警察は香西咲さんの人生を破壊した犯罪者をこのまま野放しにしておくのでしょうか。ピエロの摘発は見事でしたが

本日も、青山さんの言説を論証します。
HRNについて、こう語っています。

(2017年1月13日 朝日新聞「(耕論)AVへの出演強要 伊藤和子さん、中里見博さん、青山薫さん」より、引用。改行を施しています。)

<青山さん>
(略)、AV業界全体が悪という前提で、対策法を作って取り締まりを進めよ、などと訴えているように読めるHRNの政策提言には賛成できません
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(再掲)
HRNの政策提言には賛成できません

HRNの「政策提言」には、どのようなことが書かれているのでしょうか。
2016年3月3日に発表された報告書をみてみます。

(2016年3月3日 HRN「ポルノ・アダルトビデオ産業が生み出す、女性・少女に対する人権侵害 調査報告書」より、引用。改行を施しています。)

<37~39ページ。別紙
アダルトビデオ被害根絶の法規制案

1 一般原則
AV 出演の強制は女性に対する暴力であり、人権侵害であり、国はこれを根絶し、被害防止、被害者の保護と救済をする義務を負う。

2 強制、欺罔、困惑等不適切な勧誘の方法により AV 出演を勧誘し、強制、害悪の告知、欺罔、困惑、違約金の請求等により、出演をさせた者に、刑事罰を設ける。
(※詳細については、省略。)

3 勧誘に関する法規制
強制・欺罔、困惑等の方法による AV 勧誘は禁止する。
(※詳細については、省略。)

4 契約内容に関する法規制
(※詳細については、省略。)

5 安全衛生にかかわる規制
(※詳細については、省略。)

6 販売差し止め
(※詳細については、省略。)

7 監督官庁
AVの業務に関する監督官庁を置く。

8 指示
主務大臣は、プロダクションが、第 3 項ないし第 5 項に違反し、又は AV 出演にかかわる契約の解除を妨げるために故意に事実を告げず、若しくは迷惑を覚えさせるような仕方で契約の解除を妨げた場合において、勧誘を受けた者又は AV 出演にかかわる契約を締結した者の利益が害されるおそれがあると認めるときは、そのプロダクションに対し必要な措置をとるべきことを指示することができる。

9 業務の停止
主務大臣は、プロダクションが、第 3 項ないし第 5 項に違反した場合において、勧誘を受ける者又は AV 出演にかかわる契約を締結した者の利益が著しく害されるおそれがあると認めるとき、又はプロダクションが第 8 項による指示に従わないときは、そのプロダクションに対し、AV に関連する業務の全部又は一部を停止すべきことを明示することができる。

10 罰則
(※詳細については、省略。)

11 相談
消費生活センター等による相談
性暴力被害者の相談窓口等、被害に即した相談窓口の設置。

12 被害者保護、カウンセリング、リハビリテーションに関する国の責務
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秀麗な内容です。
瑕疵(欠けているところ)がありません。
すべての項目に対して、首肯する(うなずく)ことができます。
特に、第2項は重要です。
奸計(悪だくみ)をもちいて勧誘したり、出演させた場合は、刑事罰に処する、としています。
悪行の具体例は、つぎのとおりです。

<勧誘時に->
強制
欺罔(だます)
困惑

<出演時に->
強制
害悪の告知
欺罔(だます)
困惑
違約金の請求

香西咲さんの場合はどうだったのでしょうか。

(2016年9月18日 AbemaTIMES「【AV出演強要問題】元カリスマ女優・川奈まり子氏が業界健全化のために奮闘」より、引用。改行を施しています。)

香西は、当初はモデルとしてスカウトされたはずだったのに(欺罔)蓋を開けたらAV出演ということになっていた(欺罔)。
(略)、AV撮影のために富士山の麓に連れていかれて、3時間泣いたこともあるという(強制)。
その時、自分をスタッフ全員が待っている状況にあった(困惑)。

<香西咲さん>
遠いところですから……(困惑)。
よっぽど強い子でないと(撮影を中止させるのは)無理だと思いますし(困惑)。
私さえ泣いておけば丸く収まると思った(困惑)。
結局AV撮影に応じることになりました(強制)。
あとは、違約金などを理由に辞められないです(違約金の請求)。

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強制、欺罔、困惑等不適切な勧誘の方法によりAV出演を勧誘し、強制、害悪の告知、欺罔、困惑、違約金の請求等により、出演をさせた者に、刑事罰を設ける

当時、こうした行為を罰する法律が存在していたら、青木を牢屋にいれることができたのですが。
上述の法規制案について、青山さんは、つぎのようにのべています。

(2016年12月17日 弁護士ドットコム「AV規制強化『議論の場に業界関係者を』神戸大・青山教授に聞く」より、引用。改行を施しています。)

<青山さん>
HRN報告書の結論は、だから法を改正したり適用を改めることに先駆けて、AV業界に特化した新たな法をつくり、監督省庁を定めて業界を監督すべきという提言になっています。
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<青山さん>
この流れのまま立法措置などがおこなわれれば、「スティグマ」を国家的に承認することになります。
結果的に、この業界とそこで働いている人全員に対する「スティグマ」が強くなるでしょう。

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法規制に対しては、断固反対、との立場のようです。
頑迷です。
いっぽうで、つぎのようなことも言っております。

(問)「HRNの報告書によると、『アイドルにならないか?』と声をかけるなど、スカウトが大きな役割を果たしています。規制する対象を限定するという考え方はどうでしょうか?

<青山さん>
報告書の全体は、一部のスカウトの詐欺行為をもって業界全体が詐欺的であるように捉えているので、対象を限定するものとはいえません。
しかし、「別紙」として提言された具体的な法規制案は、「AV出演の強制」に問題をしぼって、あくまで強制への対策と処罰についての提案になっています。
そういう限定はあり、法案だけを見れば、私自身は賛成できる部分もあります。

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青山さんのことばには、一貫したものがありません。
言を左右したあげくに、自説をかえる場面が散見されます。

(再掲)
私自身は賛成できる部分もあります

まあ、よしとしましょう。
部分もあります
という言い回しが、気にはなりますけれども。
HRNの法規制案にそった法律ができれば、出演強要被害をふせぐことができます。
人生を台無しにする女性もいなくなります。
私自身は賛成できる部分もあります
この物言いですと、賛成できるのはほんのわずか、といったところでしょうか。
青山さんは現在、AVANのアドバイザーを務めているようです。(毎日新聞
現AVAN代表の川奈まり子さんは、以前に、つぎのようなことをおっしゃっていました。

(2016年3月5日 川奈まり子さんのFacebookより、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用>
今朝の溜さん(溜池ゴロー監督)
「伊藤和子弁護士たちの主張のほとんどに俺は大賛成。むしろやって欲しい」

私も
1:「監督官庁の設置」
2:「不当・違法な勧誘の禁止」
3:「違約金を定めることの禁止」
4:「意に反して出演させることの禁止」
6:「禁止事項に違反する場合の刑事罰」
7:「契約の解除をいつでも認めること」
8:「意に反する出演にかかるビデオの販売差し止め」
9:「悪質な事業者の企業名公表、指示、命令、業務停止などの措置」
10:「相談および被害救済窓口の設置」
は必要だと思います。

これらをやられて困るAVメーカーやプロダクションは潰れたらいいんですよ。
ただ、
5:「女性を指揮監督下において、メーカーでの撮影に派遣する行為は違法であることを確認する」

7:「契約の解除をいつでも認めること」
については賛成できかねますが……。

「7:契約の解除をいつでも認めること」は、微妙。
女優とプロダクションの契約の解除なら、原則としては賛成。

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ほかのメディアでもつぎのようにおっしゃっています。

(2016年6月10日 ダイヤモンドオンライン「AV出演強要問題、この15年で業界は驚くほどホワイトになった」(4ページ目)より、引用。改行を施しています。)

<一部分を引用。川奈まり子さん>
こうした悪質な会社が存在する以上、HRNの主張すべてが間違っているとは言いきれませんね。
本来なら、AV出演者やメーカー、制作側とHRNが共闘して悪質なプロダクションを減らしていければ一番建設的だと思うのですが。

<一部分を引用。川奈まり子さん>
報告書には「被害者への救済措置」など有益な提言もありますし、実はHRNの主張には賛同できる部分がとても多いんです。
向こうから協力を求められたらAV業界としてもやぶさかではないと思います。

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鑑(かんが)みますと、青山さんの論説は異質です。
現実との乖離がはなはだしくて、業界の応援になっていないのではないでしょうか。

(弁護士神原元さんのツイートより、引用。改行を施しています。)

2017年1月19日
青山氏は法規制により「裏ビデオが流通する」等と主張する。
しかし、今問題になっているのは「出演強要の禁止」であって「AVそのものの禁止」ではない。
青山氏の議論は争点を混乱させるだけのもので、非常に迷惑であろう
(後略。)

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(再掲)
今問題になっているのは『出演強要の禁止』であって『AVそのものの禁止』ではない

青山さんは論点の整理ができていないようです。
インタビューの内容をみてもあきらかです。
支離滅裂です。
今度登場するときは、嗤(わら)われないようにしていただきたいものです。

(2016年7月7日 週刊文春より、引用)
<香西咲さん>
なぜ(AV撮影)を辞めなかったんだと思われるかもしれません。
ですが、抜けるに抜けられない状況に追い込まれ、搾取されつづける絶望感は、体験したものにしかわからない。
青木の支配下に置かれていた頃、私にとってAV撮影は自傷行為そのものでした。

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青山さんの物言いには、被害をうけているひとに対する視座が欠落しています。
人間として未熟であるといえるでしょう。
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2016年07月07日 香西咲さんの特集記事(1)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月14日 香西咲さんの特集記事(2)が週刊文春に掲載されました。
2016年07月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」)に出演されました。
2016年07月20日 香西咲さんのインタビュー記事が、しらべぇに掲載されました。
2016年07月27日 香西咲さんのインタビュー動画が、毎日新聞のWebサイトにアップされました。
2016年07月29日 香西咲さんのインタビュー記事と動画が、毎日新聞のWebサイトに掲載されました。
(引用。A氏による衝撃の回答)
問「出演強要が社会問題化している。事務所の運営や女優との契約について見直しは?」
A氏「当然やっていく。今、弁護士と話して、きちんとしていこうとしている

 (A氏は、これまできちんとしていなかったことを認めました。)
2016年08月27日 香西咲さんのインタビュー記事が、弁護士ドットコム(前編)(後編)に掲載されました。
2016年09月17日 香西咲さんがAbemaTV(みのもんたの「よるバズ!」【1】【2】【3】)に出演されました。
2016年09月24日 香西咲さんのインタビュー記事(1)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月01日 香西咲さんのインタビュー記事(2)が、withnewsに掲載されました。
2016年10月17日 香西咲さんのインタビュー記事(日本語訳)が、AFP通信のサイトに掲載されました。
2016年12月28日 香西咲さんのインタビュー記事が、週刊文春に掲載されました。
香西咲さんのツイッター
(香西咲さんの重要ツイート ~2016年7月18日)
 私だって綺麗にリセット出来るならAVデビュー前の私に戻りたい。
 だけど変えられない現状踏まえて立て直したのが今の形。(後略。)

(明日のブログへつづく)



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