕事をしている関係者も詰めかけ

辻丸さんと、安達かおるさんというかたが参加されたようです。
(※2月5日の当ブログでは、「足立」さんと表記してします。「安達」さんが正しいようです。)
注目の辻丸さんは、つぎのような発言をされています。

(2017年2月8日 withnews「AV強要『なぜ、断れなかったんですか?』女子大生の疑問に被害者は…」より、引用。改行を施しています。)

業界歴30年となるAV男優の辻丸さんは、
「今、内閣府を中心に法規制のようなものが行われようとしている。業界は法規制には反対の人が多いが、僕はこの半年ぐらいこの問題にかかわってきて、もう法規制もやむなしなのではないかと(思っている)」。
その理由を
「業界の男たちは、相変わらず強要などない、見たことも聞いたこともない」
「シンポジウムや記者会見すらも開かない」
と説明しました。
「差別するな、表現の自由を認めろと自分たちの権利ばかり主張する有り様なんです」
(後略。)

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(再掲)
法規制もやむなし

驚きました。
業界のかたがこのようにおっしゃるとは。
事態はかなり深刻なのかもしれません。
辻丸さんの全発言を知りたいと思いました。
昨日、「勝手に応援します」さんが、くるみんアロマさんの動画を紹介されていました。

(【質疑応答】メディアのタブーを超える~AV業界側から御意見を頂きました~)

AV業界側から御意見を頂きました」とあります。
本日、拝見しました。
辻丸さんのたぎる思いがつたわってきました。
意義深い内容です。
感銘をうけましたので、音声を起こして(文字化して)みることにしました。

<辻丸さんの発言。「メディアのタブーを超える~AV出演強要問題から見えたもの~」より>

(全文)
業界歴30年になりますAV男優の辻丸ともうします。

いま内閣府を中心にこの問題に対して法規制のようなものがおこなわれようとしているんですけれども、業界には、法規制に反対の立場の人は多いのですが、ぼくはこの半年ぐらいこの問題にかかわってきて、もう業界の様子をみて、これはもう法規制もやもなし、なんじゃないかと。

というのは、業界の男たちはあいかわらず、
「強要なんてない」
と。
「みたことも聞いたこともない」
と。
「もしあるんだったら警察で勝手にやってください」
みたいな感じで、あくまでも他人事であると。
そして、このようなシンポジュームや、記者会見すらも開かない。
マスコミの取材もうけない。
名前も顔も出さない。
こういうありさまです。

声をあげているのはもっぱら女性なんですけれども、その女性たちもまた、男たちを非難するわけではなく、あげくは、
「被害者はAV女優である」
と。
「1本でも無理やりでも出ちゃったら、AV女優なんだ」
と。
「それをあたかも、マスコミや人権団体は、被害者は一般人であるかのようにすりかえている」
とか、こういうことを言う。
果ては、
「人権団体がしかけてきた戦争だ」
と。
「かれらは、業界とわれわれを断絶して、断絶させようとしている選民思想の持ち主」
だとか、こんな過激なことばまでつかうひとが、業界のおもてに立って、はなしたりしているわけです。

こういう様子をみますと、ぼくはおよそ、被害者と向き合わない健全化であるとか、被害を想定しない業界内の自主的改善であるとか、そういうものは、ぼくは、まったく信用のないもの、できません。
ですからこういう場に当事者をだれかを喚(よ)ぶべきじゃないかという声もありますけれども、しかしぼくからすれば、だれを喚(よ)べばいいのか。
結局、だれを喚(よ)んだって、頭から、
「強要なんてない」
と。
それよりも、
「自分たちの権利を守れ」
「差別するな」
「表現の自由は認めろ」
そう自分たちの権利ばっかり主張するようなありさまなんですね。

非常に、ぼくなんかは、絶望的な気分にいまなっているんですけれども、ただここで、心苦しいながらもお願いしたいのは、どんな法律も完璧ではないと。
かならずこぼれ落ちる部分があると思います。
特に、先ほどのはなしにでたような、被害者でありながら、くるみんさんをはじめとして、世間からバッシングをうけてしまう。
これなんかも法をうたえば、償えない部分、があるんじゃないかと。

あと、これも理解してもらいたいのは、みずからすすんでAV女優になるという女性もけっしてすくなくない。
そして若い女性ばかりがやたらと取りあげられていますけれども、20代、30代、40代、50代、シングルマザーのかたもふくめて、幅広い層で、みずからAVに出演したいという女性たちもいると。
なぜ、彼女たちがAV女優になるのか。
なにが彼女たちをAV女優にするのか。
そこまで考えれば、AV問題問題というのは、女性問題を起点にした社会問題じゃないかと。
社会問題にまで議論をすすめれば、メディアのタブーを超えて、もっとひろく新聞にも載るでしょうし。
ところが残念ながら、世間は、AV問題というものをまったくたいして問題にしていない。
くるみんさんに対するバッシングのように、だまされるほうが悪い、とか、そういうふうな見方をする。
AVなんかみずから出るものはバカなんだ、とか、そういうふうに世間がみている。
そういう世間に対して、一般的なものもふくめた社会問題なんだ、ということをどうかみなさん、おひとりおひとりの力で、いろんなかたちで世間に議論を深めていただければ、本当の意味で被害者も、そしてみずからが活躍しているAV女優さんたちも、彼女たちもいつ被害者になるかわかりませんので、救っていただくことができるんじゃないかと思います。

長くなりました。
AV問題、今後ともよろしくお願いします。
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圧倒されました。

(再掲)
業界には、法規制に反対の立場の人は多いのですが、ぼくはこの半年ぐらいこの問題にかかわってきて、もう業界の様子をみて、これはもう法規制もやもなし、なんじゃないかと

昨年の10月に、同種のイベントが開催されました。

(2016年10月12日 弁護士ドットコム「AV出演強要『心に傷残る』『有名になれる話に騙されないで』 イベントで体験談語る」より、引用。改行を施しています。)

アダルトビデオ(AV)出演強要の問題について考えるイベントが10月11日夜、東京都内で開かれた。
(中略。)
イベントは、国連が制定した「国際ガールズデー」にあわせて、今年3月にAV出演強要問題に関する調査報告書を発表したNPO法人ヒューマンライツ・ナウ(HRN)が主催した。
(中略。)
イベントには、AV業界関係者やメディア関係者など約70人が詰めかけた。
約30年間、AV男優として活動している辻丸さんは
「こうしたイベントは本来、業界側が開くべきだと思った。いま問題なのは、一般女性の人権だ。法規制には反対だが、業界側に健全化、再発防止策は見えてこない」
と話していた。

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この席で、辻丸さんは、
法規制には反対
とのべられています。
現在は、
法規制もやもなし
とのお立場です。

ヘーゲル(1770年~1831年)というドイツの哲学者がいます。
誕生日は8月29日です。
前日の28日は、ゲーテ(1749年~1832年)が生まれた日です。
かつてドイツでは、自国が生んだ二人の偉人を記念するために、2日つづけて祝日としたそうです。
ヘーゲルは、ギリシアのアリストテレスと並ぶ哲学者、と称されています。
ヘーゲルの世界観は躍動的です。
「すべてのものは過ぎ去り変化するのであって、永遠に固定したものではない」
世界は変化するもの、ととらえました。
どのようにして世の中はかわっていくのでしょうか。
ヘーゲルは、つぼみを例にあげて、説明しました。

つぼみは、花が咲くと、消えます。
花によって、自身の存在を否定されたのです。
花も最後は、果実となります。
果実によって否定されたことになります。
結果、果実が、真の存在、と宣告されます。

(ヘーゲル著 山本信訳「世界の名著35 精神現象学序論」(中央公論社刊)より、引用。改行を施しています。) 

花が咲けば蕾(つぼみ)が消えるから、蕾(つぼみ)は花によって否定されたと言うこともできよう。
同様に、果実により、花は植物のあり方としてはいまだ偽であったことが宣告され、植物の真理として花にかわって果実が現われる。
植物のこれらの諸形態は、それぞれ異なっているばかりでなく、たがいに両立しないものとして排斥しあっている。
しかし同時に、その流動的な本性によって、諸形態は有機的統一の諸契機となっており、この統一においては、それらはたがいに争いあわないばかりでなく、どの一つも他と同じく必然的である。
そして、同じく必然的であるというこのことが、全体としての生命を成り立たせているのである。

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おわかりのように、つぼみ、花、果実は、おたがいに、相容れない矛盾の関係にあります。
植物の成長という観点では、つながりあっています。
このように、あらゆるものには、「そうである」要素と、「なくなる」要素が存在しています。
ふたつの矛盾する要素が、対立して、否定しあいます。
結果、本質的なものを保存して、つぎのあたらしいものへと高まっていきます。
ヘーゲルはこう言います。
すべてのものには、
「否定する」
「保存する」
「高める」
という3つの働きがあって、変化している、と。

人間の生き方もこれと同じです。
自分の意見にばかり固執していては、成長しません。
花は咲きませんし、実となることもできません。
世の中はつねに動いています。
自分の考えに対して、矛盾を感じるときもあります。
葛藤(対立)します。
そういったときは、誤りの部分をとりのぞいて、よりあたらしいものへと高める(止揚する)必要があります。
自分自身を否定したわけではありません。
本質的なものはかわっていません。
誤っている部分を取り除いた(否定した)だけです。
これが発展です。
ヘーゲルはこうした発展のありかたを「弁証法」と名づけました。
業界のひとたちも、自説に拘泥せず、弁証法的な発展をしてほしいものです。
それにしても辻丸さんは、雄偉(雄壮で偉大)です。

このあと、香西咲さんの弁証法的発展について書こうと思いました。
やめておきます。
発展のとまっているぼくが、日々、ご自身を高めている(止揚している)香西咲さんを評することなどできません。
不遜です。
香西咲さんは、巍然(ぎぜん)たる(ぬきんでて偉大な)人物です。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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