昨日、出演を強要されている問題について考えるイベントが開催されました。
(1/3)メディアのタブーを超える~AV出演強要問題から見えたもの~ https://t.co/IxZo8sepxb
— 勝手に応援します (@katteni_ouen4) February 5, 2017
この会に、IPPA(メーカー団体)も招待されていたそうです。
(松嶋淳理さんと、勝手に応援しますさんのツイートから、引用。)
<2017年2月3日>
□松嶋淳理さん
IPPA
招待受けていたらしい
(後略。)
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□勝手に応援しますさん
そうでしたか。
それで、IPPAの方は来られていたのでしょうか?
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□松嶋淳理さん
来てません!!
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□勝手に応援しますさん
そうですか、...。残念ですね。
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(再掲)
「残念ですね」
Magdalaさんというかたも、同様の感慨をいだかれたようです。
(Magdalaさんのツイートより、引用。)
<2017年2月3日>
出演強要させられた女性を救済する場ではなくあくまで出演強要について考える場でしたので当事者双方や愛好家など様々な立場からの意見を聞きたかったのですがそこが残念です。
昨年IPPAは声明を出したにも関わらずこういうイベントに誰も出席しないの?と疑問。
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<2017年2月3日>
(前略。)
主観で書いたのでお役に立てたかわかりませんが
AV関係者は辻丸氏の他は足立某監督のみでした。
足立氏は
「深夜に及んだロケでラスト一本頑張ろうと声をかけることが強要になり得ることもあるので慎重に・・・」
と煮え切らない様子でしたが
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辻丸さんは以前に、つぎのようなことをおしゃっていました。
(辻丸さんのツイートより、引用。改行を施しています。)
<2016年10月16日>
要請書にも報告書にも僕は反対です。
だから彼等の話を直接聞きに行くのです。
仮登録ながら僕はAVANに入会してます。
当事者の一人だから彼等が何をしてくれるのか直接聞きに行くためです。
ですが真の意味でAV女優全てを救済してくれそうな団体は今の所見当たりません。
だからどこへでも行くのです
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辻丸さんは、ほかの業界人とはちがいます。
小田実さん(1932年~2007年)という行動派の作家がいました。
1961年に上梓(じょうし)された「何でも見てやろう」は、ベストセラーになりました。
(「作家 小田 実のホームページ」より、引用。)
「ひとつ、アメリカヘ行ってやろう、と私は思った。3年前の秋のことである。理曲はしごく簡単であった。私はアメリカを見たくなったのである。要するに、ただそれだけのことであった。」
アメリカ合州国だけではなかった。
私は世界を見たかった。
留学を足がかりにさらに大きな旅に出た。
これが「何でも見てやろう」の旅だ。
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業界人にはこのようような姿勢がないのでしょうか。
蟄居(ちっきょ。家にこもって外出しないとの意味)しているだけでは、何もはじまらないと思うのですが。
(2017年2月3日 弁護士ドットコム「AV強要被害者へのバッシング、『騙されるほうが悪いのか』当事者らが議論」より、引用。)
<辻丸さん>
「残念なことに、世間は、AV出演強要の問題を大して問題にしておらず、くるみんさんに対するように『騙されるほうが悪い』という見方をする。そういう世間に対して、一人ひとりが一般的な問題を含んだ社会問題だと考えて議論を深めていけば、被害者たちを救えるのではないか」
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辻丸さんは、「世間」という言い方をされています。
もしかすると、これは、「業界」のことなのかもしれません。
足立さんという監督も、奇特な(心がけやおこないがすぐれていて賞賛にあたいする)かたです。
(再掲。足立さん)
「深夜に及んだロケでラスト一本頑張ろうと声をかけることが強要になり得ることもあるので慎重に・・・」
これからも、多くのことばを発していただきたいものです。
結局、業界からの参加者は、辻丸さんと足立さんのお二人だけだったようです。
なぜIPPA(メーカー団体)は出席しなかったのでしょうか。
業界側の忌避姿勢については、「SPA!」(2月7日号)に掲載された井川楊枝さんの忖度(そんたく。他人の心中をおしはかることの意味)が参考になります。
井川さんは、昨年、「モザイクの向こう側」という本をだされたかたです。
(SPA! 2月7日号「『AV業界』ドロドロ相互不信の内幕」より、引用。)
<一部分を引用>
AV業界の人たちは昔から目立っちゃいけないと考えるんです。
余計に叩かれるから。
黙っていればそのうち嵐は通り過ぎると考えているんですね。
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(再掲)
「黙っていればそのうち嵐は通り過ぎる」
そうなのでしょうか。
産経新聞の視座は、冷徹です。
(2017年2月3日 産経新聞「『日本橋は〝無法地帯〟』逆風AV界泣きっ面にハチ 違法な激安『海賊版』横行で商売上がったり!?(1)」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
関係者は
「安易な気持ちで海賊版を購入することはAV業界の衰退につながる」
と怒りを隠さない。
ただ、AV業界をめぐっては、女性への出演強要などが問題になり、社会から厳しい目が注がれている。
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「関係者」というのは、IPPAのことです。
(やまもと寅次郎さんのツイートより、引用。)
<2017年2月4日>
こーゆうことにはIPPAも張り切るんだなぁ(笑)。
(後略。)
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(再掲)
「ただ、AV業界をめぐっては、女性への出演強要などが問題になり、社会から厳しい目が注がれている」
辛辣な言辞です。
海賊版の対応よりも出演強要問題にとりくめ、といったところでしょうか。
(2017年2月3日 産経新聞「『日本橋は〝無法地帯〟』逆風AV界泣きっ面にハチ 違法な激安『海賊版』横行で商売上がったり!?(5)」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
(2016年6月11日)警視庁が、経営していた芸能事務所所属の女性をAVの撮影に派遣したとして、労働者派遣法違反容疑で大手AVプロダクションの元社長らを逮捕。
これに前後して、週刊誌やインターネット上で、AVへの出演を強いられたとする女性が出演強要の実態を次々と明かし、世間にはAV業界のブラックなイメージが定着した。
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市場規模縮小の背景に、販売が絶たれない海賊版AVの存在や、インターネット上への違法な動画の流通があるのは間違いなく、AV業界にとって海賊版の撲滅は必要不可欠。
しかし、出演強要問題など一部の悪しき慣習が露呈し、印象を悪化させているのもまた事実だ。
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(再掲)
「世間にはAV業界のブラックなイメージが定着した」
「出演強要問題など一部の悪しき慣習が露呈し、印象を悪化させているのもまた事実だ」
ブラックな業界に未来はあるのでしょうか。
(2017年2月3日 産経新聞「『日本橋は〝無法地帯〟』逆風AV界泣きっ面にハチ 違法な激安『海賊版』横行で商売上がったり!?(5)」より、引用。改行を施しています。)
AV業界の内情を描いた著書「モザイクの向こう側」(双葉社)があるライターの井川楊枝(ようじ)さんは
「出演強要問題もあり、AV業界は今までのようには作品が撮れなくなってきている。業界にはまず問題に真摯に対応し、世間でのイメージを回復していく努力が必要だ」
と話している。
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(再掲)
「まず問題に真摯に対応」
同感です。
国民には、青木亮たちのような犯罪者が、なぜ、現在も業界内を闊歩できているのかがわかりません。
現在、2,460万円の違約金を請求したプロダクションの事案が、ふたたび話題となっています。
青木亮の場合は、2,460万円どころではありません
これの4倍です。
1億円の違約金を払えと脅したのです。
(2016年11月14日 日本経済新聞「夢につけ込まれ出演 奪われた尊厳(上) 意に沿わずAV 心に傷」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用>
グラビア撮影と聞かされて出向いた現場で、初めてアダルトビデオ(AV)と明かされた。
「できません」
拒否の言葉は通じなかった。
社長ら数人に囲まれた。
「宣伝で1億円かかった。違約金は家族に請求する」
(中略。)
女性は今、社長らの処罰を求めて警察に相談をしている。
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業界はなぜ、巨悪を追放しないのでしょうか。
放逐後、香西咲さんをはじめ、出演強要をおこなった方々に対して、謝罪をすべきでしょう。
国民はこのことを切望しています。
と、書きましたけれども、現時点では、ただの願望にしかすぎません。
(2017年1月29日 Yahoo!ニュース「AV出演強要問題はいまどうなっているか。政治が果たすべき役割とは」より、引用。改行を施しています。)
<一部分を引用。伊藤和子弁護士>
某大手メーカーは、ある被害者からの削除要請に対し、被害者証言を詳細に主張したにも関わらず一顧だにせず、
「私たちは強要は一切許されないと考えています。したがって強要を示す物的な証拠を示していただければ、直ちに削除します」
と回答しています。
つまり物的な証拠がない限り削除はしない、ということです。
先ほど書いた通り、強要は密室で行われ、多くの女性は周囲に取り囲まれ、強要の証拠を残すこともできない、という被害の実情を全く考慮に入れない対応というほかありません。
この大手メーカーは、2014年ころから同様のことを言って削除要請に全く応じてきませんでした。
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プロダクションとメーカーは、一蓮托生の関係にあるようです。
「強要を示す物的な証拠を示していただければ、直ちに削除します」
現在のところ、出演強要の罪で検挙された虫けらはひとりもいません。
このことが業界人を強気にさせています。
プロダクションはいうにおよばず、メーカーも、オウムのようにくりかえします。
出演強要はない、と。
(川奈まり子AVAN代表のツイートより、引用。)
<2016年12月27日>
また、これはAVANの総意だと思って戴いて構いませんが(内閣府の方にも既に申し上げました)「強要」があれば警察に通報し、「悪」を特定して逮捕させるなり訴えるなりしていただきたいのです。
「悪」の個人または法人を特定して対処せず、なぜか放置しているように見えます。
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(再掲)
「『悪』の個人または法人を特定して対処せず、なぜか放置しているように見えます」
現在のところは、警察にがんばってもらうしかないようです。
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■2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
■2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
■2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
■2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
■2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている。」
(※A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
■2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)・(後編)に掲載されました。
■2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
■2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
■2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
■2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
■香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)
(明日のブログへつづく)
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