「この地上には二つの人間の種族だけが存在する。品位ある善意の人間と、そうでない人間とである」。香西咲さんを死に淵に追いやったやつを絶対に忘れてはいけない

昨日のつづきです。
2001年に、レッサーパンダの帽子をかぶった男が、殺人事件を犯しました。
男には、アキコさん(仮名)という妹がいました。
アキコさんは末期がんでした。
当時の状況をみてみます。

2001年
<4月>
(30日。兄が、東京で、女子短大生を刺殺する。)

<5月>
脳に転移した腫瘍を摘出する。
自宅のアパートにもどる。
警察が、兄の件で、事情を聞きにくる。
(10日。兄が、逮捕される。)
報道陣が殺到する。

<8月末>
(北海道新聞より、引用。)
兄が高等養護学校の卒業生だったことで、自宅には知的障害者の支援活動を行っている福祉関係者らが、出入りするようになった。
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アキコさんには母親がいません。
中学校1年生のときに、病気で亡くなりました。
肌が白くて、きれいで、やさしいひとであった、とアキコさんは述懐します。
知的障害者の兄も、母をしたっていました。
反動からか、母の死後は、家出をくりかえします。
窃盗などの罪で、刑務所にはいったこともありました。
父はパチンコが好きです。
負けが込むとよく、生活費をもちだしました。
家計に余裕はありませんでした。
アキコさんは、高校へ進学することをあきらめます。
17歳のときでした。
父が、アキコさんのために、食品加工会社のアルバイトの職をみつけてきます。
休みがすくなく、つらい職場でした。
父はアキコさんの収入をたよりにしていました。
21歳のときに、がんを発病します。
完治はしませんでした。
2年後、脳へ転移します。
摘出するために、2度の手術がおこなわれました。
退院した直後のことでした。
兄が東京で、殺人事件をおこしたのです。

楽しいことなんて、一度もなかった
アキコさんは、自分の人生をこうふりかえります。
自分ががんであるとわかったときも、
仕方ないと思っただけ
と言います。
アキコさんには夢がありました。
アパートを出て、一人暮らしをすることです。
将来のために貯めてあったお金は、父のパチンコ代で消えていきます。

(北海道新聞より、引用。改行を施しています。)

つらい出来事ばかりが起こった。
自宅の木造アパート。
すべてを捨てて、静かに暮らしたい。
自分の好きなように生きてみたい。

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12月のことでした。
ボランティアの一人である林裕美さん(31歳)が、ほかのメンバーに呼びかけました。
つらいことばかり続いたアキコさんの夢を実現させよう
と。
アキコさんは、末期がんです。
いつ容態が急変するかわかりません。
林さんたちは、24時間つききりで、アキコさんをみまもることにしました。
札幌市内のマンションの一室を借りました。
窓には、アキコさんの希望で、青色のカーテンがとりつけられました。
宮崎駿のアニメにでてくるキャラクターの人形も揃えました。
アキコさんの表情がなごみました。
自分だけの部屋で暮らせるのが、すごくうれしい
総勢20人のボランティアが、昼夜を問わず、交替で、アキコさんに寄り添いました。
「支援記録」という日誌があります。
ここには、アキコさんの様子が、事細かに記載されています。

(北海道新聞より、引用。改行を施しています。)

6月21日21時40分
「海でバーベキューしたいねー。男の人も誘ってね。男の人は力仕事やってもらってぇ」
とのことです。
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7月13日19時15分
おなかがキュルルと鳴っている。
少しずつ腸も動きだしているのかな・・・
良かった
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7月15日2時30分
胸の痛みの訴え。
ニトロールスプレー2つ。
その後も痛み続くようで
「痛い痛い」
という。
Dr(ドクター)にTEL

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林裕美さんはつぎのように語ります。
アキコさんに生きている実感を感じてもらいたい。こうして出会えた以上、アキコさんが望む生活を応援していきたい
ボランティアの年齢層は多様です。
部屋で世話をする女性だけではなく、男性もいます。
約50名のひとたちが、アキコさんをささえました。
当初、アキコさんは、ことばを多く発しませんでした。
終始、遠慮がちでした。
ごめんね、ごめんね
と謝ってばかりいました。
岡田加代さん(22歳)は、つぎのようにふりかえります。

(北海道新聞より、引用。改行を施しています。)

それが、いつの間にか
「ありがとう」
に変わっていた。
お互いに心が通じ合えたようで、うれしかった。

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昨日もふれました。
兄がかよっていた高等養護学校の元担任も、ボランティアとして参加しています。
女性(53歳)は、こう語ります。

(北海道新聞より、引用。改行を施しています。)

初めのころ、アキコさんはほとんど会話がなかった。
しかし、ある日、アキコさんが
「先生、体洗って」
と切り出した。
どんどん服を脱いだアキコさんは、すっかりやせ細った体を見せて
こんなになっちゃった」
と悲しそうに笑った。
心を許してくれたうれしさと、病気の深刻さを直視した悲しさ。
「自分の子どもにするのと同じことをしてあげたい」
と、この主婦は思う。

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アキコさんは徐々に、こころをひらくようになります。
部屋で、たこ焼きパーティーが開催されました。
ボランティアに付き添われて、買い物をしたり、映画をみに行きました。
近くの大学の学園祭にも連れて行ってもらいました。
25歳になってはじめて、居酒屋も経験しました。
あるとき、アキコさんが、こう言いました。
これまでで、いまが一番幸せだよ。もう少しだけ、生きていたい

北海道新聞社に、匿名の読者から、たよりが届きました。
被害者や遺族の苦痛は、病気より重い。したがって加害者一族に同情を感じません

アキコさんのボランティアのひとりが、つぎのように嘆息しました。
アキコさんの兄のような事件は起こってはならなかった。だけど、事件が公にならなければ、だれもアキコさんを助けることができなかった
と。
つづきは明日のブログで書きます。

当ブログでも何度かふれています。
心理学者のフランクルは、人間をふたつに峻別しました。

(フランクル著「夜と霧」より。リライトしています。)

この地上には二つの人間の種族だけが存在する。
品位ある善意の人間と、そうでない人間とである。

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(2016年8月26日 withnews「AV強要、元タレントも被害 ミスコン受賞歴、歌手の夢捨てられず…」より、引用。改行を施しています。)

<星野明日香さん>
当時、1年ほど付き合った後に、実はAVに出ていると打ち明けた彼氏がいました。
その彼の目の前で「死にたい」とベランダに向かったのです。
何とか私をなだめた彼が、社長に電話をした。
私は
「もう無理です。夢とか言っていたけど、雑誌の連載やテレビ出演もなかった。結局、私をAVに出させたかっただけですよね」
と訴えました。
すると社長は冷たく言い放ちました。

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<青木亮>
「俺、今から上海なんだよね。忙しいんだけど、何、死にたいの? 俺には分からないよ、別に脱いだって減るものじゃないし。死にたかったら死ねばいいじゃん」
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香西咲さんの場合も同様です。
青木亮の非道な仕打ちに困憊(こんぱい。苦しみ疲れるとの意味)した香西咲さんは、生と死の間を彷徨しました(さまよいました)。

(2016年09月24日 withnews「AV強要 現役女優・香西咲が語る『洗脳』から出演までの8カ月」より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。香西咲さん>
「もう死にたい」
「トラックが私に突っ込んできてくれないかな。そうして死ぬのが一番楽だ」
毎日、そう考えるようになり、周辺に話をするようになった。

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(再掲。アキコさん)
もう少しだけ、生きていたい

(再掲。林裕美さん)
つらいことばかり続いたアキコさんの夢を実現させよう
アキコさんに生きている実感を感じてもらいたい

(再掲。兄の元担任)
自分の子どもにするのと同じことをしてあげたい
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(再掲。香西咲さん)
もう死にたい
トラックが私に突っ込んできてくれないかな。そうして死ぬのが一番楽だ

(再掲。青木亮)星野明日香さんに対して
死にたかったら死ねばいいじゃん

青木亮
大西敬
高畠典子
坂田恵理子
坂上孝志

警察がこいつらを野放しにしている理由がわかりません。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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