もしもカントがいたらこう驚嘆したことでしょう。「香西咲的転回」と。香西咲さんは歴史に名を刻みました

業界系のひとたちはよく、出演強要問題に関して、以下のような発言をしています。
「規制をつよめると、地下化がすすみ、制御不能の状態となる」
「出演強要などありえない。いまは、自分から率先して応募してくる時代である」
と。
ひとつずつみていきます。

「規制をつよめると、地下化がすすみ、制御不能の状態となる」

青山さんはつぎのように指摘しています。

(2016年12月17日 弁護士ドットコム「AV規制強化『議論の場に業界関係者を』神戸大・青山教授に聞く」より、引用。)

<一部分を引用。青山さん>
性風俗業の例を見ても、「スティグマ」を強めるかたちで規制を強めると、業界の外の目に触れにくくなる「アングラ化」が起こっています。
(中略)
そもそも、「スティグマ」は業界全体にわたるもので、業界外にいる人から見れば合法か非合法か区別がつきにくい。
すると、合法部分にいる人たちも発言や活動がしにくくなる。
(中略)
良心的な人たちでも、働く場がなくなると非合法な仕事に流れる可能性があります。
もともと違法なことをして金を儲けてかまわないと考えている人たちはいるわけですが、そちらに資することになります。
これは、業界内の人たちが心配していることであり、私も危惧しているところです。

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それにしても、「スティグマ」とはいったい何なのでしょうか。
日本人は、このようなつまらないことばをつかいません。
おそらくは自分たちの間だけで通用する隠語なのでしょう。
まずは、ただしい日本語をはなすところからはじめてほしいものです。
広範な支持をあつめたいのならば。

(2017年1月13日 朝日新聞「(耕論)AVへの出演強要 伊藤和子さん、中里見博さん、青山薫さん」より、引用。)

<一部分を引用。青山さん>
不十分な調査で新法ができ、新たな犯罪の対象になれば、今は表にいる業界の人たちが、地下に潜ってビデオをつくろう、となってしまうかもしれない。
裏ビデオが主流になると、制御は今より難しくなります。

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IPPA(メーカー団体)の事務局長も、似たようなことを言っています。

(2016年9月2日 withnews「AV強要、戸惑う業界団体『信じられない』『現場で一番強いのは女優』」より、引用。改行を施しています。)

IPPAの担当者は規制の強化によって『アンダーグラウンド化することを危惧している』と話す
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非公然化をふせぐために、規制をおこなってはいけない。
両名は、このように口をそろえます。
地下に潜られると、警察の手がおよばなくなってしまうようです。
裏ビデオが主流になると、制御は今より難しくなります
規制派の勢いをそぐには恰好のことばです。
2017年1月11日のことでした。
ピエロというメーカーの社長ら6人が逮捕されました。

(2017年1月12日 読売新聞「わいせつ動画公開容疑 AV会社社長ら6人逮捕=東京」より、引用。)

無修正のわいせつ動画を海外の動画配信サイトに公開したとして、警視庁などは11日、台湾籍でアダルトビデオ制作会社社長、陳美娟容疑者(67)(練馬区石神井町)ら男女6人をわいせつ電磁的記録頒布容疑で逮捕したと発表した。
同庁幹部によると、6人は昨年8月、無修正のわいせつ動画を米国の動画配信サイト「カリビアンコム」のサーバーに送信し、閲覧可能な状態にした疑い。
(後略。)

(※ この記事は、ネット配信されていません。)
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フリーライターの荒井禎雄さんは、つぎのように語っています。

(2017年2月2日 週プレNEWS「摘発逃れで国境を渡る制作会社が続出…女優まで逮捕され追い詰められた無修正動画サイト」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。荒井禎雄さん>
業界内にまん延していた“海外サーバーなら合法”という安全神話がもはや通用しなくなったこと。
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青山さんは、こう言います。
裏ビデオが主流になると、制御は今より難しくなります
と。
これは見当違いのようです。
荒井禎雄さんのことばをつづけます。

(2017年2月2日 週プレNEWS「摘発逃れで国境を渡る制作会社が続出…女優まで逮捕され追い詰められた無修正動画サイト」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。荒井禎雄さん>
大手無修正サイトや『FC2』のようなインフラを“兵糧攻め”にするというのが警察の捜査方針です。
逮捕実績を積み上げる中で法律の扱いにも慣れ出し、捜査マニュアルの精度も上がってきている。
さらに、摘発した会社から大量の取引データを入手しているでしょうから、今後は芋づる式に摘発が進んでいくことでしょう。

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裏ビデオが主流になると、警察は徹底的にとりしまることができます。

<一部分を引用。荒井禎雄さん>
(略)、警察の“兵糧攻め”によって扱える日本人向けのコンテンツ数は減っていき、このままいけば、開店休業中のページがあるだけ…という状態に追い込まれるかもしれません。(後略。)
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国民にとっては、好ましいかぎりです。

<一部分を引用。荒井禎雄さん>
今後、違法な制作会社の摘発は加速度的に進んでいくでしょう。
兵糧攻めに転じた警察による“エロサイト狩り”は、間もなく本格局面を迎えるはずです。

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業界のアンダーグラウンド化は大歓迎、といったところでしょうか。

「出演強要などありえない。いまは、自分から率先して応募してくる時代である」

一昨日の報道には驚かされました。

(2017年2月8日 スポニチ「4人に1人、性的要求被害 アイドル契約の女性200人 内閣府が初の調査」より、引用。改行を施しています。)

「モデルやアイドルにならないか」
と勧誘を受けるなどして契約を結んだ10~30代の女性197人中、4分の1に当たる53人(27%)が契約外の性的な行為の撮影を求められる経験をしていたことが8日、内閣府の調査で分かった。
うち17人は求められた行為をしたと回答。
多くの若い女性が、アダルトビデオ(AV)への出演強要など性暴力の危険にさらされる可能性があり、政府は調査結果を踏まえ予防・啓発活動を強化する方針だ。

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茫となりました。
27%です。
あまりにも夥(おびただ)しい値です。
異常です。

(再掲)
多くの若い女性が、アダルトビデオ(AV)への出演強要など性暴力の危険にさらされる可能性

今回の調査を政府(内閣府)がおこなった、というところに大きな意味があります。
「出演強要などありえない。いまは、自分から率先して応募してくる時代である」
今回の調査で、業界に浮遊している言辞が一蹴されました。

(2017年2月8日 スポニチ「4人に1人、性的要求被害 アイドル契約の女性200人 内閣府が初の調査」より、引用。改行を施しています。)

内閣府が若い女性を対象に、こうした実態調査を行うのは初めて。
担当者は
被害者が周囲に相談できず潜在化していることがうかがわれ、調査結果は氷山の一角だ。支援体制の充実や相談しやすい環境づくりを進めたい」
としている。

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(再掲)
氷山の一角

言い切っています。
PAPSも、ライトハウスも、HRNも、このように断言したことはありません。
氷山の一角
支援団体ではなく、内閣府が、確言したのです。
これまで、業界寄りのひとたちは、
「被害はごく少数である」
と、したり顔をしていました。

(TVでた蔵トップ「2016年12月31日放送 オトナの事情ジャーナル」より、引用。)

<一部分を引用>
AVライターのアケミンさんに話を聞くと
「出演強要被害にあっているのはほんの一握り」


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業界のひとたちは、より頑迷です。
「出演強要はない」
と、いまだに言い張っています。
「出演強要などありえない。いまは、自分から率先して応募してくる時代である」
この物言いには、瑕疵(欠けている部分)があります。

(2016年10月20日 毎日新聞「AV問題:語り始めた業界人(7)大手メーカーの危機感」より、引用。改行を施しています。)

<毎日新聞記者>
「本当に出たい人」だけでは、回していけないのでしょうか?

<大手メーカーの高木慎司さん(仮名)>
(会社が)つぶれます。
(後略。)

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これが真実でしょう。
今後、政治は、どのように動くのでしょうか。

(中村淳彦さんのツイートより、引用。)

2017年2月8日
まだ、なんとなくしか理解できませんが、AV業界より一歩先に介護業界が国の介入で現状解体に向かうようです。
(後略。)

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2017年2月8日
おそらくAV業界も同レベルか、もうちょっと厳しい法規制がくるかと。
(後略。)

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現在、(モデル契約を結んだ)27%の女性が、AV出演強要などの被害にあっています。
こうした事態をどのようにして防いだら良いのでしょうか。
業界側の名回答を期待しております。

2016年7月7日に、香西咲さんが、出演強要の実態をあきらかにしました。
命がけの告発です。
現役では、はじめてのことでした。
地動説を最初にとなえたのは、コペルニクスです。
カントの
「コペルニクス的転回」
ということばがあるくらいです。
その偉業は現在でもたたえられています。
惜しむらくは、コペルニクスの死後に、地動説があきらかにされました。
遺言というかたちで、公表されました。
なぜ、コペルニクスは、生前に、地動説を発表しなかったのでしょうか。
理由は、生命の危険があったからです。
当時は、ローマ=カトリック教会が権勢をふるっていました。
教会の教えは、天動説です。
このなかで、地動説を口にすることはできませんでした。
香西咲さんはちがいました。
当時のヨーロッパと比肩する状況のなかで、ひとり、告発をおこなったのです。
以降、人々のものの見方は180度かわりました。
もしも、カントが存在していたら、
「香西咲的転回」
と感嘆したことでしょう。
いま日本は、まともな国に生まれかわろうとしています。
香西咲さんが日本をうごかしたのです。
膂力(強い力)の持ち主です。
香西咲さんは、歴史に、名を刻みました。
その功績はこれからも語り継がれていくでしょう。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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