香西咲さんはいま、このような心境なのかもしれません。「変わらずに生き残るためには変わらなければならない」

現在、ある監督と女優の確執が、世間の関心事となっています。
一見したところ、両者の主張には、齟齬(くいちがい)があるようです。
ぼくには判断がつきかねます。
この件はさておき、一般的なことをのべさせていただきます。
男性と女性は異なります。
当然のことです。
往往にして(しばしば)、この自明の理(あれこれ説明する必要のない明白な道理)を熟知していない男が存在します。
よくみられるのが勘違いです。
女性がいやがっているのにもかかわらず、好意をもたれていると錯覚する。
これなどは最たるものでしょう。
ある事案をみてみます。

・2016年5月9日 産経新聞「『すごい汗』女子大生の濡れた二の腕にオチた物理教師 卒業生と岩盤浴デート…懲戒免職で法廷闘争」

ある女子高に、50歳代後半の男性教師が勤めていました。
担当は物理です。
教え方が上手で、生徒からの人気は高かったようです。
夏に、卒業生からメールがきました。
「夏休みに学校に行きたい」
と。
相手は大学生でした。
二人はその日、夕食の約束します。

(産経新聞より、引用。改行を施しています。)

だが元教諭は未成年と知りながら女子大生に飲酒を勧め、日本酒を飲ませたのだ。
さらに2次会としてホテルのバーでグラスを重ねた後、デートスポットとして有名な鴨川べりを2人で歩いた。
慣れない酒に酔ったのか、女子大生が段差で転びそうになった。元教諭は慌てて手を差し伸べた。
「しんどい状態になることもあるけど、何とかがんばって大学に行っています。私えらいでしょ?」
その言葉に、元教諭は女子大生の頭をそっとなでた。
「えらいね、えらいね」
この日、女子大生は午前0時ごろ帰宅した。

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翌日のことです。
教師が女子大生へメールをおくりました。
プラネタリウムに行こう
と。
相手が、承諾します。

(産経新聞より、引用。改行を施しています。)

「疲れてるから、眠ってしまったら起こしてね」
そう言って元教諭は隣に座る女子大生の手を触り、頭上の〝星空〟を見上げた。
この日、女子大生の帰宅は午後10時だった。

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教師はつぎの日、ふたたびメールをします。

(産経新聞より、引用。改行を施しています。)

3回目のデートで元教諭は女子大生をスーパー銭湯に連れて行き、オープンスペースで一緒に岩盤浴を利用した。
元教諭が2人の間の衝立を取り除くと、女子大生が「すごい汗」と言って、腕を見せてきたという。
元教諭は指先で、その濡れた二の腕に触れた。
岩盤浴後はまたプラネタリウムを鑑賞し、兵庫県の須磨海浜公園で海水浴をした。
元教諭は水着姿の女子大生をカメラで何枚も撮影し、ほどけかかった水着のひもを直すなど、きわどい行為にも及んだという。

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以降も、二人はデートを重ねます。
あるとき教師は、つぎの内容のメールを送りました。
山で星空を眺めながらゆっくり酒を飲むのがすてきだ。一緒に行きたい
と。
後日、教師は、勤務先の学校から事情を聞かれます。
女性が被害をうったえたのです。

(産経新聞より、引用。改行を施しています。)

女子大生は校長に
「恩師として尊敬していた先生の違う面を見てショックを受けた」
と語り、
「また触られたら自分がもたないと思って、あえて喜んでいるようなメールを送ったりした」
と打ち明けたという。

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女性は、自分を守るために、本心とちがう行動をとっていたのです。
ちなみに、フロイトはこうした行為を「反動形成」と名づけました。
たとえば、憎しみをもっている対象に過度の愛情ある態度を示す、などがあります。

(産経新聞より、引用。改行を施しています。)

セクハラや性暴力の場面では、それ以上不快な行為をされることを防ぎ、自分の身を守るために、相手に迎合的な態度を取るケースがある。
教師と元生徒という関係もあり、断固たる態度で断ることが難しかったのかもしれない。

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(再掲)
セクハラや性暴力の場面では、それ以上不快な行為をされることを防ぎ、自分の身を守るために、相手に迎合的な態度を取るケースがある

重要な指摘です。
かつて、所属するプロダクションから、2,460円の違約金を請求された女性がいました。
勝訴判決のあと、当該女性は、つぎのようにのべています。

(ログミー「AV出演と違約金を強要 20代被害女性の手記を公開」より、引用。)

<一部分を引用>
例えそれが、苦痛なことや、嫌なことであっても、いちおう与えられた仕事だということ、「しなければならない」ので、その状況に立った人ならば、早く終わらせたいと思うので、視聴者にはわからないと思いますが、みんな頑張って演技をします。
たとえ、女の子が、望んでしているように見えても、決してそうとは限らないということです。

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こうした女性の心理がわからない男性は多いと思われます。

(2015年11月8日 弁護士ドットコム「『契約書にサインするまで帰さない』と監禁されることも――AV出演強要の実態(上)」より、引用。改行を施しています。)

<金尻カズナPAPS相談員>
(略)、女性には「穏便に済ませたい」という感情も働きます。
ここで「ノー」と言ったら、なにをされるかわからない。
あとで、怒られるかもしれないし、キレられるかもしれない。
だから、その場は「がんばります」と言ってしまう。

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<田口道子PAPS相談員>
よくいわれるのは、「これは仕事だよ」という言葉です。
「仕事なんだから、ちゃんとやんなきゃね」と。
仕事はちゃんとやらないといけないものだと思っているから、たとえ大泣きしながらでも、「やらなくちゃ」と思ってしまいます

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<金尻カズナPAPS相談員>
「仕事だ」といわれてしまうと、被害だという認知がしづらくなる力が働きます。
つまり、それ以上言い返せなくなります。

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香西咲さんの場合もそうでした。

(2016年08月27日 弁護士ドットコム「<AV出演強要>香西咲さん『今でもフラッシュバックに悩まされる』洗脳の過去を語る」より、引用。改行を施しています。)

<香西咲さん>
不本意な撮影が何回かありました。
デビュー作もそうですが、「イヤだ、イヤだ」と泣きながら撮影するときもありました。
後からわかったのは業界人はこの涙を感極まって泣いているだけだというんですね。
「なんで、わたしはこの場でこんな目にあっているんだろう?」と思いつめて悔しくて泣いているなんて誰もわかってくれませんでした。

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香西咲さんの苦悩を受けとめてくれるものは、だれひとりとしていませんでした。
業界人は、ひとの痛みを感じとることができない。
ここが一番の問題ではないでしょうか。
既出の教師は、つぎのように弁明しています。

(産経新聞より、引用。改行を施しています。)

ほとんどの場面が女子大生のリクエストに応えたものだと認識している
「話を聞いてもらってうれしい」「楽しい」「誘ってほしい」という言葉を信じていた

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女子大生はいま、PTSDで苦しんでいるそうです。

(中村淳彦さんのツイッターより、引用。改行を施しています。)

2017年2月3日
イベント。
理解に時間かかったが、どうも芸能をチラつかせてAV、ソフトな求人広告で面接で口説く、それは強要という社会になったっぽい。
議論の余地なさそうなので、あわせます。
RTメディアのタブーを超える~AV出演強要問題から見えたもの~

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2017年2月3日
今日の朝日新聞イベントで、この1年で社会が変わったことを痛感する。
過去の価値観、判断基準を捨ててあわせるしかない。

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(再掲)
(略)、この1年で社会が変わったことを痛感する。過去の価値観、判断基準を捨ててあわせるしかない

中村淳彦さんは、順応性が高いかたのようです。

<監督側>

<女優側>

「山猫」という映画のなかで、革命に身を投じた青年(アラン・ドロン)が、つぎのせりふを口にしました。
変わらずに生き残るためには変わらなければならない

中村淳彦さんがおっしゃるように、
過去の価値観、判断基準を捨ててあわせるしか
生き残る術(すべ)がないのかもしれません。

(2015年11月8日 弁護士ドットコム「『契約書にサインするまで帰さない』と監禁されることも――AV出演強要の実態(上)」より、引用。改行を施しています。)

<金尻カズナPAPS相談員>
プロダクションメーカーからは「覚悟」を求められます。
その覚悟というのは、この業界でしか生きていけない「覚悟」です。
しかし、それは「諦める」を美化した言葉です。
結局、諦めざるをえなくなって、出演を余儀なくされています。

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女性に対して覚悟をもとめる時代はおわりました。
変わらずに生き残るためには変わらなければならない
業界はこのことを認識すべきでしょう。
生き残りたいのであれば、のはなしですが。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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